作品一覧

  • 朝日堂オーダーメイド製本工房
    3.3
    1巻715円 (税込)
     製本会社朝日堂の屋上にひっそりと建つ小さな工房。生真面目な野島志乃はそこで、本を一冊だけ作ってほしいという個人の依頼を受けている。 「志乃ちゃんは本が大好きですもんね」 「私が好きなのは『本を作る仕事』です」  見習いの田中哉太とともに志乃は、特殊製法も駆使し、依頼人の想いが込もった本を丁寧に手作りしていく。  メーテルリンクの『青い鳥』、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』にまつわるエピソードが詰まった、本好きには堪らない、心にしみる物語。
  • アヤカシ絵師の奇妙な日常
    3.0
    1巻693円 (税込)
    憧れだった美大に通うことになる白川実乃里。しかし実際に大学生活を送るうち、理想とはかけ離れた現実を知り、彼女は落胆する。教師からの厳しい指摘、友人の才能への劣等感――次第に自分の夢に対して迷いが生じてくる……。そんなある日、彼女は大学近くにある池で、不思議な青年と出会う。学内で「妖怪画家」と噂される彼の名は、一色真澄。その本業は、人間との共存が難しくなったアヤカシたちの悩みを解決することだというのだが――!?

ユーザーレビュー

  • 朝日堂オーダーメイド製本工房

    Posted by ブクログ

    読み終わって表紙を見ると、本の上に座るのはオッケーなんだ…とちょっと思う。
    個性的なパンフレットを広げて見るコンサートはきっと素敵だろうなぁ。不器用で無愛想だけど優しい志乃さんと哉太くん、二人とも好き。

    0
    2021年06月30日
  • 朝日堂オーダーメイド製本工房

    Posted by ブクログ

    祖父からの日記帳、昔もらった絵本
    同級生のパンフレット作り。

    印刷所を軸にした3篇は、当然本にまつわるもの。
    本の作り方も色々出てきますが、説明がついているので
    何となくこんなものかな? と想像できます。

    本であれ何であれ、人からもらったものは
    その人からの心がこもっています。
    それに触れられるのは、幸せな事かな、と思います。

    0
    2023年10月30日
  • 朝日堂オーダーメイド製本工房

    Posted by ブクログ

    製本会社朝日堂を舞台に一冊の本に纏わる3編からなっています。

    本といっても本の内容以上に製本の仕方等が出てきて、職人的な感じです。

    不器用で優しい登場人物達が過去の辛い思い出と向き合って昇華させていく様子が描かれていますが、少し物足りないです。

    0
    2022年02月17日
  • 朝日堂オーダーメイド製本工房

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでいたら、日記を付けるのもいいなと思えるようになった。
    いざ自分で書こうとすると長続きしないのだが、それが祖父手作りの日記帳となるとやる気も重みも変わる気がする。
    その手作りの日記帳が、拗れてしまった母子の仲も取り持つことになるのだから。

    本は読むけど本の装丁までは気にしなかった浪人生と、本は読まないけれど本を作らせたら天下一品の女性職人との出会いから、話は広がる。
    最初は前述の日記帳なので、本よりはノートや手帳よりだが、彼が進路を定めてからは、物語の本の装丁の話なども出てくる。
    その人のためだけに作られるオーダーメイドの本。
    同じ品質のものを大量に出版する(出版数自体は右肩下がりという

    0
    2021年03月07日
  • アヤカシ絵師の奇妙な日常

    Posted by ブクログ

    あやかし絵師違いで手に取った本。

    美大に通うのに高い学費を出してもらっているのに、半年で、自分はここにふさわしい人間なんだろうかと思い悩む実乃里に、懐かしいなぁ、才能がないのかなと思い悩む時期もあったなぁと思い出した。

    芸術方面は特に才能と環境が重要だろうから、お人好しで、あまり主張しない実乃里にとって、素晴らしい絵を描き、かつ周りとの比較や評価に振り回されない一色のスタイルにあこがれるんだろうなぁ。
    実乃里アヤカシ達を嫌悪せず受け入れられる度量というか、おおらかさがあると思うし、足りない技術はくよくよせずに頑張るしかないんだけど、自分で自覚するのって結構難しいよね。

    アヤカシとのふれあ

    0
    2019年02月05日

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