メディアワークス文庫作品一覧
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4.3『拝啓 見知らぬ旦那様、8年間放置されていた名ばかりの妻ですもの、この機会にぜひ離婚に応じていただきます』 商才と武芸に秀でた、ガイハンダー帝国の子爵家令嬢バイレッタ。彼女には、8年間顔も合わせたことがない夫がいる。伯爵家嫡男で冷酷無比の美男と噂のアナルド中佐だ。 しかし終戦により夫が帰還。離婚を望むバイレッタに、アナルドは一ヶ月を期限としたとんでもない“賭け”を持ちかけてきて――。 周囲に『悪女』と濡れ衣を着せられてきたバイレッタと、今まで人を愛したことのなかった孤高のアナルド。二人の不器用なすれちがいの恋を描く溺愛ラブストーリー開幕! ◇◆登場人物◆◇ 【バイレッタ】 商才に溢れ、武術も得意な才女だが、それを妬む周囲により『悪女』とあらぬ噂を立てられている。 16歳のときに父により無理やりアナルドと結婚させられてから8年、一度も夫の顔も見たことがなかった。 【アナルド】 スワンガン伯爵家の嫡男で、ガイハンダー帝国の陸軍騎兵連隊長。 冷酷な策士で、戦場の灰色狐の異名を持つ。 他人への興味が薄く、上司命令でバイレッタと結婚をしたはずだが……。
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3.9科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形のものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを 「怪異」 と呼んだ。 当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊── どこか斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのはそこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった──。
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4.4大国カザックの美しく聡明な王太子フェルドリックから小国ハイドランドに舞い込んだ突然の縁談。それは美貌の姉姫ではなく、政務に長けた地味な妹姫ソフィーナへの話だった。甘いプロポーズに喜ぶソフィーナだが、「着飾らせる必要もない都合がよい姫だ」と話す王太子と鉢合わせてしまう。幼い頃から密かに想いを寄せていた王太子の正体は、計算高く意地悪な猫かぶり! そうして最悪な始まりで迎えた政略結婚生活。だけど、王太子にもソフィーナへの隠された特別な想いがあって!? 【登場人物】 ◆ソフィーナ ハイドランド王国第二王女。政務に通じている聡明な姫ながら地味な容姿がコンプレックス。 ◆フェルドリック カザック王国王太子。誰をも魅了する美青年だが、内面は辛辣。実はとある葛藤を抱えている。
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4.4番(つがい)――それは生まれ変わってもなお惹かれ続ける、唯一無二の運命の相手。 パイ屋を営む天涯孤独な娘アデリエーヌは、竜族の第三王子の番に選ばれた前世の記憶を思い出した。長命で崇高な竜族と比べて、弱く卑小な人間が番であることを嫌った第三王子に殺された、あの時の記憶を。再び第三王子の番候補に選ばれたという招待状がアデリエーヌのもとに届いたことで、止まっていた運命が動きはじめ――。やがて、前世の死の真相と、第三王子の一途な愛が明かされていく。 【登場人物】 ・第三王子 とある理由で名を奪われた竜族の王子。前世のアデリエーヌとは関わろうとしなかったが……。 ・アデリエーヌ 第三王子の番として、竜族の王宮で暮らした人間の娘。生まれ変わり、今はパイ屋を一人で営んでいる。
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-鬼才・甲田学人が贈る、悪夢のメルヘン完全版。 この世界の怪現象は全て、神の見た悪夢の泡である。集合無意識の海から浮かび上がった悪夢の泡は、個人の恐怖と混ざり合い、歪んだ「童話」となって現実世界に溢れ出す。 凄惨な過去を抱え悪夢と戦う時槻雪乃。普通であることが信条の白野蒼衣。二人は〈神の悪夢〉を滅ぼすため、想像を絶する物語を追い、その悲劇を解き明かしてゆく。悪夢が作り出した『灰かぶり』と『ヘンゼルとグレーテル』。その恐怖と結末は。すべての起源に迫る奇書『マリシャス・テイル』初収録の完全版。
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4.0貴方への想いと、貴方からの想い。 それが私の剣と盾になる。 「剣は鞘にお前を選んだ」 美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。 課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき……。 すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。 【登場人物紹介】 サクラ 名門貴族の不遇な令嬢。散歩と、小さな使い魔アシュと戯れることが好き。 カイ 大国キリングシークの第二皇子。数々の戦を制し、「漆黒の軍神」と呼ばれる。
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4.5幼い頃に両親を亡くしたソフィは父の生家である伯爵家に引き取られ、過酷な労働の末、王宮の下働きに出されることに。新天地で生活が改善されるかと思ったが、九歳の時に負った醜い火傷痕のせいで孤立してしまう。しかし、宮廷薬師と出会い、火傷痕を治す研究の傍ら化粧の技術を磨いたことが切っ掛けで王妃の専属化粧係に抜擢され! ? そんなある日、王妃の生誕祝賀会に魔法大国から美貌の王弟ジークベルトが来訪することに。彼は王妃の化粧を見て、化粧係は誰かと尋ね──。
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5.0惜しみない優しさをくれるこの方を、わたしは知らない。 春を迎えれば贄姫エデルが辺境の国オストロムの黒狼王に嫁してきて丸三年になろうとする頃。義理の妹リンテと訪れた領主の館で、謎の占い師にオストロムに来てからの記憶を封じられてしまう。記憶が戻らないエデルに変わらない愛情を向ける黒狼王オルティウスだったが……。 ――彼の人が愛しているのは、記憶を失う前のわたし―― もどかしい思いと不安に苛まれる中、さらなる困難が降りかかる! 運命の恋を取り戻す、波瀾万丈のシンデレラロマンス新シリーズ第1巻。
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3.7魔法使いの名門公爵家に生まれながら魔法の才を持たないと虐げられてきたイレイナ。屋敷では侍女扱いだが、その正体は古の女王の前世を持つ最強の魔法使いだった! 前世で国と民に尽くしたものの悲惨な最期を迎えたイレイナは、今世は目立たず自分のために生きようと力を隠していた。しかし、参加させられたパーティーで出会った騎士王・アスノトに婚約者にならないかと迫られて――!? ひっそり生きたい最強令嬢と彼女を手に入れたい騎士王様のチェイスラブロマンス!
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4.1選ばれしものしか入ることが許されず、貴顕紳士を育てる場であるアダマント魔法学校。魔法を愛し、深く学びたい伯爵家の令嬢・リオニーは女性であるため、そもそも入学することを許されていなかった。一方、入学試験を受ける資格があり、父から入学を嘱望されている弟・リオルは絶対に行きたくないと言う。 利害が一致したふたり。リオニーは男装して弟の代わりに、魔法学校の試験を突破。晴れて首席として入学することになった。 しかし、入学したその日からなぜか公爵家の嫡男・アドルフに目をつけられてしまう。何かとライバル視してくる彼に嫌気が差していたある日、父親から結婚相手が決まったと告げられた。その相手が、まさかのアドルフで――!? 「最悪だわ……」 婚約を破棄させようと我が儘な態度をとるリオニーだったが、アドルフは全てを優しく受け入れ、更には大切に扱ってくれて……? “こんなはずではなかった!!” 偽りから始まる溺愛ラブストーリー、開幕! ■書籍版には、書き下ろし番外編「アドルフのライバル」を収録!
