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Posted by ブクログ
不穏なSF短編集。あまり好きじゃなかった。
第1話 人間が本になっている国のお話。
第2話 人間がいつか他の動物に転化する世界。
第3話 ケイジュは仮想空間で自分の複製を虐待していたが、それを婚約者に見られてしまった。
第4話 人類は痛みを痛妃に肩代わりさせることにした。
第5話 ある時から、傘を刺そうが何をしようが雨が一人の人間に降り注ぐという事態が起き始めた。憂にもそれが起きている。
第6話 フリーデは精神病だとされて、治療のために島に送り込まれる。途中で医師だと名乗る青年に、これから目を抉られ、耳を使い物にならないようにされると言われるが信じられない。
第7話 十は綴にとって最も大切な本だった。
Posted by ブクログ
不気味さより、美しさが勝る装画
タイトルも色味も好き
7つの嘘の形、虚構や隠蔽
或いは恐怖と儚さの短編集
どの物語も表題作になり得る程
完成度が高い!!
特に『痛妃婚姻譚』は読んだ後余韻が凄まじく
すぐに次の物語に進めなかった
表題作の『本の背骨が最後に残る』
7つの物語の始まりと最後を締める物語
この国では「本」とは物語を語る「人」そのもの
タイトルが本の名前となる
その人の着飾る物、化粧等を装丁と呼ぶ
一般的な「本」は「肺を持たぬ本」と呼ばれる
稀に誤植が見つかる
その場合は本同士が向かい合い
物語の正しさを論じ合う
それを「版重ね」という
それを裁く者を「校正使」という
負けた方は焼かれ、最後に残るのは
「本」の背骨である
「本」とは命と人生そのもの、
焼かれるそのときまで美しい
故に人は憧れる「本」になりたいと
「版重ね」に魅入られていく・・・
やはり表題作というだけあってインパクト抜群
おぞましいが、物語に引き込まれる
独特の余白や頁数の位置
装丁や内容も含め、
あたかも。この本自体が読める芸術品のよう
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