「私は闇夜で首筋を噛まれた。プツッという音が響き朱い玉が肌を伝った。それが、彼との関係のはじまり。
『闇の眷属』たちが現代を舞台に妖しく踊る・・・。血の契約を結んだ少年と少女の物語。」電撃文庫より
この方の作品の中で、私はこの本が一番好みでした・・・。
ストーリーもですが、イラストレーターさんも良
...続きを読むかったのです。
ライトノベルだけじゃないですが、イラスト付きの小説を読む時は、結構イラストにこだわります。
好みじゃないと、たいてい読まないので(作者好きじゃないと)
どんくさい女の子と、永遠を生きる吸血鬼の少年の恋愛物語です。
設定だけで私のツボです。
この二人を軸にお話が進むのですが、視点が変わるので、出てくる人物、その人その人の思っている事が感じられます。人物はそんなに多くないのですが、今イチはっきりしない部分がいくつかあって微妙に謎です。
それに難しそうな単語がいくつか・・・この物語の中での用語みたいなのでしょうね。
出てくる高校生の男の子も女の子もキャラがはっきりしてて区別つきやすく、それぞれ魅力的だと思います。
小桜くんがかわいかったので、次巻ではもう少し出番増やして下さい、周防先生。
どんくさい女の子とツンデレ(っぽい)男の子、まぁデレデレはしてないので微妙に違うかもしれないけど、ぶっきらぼうの優しさというか。
そういう二人のちぐはぐな恋愛は読んでて可愛らしく、羨ましく思えます。
もっと冷静なのかと思った吸血鬼のハルくんと、意外と冷静に物事を考える玲子ちゃん。
いつも助けに来てくれるハルくんは騎士様だな。
でも少々エロいです(笑)
玲子ちゃんが干涸びないことを祈ります。
きっと血を吸う事も愛情表現の一つのような気がするし、なによりハルくんは一途らしいので。
まぁそれだけじゃなくて、お姉ちゃんはあのままでいいのか、とかふと思ったり、奈津美さんはどういう存在なんだろうとか思ったり、「主人」の意味が明確にわからなかったり、玲子ちゃんは尻餅つきすぎだと思ったり。
そういう、重みがというか、深さがあまり無いな、と。
続きも出るようなのでその辺は次巻に期待。
ビターが4割、スウィートが6割。
確かにわりかし甘いお話でした。