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4.0私の居場所は、陽だまりでたたずむあなたの隣――。 由緒ある魔法使いの一族に生まれながら、魔法の才を持たないネヴィレッタ。世間から存在を隠して生きてきた彼女に転機が訪れる。先の戦勝の功労者である魔法使い・エルドを辺境から呼び戻せという王子からの命令が下ったのだ。 ≪魂喰らい≫の異名を持ち、残虐な噂の絶えないエルド。決死の覚悟で臨んだネヴィレッタが出会ったのは、高潔な美しい青年だった。彼との逢瀬の中で、ネヴィレッタは初めての愛を知り――。見捨てられた令嬢の、大逆転シンデレラファンタジー。 魔法のiらんど大賞2022小説大賞・恋愛ファンタジー部門《特別賞》受賞作
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4.3こんな温もりは知らなかった。 あなたに出会うまでは――。 生まれながらに「大聖女」の証を持つ侯爵令嬢エリーゼ。しかし、自身を疎む義妹と婚約者である王太子の策略によって全てを奪われてしまう。 辺境に追放される道中、魔獣に襲われ命の危機に瀕した彼女を救ったのは、その美貌と強さから「魔狼」と恐れられる騎士・ギルベルトだった。彼は初めて出会ったエリーゼの願いを真摯に受け止め、その身を匿ってくれると言う。 彼の元で新しい人生を送るエリーゼ。優しく温かな日々に、彼女の凍えた心は甘く溶かされていくのだが……。
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-「あなたには、どうしても殺したい人がいます。どうやって殺しますか?」 福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。 福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは──。 そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる──。※本電子書籍は、『博多豚骨ラーメンズ』全15巻を1冊にまとめた合本版です。
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3.5第7回カクヨムWeb小説コンテスト、〈恋愛部門〉特別賞受賞の新・後宮恋愛ファンタジー! 失踪した姉を捜すため、龍華国後宮の宮女となった鈴花。ある日彼女は、銀の光を纏う美貌の青年・コウレン(※)と出会う。官正として働く彼の正体は、皇位継承権――《龍》を喚ぶ力を持つ唯一の皇族だった! そんな事実はつゆ知らず、とある能力を認められた鈴花はコウレンの側仕えに抜擢。後宮を騒がす宮女殺し事件の犯人探しを手伝うことに。後宮一の人気者なのになぜか自分のことばかり可愛がる彼に振り回されつつ、無事に鈴花は後宮の闇を暴けるのか!? ラブロマンス×後宮ファンタジー、開幕! 【登場人物】 ・鈴花(りんか) 人の纏う「色」が視える不思議な目の持ち主。 健気で努力家だが方向音痴が悩みの種。 ・コウレン 皇位継承権を持つ絶世の美青年。しかし現皇帝との関係は微妙なようで……。 心優しい鈴花に次第に惹かれていく。 ※コウレン:「王へんに光」「王へんに連」
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4.3現存する最古の日本語訳聖書を追い、その謎を紐解く古書店の女店主・栞子(三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」)、「ゴッド オブ 、神様 団子」と言い残して倒れた青年と、あるミステリー作家(似鳥航一「下町和菓子 栗丸堂」)、パパ活中の女子大生と『人間失格』(紅玉いづき「カミサマは待ちぼうけ」)、落ちぶれた元人気作家が「本の神様」に導かれ、宮沢賢治の物語世界に迷い込み……(「深夜0時の司書見習い」)、天国にある出版社が聖書の矛盾を修正すべく神の監修のもと奔走(杉井光「ハレルヤ出版編集部」)、光源氏の最期を記したといわれる『源氏物語』幻の帖「雲隠」を求め、神と御用人の良彦が大奔走!(浅葉なつ「神様の御用人」) 温かくほろりと泣けて、時にユーモラスで大胆。豪華執筆陣が「神×本」というテーマで紡ぐ、珠玉の6編。心満たされる至福のアンソロジー。 【参加作家一覧】 三上 延/似鳥航一/紅玉いづき/近江泉美/杉井光/浅葉なつ
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4.3神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。
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4.4鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。 だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。 これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。 三上延が贈る大人気ビブリオミステリ、全7巻合本版。 電子合本版特典として、7巻発売時に一部書店で配布された小冊子に掲載の特別短編を収録。 ※本電子書籍は、『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』~『ビブリア古書堂の事件手帖7~栞子さんと果てない舞台~』全7巻を1冊にまとめた合本版です。
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4.1暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。 処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。 だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。 ◆◆◆登場人物◆◆◆ 【慧玲(フェイリン)】 暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。 【鴆(ヂェン)】 怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。
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4.4子爵令嬢クロエには、前世で殺戮の魔道具を作っていた記憶がある。およそ千年後の平和な世に転生した彼女は決心した。「今世では、人々の生活を守る魔道具を作ろう」と。 そうして研究に没頭していたある日、卒業パーティの場で親友の婚約破棄騒動が勃発。しかも断罪内容は嘘まみれ。親友を救うため、クロエが真実を全て遠慮なくぶちまけた結果――命を狙われることに なってしまい、大ピンチ! そんなクロエを救ってくれたのは、親友の兄であり騎士団副団長でもあるオスカーで? 《登場人物》 ■クロエ 国の筆頭魔道具師だった前世の記憶を持つ。 親友を助けた結果命の危険が迫ったため、オスカーの手引きによって隣国へ亡命することに。 ■オスカー 王宮付き第一騎士団の副団長。クロエの親友の兄でもある。 クロエを助けるため亡命の手配をしたが、クロエが王都を離れてしまうことに複雑な心境のようで?
