本の背骨が最後に残る

本の背骨が最後に残る

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

その国では、物語を語る者が「本」と呼ばれる。一冊につき、一つの物語。ところが稀に同じ本に異同が生じた時に開かれるのが市井の人々の娯楽、「版重ね」だった。「誤植」を見つけるため正当性をぶつける本と本。互いに必死なのはなぜか。誤植と断じられた者は「焚書」、業火に焼べられ骨しか残らないからである。表題作他7編収録。最注目の作家が凶暴な想像力を解放して紡いだ、妖しく美しい悪夢の如き物語たちがここに。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    本の背骨が最後に残る
  • タイトルID
    :
    1421603
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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本の背骨が最後に残る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ中で5本の指に入るほど好み。

    大好きな「儚い羊たちの祝宴」にも共通する作風。
    現代日本では決して通じえない美学や道徳のなか、登場人物たちが耽美な地獄に落ちながら、
    それでも輝く様を見れる短編集。

    儚い羊たち〜と違うのは、
    世界観や設定がSFチックな点。

    残酷でグロテスクなのにどこまでも美しく、
    読み終えたあとも胸の奥が冷たいのに熱い?
    といった余韻がある。

    薄暗い部屋で、読書灯かキャンドルだけ焚いて
    ドビュッシーとかサティとかカプレとか
    そういう曲を静かに流して読んでほしい。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    不穏なSF短編集。あまり好きじゃなかった。

    第1話 人間が本になっている国のお話。

    第2話 人間がいつか他の動物に転化する世界。

    第3話 ケイジュは仮想空間で自分の複製を虐待していたが、それを婚約者に見られてしまった。

    第4話 人類は痛みを痛妃に肩代わりさせることにした。

    第5話 ある時から、傘を刺そうが何をしようが雨が一人の人間に降り注ぐという事態が起き始めた。憂にもそれが起きている。

    第6話 フリーデは精神病だとされて、治療のために島に送り込まれる。途中で医師だと名乗る青年に、これから目を抉られ、耳を使い物にならないようにされると言われるが信じられない。

    第7話 十は綴にとって最も大切な本だった。

    0
    2026年09月10日

    Posted by ブクログ

    表紙が好きすぎて買ったのがきっかけ。
    でもめちゃくちゃ良かった!
    今読んでいる、手に持っている本という存在がこの世界では人の形をしていて口で語られる。だからこそ同じ物語でも少し違えば誤植とされどちらかが火で燃やされる。
    その物語の矛盾点をどう洗い出すのか、自分の持つ物語に誇りを持ってそれが無残に散った時の最後。
    世界観が魅力的でなおかつ本を読むことが好きな自分たちへ刺激になるような。
    そしてそれを楽しむ狂った世界観がゾクゾクします。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    美しく儚く、けれど中を覗き込むと赤黒いみたいなイメージ。哲学なことや真理を残酷かつ生々しい描写で突きつけてくる。怖いけど微かな甘さと美しさがあるから覗き込みたくなるような、不思議な読み味だった。

    0
    2026年09月09日

    Posted by ブクログ

    人間が心の底で隠し持つ猟奇性や嗜虐心をありありと描いているのになお美しく見える蠱惑的な短篇集。読者の仄暗い気持ちを見透かし、その読者の感情さえも一緒に物語に内包しているような凄みがあった。一筋縄ではいかない物語に圧倒される恍惚とした読後感に酔う。全部良かったのだが、殊更に良かったのは表題作、『ドッペルイェーガー』、『痛妃婚姻譚』、『デウス・エクス・セラピー』
    とても面白かった。

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった。短編で読みやすい。
    本の背骨が最後に残る⋯⋯。
    どうしよう、これを読んだ後、また本同士のバトルが見たくなる。本が焼かれていく様子を見たくなる。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで生々しいくらいグロい表現が詰め込まれた作品だと感じています。
    ですが物語の世界観がすぎるくらい美しいのでスラスラ読めてしまうのが不思議でした。
    こんなにもストレートで生々しい表現は初めてでしたが『こういう言い方もある』という新たな発見が多かったです。
    個人的に表紙と目が合って即購入でしたが間違いありませんでしたね、一目惚れで正解でした。

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    不気味さより、美しさが勝る装画
    タイトルも色味も好き

    7つの嘘の形、虚構や隠蔽
    或いは恐怖と儚さの短編集
    どの物語も表題作になり得る程
    完成度が高い!!

    特に『痛妃婚姻譚』は読んだ後余韻が凄まじく
    すぐに次の物語に進めなかった

    表題作の『本の背骨が最後に残る』
    7つの物語の始まりと最後を締める物語
    この国では「本」とは物語を語る「人」そのもの
    タイトルが本の名前となる
    その人の着飾る物、化粧等を装丁と呼ぶ
    一般的な「本」は「肺を持たぬ本」と呼ばれる
    稀に誤植が見つかる
    その場合は本同士が向かい合い
    物語の正しさを論じ合う
    それを「版重ね」という
    それを裁く者を「校正使」という
    負けた方は焼かれ、最後に残るのは
    「本」の背骨である
    「本」とは命と人生そのもの、
    焼かれるそのときまで美しい
    故に人は憧れる「本」になりたいと
    「版重ね」に魅入られていく・・・

    やはり表題作というだけあってインパクト抜群
    おぞましいが、物語に引き込まれる

    独特の余白や頁数の位置
    装丁や内容も含め、
    あたかも。この本自体が読める芸術品のよう

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ好き。残酷で救いがなのに、隙のない美しい文体に否応無しに惹き込まれます。斜線堂先生、生まれてきて、文を書いてくださってありがとうございます。

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    "本を焼く者は、やがて人も焼くようになる"という言葉は学生の頃知って非常に印象に残っている。この表題作も、もしかしたらその言葉から生まれたのではないかなと思えた。
    どの作品も残酷で、救いがないようにも思えるが、魅力的。

    0
    2025年09月13日

本の背骨が最後に残る の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    光文社
  • タイトル
    :
    本の背骨が最後に残る
  • タイトルID
    :
    1421603
  • 電子版発売日
    :
    2023年09月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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