斜線堂有紀の一覧
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ユーザーレビュー
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最初は仲の良い2人が徐々に破壊していく話。
とても面白く話にのめり込んでいきました。
ラストは衝撃で涙が溢れ出てきました。
Posted by ブクログ
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二人とも好きな作家さん。2作品ともそれぞれの個性が出てて素晴らしいなと思いつつ、最後に、もあ~そういう事かと思わせる素晴らしい仕掛けがありました。
Posted by ブクログ
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ログライン
家庭環境が起因して内向的な主人公、宮嶺望が、他者への共感が乏しく支配することへの快感に憑りつかれたヒロイン、寄河景と出会い、寄河景と苦楽を共にする中で心酔していった宮嶺望が破滅する話。
この物語の対比は、有り体に言えば“正常な人間と異常な人間”
最初の回想から入る劇中劇、そしてそこから
...続きを読む始まる主人公の一人称で語られていくストーリー。ある意味人間らしく、正常であった宮嶺望が、後に異常な人間と判明する寄河景と共に過ごす中で、あらゆる出来事やそれに伴う選択を読者にも問いかけながら共感を促して、それを経て変わっていく様をホワイダニットミステリーとして楽しんでもらうというのが大枠の企画意図かなと類推します。
『恋に至る病』
本作のタイトルが意味するもの。これに関しては様々な考え方や捉え方があると思います。私は“寄河景”という人間、劇中の世界の人にとっては概念ともいえる存在が恋に至る病の病名だと考えます。要するに本作のタイトルは寄河景の比喩だと思ってます。
寄河景と関わった時点でもうその病気に感染している。宮嶺望も、小学校の時のクラスメイトも、ブルーモルフォを通して出会った人々もみんな同じ病気に感染していたんだと思います。
寄河景という病は小学生で頭角を現し、年齢を重ねるにつれ変異していった。その半ばでブルーモルフォというスーパースプレッダーを得て、まるで感染症のように人々を淘汰していった。
最後の4行、消しゴムについて
主人公が根津原たちからいじめを受け始める明確な描写。
「最初は消しゴムだった。半分ほど使って小さくなったものだったから、きっと何かのタイミングで失くしてしまったのだろうとその時は気にしなかった。」
おそらくこの時に無くなった消しゴムなのだと思います。寄河景が根津原に消しゴムを盗ませて、徐々にいじめをエスカレートさせていった。そして、宮嶺望が死にたいと思うほど追い詰めて、そこに寄河景は手を差し伸べた。まるで公園で少女の凧を隠し、泣いている少女を慰めていた時のように。
以上の出来事により、宮嶺望は景が手を差し伸べてくれたことにより助けられたと思い込んだのでしょう。
そういえば寄河景が宮嶺望を心配している描写で、宮嶺望に対して寄河景が最近眠れているかどうかを確認する描写があったと思います。その後、ブルーモルフォは小学生の時から構想があったと寄河景の口から語られました。果たして本当に心配で宮嶺望と関係を持っていたのか。
そして最後に宮嶺望は寄河景がその消しゴムを持っていたことを知ります。ここで恋に至る病を患っていない人は、最初から寄河景により仕組まれていたことだと思うかもしれません。しかし、恋に至る病を患ってしまった人は、宮嶺望はこう思ったのではないでしょうか。寄河景は根津原から消しゴムを取り返してくれたのだと、寄河景は化物なんかじゃなく、意味があって人を殺したんだと。それは盲信に近いものかもしれませんが、寄河景という存在はそれほどに大きかったのだと思います。
Posted by ブクログ
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究極の純愛かサイコパスの罠か。最後に出てきた物が示すように根底にあったのは深い愛だったんだろう。宮峯が罪を被ることで景を心底愛している=何があっても景を守るヒーローの証と考え、宮峯を試したのではないだろうか。他者への共感能力が著しく欠けるため百数十人を死に追いやっても何とも思わない景だが、狂ってい
...続きを読むても宮峯への愛情は揺るぎなかったと思う。
ブルーモルフォのモデルとなった自殺サイトがあるらしい。ギリギリの状態で生きている人にとっては自分の意志で成し遂げるより、指示に従って死に至る方が遥かに容易いのだろうか。
Posted by ブクログ
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...続きを読む借りるという他力本願。そしてAIによって自分よりも優れた才能を見せつけらてしまう。こいう時代がもう来ている。人間の力ではなく、人工知能によって世界は動いている。AIによる小説にあの読友さんは涙するのだろうか?⑤
Posted by ブクログ
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