斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    いまをときめく作家による、古典ミステリの名探偵のパスティーシュ集で
    杉江松恋さんのミステリ愛のあふれるガイド集だった。

    各話すごく面白く、かなりのオマージュを感じた。

    本当に全部面白かった!
    特に斜線堂有紀のポアロは構成の妙が光っていた。

    これは一家に1冊あっていいものじゃないかな。

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    2026年05月31日
  • 本の背骨が最後に残る

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    人間が心の底で隠し持つ猟奇性や嗜虐心をありありと描いているのになお美しく見える蠱惑的な短篇集。読者の仄暗い気持ちを見透かし、その読者の感情さえも一緒に物語に内包しているような凄みがあった。一筋縄ではいかない物語に圧倒される恍惚とした読後感に酔う。全部良かったのだが、殊更に良かったのは表題作、『ドッペルイェーガー』、『痛妃婚姻譚』、『デウス・エクス・セラピー』
    とても面白かった。

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    2026年05月26日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    読みやすかった。
    がっつり共依存で、なんとなく幸色のワンルーム思い出した。
    梓が小説を書かなかったら、ふたりはずっと一緒にいられたんだろうか。

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    2026年05月24日
  • 貴女。

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    ネタバレ

    百合を摂取したくて&好きな作家さんを発見したくてアンソロジーを読む。6本全部よかった!
    「恋をした私は」のラストがゾワっとして好き。好きな人を手に入れるために親でさえ手にかけるんだ。そして自分に向けられる好意には気付いてないところが罪だな〜と。
    「雪の花」見知らぬ女に救われて、それが次へとまた連鎖していく。ミステリ色強くておもしろかったです。
    「いいよ。」恋人のフリから始まったふたりがフリじゃなくなっていくのがかわいかったです。ストレートかわいい百合だったかも。
    「最前」アイドルを救ってくれるのはいつだってファンなんだ。
    「首師」首を作る職人と囚われの姫様の話。命を失うことよりもつらい

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    2026年05月18日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    想像以上に面白い!

    もちろん倫理的、モラルに反してるんだけどサイコパス的思想が深くて興味深い。

    ただ、終始いじめる=流されやすい側を自殺させてるつもりが、いじめられてる側を自殺させてない?って思ってた。

    人の操り方とか解像度が高くて作家さん凄すぎる。この発想力と本を書く能力、天才だなーと。

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    2026年05月16日
  • 回樹

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    死体を呑み込む樹の話

    最初の短編と最後の短編が繋がってる

    心の証明、感情の証明
    どこまでなら惰性でないのか
    どこからが真の愛情なのか
    「回樹」は「解呪」
    「回祭」は「皆済」に掛けたタイトルだそう

    SFという空想世界に紛れて主人公の気持ち、感情の揺れがこちらに伝わるような気がした
    自分の感情に気づかないことはままあるし、自分の感情がわからないこともあると思っている
    その感情を何かしら証明してくれるのが『回樹』という樹

    短編集6編 
    個人的には『奈辺』が好みで、アメリカ小説っぽい

    全体的に
    ハラハラ続きが気になるという訳ではなく、めちゃ面白いという訳でもないけど、今まで読んだことのない本

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    2026年05月11日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    普通に出会いたかった、という言葉がとても重いものに感じました。
    その言葉を目にした時、確かにこの作品には、普通というものは存在していなかったかもしれないな、と気付きました。
    破滅に進んでいく話を読み続けるのは苦しくもありましたが、それでも傑作と呼んでも良い作品でした。

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    2026年05月10日
  • 病に至る恋

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    ネタバレ

    登場人物たちは孤独や生きづらさを抱えながら、相手の痛みを理解しようとするが、閉じた世界観の中にいた。印象的だったのは、「わかり合えたこと」自体は本物だという点である。互いの傷や苦しさを深く理解しているからこそ、その関係は美しく見える。しかし同時に、その結びつきは自傷行為や共依存とも隣り合わせであり、読んでいて強い息苦しさを感じた。斜線堂作品は「恋と破滅が紙一重」であることを非常に繊細に描いている。読み終えたあとには、美しさと痛々しさが同時に残った。自傷行為と共依存が絡み合う関係性が壮絶な作品だった。⑤

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    2026年05月09日
  • 回樹

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    ネタバレ

    めっっっっっちゃ好き……
    不滅がめちゃくちゃ好きだ〜って思いながら読んだら奈辺がそれはそれは良くて、回祭を読んで回樹が二度沁みました。
    あとがきに回樹が百合SFとあったので、あちゃんと百合小説として受け取っていいんだ…!と思ったんだけど律が「生まれる子供が男だったらヤだな、」と溢した場面がもの凄く印象的で、それってかなりクソデカ感情として初露のことが好きなのではと胸を締め付けられたので純粋に百合として受け取っていいんだって喜べた。名前のついた関係性でなかったときに無闇に沸いたりできない?気がして…。
    女性同士で付き合って子どものことを考えたときに、どのカップルも同じように思うわけではないけれど

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    2026年05月06日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    なんか圧倒される文章だった
    最初の一文が惹き込まれると話題になっていたので呼んでみたけど、とてもよかった
    歪んだ愛情だったけど、純愛のようにも思えた
    先生が思ったより人間的な人だったんだなと
    この小説を読んで、新しい気づきがあったかとかはないけど、とにかくとても没入感のある小説だった
    強いて言うなら、幼少期の経験は一生残ってしまうこと
    あと、先生の梓への感情はなんだったんだろう時になった、ただ純粋な好意なのか??

