【感想・ネタバレ】夜魔 -怪-のレビュー

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Posted by ブクログ

「奇」と同時発売の、魔女と魔人が関わる短編集。
元はハードカバーだったものを分冊して文庫化したみたいですね。
作者さんいわく、「怪談性の強い話が怪、幻想的な話が奇」に分けたらしいですが・・・どちらにしろ、痛々しくて救われない物語であることには変わりないんですよねぇ。

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2013年06月12日

Posted by ブクログ

幻想的怪奇譚。美しくも禍々しさに彩れた内容には、ぞっと身の毛がよだった。
文章も端麗で読みやすく、リアリティがある。個人的には"夜桜"の話が好き。描写や雰囲気がいい。
思わず引き込まれる、妖しげな世界観だった。

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2013年05月30日

Posted by ブクログ

絶望的な、救いのない。甲田学人の短編集。

Missingに登場する≪魔女≫十叶詠子、及び≪魔神≫神野陰之が各話に登場する、基本的に各話は独立しており、Missingが未読でも楽しめる。
会話部分などでは文体が軽いが描写の密度が濃く、音の描写と空行の取り方が非常によい。

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

「視覚」の気持ち悪さを刺激されるお話です。
文学的な表現に、幻想的な発想が相変わらず素敵。


Misingシリーズの「始まり」が読めます。


魄線奇譚
子供の無邪気さと大切な妹を守ろうとする姉の狂気が怖いです。


姉のシスコン気味なところは、どこの家庭にもありそうな微笑ましいものがあります。


しかし、十叶詠子と神野陰之との邂逅により一転。


一瞬で「異界」を知り、「幽霊」に怯える生活になります。

そして、妹の死で瓦解した姉の精神。


日常と異界の落差。
微笑ましいシスコン気味なお姉さんから、狂気のまま自分達を追い詰め壊した異界にすがるお姉さん。


「微笑ましい無邪気さにひそむ狂気と落差」にゾワッときました。

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2012年10月24日

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ネタバレ

ほころびどころか中の綿が見えているぬいぐるみが枕元にある身としては、この話を思い出すたびに背筋に
----ぞっ、
と冷たいものが走るのです。

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2012年10月16日

Posted by ブクログ

ようやっと読破。
どうしてこんなに、異形の恐怖、違和感を気持ち悪いほどはっきりと描き出せるんだろうか。
「断章のグリム」はいかにもなラノベっぽさが強くて好きになれないけど、やっぱり、「Missing」シリーズは神だったと思う。
あのシリーズを読んだのはもう五年くらい前ですが、今でも、カーテンの隙間は、“できそこない”が出てきそうで、怖い。
そして恐ろしいことに、わたしは今、ぬいぐるみを抱いて寝る癖がある。
しかも、ぬいぐるみを抱かずに寝るときは、悪夢を見る可能性が高い。
綻びが出来たらしっかりと直してあげようと、心に誓った。

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2010年12月26日

Posted by ブクログ

甲田作品好きすぎて書ききれない!

2005年の単行本を電撃文庫とわけて文庫化。
桜の話書き下ろし。

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2013年03月05日

Posted by ブクログ

夜魔―怪―でございます
書き下ろしが一本以外は、ハードカバーからの再録になります
ハードカバーでも購入しておりますが、割と覚えていないものですね
新鮮な気持ちで読むことが出来ました

魄線奇譚なんかは、小学生くらいの時に誰もがやったことあるんじゃないですかねぇ
道路の白線だけを踏んで歩く、というのは
まぁ、私の住んでいるところは田舎なので、白線のある道路が通学路にそんなにありませんが…

繕異奇譚も、女の子なら大事にしていたぬいぐるみの一つや二つはあるのではないでしょうか?
そんな、現実にもちょっと身に覚えがある気がする、という内容ですので、そこが怖いですね

しかし、書き下ろしの接鬼奇譚がまたなんとも…
奇を読んでいれば気が付くかと思いますが、片方だけ読んでも問題ないストーリーになっています
読んでいると、あの話か! とも思いますが

