斜線堂有紀のレビュー一覧
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読後感が悪くならないギリギリのラインを押さえている。見事。全体的に相手との距離感と理想像の問題なのかなぁと思った。第4話は間違いなく距離が向こうが自分より近くまで踏み込んでくる相手なんだろうなと思う。慣れてないと巻き込まれちゃう。
第1話 24歳のアイドル赤羽瑠璃はアイドルをやめたい。ただの地下アイドルだが、ここまで来るのも大変だった。めるすけというツィッターアカウントが心の支えだった。
第2話 28歳のバースディプレゼントに妃楽姫はガラスの靴をもらった。妻川がプレゼントしてくれたのだ。しかし妻川は他の女と結婚する。
第3話 園生は新太がずっと好きだった。でも私は鳴花だ。3人は高校の放送 -
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不穏なSF短編集。あまり好きじゃなかった。
第1話 人間が本になっている国のお話。
第2話 人間がいつか他の動物に転化する世界。
第3話 ケイジュは仮想空間で自分の複製を虐待していたが、それを婚約者に見られてしまった。
第4話 人類は痛みを痛妃に肩代わりさせることにした。
第5話 ある時から、傘を刺そうが何をしようが雨が一人の人間に降り注ぐという事態が起き始めた。憂にもそれが起きている。
第6話 フリーデは精神病だとされて、治療のために島に送り込まれる。途中で医師だと名乗る青年に、これから目を抉られ、耳を使い物にならないようにされると言われるが信じられない。
第7話 十は綴にとっ -
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ネタバレ天才小説家が崩壊していく姿がどこか生々しくて。
救いたい一心で始めたはずの創作がその崩壊を加速させていき、次第に少女自身も壊れていく描写も痛々しくて。
お互い大切に想いあっているはずなのに、段々とかけ違えていくボタンが、解くことさえできないところまでいってしまったのがなんとも言えなくて哀しかった。
最後の結末は分からないけど、1度目の「俺はお前を、見ているからね」はまだ純粋な慈愛の気持ちから発せられた言葉のはずで、それを思いだすってことは前向きに生きていく気持ちの現れかもしれない。
でも個人的には、線を飛び越えた先で、今度こそしがらみとかそういった事柄一切なしに、敬愛でも執着でもない第三の感情 -
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斜線堂先生お久しぶりです!
タイトル勝ちです!『死体埋め部』って
人生初の単語ですよ!部って何さ( ´θ`)
死体を山に埋める!バイト?でも部活?
大学3年の織賀(おりが)と
新入生、祝部(はふりベ)の2人しかいない
死体埋め部。
はふりベ・・・
何度も読み方見直しましたΣ('◉⌓◉’)ムズカシイ
どうやって依頼がくるのか?報酬は?とか
今作では明かされません。織賀に教えた人の
影はうっすらと描かれますが、
はっきりとはしないのです。匂うくらいです。
なぜこの死体は死に至ったのか?を2人が話していくシーン。死体運搬中のジャガーの中での
会話劇がいい!安楽椅子というか
ウミガ -
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『愛じゃないならこれは何』『君の地球が平らになりますように』に続く、シリーズ3作目。
アイドルを熱心に推す彼氏を持つ冬美の気持ちが、「星」になれない私には痛いほどよく分かります。
「なぜアイドルには細やかな気遣いができるのに、私にはしてくれないのか」「なぜ、私がリクエストしたプレゼントをアイドルに渡してしまうのか」……そんなキリキリとした感情に、ぐっと引き込まれました。
そして、「星」として輝く女性たちの苛烈な思いには胸を抉られました。たとえ地獄に向かっているとしか思えなくても、自らの意志でその道を選ぶ彼女たちの姿は、どうしようもなく美しいです。
今作は最後の一文がどれもすごく好き。
そし -
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武田綾乃「恋をした私は」★★★
父の再婚相手への感情の動きは秀逸。ただオチが動的すぎるので、最後まで感情の機微にフォーカスした静的な展開の方が好みではある。報われない友人を配置する残酷さはとても著者らしくて好み
円居挽「雪の花」★★
女性同士の連帯を描いた作品。タイトルの雪の花は雪の下で耐え抜きながら咲くときを待つ花の比喩か。倒叙サスペンスだが、ちょっとヒネリが弱い印象
織守きょうや「いいよ。」★★★
良くも悪くも百合マンガの短編らしい一作。タイトルとラストシーンへの帰着はベタながら好み。挿絵効果か、著者の短編集で読んだときよりも面白かった
木爾チレン「最前」★★
アイドル(と承認欲求) -
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まさにタイトル通り、「これが愛でないなら一体なんなんだ!」と叫びたくなるような、強烈な作品でした。
収録されているのは、一人のファンをどうしようもなく愛してしまうアイドルや、一目惚れした後輩に自分の趣味も生活もすべてを合わせていくOLなど、一歩間違えれば破滅に向かうような恋愛ばかり。
客観的に見れば、地獄にしか続かないような恋なのに、それでも進むしかない彼女たちの姿は、痛くて、苦しくて、どうしようもなく愛おしく感じます。
自分にもちょっと当てはまる部分があるかも……と思える部分も多々ありました。
他人事とは思えないからこそ苦しくなりもするし、ヒリヒリした余韻も残るのですが、最高に面白い。
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ネタバレ気づいた時には全部手遅れ。混沌とした渦の中で唯一手を差し伸べてくれたのは、犬歯がキュートの悪魔みたいな男。文章から伝わる織賀先輩の魔性感が良い。関係を深めるほど正常から遠ざかっていくことへ葛藤する主人公。それは織賀に出会った時点で全部意味のない葛藤なのに、執着して正しさを求める姿があまりにも人間で、相対的に前半の悪魔や神様に例えられた織賀の印象がより濃くなっていく。お互いが勝手に期待して失望して、どんどん倫理が擦り減っていって、不器用な人間同士の最後のぶつかり合いは読む手が止まらなかった。祝部の最後の推理を聞いたとき、織賀は何を思ったのかと思わず考え込んでしまう。続編もあるので早く読みたい。