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    2026年05月04日
  • あなたへの挑戦状

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    こちらも一気読みした作品。
    斜線堂有紀さん、阿津川辰海さんのお二人の競作。
    館シリーズのような密室トリックは大好きなのに、空間把握能力が無さすぎて、阿津川さんの水層城の殺人は、完全に理解できたとは言いきれません。ただ、探偵としてこういう罪の暴き方もあるのかと驚きました。
    中編だったこともあり、犯人も含めた登場人物の誰にも感情移入できず、物足りない感じがしたので長編で読みたかったです。

    斜線堂有紀さんのありふれた眠りは、ミステリと言えばミステリだけど、素直になれない兄妹の関係性が、事件が起こることによって変わっていく様子が、とても切なく感じるお話だったように思います。
    最後に2人がどうするのか

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    2026年05月03日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    死体埋め部シリーズの第1作。

    死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。2人の部活動の物語でした。

    第一話 死体埋め部と指折りフェティシズム
    第二話 死体埋め部と悪夢のディレッタンティズム
    第三話 死体埋め部と恋するエウヘメリズム
    幕間  死体埋め部と合法アジャストメント
    第四話 死体埋め部の栄光と崩壊

    終始不穏な空気感と設定の奇妙さ、会話の軽妙がクセになりました!
    最後にガツンと衝撃のラストが…!怪しげな雰囲気が漂う文章でしたが、まさか…!でも、この予想できない展開が好みで星5にしました

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    2026年04月28日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    綺麗な純愛モノだった。読んでる途中で、「コレって作中作のギミックがあるのでは?」と邪推したがそんなことはなく、ラストにきっちり『遥川悠真』を殺して終わってくれた。
    愛情は少し後ろめたい部分があったほうが健全なのかもしれない。ピュアすぎると、こういう結末を避けられなくなるんだろうなと感じた。

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    2026年04月25日
  • 恋に至る病

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    読めば読むほど苦しくなりました。人間の本質をついてるようなそんな本だったなという印象です。今の私の読解力じゃ読み終わってからもスッキリすることは無くて、なんかまだモヤッとつっかえてる感じかするから多分また読み返すだろうなと思います。

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    2026年04月21日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    久しぶりに小説読んだけど、個人的にすごくいい本だと思います。とにかく終わり方がすごくいい。
    悲しいけど、綺麗なお話。分厚いものじゃないから読みやすいと思います。私は最後ギャン泣きしました。

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    2026年04月21日
  • 病に至る恋

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    ネタバレ

    「病巣の繭」
    浪川先生が妊娠されていたお子さんを亡くした、心の隙を突いてコントロールしていたと考えられる。
    保育園児の頃から恐ろしい。

    「病に至る恋」
    延田や緋達に共感した。

    「どこにでもある一日の話」
    「バタフライエフェクト・シンドローム」
    何だか微笑ましい。
    良い話すぎて、現実とフィクションが混合して危なかった。

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    2026年04月19日
  • 回樹

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    SF短編集。6篇収録されていました

    回樹→愛するものの死体を取り込むと愛していた人たちにとって回樹が「愛した人そのもの」の存在となる設定。

    骨刻→骨の表面に文字を刻む技術。骨刻がもたらした人々への影響と骨刻の歴史について書かれていました。

    BTTF葬送→すべての映画には魂があった、映画にも輪廻転生はあると考えられた時代の話。懐かしい傑作映画が出てきて懐かしさを感じました!斜線堂さんの発想がすごい…。

    不滅→人間の死体が腐らなくなった世界の話。死体が腐らないことでどんなことが起こったのか…。1番お気に入りのお話!

    奈辺→奴隷制度下のニューヨーク、白人と黒人と宇宙人の交流?を描く物語。宇

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    2026年04月17日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    超良かった!!!推し活をしてる人も推し活をしていない人もみんなにおすすめ キャラクターが立ってる感じ、リアリティがありそうでないんだけど登場人物全員好きになれる めっちゃいい

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    2026年04月06日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    体が金になってしまう金塊病の女性と、死後その金を相続されるかもしれない男性のお話(?)。

    徐々に減っていく日数、チェッカー対決、愛か金か、二人の距離が縮まっていくと同時に死までの距離もまた短くなっていく。

    切ない系?。

    余命わずかな人間とその周りの人間を描く作品は多くあれど(?)、死後金塊へと変わるということで、悲しみだけでなく金も残す、そうない死の形がなかなかだった。

    正解は何か?、最後は切ないながらも清々しい終わり方だと思いました。

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    2026年04月04日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    哲学的な問いを投げ掛ける恋愛小説とでも呼ぶのでしょうか。
    作中に度々登場する「正解」という言葉の重みに思考を巡らせました。

    登場人物たちの取った行動に、正解と呼べるものはどれだけあったのか。
    そもそも正しい、もしくは最善の(少なくともその時点での)選択肢を選び続けることが、人生において本当に正解なのだろうかと。

    小説を、フィクションを読むことの醍醐味を、久し振りに感じた一冊でした。

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    2026年03月21日