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3.7不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ、林王朝の公女・紅玉。ある日彼女は、反乱で後宮を焼け出され全てを失った。 それから五年――紅林と名乗り、貧しい平民暮らしをしていた彼女は、かつて反乱を起こした現皇帝・関ショウ(※)の後宮に入ることに。公女時代の知識を使い、問題だらけの後宮で頭角を現す紅林は、変わり者の衛兵にまで気に入られてしまう。だが彼の正体こそ、後宮に姿を現さない女嫌いと噂の冷帝・関ショウで……。 互いの正体を知らない二人が紡ぐ、新・後宮シンデレラロマンス! (※関ショウ:「ショウ」は「王へんに召」) 《登場人物紹介》 ◆紅林 前皇帝の娘。正体を隠し、ただの宮女として静かに生きようとするが、 後宮の問題に巻き込まれては解決してしまう。 ◆関ショウ 翠月国の若き現皇帝。冷帝と畏れられるが、実際は情に厚い青年。 とある理由から後宮に立ち入ろうとしない。
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3.7主婦、香織。異世界で食堂を開店! 「私には何の価値もない」 家庭でもパートでもすっかり自信を失っていた43歳の主婦・織田川香織は、仕事からの帰り道に交通事故に遭う。――気が付くと、そこは中華風の異世界だった! しかもなんだか若くなっている! 玉ねぎのおひたし、粉ふきイモ、甘めの卵焼き、おにぎり。食堂を開いた香織の真心こめた手料理は周囲の人々の心身を満たしていく。そこに、美しき術師の青年が現れ……。 生きる意味を見失った主婦が、料理の力で生まれ変わる、中華転生お料理譚。 【第9回カクヨムWeb小説コンテスト・プロ作家部門《特別賞》受賞】
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4.3妾腹ということで王妃らに虐げられて育ってきたゼルスの王女エデルは、戦に負けた代償として義姉の身代わりで戦勝国へ嫁ぐことに。相手は「黒狼王(こくろうおう)」と渾名されるオルティウス。野獣のような体で闘うことしか能がないと噂の蛮族の王。しかし結婚の儀の日にエデルが対面したのは、瞳に理知的な光を宿す黒髪長身の美しい青年で――。 やがて、二人の邂逅は王国の存続を揺るがす事態に発展するのだった…。 激動の運命に翻弄される、波瀾万丈のシンデレラロマンス! 【本書だけで読める、番外編「移ろう風の音を子守歌とともに」を収録】 ≪登場人物紹介≫ エデル:西の国ゼルスの王女。幼い頃、母親と生き別れる。甘いお菓子に弱い。 オルティウス:東の国オストロムの青年王。「黒狼王」と恐れられている。
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-神隠し――それは突如として人を消し去る恐るべき怪異。 学園には関わった者を消し去る少女の噂が広がっていた。 魔王陛下と呼ばれる高校生、空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまう。 空目に対して恋心、憧れ、殺意――様々な思いを抱えた者達が彼を取り戻すため動き出す。 複雑に絡み合う彼らに待ち受けるおぞましき結末とは? そして、自ら神隠しに巻き込まれた空目の真の目的とは? 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作が装いを新たに全13巻の合本版で登場! ※本作品は『新装版Missing』シリーズ全13巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
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-アリアンヌは生まれながらに精霊の強い加護を受け、共に育った公爵令息のリオネルと結婚の約束を交わしていた。 しかし突然、生家の伯爵家に第二王子との望まぬ婚約を強いられ、幽閉されてしまう。 リオネルとの再会を信じ孤独に耐え続けるが、精霊の加護も奪われ追いつめられていくアリアンヌ。さらに、彼女を厭う妹の策略によって第二王子との婚約は破棄され、平民の商家に嫁がされることに。 一方、リオネルは愛するアリアンヌを取り戻すため、密かに動き出していて――。
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3.8メイドとしてグラットン家の若旦那に仕えるリリス。若旦那に密かな想いを寄せていたものの――彼の突然の結婚によって新しい妻からクビを言い渡されてしまう。 失意に暮れるリリスだったが、容姿端麗で女たらしの最強軍人・ダンケルクに半年限りのメイド&偽りの婚約者として雇われることに。しかし、彼はリリスに対して心の底から甘やかに接してきて!? その上、リリスの持つ力が幻の最強魔術だと分かり――。失恋から始まる、世界最強の溺愛ラブストーリー! |【登場人物】| ダンケルク・モナード 「なんだ? 主人の命令が聞けないのか?」 若旦那の一番の友人。そして、国一番の軍人でもある。 整った容姿をしており、女性との数々の浮名で知られている。 しかし、リリスを雇った後は女性と過ごすこともないようで……? リリス・フィラデルフィア 「私はただのメイドですので……」 心を寄せていた若旦那の突然の結婚により家を追い出されてしまったメイド。 拾ってもらったダンケルクの家で期間限定のメイドとして働くことに。 更には偽りの婚約者になれと言われ――!?
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3.9鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりの少女の姿が--。ビブリア古書堂の「その後」を描くシリーズ最新刊。
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4.0十八歳の螢月は、静かな村で穏やかに暮らしていた。しかし、近隣一の美少女と評される妹・月香が突如行方不明となり、平穏な日々は崩れ去ってしまう。途方に暮れる螢月だったが、そんな彼女の前にかつて怪我の手当てをしてやった男が現れる。 「螢月殿に、婚姻を申し込みに参った」 その男は、なんとこの国の次期国王・世太子だという。戸惑いながらも王宮へ連れられた螢月が目にしたのは、偽名を使い、国王の娘・公主として傅かれる月香の姿で――?
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4.5保育士の山川陽子(やまかわようこ)は、ある日保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣(ももしろてい)を自宅まで送り届けることになる。灯衣の自宅は治安の悪い繁華街の雑居ビルにあり、しかも日暮旅人(ひぐらしたびと)と名乗るどう見ても二十歳前後の父親は、探し物専門という一風変わった探偵事務所を営んでいた。 澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子は、探偵事務所を度々訪れるようになる。そして、旅人が持つある“能力”を知ることになる。匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。旅人は、これら目に見えないモノを“視る”ことができるというのだが――? 人気シリーズが全10巻の合本版で登場。 ※本電子書籍は、『探偵・日暮旅人』シリーズ全10巻を1冊にまとめた合本版です。
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4.0第8回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞の成り上がり後宮ロマンス! 家族を養うため田舎から皇帝廟の採用試験を受けに来た雨蘭。しかし、良家の令嬢ばかりを集めた試験の真の目的は皇太子の花嫁探しだった! 何も知らない雨蘭は管理人として雇ってもらうべく、得意な掃除や料理の手伝いを手際よくこなして大奮闘。なぜか毒舌補佐官の明にまで気に入られてしまう。しかし、明こそ素性を隠した皇太子で!? 超ポジティブ思考の雨蘭だが、恋愛は未経験。皇帝廟で起こった毒茶事件の調査を任されてから明の態度はますます甘くなっていき――。 【登場人物】 ・雨蘭(ゆーらん) 田舎で生まれ育ったが、家族を養うため都で仕事を探している。 並外れたポジティブ思考の持ち主で料理が得意。 ・明(みん) 現皇帝の孫で皇太子。 美青年だが女性が苦手で、皇帝廟では身分と容姿を偽っている。 口は悪いが面倒見の良い一面も。
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4.3鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。
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-「ああ、やっと見つけた。俺の唯一の“番”」 神世と呼ばれる特区に十二の神々とその眷属が暮らす現代日本。彼らは穢れの多い現世で堕ち神とならないよう、ひとりの巫女を選ぶ。 名家に生まれながら「無能な名無し」と虐げられた鈴は、異母妹の使用人として巫女見習いが集う女学院に通っていた。しかし、巫女選定の儀で冷酷無慈悲と名高い十二神将がひとり〈青龍〉に、何故か巫女以上の存在である“番”として選ばれてしまい――。 これは、不遇な少女が奪われた大切なものを取り戻し、幸せを掴む和風シンデレラ物語。
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4.0辺境領主令嬢のオルテンシアはある日、王妃から命を狙われている第二王子のトゥライビス殿下を辺境領で匿う為、殿下と契約結婚をすることに。 「夫」となった殿下は辺境領独自の動植物に目を輝かせ、不遇な生い立ちなど感じさせない強さを持った美青年だった。そんな殿下と過ごすうちにオルテンシアは恋心を抱いてしまう。 しかし、オルテンシアには殿下には知られたくないある秘密があって――。 互いにわけありな契約婚夫婦が紡ぐ、波乱と癒しの新婚ラブファンタジー!
