円居挽の作品一覧
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■織守きょうや「椿と悠」/扉絵 原百合子
1話目でこの短編集買ってよかった、1000円の価値があると思えた爽やかな青春小説。普段あまり挿絵を見ることなく(先入観なく読みたいので)小説を読んでしまうタイプなのだけれど、これは黒髪ロング日本美人の椿ちゃんと(赤いリップが似合う)、イギリス帰国子女の悠ちゃ
...続きを読むん(オレンジのリップが似合う)の挿絵を見て読み勧めてほしい作品。女子高生の放課後の買い食いから始まる友情のお話。百合ってこういうのでいいんですよ、恋愛まで行かなくて、ふたりの尊い関係を遠くから拝めていれば!という作品。こういう2人だけの関係をとことん深掘りする小説が好きです。
■青崎有吾「恋澤姉妹」/扉絵 伊藤階
1作目と打って変わって血みどろグログロ海外マフィア系人殺しバトル。落差にびっくり。だけどこんなテーマでも出てくるのがみんな女の子だからか、苦手なテーマだけれどわりとさくさくと読めた。
自分たちに関わる人を必ず殺す最強の殺し屋姉妹「恋澤姉妹」に、師匠の女性を殺された弟子が挑むお話。なぜ師匠が突然恋澤姉妹に挑んだのか、という謎を知りたくて彼女は恋澤姉妹に挑むけれど、「組織から自分を殺せと命じられて、それに背いて彼女と心中=ふたりとも恋澤姉妹に殺されれば実質心中 するため」というオチがよかった。出店でテイクアウトする恋澤姉妹かわいい。
■武田綾乃「馬鹿者の恋」/扉絵 けーしん
なんかこれ、登場人物男でも成り立つというか、男の子の方がしっくりすっきりくるというか。依存体質のいかにもかわいい女の子、萌ちゃん。幼馴染の主人公千晶は彼女がすきすき〜言って依存してくるのを流していたら(ほんとは大好きだけど)、転校生のイケメン宝塚男役風な女の子司ちゃんにNTRされましたというお話。
素直になれない幼馴染と、スマートなNTR役で普通に男女の恋愛で読んだ方がしっくりくる。このコンセプトのために無理やり登場人物みんな女の子にしたというか。
友達のかれんちゃんが好きです。武田先生の描く女の子の真骨頂。嫌いな味のチョコ押し付けてきて、たまには好きじゃないものも食べないとね、は刺さる。
■円居挽「上手くなるまで待って」/扉絵 toi8
文藝サークルの憧れの先輩との関係。サークルが舞台なだけあってこの短いお話の中では登場人物が多いのと、サークルの人間関係ゆえに同じ人物も名字で呼ばれたり下の名前で呼ばれたりで人間関係を読み解くのに少し時間がかかる。学生時代の自分の小説を勝手にネットにアップしている犯人を探す、という今までの話と少し変わってミステリー要素が入ってくるお話。
これは単に私の読書の好みだけれど、こういう文藝とか演劇とかバンドとかのサークルネタが入ってくるとなんかすっと冷めるというか(特に小説家の人って、小説を書く人を題材にしがちですけれどそれは読み手としては特に面白くないというか)であまりハマれなかった。
■斜線堂有紀「百合である値打ちもない」
これも好きだった。斜線堂さんの小説はぐっろいファンタジー短編集しか読んだことなかったのですがこんな爽やかな現代ものも書ける方だったのですね。
最初は音声だけで交流していたゲーマーの友人ノエが、実はものすごい美少女で、「ママノエ」コンビでプロゲーマーになるも、ノエだけがちやほやされる(ノエをモデルにしたゲームスキンだったり、生放送に呼ばれたり)中で、相方であり主人公ままゆが整形して美少女になっていく話。
なんだろう、これ絶対どこかで崩壊するだろうって(ゲームスキルの方か、人間関係か。いやだって「本の背骨が最後に残る」にハッピーエンドはなかったですもの)思って読んでいたのに最後まで純愛だった。ノエちゃん好きだわ。自分が美少女なのを知っていて、「釣り合うように可愛くなってくれてありがとう」って言えるのがすごく好き。
ゲーム実況を見る視聴者のコメントがやけにリアルに流れてくる小説なんだけど、同じ気持ちです。ママノエ最高!ノエちゃんのでれでれと、ママユの塩対応のさじ加減がたまらん。
■相沢沙呼「微笑の対価」/扉イラスト 清原紘
これ最後にします・・・?世にも奇妙な物語だって最後は感動系じゃないですか。高校の同級生に頼まれて不倫相手の恋人を殺して埋める話。
なんだろう1話目のきれいな青春物語を汚く巻き直しているというか(リップをプレゼントするくだりとか。ゆりの定番なのか)
うーん間が多少どろどろしても爽やかな読後感でこの本を閉じたかった。
これならノエちゃんが最後でよかったじゃないですか。自分のこと好きなのを利用して人を殺してもらう女の子の打算的な話より、いつでも周りになんと言われてもままゆが好き、と生放送でもなんでもいっちゃうノエの爽やかさがほんとうに好きだった。
本の総括。ママノエはもうコンビ名がカップリング名だから尊い。
Posted by ブクログ
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ルヴォワールシリーズ1作品目。
論語とルージュの会合から始まる。
面白い個性を持ったキャラクター達。
ルージュの正体は誰か、祖父殺しの犯人は誰かという結論に達するまでの天才たちの騙し合いを楽しむストーリ。
叙述トリック満載。
真相はどうあれ、大衆が納得すればOKという世の中なので、それができる人が強
...続きを読むいですよね。
面白かったです。
Posted by ブクログ
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ここのところよくジュブナイルミステリをよく読むのだけれど、これは白眉と思います。というか好きですね。
キャラは立っているが、キャラ付けされすぎていない絶妙なバランス。
単に「事件を解いた」→「人間的に成長した」のような安易な成長譚にせず、謎そのものにしても、その解決方法にしても異なる意見・性格の友
...続きを読む人と議論し(時にはしっくりとくる結論がでないこともある)、人生の答えを見つけ出そうともがく様を丁寧に描いている。
4人のメイン主人公たちの描きわけが巧みなのは、作中何度か2人×2チームで行動した(その組み合わせを変える)時に如実に現れます。また続編ではさらにそれが際立つ。
いずれにしても、子どもの「学ぼうとする」姿を応援する姿勢を貫いて物語を紡いだ作者のオトナとしての矜持を尊敬します。
Posted by ブクログ
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ミステリバトル
能力バトルというと言い過ぎだが、それと似た雰囲気がある。頭を使う作品は好きだが、硬い文章や重い展開が苦手な人にオススメ。ラノベから大衆小説へのステップアップにも最適な作品である。
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第一章はスタンダードに悪人成敗。感じの悪いやつが普通に悪いやつだった。シンプルに爽快感のある作り。
そこからは遠近の青春が繰り広げられる。
不思議なバー3号館だが何となく今回は関わりが薄い。蒼馬さんの存在が遠近の今一歩頼りない感じを際立たせる役割を果たしているのはわかる。
しかし三号館と蒼馬さんと
...続きを読むいう最大の謎が解き明かされる事は遂になかったのだ。
トリックは意外性のあるものも多い。前巻よりも読んでてエンタメ性がある。京都という古都を全面に生かしたものが多かった。
ドラマ化した際は蒼馬さんが前面に出てくる事だろう。もしかしたら狙ってたりして?
Posted by ブクログ
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