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いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。「ルヴォワール」シリーズ第3弾!京都・大怨寺の僧侶が転落死した。殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。
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Posted by ブクログ
今回は多少趣向が違い、ギャンブルがメイン。しかし今までの面白さは健在で、一気読みさせられた。あと残すところ1巻で、すべての決着をつけてくれるのだろうか。
双龍会も権々会も圧倒的面白さ。大仕掛けもバッチリ決まって痛快。達也の過去にも今にも一つのケリがついた、と思いきや新たな展開も出てきて次巻への期待も高まる。
時折、読んでいて、ふと今読み進めている部分の時間と空間がわからなくなる、足元がおぼつかなくなる雰囲気を味わう時がある、このシリーズのそんなところがとても好きです。 そしてまた、もどかしく切ない複数のラブストーリーでありながら(僕にはとても稀なことですが)、なんか惹かれてしまうというのも、これまたこの...続きを読むシリーズの不思議な魅力です。
シリーズものというと、1作目→2作目→3作目…と回を重ねるごとに勢いが衰えていく方が多数かとは思うが、この作品群に関してはどんどんパワーが増しているというか、端的に言って面白くなっているような気がする。 あるいは、今シリーズが持つ独特かつ独善的な訴求性に、読み手の私が完全に慣れてきたということか? ...続きを読む最近では珍しく、ページをめくる手が止まらない、他にやることがあってもつい手を伸ばしてしまう、そんな一冊だった。 相変わらず純粋な推理物、フーダニットとして読めるミステリーではないが、一見暴力的とすら思われる、著者が構築したルールを理解し、この世界の楽しみ方さえ身につければ、これほど面白い小説もなかなかないだろう。 巻末の解説で我孫子武丸氏が、そのあたりの読者の感覚を非常に上手に綴ってくれている。
「オ・ルヴォワール」というフランスの別れの挨拶は、〝別離〟と〝再会〟という反対の意味を一語のうちに孕んでいる。いっぽう、ふたつの通りが交差する点によってあらわされる京都の地名もまた、そこに〝別離〟と〝再会〟とを孕んでいる。「ルヴォワール」シリーズ第3弾の舞台は、大怨寺という怪しげな寺院のある「河原町...続きを読む今出川」。当然、そこは積年の〝別離〟と〝出会い〟の交差点となる。 メインが、私的裁判「双龍会」におけるディベート以上に「権々会」における「鳳」と呼ばれるカードゲームに変わるとはいえ、その息を呑むような壮絶な騙し合いの連続は相変らずだ。そして最後、登場人物らの人間ドラマにも大きな変転が…… 文庫化されているのはここまでだが、こうなったらこの勢いで「BOX版」で最終章まで読んでしまうべきか、はたまたご馳走は最後まで残しておくべきか…… 悩ましい。
ミステリというか、コンゲームっぽい。そして複雑怪奇に見せかけて、ここにこのオチをもってくるか、どストレートだな!と楽しくなる。
これまでの疑似法廷におけるディベート合戦から更にもう一歩踏み込んで独自のカードゲームを編み出すところは、まさに円居氏のイマジネーションを全開にしたような作品。 現代が舞台なのに現実感がなく、繰り出す手段の1つ1つは実現可能なのにファンタジー感がある、何とも不思議な物語でした。
中弛み感は否めない。のでカイジみたいな趣向を取り入れたのだろう。それなりに機能していた、もうそうりゅうえだけだと飽きちゃうから。 論語カップルの不穏な感じが冒頭からよかった、若者のうまくいかない恋愛の、終わりの始まりの感じをすごく丁寧に描いている。一方通行、すれ違い。ラストの別れもよかったなー。 再...続きを読む読。重いエレキギターの音が似合う別れだった。一方で達也と流の関係にようやく進展があるのもよかった。これは丸太町からなんとなくほのめかされていた伏線だけどね。そうりゅうえでは勝てない流が場外乱闘で力を発揮して、自分に自信を持ったから大切な存在に手を伸ばそうと思えたのだろう。俺も頑張ろう。 天親の2人が個性的で好きだった。
だんだん読みやすく面白くなっていきますね。 ミステリとしても、いろいろな騙しなどあり、いいですね。あと、カードゲームのギャンブルのサンスペンスもなかなかあり、良かった。
双龍会ではなく権々会という、大がかりな賭博大会が主要な舞台。前2作とは趣きがずいぶん違いました。自分が麻雀にしてもカードにしても、戦略が必要なゲームが苦手なこともあって、展開があまりすっと入ってこなかったかも。でも、盛り上がりは充分だったし、徐々に動きだした主要人物たちの心の行方も、気になる第3話で...続きを読むした。そして最後は驚き。次作が手元にあって良かった。。。
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