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3.7神隠し――それは突如として人を消し去る恐るべき怪異。 学園には関わった者を消し去る少女の噂が広がっていた。 魔王陛下と呼ばれる高校生、空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまう。 空目に対して恋心、憧れ、殺意――様々な思いを抱えた者達が彼を取り戻すため動き出す。 複雑に絡み合う彼らに待ち受けるおぞましき結末とは? そして、自ら神隠しに巻き込まれた空目の真の目的とは? 鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作が装いを新たに登場。
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3.5第9回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛(ラブロマンス)部門《大賞》受賞作! 「これは政略結婚だ。君を愛するつもりはない」 平民生まれ、下町育ちのアナスタシアは、ある事情から若き伯爵家当主・ユージーンと政略結婚をすることに。新婚初夜、愛のない言葉を浴びせられた彼女はうつむ……かなかった。 「ビジネスパートナーになりましょう、旦那様」 公爵家との確執、失踪した両親の謎に領地問題。持ち前の雑草魂でどんな難題にも立ち向かっていくアナスタシアに、なぜかユージーンの態度が甘くなっていき……? 生まれも育ちも異なる二人に絆は生まれるのか!? 痛快! ウェディング・ラブコメディ。 ◆◆◆登場人物◆◆◆ ・アナスタシア 下町育ちの平民だが、ある事情からフェアファンビル公爵家の養女となりユージーンと結婚することに。 非常に真っ直ぐで逞しい性格。 ・ユージーン 国有数の資産家であるハミルトン伯爵家の若き当主。 社交界きっての美貌の持ち主で女性に大人気だが、実は初心な一面も。
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3.0〈薔薇姫〉と呼ばれる型破りな姫、アンジェリカは庶子ゆえに冷遇されてスラムに追放された。学者である祖父のもと文武両道に育った彼女に、ある日政略結婚の命令が下る。相手は『母殺し』と畏怖される〈氷皇子〉こと、皇国の第一皇子エイベル。しかし実際の彼は、無愛想だが心優しい美青年で――!? 皇帝が病に伏し国が揺らぐ中、第一皇位継承権を持つエイベルを陥れようと暗躍する貴族たち。孤独な彼の事情を知ったアンジェリカは、力を合わせ華麗なる逆転を狙う! 【登場人物紹介】 ◇アンジェリカ 近年台頭してきた北の強国、ノルグレン王国の亡き前王の娘。 腹違いの姉である女王の命令により、無理やり政略結婚させられた。祖父は高名な政治経済学者。 ◇エイベル 半ば没落した南の大国、マグナフォート皇国の第一皇子。 『母殺し』と恐れられているが、実際は心優しい青年。とある事情で皇子宮に蟄居している。
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-京都の一角に佇む「からくさ図書館」は、優しげな図書館長の青年と可憐な少女とが二人きりで切り盛りする、小さな私立図書館。紅茶か珈琲を味わいながら読書を楽しめる、アットホームなこの図書館には、その雰囲気に惹かれて奇妙な悩みと出会ったお客様が訪れる。それぞれに悩みを抱えるお客様に、図書館長・小野篁が差し出すのは、解決法が記された不思議な書物で―。悠久の古都で綴られる、ときにほろ苦く、けれど温かなライブラリ・ファンタジー。 ※本電子書籍は、『からくさ図書館来客簿』全6巻を1冊にまとめた合本版です。
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4.1「あなたには、どうしても殺したい人がいます。どうやって殺しますか?」 福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。 福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは──。 そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる──。
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4.0悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。 移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて――。 異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。
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4.3怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」 明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。 泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。 そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。 頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー!
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4.1「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。 明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。 かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。 応募総数4,467作品の頂点にして最大の問題作!!
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4.1真野美咲、年齢イコール彼氏いない歴更新中のもうすぐ29歳。処女を拗らせた結果、全く覚えがないまま酔った勢いで会社一のイケメン忽那さんと一夜を共にしてしまう!? 「このまま付き合おう」と言われたものの、何もかもが初めてだらけで戸惑いを隠せない。真剣に迫ってくる忽那さんにだんだんほだされてきたけれど、“初めて”はやっぱり一筋縄ではいかなくて!? 第6回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞の笑って泣けるハッピーラブコメディ!
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4.5ようこそ。ここは実験監獄。あなたの倫理観を試す物語 五人の「ヒトゴロシ」の囚人たち、その有罪/無罪を決める謎の監獄「ミルグラム」。彼らが犯した「罪」を探るのは、過去の記憶を一切失った看守の少女エス。 次第に明らかになる「ヒトゴロシ」たちの過去と、彼らに下される残酷なまでの「罰」。そして「ミルグラム」誕生にまつわる真相が暴かれた時、予測不能な驚愕の結末になだれ込む――。 すべてを知ったあなたは赦せるかな? DECO*27×山中拓也による楽曲プロジェクト「ミルグラム」から生まれた衝撃作。
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4.8『拝啓 見知らぬ旦那様、8年間放置されていた名ばかりの妻ですもの、この機会にぜひ離婚に応じていただきます』 商才と武芸に秀でた、ガイハンダー帝国の子爵家令嬢バイレッタ。彼女には、8年間顔も合わせたことがない夫がいる。伯爵家嫡男で冷酷無比の美男と噂のアナルド中佐だ。 しかし終戦により夫が帰還。離婚を望むバイレッタに、アナルドは一ヶ月を期限としたとんでもない“賭け”を持ちかけてきて――。 周囲に『悪女』と濡れ衣を着せられてきたバイレッタと、今まで人を愛したことのなかった孤高のアナルド。二人の不器用なすれちがいの恋を描く溺愛ラブストーリー開幕! ◇◆登場人物◆◇ 【バイレッタ】 商才に溢れ、武術も得意な才女だが、それを妬む周囲により『悪女』とあらぬ噂を立てられている。 16歳のときに父により無理やりアナルドと結婚させられてから8年、一度も夫の顔も見たことがなかった。 【アナルド】 スワンガン伯爵家の嫡男で、ガイハンダー帝国の陸軍騎兵連隊長。 冷酷な策士で、戦場の灰色狐の異名を持つ。 他人への興味が薄く、上司命令でバイレッタと結婚をしたはずだが……。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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5.0番(つがい)――それは生まれ変わってもなお惹かれ続ける、唯一無二の運命の相手。 パイ屋を営む天涯孤独な娘アデリエーヌは、竜族の第三王子の番に選ばれた前世の記憶を思い出した。長命で崇高な竜族と比べて、弱く卑小な人間が番であることを嫌った第三王子に殺された、あの時の記憶を。再び第三王子の番候補に選ばれたという招待状がアデリエーヌのもとに届いたことで、止まっていた運命が動きはじめ――。やがて、前世の死の真相と、第三王子の一途な愛が明かされていく。 【登場人物】 ・第三王子 とある理由で名を奪われた竜族の王子。前世のアデリエーヌとは関わろうとしなかったが……。 ・アデリエーヌ 第三王子の番として、竜族の王宮で暮らした人間の娘。生まれ変わり、今はパイ屋を一人で営んでいる。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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-「休学中の秀才・嗄井戸高久(かれいどたかひさ)を大学に連れ戻せ」。留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎(なおさき)は、教授から救済措置として提示された難題に挑んでいた。しかし、カフェと劇場と居酒屋の聖地・下北沢の自宅にひきこもり、映画鑑賞に没頭する彼の前に為すすべもなく……。そんななか起こった映画館『パラダイス座』をめぐる火事騒動と、完璧なアリバイを持つ容疑者……。ところが、嗄井戸は家から一歩たりとも出ることなく、圧倒的な映画知識でそれを崩してみせ――。 ※本電子書籍は、『キネマ探偵カレイドミステリー』全3巻を1冊にまとめた合本版です。