ハードカバーが出てから随分たっているので、作者自身の描写力も向上しておりますから、個人的にはこの話が一番ヒィィィ、となりました
ラストですけれど…
もちろん、グリムと比べればまだまだではございますが、それでも流血描写が苦手な方には少しお勧めできないかもしれません
基本的にはどれもパッドエンドなので、後味の悪い話が嫌という方にもお勧めはできませんが、面白い一冊です
出来れば、電撃文庫の奇と合わせて読んで頂きたい一冊デス


一応、発売からギリギリ一ヶ月経過していないので、なるべくネタばれはさせない方向で書かせて頂きました

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2010年02月23日

Posted by ブクログ

「奇」の方と連動だと聞いていたので読むのが楽しみでした。

夜魔ではいつものようにバッドエンドだと思って読んでいたのですが、接鬼奇譚はもしかしてバッドエンドじゃない…?と思いました。
実際そうでもありませんでしたが(-ω-;)
途中までは割と同じ調子で進んでいたのですが、途中で急に話の進み方が変わるのでびっくりしました。
正常な人が急に狂ったような。私の受けとり方が正しければそのままですが笑

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2010年06月22日

Posted by ブクログ

首なし少年の話は怖かったなぁ。
なんとなく先は見えてるけど持っていき方が上手いからか飽きさせない。
全体に言えることだけど、これで悪意がない話だから怖い。

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2014年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こわわわわ(・□・;)

私ぬいぐるみ大好きで、
部屋にたくさんあるから、
すごいゾッとした。

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2013年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず何故か夜に読みたくなる作品で安心しました。接鬼奇譚のラストで油断してた、とばかりに苦笑してしまった。綺麗なままで終われない、流石です。接鬼奇譚は-奇-に載っていた桜下奇譚とリンクしてるっぽく感じたのですが、どうでしょう?個人的には-奇-の方が怖さも美しさも上な気がします。この人の作品にしてはライトな方かと。

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2011年06月23日

Posted by ブクログ

 以前ハードカバー版で読んだときに「魄線奇譚」が強く印象に残っていましたが、改めて読み返すとやはりなんとも言い難い怖さがあります。

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2010年02月25日

Posted by ブクログ

もうこうなるとライトノベルと云うカテゴリーで良いのか迷いますが…。
他の物はすでにハードカバーで読んだので、
書き下ろしのレビューだけします…。
そう書いて久しぶりにハードカバー版のレビューを見たら、
まったく大した事書いてなくて焦りましたが…。

主人公の従姉への執心ぶりが驚きました。
きっと初めは淡い憧れだったのに、桜にどんどん魅入られていって、
変わってしまったのでしょうね。
-奇-の書き下ろしとも繋がっていて、楽しめました。
桜を憎む者、魅入られる者、様々ですね。

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2010年02月16日

Posted by ブクログ

ハードカバーから思っていたけれど、熊の人形の話が本当に怖い……。作品全体に通じるけれど、この、どうしようもない救いのなさが魅力的。ファンタジーでホラー、良いなあ。

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2010年02月22日

Posted by ブクログ

「接鬼奇譚」のみ読みました。こちらも、「桜下奇譚」と同じく桜の木のお話です。("左手のひら"が痛くなります)それ以外はハードカバー版で読んでいたので省略。ちなみに、「現魔女奇譚」は-奇- にも収録されていてかぶってました。あと、MW文庫になって文字が大きくなり読みやすくなり、振り仮名もほとんどありませんでした。

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2010年02月22日

Posted by ブクログ

ハードカバー版夜魔を分冊した内の一冊。

書き下ろし目当てで買ったけれど、んー。痛さはあいかわらず最初から最後までクライマックスでしたが、MW文庫(一般文芸文庫)での出版のためか、読んでいてどうにも中途半端な印象。
これだと『Missingの番外編』ということ目当てで買った人はともかく、初めて甲田さんの本を買う一般読者層(ラノベ読者層以外)にはあんまり受けないんじゃなかろうか。

ちょっと期待はずれだったかも。

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2010年01月26日

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