無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
“百合”って、こんなにも自由。
新時代の名手が魅せるさらなる高み。
全編新作アンソロジー!
あなたの気持ちが知りたい。喜びも苦悩もその先も。
珠玉の六編とそれを彩る六点のイラスト。
究極のコラボレーションが実現!
青崎有吾「首師」/扉イラスト いくたはな
織守きょうや「いいよ。」/扉イラスト むっしゅ
木爾チレン「最前」/扉イラスト タカハシマコ
斜線堂有紀「最高まで行く」/扉イラスト あきやまえんま
武田綾乃「恋をした私は」/扉イラスト くわばらたもつ
円居挽「雪の花」/扉イラスト 高河ゆん
カバーイラスト るぅ1mm
カバーデザイン 円と球
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
武田綾乃「恋をした私は」★★★
父の再婚相手への感情の動きは秀逸。ただオチが動的すぎるので、最後まで感情の機微にフォーカスした静的な展開の方が好みではある。報われない友人を配置する残酷さはとても著者らしくて好み
円居挽「雪の花」★★
女性同士の連帯を描いた作品。タイトルの雪の花は雪の下で耐え抜きながら咲くときを待つ花の比喩か。倒叙サスペンスだが、ちょっとヒネリが弱い印象
織守きょうや「いいよ。」★★★
良くも悪くも百合マンガの短編らしい一作。タイトルとラストシーンへの帰着はベタながら好み。挿絵効果か、著者の短編集で読んだときよりも面白かった
木爾チレン「最前」★★
アイドル(と承認欲求)という設定に依拠しすぎな感あり。短歌とか、もう少し描写することでテーマが深まりそうな要素はあるだけに残念。ラストの飛翔を夢見る幸せな未来予想図は墜落しながらの白昼夢との対比に感じたがいかに
青崎有吾「首師」★★★★★
戦国時代を舞台にした時代もの。主人公の首師という設定が白眉。坂口安吾「夜長姫と耳男」のような芸術観に迫った一作。醜いものを表現することに人間の本性を見るという主人公が真に美しいものを表現することの葛藤に苦しむ描写は露悪的な現代エンタメへのアナロジーと解釈できる。美醜という規範への超越は社会という桎梏からの逸脱であり、此岸から彼岸への価値観の変転は見事。醜悪を描き消費するのがたやすいこの時代において真に美しいものを描こうと表明する心の動きそのものが美しい
斜線堂有紀「最高まで行く」★★★★★
恋人だったという嘘から始まる、記憶喪失の先輩と後輩(私)の恋愛劇。全編を通して軽いノリのモノローグとは対照的な薄氷を踏むような不安と罪悪感に満ちた作品。読んでいて緩急や温度差がとにかくすごい。急にナイフで刺してくるみたいな。今どきの軽い語りと地獄のような激重感情との対比はさすが。とにかく本アンソロジーで一番の傑作。
記憶喪失により理想の先輩というペルソナを外した貴女は私が好きだった貴女と同一なのかという存在をめぐる不安、他者からの愛情を受けながらも搾取だけをして呪いのように縛りつける好意というものが持つ非対称性、これらの内省的な問題が軽い語り口ながらも心を抉るようにして描かれ、それでいて短編としてツイストの効いたプロットが見事という奇跡のような作品。テーマ、構成ともに隙がなく完璧。著者としては珍しい(?)文句なしのハッピーエンドであることも最高。『貴女。』というタイトルを冠したアンソロジーの掉尾を飾るにふさわしい至高の一作。斜線堂有紀の先輩/後輩による変な会話はいつもながらお見事
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
少年・青年マンガ
少年・青年マンガ
小説・文芸
少年・青年マンガ
小説・文芸