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4.0中津国の後宮で、一人の貴妃が二〇ヶ月ものあいだ身籠り続けていた――。先代帝の呪いと噂されるその怪異を解くため、皇帝はある人物の元へ向かう。それは三〇〇年もの時を生きる不老不死で、「弔妃」と呼ばれる少女だった。
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4.0天涯孤独の身であり怪異が見える千曳泉は、「知人の嫁にぜひ」という突然の手紙に導かれ、上京する。そこで出会ったのは、怪異と戦う美しい青年・比良坂拝音。 彼は帝都を守護する最後の陰陽師であり、泉の結婚相手だった。 新婚生活の中で、無愛想ながらも泉の力を認め寄り添う拝音。特異な目を持つが故の孤独を抱えていた泉はその優しさに触れ、二人の距離は次第に近づいていく。 しかし、この結婚には国の命運をかけたある秘密が隠されていて――。 神話より結ばれし二人の、不器用な愛と絆の物語。 【登場人物】 ・比良坂拝音(ひらさかはいね) 陸軍で特任顧問を務め、帝都最後の陰陽師として怪異を滅する任を担う。 日本人離れした美貌の持ち主。 ・千曳 泉(ちびきいずみ) 天涯孤独の身であり、怪異を見ることができる”神照目”を持つ少女。 島根から上京してきた。内気な性格だが、芯は強い。
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3.51巻748円 (税込)メディアワークス文庫創刊15周年を記念して、三秋縋、時雨沢恵一、高畑京一郎などレーベルを代表する豪華作家が大集合した最強アンソロジー。 トキメキも切なさもほっこりもワクワクも全て網羅した、今届けたい15編を収録。どんな気持ちにも寄り添い、どこから読んでも楽しめる。今をときめく豪華作家陣があなたに贈る、15ページの物語。 図書室で見つけたのは、異なる時が流れる魔法の小部屋?(『余白の隠れ家』)ある日届いた手紙は二十年後の自分から?(『前略 十五の僕へ』)など、15ページとは思えない超濃密な展開に没頭すること間違いなし! 【参加作家一覧】 三秋縋/佐野徹夜/松村涼哉/斜線堂有紀/一条岬/綾崎隼/村瀬健/こがらし輪音/青海野灰/古宮九時/遠野海人/天沢夏月/入間人間/時雨沢恵一/高畑京一郎
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3.8ある夏の夜、文学部一年の埋 夏樹は、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。いくつもの夜を共にする二人。だが彼女は「きみには幸せになってほしい。早くかわいい彼女ができるといいなぁ」と言い残し彼の前から姿を消す。 もう一度会いたくて何とかして優紀の実家を訪れるが、そこで彼女が「冬眠する病」に冒されていることを知り――。 現代版「眠り姫」が投げかける、人と違うことによる生き難さと、大切な人に会えない切なさ。冬を無くした彼女の秘密と恋の奇跡を描く感動作。 会うこともままならないこの世界で生まれた、恋の奇跡。 【第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作】 ≪登場人物紹介≫ 埋 夏樹:都内の大学に通う文学部一年生。小説を書いているが、そのことに自信を持てないでいる。映像サークルの新歓の席に耐えられず逃げた時に優紀と親しくなる。 岩戸優紀:夏樹と同じ大学に通う芸術学部二年生。ある理由のため、冬の期間だけ大学から姿を消す。交際歴が多く、何かと噂の的になっている。辛い食べ物に目がない。
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-宿屋の看板娘・マリアがチョコレートを食べて意識を失い、訪れた黄泉の川のほとり。途方に暮れるマリアだったが、そこにはもう一人、人生に絶望して死を望む美しい令嬢がいた。彼女を必死に引き留めるも、どういう訳か揉み合っている間に中身が入れかわって現世に戻ってしまい……。 そうして公爵令嬢・シャーロットとして目を覚ましたマリアだったが、どうやら家族や使用人たちから酷い扱いを受けているようで? 「――許せない!」 マリアの改革が、今始まる!
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4.3大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。
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4.0怪談朗読を投稿したら、幼馴染が死にました。 「あんたのせいで、知景は死んだ」動画サイトに怪談朗読を投稿している大学生の亜瑚。幼馴染の葬儀で告げられたのは信じられない一言だった。 投稿した怪談朗読で語った鬼に纏わる村の言い伝え。それは話すと祟られる「忌み話」だったのだ。次々と起こる地獄絵のような惨劇。亜瑚は心身ともに追い詰められていく。やがて彼女は、「鬼妃」と呼ばれる存在にたどり着き……。 全ての裏に隠された驚愕の真実が明かされる時、想像だにしない感情が貴方を襲う。衝撃必至のホラーミステリー。 【第7回カクヨムWeb小説コンテストホラー部門≪特別賞≫受賞作】
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4.0偶然ショート動画に収めたのは、真実をほのめかす、4秒間の〈殺人〉の手がかりだった―― 「オレは、ルールの下に死んでいく」――人気絶頂のなか、謎のメッセージを残し自ら命を絶った俳優SIN。 動画投稿に没頭する女子高生の詠歌は、ある出来事から、死の直前の彼の姿を偶然撮影してしまったことに気づく。不審人物が映り込む、たった4秒間の事件の手がかり――SINは誰かに殺された? 憶測で過熱する報道を傍目に、詠歌は彼の死に疑問を抱く少年翔とともに真犯人を追う。だが、意味深な遺言に仕掛けられた謎に気づいた時、驚愕の事態にのまれていく。 25万部突破『15歳のテロリスト』松村涼哉が放つ、慟哭の衝撃ミステリー。2年ぶり待望の書き下ろし長編がついに!
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3.5メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から2年。突然カイがキョウスケの前に現れる。 「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」 生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。 2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。 *電子特典として、ドラマCD参加キャスト&イラストレーターからのコメントを掲載!
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3.922歳童貞だった僕は、あの合コンで彼女と出会った。僕の理想を体現した可愛い女性 ――“汐野希”。僕たちは合コンを抜け出して、二人きりで飲みに行った。惹かれ合う僕たち。 初めてのキス。幸せな気持ちで僕は帰路についた。 ところが翌日友人に確認すると、汐野希という女性は合コンに来ていないと判明する。つまり昨日僕がキスした彼女は……“汐野希”になりすました誰か? やがて僕の日常は“汐野希”に浸食されていく。味方は誰もいなかった。得体の知れない存在に、僕はすべてを奪われる。乾杯の向こうには、狂気だけが待ち受けていた。
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4.3どんな謎も解き明かすドSな王子様探偵・上倉悠貴から、突然の呼び出しを受けた小野寺美久。彼女が駆けつけた場所は、悠貴が通う高校の正門前だった。四年も前に卒業した、高校の学生服姿で。 羞恥心を覚えながらも、文化祭の準備で忙しい学園に高校生として侵入する美久。悠貴からの命令……それは、彼の代わりに、美久が『エメラルドの探偵』として校内で起こる奇妙な事件の謎解きをすることだった……! 生徒会に送られてきた匿名の脅迫状、目的不明の器物破損、そして文化祭の一般客を巻き込む大事件……危険な謎解きに、高校生探偵・美久が挑む!
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3.9穏やかな海辺の町、千葉の館山にひっそりと建つ紅茶専門の喫茶店『Tea Room 渚』。店を営む“夫婦”には、4つのルールがある。 1.互いの部屋には入らない。 2.共同生活に関わることは一人で判断しない。 3.本当の夫婦でないことは他言しない。 4.どちらか一方の申し出で、いつでも関係を解消できる。 神経質で毒舌な秀二と、社交的で明るいあやめ。訳あって偽装夫婦となった二人のもとを訪れるのは、困った事情を持つお客さんばかりで……。
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4.5母に捨てられた少年・宏助は、謎多き中年画家・ローレンを慕っていた。しかしある日、ローレンは姿を消し、生死不明となってしまう。 年月が過ぎ、大学生になった宏助のもとに突然、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が届く。 なんとか個展を開催する宏助だったが、「ローレンは人殺しだ」という噂を聞き、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始めるのだった――。 過去と現在がつながったとき、ローレンの絵の中に見つけた悲しい真実とは――!?
