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内気な中学二年生・千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターの講座を受けることになる。退屈な日常が変わることを期待して料理教室に向かうと、明るく子供っぽい桃、ちゃっかりして現金な真紀、堅物な優等生の公子と出会う。四人は偶然にも同じ班となり、性格の違いからぎくしゃくしつつも、調理を進めていく。ところが、教室内で盗難事件が発生。顛末に納得がいかなかった四人は、真相を推理することに。性格も学校もばらばらな四人が、カルチャーセンターで遭遇する様々な事件の謎に挑む! 気鋭の著者が贈る、校外活動青春ミステリ。
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Posted by ブクログ
ここのところよくジュブナイルミステリをよく読むのだけれど、これは白眉と思います。というか好きですね。
キャラは立っているが、キャラ付けされすぎていない絶妙なバランス。
単に「事件を解いた」→「人間的に成長した」のような安易な成長譚にせず、謎そのものにしても、その解決方法にしても異なる意見・性格の友人と議論し(時にはしっくりとくる結論がでないこともある)、人生の答えを見つけ出そうともがく様を丁寧に描いている。
4人のメイン主人公たちの描きわけが巧みなのは、作中何度か2人×2チームで行動した(その組み合わせを変える)時に如実に現れます。また続編ではさらにそれが際立つ。
いずれにしても、子どもの「学ぼうとする」姿を応援する姿勢を貫いて物語を紡いだ作者のオトナとしての矜持を尊敬します。
Posted by ブクログ
作者の得意とする裁判や派手な設定を使わず日常の謎を描く五つの連作短編集。『レフトオーバーズ』はカルチャーセンターの料理教室で起きた盗難事件に関する謎のお話。連載時には謎の解決について座りの悪さを感じたが、加筆によってスッキリした読後感になっていた。『レフトオーバーズ』は千鶴、『一歩千金二歩厳禁』は桃、『維新伝心』は真紀、『幾度もリグレット』は公子、そして最終話は……と当番回ごとにメイン4人をそれぞれ掘り下げ、彼女たちの抱える悩みがカルチャーセンターの講師や他の少女の言葉をヒントにして解決していくのが爽快。探偵役をつとめる割合が多く超然としてるようにも見える公子の内側が描かれる『幾度もリグレット』が特に好き。平均的な中学生していたり子どもっぽかったり要領が良かったり大人びてたりとしていても、どこかにその印象をいい意味で裏切る面を見せて物語に奥行きが持たせる手腕がまた良い。クセの強い円居挽作品を読んできた読者には作者の新しい一面を感じさせてくるし、初めての方には可愛らしいイラストがフックになったり、自分がどうありたいか、どうなれるか、という中学生の少女たちの悩みとそれに対するアンサーが爽やかな読後感を残します。倒叙や多重解決もあるよ!
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