私が大好きな小説家を殺すまで

私が大好きな小説家を殺すまで

671円 (税込)

3pt

突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト! なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?

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私が大好きな小説家を殺すまで のユーザーレビュー

あなたは、敬愛する人を殺したくなったことがありますか?

突然失踪した売れっ子小説家・遥川悠真。彼の家を捜索すると、同棲していた少女の痕跡が現れた。その少女こそ、この物語の主人公・幕居梓だった――
小学生のときに、自殺しようとしていたところを遥川に助けられた梓。そこから始まる大好きな小説家との生活は、遥川のスランプにより思わぬ方向へ進んでゆく。「小説家・遥川悠真」を救うために梓が選んだ行動とは? そして、梓はその後どうなるのか? 「才能の枯渇」という重く苦しい題材を使い、痛切な感情を描き出した一作です。

作者の斜線堂有紀先生はミステリ・SF・恋愛と幅広く手掛ける作家です。
本作を読んだ後は、同作者の『ゴールデンタイムの消費期限』もオススメ! こちらも「才能の枯渇」というテーマを扱った作品です。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月10日

    最初の書き出しに引かれて読んでみた。
    遥川と梓の共依存という雰囲気があり個人的に好きな作品。信仰にすら近い愛があったけれどたった一つの出来事で崩壊していく様子がじわじわと伝わりいたたまれない気持ちになった。(2023.8.10)

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    Posted by ブクログ 2023年05月19日

    最初は仲の良い2人が徐々に破壊していく話。
    とても面白く話にのめり込んでいきました。
    ラストは衝撃で涙が溢れ出てきました。

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    Posted by ブクログ 2022年11月14日

    あまり触れることのなかった恋愛ミステリー作品。読後も気持ちがザワザワして、うまくまとめられない。
    でも、面白かった。
    色んな考察を求められるのでしょうね。ゆっくり後味を楽しみます。
    敬遠がちだったこの分野も、今後は挑戦したいし、斜線堂さんの他作品も読んでみたくなりました。

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    互いに思いあっているのに、その先にあるのがもう破滅しかない、って1つの信仰の話だと思った。敬愛して崇拝して信仰した相手が、自分の目の前で堕ちていくとき、自分だったら何を感じるのかな。最初から歪んでいたからって諦めきれるものなのかな…

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    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    天才小説家 遥川悠真と、その物語に救われた幕居梓。スランプに落ち込み、世間に蔑まれる遥川。今度は梓が春川のゴーストライターとして救済する。
    最初から最後まで苦しい。けれど美しい物語でした。

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    Posted by ブクログ 2023年10月30日

    読んだ!(2時間ちょっとで読めた)
    不器用な2人のしんみり恋愛小説?で終始切なくなりながら読んでいた.この気持ちが汝、星のごとく(流浪の月?)を読んだ時の気持ちに似ている気がする

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    Posted by ブクログ 2023年10月29日

    「ほんタメ」で斜線堂有紀さんが紹介されていて、
    気になって本作を手に取りました。
    -------------------------
    十数万字の完全犯罪。
    その全てが愛だった。
    -------------------------
    読み終わった後、考えがまとまらず、
    放心状態に近かったです。

    どうし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月15日

    憧れの相手が見る影なく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。だから私は、遥川悠真に死んでほしかった。
    という書き出しから引き込まれる本ですね。

    梓が彼の小説と人格に鮮やかに救われたとしても、それだけで物語はきれいに終わ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月15日

    小説家と少女の崩壊の物語
    個人的にはどこまでも真っ直ぐな愛と信仰の物語に見える
    現実的なところでのツッコミどころは正直多いのですが、
    それを補って余りある美しさを感じました
    欲を言えばオチにもうひと波欲しい気持ちはありました

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月12日

    どちらがどちらを殺したのか、どちらがどちらに依存していたのか、これは執着なのか敬愛なのか、いろんな思考がぐるぐるしながらも、弱い2人がこんな風にしか出会えず、こんな風にしか共生できなかったことがひたすらに切なく苦しい。
    一気に読み終えた。

    0

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