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4.7その夜、魔物が手に入れたのは、彼だけのママだった。 海沿いの王国ガーダルシア。トトと呼ばれるその少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋サルバドール家に生まれた。しかし、魔術の才に恵まれず、落ちこぼれと蔑まれていた。そんなある日、神殿の書庫の奥に迷い込んだ彼女は、数百年前に封印されたという〈人喰い〉の魔物と出会い――。 「ねぇ、ママって、なに?」これは、人喰いの魔物と、彼のママになろうとした少女の、切なくも愛おしい絆の物語。 全編に亘り修正を加え、王国の末姫の回想を描いた掌編「黒い蝶々の姫君」を初収録。
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4.1二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。僕の望みは、「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。 しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。幸せ過ぎた一周目の付けを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。――そして十八歳の春、僕は「代役」と出会うんだ。変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。 ウェブで話題の新人作家、ついにデビュー。
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4.6涙氷の降るその山脈で雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガの政略結婚だった。 しかし、その約束の儀は、世代を超えた様々な思惑が交錯することによって阻まれる。果たして、極寒の地に舞う恋の行方は……。
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3.6賽の河原株式会社――主な仕事は亡き人々から六文銭をうけとり、三途の川を舟で渡すこと。それが、わけあって不採用通知だらけの至を採用してくれた唯一の会社だった。 ちょっと不思議なこの会社で船頭見習いとしての道を歩み始めた至。しかし、やってくる亡者の中には様々な事情を抱えたものたちがいた。 三途の川を頑なに渡ろうとしない少女に、六文銭を持たない中年男性。奔走する至はやがて、彼らの切なる思いに辿り着く――。人々の生を見つめた、別れと愛の物語。
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4.4「私、死んじゃいました。どうしてくれるんですか?」 何もかもに見捨てられて一人きりになった二十二歳の秋、僕は殺人犯になってしまった――はずだった。 僕に殺された少女は、死の瞬間を“先送り”することによって十日間の猶予を得た。彼女はその貴重な十日間を、自分の人生を台無しにした連中への復讐に捧げる決意をする。 「当然あなたにも手伝ってもらいますよ、人殺しさん」 復讐を重ねていく中で、僕たちは知らず知らずのうちに、二人の出会いの裏に隠された真実に近付いていく。それは哀しくも温かい日々の記憶。そしてあの日の「さよなら」。
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4.3「人がハンコを作る時には事情があります」そう語るのは喫茶店にして印章店という『有久井印房』の店主。しかしその姿はどう見ても白いアリクイで、なおかつ少々ふっくら気味。そんな店長をサポートするのは、ウェイトレスの宇佐ちゃんと、キザなカピバラのかぴおくん。「ハンコを作ってください!あれ、なんでシロクマが?」 訪れ驚くお客さんに「ぼくはアリクイです」と静かに出されるコーヒー。不思議なお店で静かに始まる、縁とハンコの物語。
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3.6京都の一角にある「からくさ図書館」は、優しげな館長さんと可憐な少女が二人きりで切り盛りする、できたばかりの小さな私立図書館。 紅茶か珈琲を味わいながら読書を楽しめるアットホームな佇まいのこの図書館には、その雰囲気に惹かれて、奇妙な悩みと出会ったお客様が訪れる……。それぞれに悩みを抱えたお客様に図書館長・小野篁が取り出すのは、解決法が書かれた不思議な書物。そう、彼こそは現世で道に迷った道なしたちを救う冥官だった――。 悠久の古都で綴られる、ときにほろ苦く、けれど暖かなライブラリ・ファンタジー。
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4.0やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。 その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。 善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。 「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」 変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられかった彼が辿り着く地獄とは? 斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
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3.6作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴(おがたしき)が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘(まよいがそう)」。座敷童子がいると噂の旅館に起死回生のネタ探しに来たはずが、なぜか「座敷童子の代理人」として旅館に集まる妖怪たちのお悩み解決をすることに!? そこで偶然出会ったおしゃまな妖怪少年の力で妖怪が見えるようになった司貴は、陽気な河童や捻くれ妖狐が持ち込むおかしな事件を経て、妖怪たちと心を通わせていく。 だが、そんな司貴を導く不思議な少年にも、何やら隠しごとがあるようで……。 くすっと笑えてちょっぴり泣ける、平成あやかし譚。
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4.0緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。 この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。
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4.0鎌倉の鈴ノ山神社の息子・伊吹は短気で喧嘩っぱやい。 俺は跡継ぎの器ではないと、十年前に神隠しに遭った優秀な弟を待ち続け、頑なに後継を拒んでいる。 後継の儀式が迫り焦る伊吹の前に、弟の行方を知るらしき《神様の跡継ぎ》と名乗る美青年が突如現れる。 「弟の行方を知りたければ、神様修行を手伝え」 という彼に連れ回され、知人を訪ねたり、神社の仕事を手伝う内に伊吹にも変化が生まれ……。 二人の跡継ぎの絆に涙する、 切なくも心温まる物語。
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4.6どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。 未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。 ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。 (原題:『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』)
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3.7就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。 そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほど美形な青年がいる喫茶店『エメラルド』だった。 美形の青年――意地悪で高飛車な上倉悠貴との最悪の出会いを経て、『エメラルド』でウェイトレス兼探偵を務めることになった美久。 ドSな年下王子様と、すこしドジな助手の許に、今日も謎解きの匂いがほのかに薫る事件が舞い降りる。
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-時は大正。伝統とモダンが共存する帝都東京。レンガ造りが並ぶ銀座、風情のある花街の神楽坂に、見世物で流行る浅草。 その街を闊歩する青年が一人。若くして帝国大の助教授の肩書を持つ美青年は、博学多才にして超自然的なことにも通じているとか。警察の手に余る事件が彼のもとに持ち込まれることもあるという。 そして、彼の傍らにいるのは助手の美少年。その賢さとまっすぐな心を青年はこよなく愛し、常にそばにおいている。 これは帝都の巷で起こる不可思議な事件を、助手の少年が記録したものである。 ※本電子書籍は、『紳堂助教授の帝都怪異考』全3巻を1冊にまとめた合本版です。
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3.5就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。 そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほぼ美形な青年がいる喫茶店 『エメラルド』 だった。 お伽噺でしか見たことがないようなその男性に、うっかりトキメキを感じてしまう美久だった。……が、しかしその王子様は、なんと年下の高校生で、しかも口が悪くて意地悪で嫌みっぽくって……おまけに 『名探偵』 でもあったりして……!? どんな謎も解き明かすそのドSな 『探偵』 様と、なぜかコンビを組むことになった美久。 謎解き薫る喫茶店で、二人の騒がしい日々が始まる。
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4.0王子様と見紛う美形の探偵・上倉悠貴がオーナーの喫茶店。そこでウェイトレス兼探偵助手を務める小野寺美久。文句ばかりのちぐはぐな二人が、ふとしたミスで密室の倉庫に閉じ込められてしまう。 慌てる美久だったが、しかしそれをきっかけに、美久と悠貴の距離がほんのすこしだけ縮まるのだった。 ようやく息が合ってきたかにみえたその矢先。吉祥寺の秋祭り会場で、悠貴とはぐれた美久が事件に巻き込まれてしまう。そんな彼女を救ったのは、悠貴とは趣の異なる、もう一人の『美青年』で……。 今回の謎解きは、いつもよりすこしビターな薫りでお届け。
