豪邸の個人図書室で、あやかし相手の司書をするお話
司書の仕事を探す藤森結衣
かなり好条件の司書求人を見つけて行った面接先は、あやかしを相手にする個人図書室
結衣は子供の頃に出会った本好きのあやかしのナギとの約束を破ってしまった事を思い出し、再会を期待して働くことを決意する
本を通じて紡がれる、あや
...続きを読むかしと人との物語
こんなお話大好きだー!
特にオトロシの話がよい
某マンガのサトリとか、ネット発祥の口裂け女の最後とかの影響なのか、とてもよいエピソードに感じる
異形の存在を異形と認識するために必要な要素は何なのか?
もしその要素を対象者が認識できていないとしたら異形の存在はどうするのか?というのは興味深いですね
あと、「一番すごい連載作家は誰か?」というテーマのネットで見かけた意見で、シェヘラザードというのがあったなぁ
確かに毎晩命がけで話の盛り上がりとアオリを作って千夜も生き永らえて、しかも途中で王の子供を出産しているというね
そりゃぁ面白い話に決まってますわww
座敷わらしの話もいいよね
長命な存在と人間の時間の長さの感覚が違う話も切なくて結構好き
ってか、この物語での座敷わらしの存在条件が、なんだかなぁ
座敷わらしが家に付くのだとしたら、家を移る時ってどうやって移動するんですかね?という無粋な疑問が……
最後は無理やりまとめた感があって、もっと丁寧に描かれて欲しかった
読者の想像に委ねるのもいいんですけどねー
いい感じの伏線があるのに、風呂敷が畳まれていないのは残念
百香さんの事もちゃんと決着はついていないし
この後の話も続けようと思えば続けられる状態ではある
もし続きがあったら読みたいものですが、続かないんでしょうかね?