夜魔 -怪-

夜魔 -怪-

583円 (税込)

2pt

「君の『願望』は──何だね? そして、君の『絶望』は────」 満開の夜桜の下、思わず見とれるほど妖しく綺麗に佇んでいたのは密かに憧れていた従姉だった。彼女はその晩、桜の木で首を吊る。 ──彼女は、あの桜の中にいる。……彼女に会いたい。そう信じ、願う男は、遂に人の願望を叶える夜色の外套を身に纏う昏闇の使者と遭遇する。曰く、暗闇より現れ、人の望みを叶えるという生きた都市伝説。夜より生まれ、この都市に棲むという、永劫の刻を生きる魔人。そして、恐怖がココロの隙間へと入り込み──。 鬼才・甲田学人が紡ぐ渾身の怪奇短編連作集。

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夜魔 -怪- のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2013年06月12日

    「奇」と同時発売の、魔女と魔人が関わる短編集。
    元はハードカバーだったものを分冊して文庫化したみたいですね。
    作者さんいわく、「怪談性の強い話が怪、幻想的な話が奇」に分けたらしいですが・・・どちらにしろ、痛々しくて救われない物語であることには変わりないんですよねぇ。

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月30日

    幻想的怪奇譚。美しくも禍々しさに彩れた内容には、ぞっと身の毛がよだった。
    文章も端麗で読みやすく、リアリティがある。個人的には"夜桜"の話が好き。描写や雰囲気がいい。
    思わず引き込まれる、妖しげな世界観だった。

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    Posted by ブクログ 2012年11月11日

    絶望的な、救いのない。甲田学人の短編集。

    Missingに登場する≪魔女≫十叶詠子、及び≪魔神≫神野陰之が各話に登場する、基本的に各話は独立しており、Missingが未読でも楽しめる。
    会話部分などでは文体が軽いが描写の密度が濃く、音の描写と空行の取り方が非常によい。

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    Posted by ブクログ 2012年10月24日

    「視覚」の気持ち悪さを刺激されるお話です。
    文学的な表現に、幻想的な発想が相変わらず素敵。


    Misingシリーズの「始まり」が読めます。


    魄線奇譚
    子供の無邪気さと大切な妹を守ろうとする姉の狂気が怖いです。


    姉のシスコン気味なところは、どこの家庭にもありそうな微笑ましいものがあります。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年12月26日

    ようやっと読破。
    どうしてこんなに、異形の恐怖、違和感を気持ち悪いほどはっきりと描き出せるんだろうか。
    「断章のグリム」はいかにもなラノベっぽさが強くて好きになれないけど、やっぱり、「Missing」シリーズは神だったと思う。
    あのシリーズを読んだのはもう五年くらい前ですが、今でも、カーテンの隙間は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月05日

    甲田作品好きすぎて書ききれない!

    2005年の単行本を電撃文庫とわけて文庫化。
    桜の話書き下ろし。

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    Posted by ブクログ 2010年02月23日

    夜魔―怪―でございます
    書き下ろしが一本以外は、ハードカバーからの再録になります
    ハードカバーでも購入しておりますが、割と覚えていないものですね
    新鮮な気持ちで読むことが出来ました

    魄線奇譚なんかは、小学生くらいの時に誰もがやったことあるんじゃないですかねぇ
    道路の白線だけを踏んで歩く、というのは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年06月22日

    「奇」の方と連動だと聞いていたので読むのが楽しみでした。

    夜魔ではいつものようにバッドエンドだと思って読んでいたのですが、接鬼奇譚はもしかしてバッドエンドじゃない…?と思いました。
    実際そうでもありませんでしたが(-ω-;)
    途中までは割と同じ調子で進んでいたのですが、途中で急に話の進み方が変わる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月19日

    首なし少年の話は怖かったなぁ。
    なんとなく先は見えてるけど持っていき方が上手いからか飽きさせない。
    全体に言えることだけど、これで悪意がない話だから怖い。

    0

    Posted by ブクログ 2010年02月25日

     以前ハードカバー版で読んだときに「魄線奇譚」が強く印象に残っていましたが、改めて読み返すとやはりなんとも言い難い怖さがあります。

    0

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