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4.0「買わせてくれない? 君の時間を、月20万円で」 高校2年の冬。枕元には母の骨があった。長く闘病した母が死んで、一度も頼れたことなどなかった父は蒸発した。 全てを失った少年・坂田は、突然目の前に現れた西川と名乗る男に、奇妙な取引を持ちかけられる。 母の葬儀代を稼ぎたい一心で応じた坂田に、実は同い年だという西川が提示した条件は、更に不可解なものだった。 1.毎日、高校にくること 2.僕と同じ大学に合格して通うこと 3.今日から友人として振る舞うこと 金で結ばれた関係はやがて説明のつかない「本物」へと形を変える。愛に飢えた少年たちが紡ぐ、透明な青春譚。
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3.0妾腹ということで王妃らに虐げられて育ってきたゼルスの王女エデルは、戦に負けた代償として義姉の身代わりで戦勝国へ嫁ぐことに。相手は「黒狼王(こくろうおう)」と渾名されるオルティウス。野獣のような体で闘うことしか能がないと噂の蛮族の王。しかし結婚の儀の日にエデルが対面したのは、瞳に理知的な光を宿す黒髪長身の美しい青年で――。 やがて、二人の邂逅は王国の存続を揺るがす事態に発展するのだった…。 激動の運命に翻弄される、波瀾万丈のシンデレラロマンス! ≪登場人物紹介≫ エデル:西の国ゼルスの王女。幼い頃、母親と生き別れる。甘いお菓子に弱い。 オルティウス:東の国オストロムの青年王。「黒狼王」と恐れられている。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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5.0貴方への想いと、貴方からの想い。 それが私の剣と盾になる。 「剣は鞘にお前を選んだ」 美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。 課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき……。 すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。 【登場人物紹介】 サクラ 名門貴族の不遇な令嬢。散歩と、小さな使い魔アシュと戯れることが好き。 カイ 大国キリングシークの第二皇子。数々の戦を制し、「漆黒の軍神」と呼ばれる。分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
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4.0地方のなんでもない町に生まれた少女、尾崎愛。 人見知りで口下手なため、不遇な学生生活を送りながらも、作家になることを夢見て東京で暮らし始める彼女は、愛を求めて、波瀾万丈の人生を経験することになる。 愛って、どこにあるんだろう? 愛って、なんだろう?
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4.3契約数減に悩むケータイキャリア『セルラーコム』の営業マン・中林雅史は最近の仕事に手応えを感じず、暇があればスマホで転職サイトを覗く日々を送っていた。しかし、ある雑誌広告グラビアの撮影立ち会い時、彼は仕事熱心なアイドル・歌織と出会った。大人たちがただの小さい案件と割りきって「こなす」中、唯一ひたむきに仕事に向き合う歌織に雅史は心を打たれ、彼女のグラビアを良い物にしたいと行動する。結果完成した広告の評判がよく、宣伝部に引きぬかれた雅史は、歌織を広告塔とした、プロモーションプロジェクトを本格的に担当することになり……!?
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4.7恋人に貢ぐために、義理の母から保険金殺人の標的にされている高校生・灰村瑞貴。 父親の身勝手な愛情により虐待され、殺される瞬間をただ待つだけの少女・逢崎愛世。 歪んだ愛に苦しむ彼らが見つけたのは、連続殺人の予定が記された絵日記だった。 共犯関係になった二人は、絵日記を利用して殺人鬼に親たちを殺させる計画を立てる。 しかし、愛を憎んでいた瑞貴は、愛世に対して生まれたある感情に気づいてしまい――。 彼らが選択する結末とは? 真実の愛を問う衝撃の青春小説。
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3.0成功率百パーセントの恋愛があります――。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。「――私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」 システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。
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4.213歳で心臓移植を受けた僕は、それ以降、自分が女の子になる夢を見るようになった。 きっとこれは、ドナーになった人物の記憶なのだと思う。 明るく快活で幸せそうな彼女に僕は、瞬く間に恋をした。 それは、決して報われることのない恋心。僕と彼女は、決して出逢うことはない。言葉を交すことも、触れ合うことも、叶わない。それでも―― 僕は彼女と逢いたい。 僕は彼女と言葉を交したい。 僕は彼女と触れ合いたい。 僕は……彼女を救いたい。
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3.9人には「ポイント」がある。ルックス、学力、コミュ力。あらゆる要素から決まる価値、点数に、誰もが左右されて生きている。人の頭上に浮かぶ数字。そんなポイントが、俺にはなぜか見え続けていた。 例えば、クラスで浮いてる春日唯のポイントは42。かなり低い。空気が読めず、友達もいない。そんな春日のポイントを上げるために、俺は彼女と関わることになり――。 上昇していく春日のポイントと、何も変わらないはずだった俺。これはそんな俺たちの、人生の〈分岐点〉の物語だ。 「どこまでもリアル。登場人物三人をめぐるこの話は、同時に僕たちの物語でもある」イラストを手掛けたloundrawも推薦。憂鬱な世界の片隅、希望と絶望の〈分岐点〉で生きる、等身大の高校生たちを描いた感動の第3作。
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3.8北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎化に悩む小さな島で、突如、凶悪な事件が発生した。次々に著名な建造物が燃やされていき、最後には死者まで出てしまう。殺されたのは、誰もが憧れていた少年、『ノア』のたった一人の家族だった。父を殺され、親友にさえ別れを告げずにノアが島を去って十年。二十五歳になった真翔と織姫の前に、長く音信不通だったノアが不意に現れる。彼との再会をきっかけに、未解決に終わった連続放火事件の陰惨な記憶が蘇っていく……。哀切の赤い炎が焼き尽くす、新時代の恋愛ミステリー。
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3.5将来を誓い合った恋人を事故で失った燈は、心の傷が癒えないまま高校生となった。 彼女の唯一の居場所は誰もいない図書室。日々読み終えた本の感想を共用の「読書ノート」に書き込んでいた燈はある時、同じノートを使う、顔も知らない生徒と文章を介した交流を始める。不思議と気の合う相手との文通に安らぎを感じる燈。ところがその相手が死んだはずの恋人「翼」だったことが判明し――? 最愛の恋人との文章だけの再会によって、止まっていた時間が今、再び動き出す――。
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3.3製本会社朝日堂の屋上にひっそりと建つ小さな工房。生真面目な野島志乃はそこで、本を一冊だけ作ってほしいという個人の依頼を受けている。 「志乃ちゃんは本が大好きですもんね」 「私が好きなのは『本を作る仕事』です」 見習いの田中哉太とともに志乃は、特殊製法も駆使し、依頼人の想いが込もった本を丁寧に手作りしていく。 メーテルリンクの『青い鳥』、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』にまつわるエピソードが詰まった、本好きには堪らない、心にしみる物語。
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3.0さっぱり売れない地下アイドル、残業ばかりの契約社員、引きこもりの大学生、借金を恋人に隠す中間管理職―― 「あなた、あまり幸せそうではありませんね」 彼らの前に現れたのは、未来予報士と名乗る黒ずくめの怪しい男。彼は独自の観測によるちょっとうさんくさい未来予報をもとに、依頼者の心を少しだけ動かして、新たな一歩を踏み出すための道しるべを示します。今日とは少し違う明日にしたいあなたに贈る物語。
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4.4『過去の改変』 から戻ったわたしに待っていたのは、彼の消失だった。そして、もうひとつ。わたしの歩けなかった足が、元通りになっていた。歩いている。わたしが、進んでいる。自分の足で。わたしが歩き回る姿に、島の住人は誰も驚いていない。慣れきっている。この世界の 『現在』 では、彼は九年前に死んでいた。その蔓延する常識が、わたしを苛み、蝕んでいく。わたしが歩ける毎日。それは彼が死んだ現代。まるで別の星へ飛んできてしまったようだった。決めた。わたしは必ず取り返す。わたしと彼がいた世界を。必ず。 『昨日は彼女も恋してた』 と上下巻構成。
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3.3超常現象が在るところに、人の想い在り――。 幼い頃から人の残留思念を読み取る力をもっていたために人間不信を極めてしまったサイコメトラーの鹿野 晶。 「君のような優秀な人材をもとめていたんだ」国家公務試験の面接中に突然、厚生労働省の特務局員・宍戸理人からスカウトを受ける。この男、イケメンだが、胡散臭さ120%。かつて「グランドフェイク」として名を馳せた凄腕奇術師だ。 全くかみ合わない凸凹バディが、奇術とサイコメトリーを駆使した時、超常事件に関わる人々の切なる願いが明かされる! 驚愕と感動の超常現象ミステリー!
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4.0かの安倍晴明に連なる陰陽師「桔梗家」の跡取りとして生まれた青年・晴人は、京都は哲学の道で不思議な和装美女・茜と出逢う。 彼女が西陣で営む「かんざし六花」には式神を「育てる」裏の仕事があった……故郷の神様との約束、西陣に迷うこけしの思い、会津で「祇園祭」を守る女性の決意。 珊瑚玉から生まれた式神・さんごを連れて、晴人は京都と一族にまつわる不思議に触れる―― 古都・京都が式神と陰陽師を育む、優しいあやかしファンタジー。
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3.0大人になっても手放せない思い出のおもちゃ、あなたにはありますか――? そんな愛しいおもちゃが壊れてしまった時は『宰相おもちゃクリニック』におこしください。端正な顔立ちながら無愛想。けれど腕はたしかな宰相先生が、きっとなおしてくれるはず。時に傷ついた持ち主の心まで治してくれる彼のもとには、今日も大切な思い出が持ち込まれ――。 おもちゃとともに心を癒やし、誰しもがもつ、優しい思い出をよみがえらせる。込められた愛がつむぐ感動物語。
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3.0恋に悩む人達が集う、江ノ島にある白い石造りの一軒家。そこでは、金髪碧眼燕尾服、怪しい微笑をたたえた店主のノアが、過去の恋愛をレンタ ルさせてくれるらしい。「あなたの恋──やり直しましょう」
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4.3ゴルフ練習場でボール磨きのバイトをしている子ネコ「ねむりっこ」。仕事の合間に食べる昼飯がチャーハンとわかめスープという、とても人間くさいにゃんこでもあります。人間に喜んでもらうことが何よりも大好きなねむりっこは、それがたとえムチャな願いであっても、叶えてあげようと必死にがんばるのでした。 そんなねむりっこが、あるとき、死に神に出会います。この死に神がまた、妙に人間くさく、あまりに人間に尽くすねむりっこを見て、ついつい心配してしまい──。 身体は小さくても、健気で純粋な心をもつ子ネコの、愉快で切ない物語──。
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3.02032年7月1日。十二歳の夏を過ごしていた少年・嵯峨ナツキ。しかし、彼はある事故をきっかけに“心”だけが三十年前に飛ばされ、今は亡き父親・愁の少年時代の心と入れ替わってしまう。 途方に暮れるナツキに、そっと近づく謎のクラスメイト・緑原瑠依。彼女にはある秘密があってーー。 「実は……ナツキくんに言わなきゃいけないことがあるの」 長い長い時を超えて紡がれる小さな恋の回想録。ーー物語は同時刊行の『そして、その日まで君を愛する』に続く。
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4.5時を繰り返す世界で、僕はもう一度君に恋をした。でも―― 「一番幸せな時のまま、終わらせたいと思うのは、いけないことかな」 12月14日。高校2年生の雪は、自分が何度も同じ一日を繰り返していることに気が付いた。だが、今まで孤独に生 きてきた雪にとってその世界は望ましいものだった。 しかしある日、変化が起こる。今まで登場しなかった女の子に出会ったのだ。ループ世界の中で起こった異変。逃 げ出す彼女を追いかけて話をすると、彼女もまたこの世界をループしていると言い――。 そこから次々と判明する驚愕の事実。ループする世界で二人が導き出した答えとは、一体。 これは、痛みを抱えた少年と少女の、「生」と「死」の物語。
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-ある街の外れ、あまり人が寄りつかない寂れた一角に、そのレストランは建っている。 世界各地のどんな料理もお手ものという天才オーナーシェフ、日辻。お客の料理にも手を出してしまう食いしん坊のウェイトレス、みづき。二人が働くその店は、立地の悪さにもかかわらず、今日も大勢の客で賑わう。美味なる料理に舌鼓を打ちながら、客たちはみな、楽しい顔つきで食事を楽しんでいる。 その店の名は、不老不死を意味する「ELIXIR」――。 これは、腹を空かせた幽霊たちがやってくる、風変わりなレストランの物語。
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4.8ごく平凡なOL・胡桃のストレス発散方法はお菓子を作ること。ある日失恋のショックで大量に焼き上げたお菓子をお隣さんに差し入れをすることに。口も態度も悪いお隣さんだったが、胡桃の作ったお菓子を大絶賛。どうやら彼は甘いものをこよなく愛する甘党小説家だったようで? それ以降、胡桃はお菓子を作るたびにお隣さんに差し入れをするように。お菓子代として話を聞いてもらうことで失恋の痛みを忘れていき――。 不器用な恋模様に胸キュン必至の、じれ甘ラブストーリー! ☆★登場人物★☆ 佐久間 凌(28) 胡桃の隣人にして人気小説家。 傍若無人だが大の甘党で、お菓子に敬意を払っている。そのため、合わせる紅茶や食器にもこだわりが強い。 胡桃が作るお菓子をどこか心待ちにしているようで? 糀谷 胡桃(25) 恋人から突然別れを告げられたOL。 お菓子作りが趣味で、失恋の悲しみを乗り越えるためにうっかりタルトをワンホール作ってしまう。 お隣さんとの持ちつ持たれつの関係が心地よく、どうやら特別な感情も抱き始めているようで……?
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3.5仕事で大きな失敗をし、故郷の岐阜に戻ってきた元印刷会社勤務の青年・光。就職活動をしながら、兄の営む喫茶店で時間を潰す毎日だ。ある日、光は妻の誕生日に自費出版の詩集をもう一度贈りたいという男性客と出会う。思い出の詩集を復活させるため、光は倒産した印刷所を訪れ、一文字一文字を手作業で拾う、昔ながらの活版印刷を始めるが――。和菓子屋を救う伝統技法を使った手紙、世界に一冊だけの写真集。光の作る印刷物が、人の心を繋ぐ三つの物語。
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4.0出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「真壁、俺の本を親父に届けてくれ――」。 樫木の父親は生粋のドイツ人。日本文学は読むことができないため、作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は……!?
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3.5「俺は、多分、なんだって、視える」 「僕は、大体のものは、つくれますから」 皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも“視えないものはない”という。妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で“つくれないものはない”という――。 二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。