斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川さん目当てで読みましたが、どれも全部面白かったです。
    脱出というテーマにこだわらなくても、物語として濃くて読みごたえがありました。
    初めて読む作家さんもいたので、これを機に他のも読んでみたいと思った。

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    2024年11月27日
  • 本の背骨が最後に残る

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    独特、別の世界に引き込まれる感覚で読みました。
    イメージで語るのであれば、ホラー、残酷、といった言葉だけでは説明が足らず、そこに美しさが加わるような印象。
    気づいたらページを捲る手が止まらずに読み終えました。

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    2024年11月26日
  • 廃遊園地の殺人

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    先月読んだ本なので詳細は忘れたけど、
    めっちゃおもろくて久しぶりに早く続き読みたい~と思った本(それなのに忘れている私の記憶力とは)
    廃遊園地という設定がかなり好きだったのと、
    それを活かした殺され方や真相がすっごく刺さった。
    続編もあるとのことで今から楽しみです。

    文庫化するにあたりほとんど修正したということで、
    そんなことが許されるんだという驚きと、
    プロの作家も昔より今の方が書けていると思うんだ~と勇気をもらいました。

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    2024年11月12日
  • 本の背骨が最後に残る

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    大好きです
    痛いのに美しいお話が詰め込まれた本
    どの話もどうしようもなく惹き込まれた。四の五の言わずに一度読んでみて欲しい。

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    2024年11月09日
  • 貴女。

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    ネタバレ

    前作アンソロはエッジが効いた作品が多かった印象。個人的に百合は甘味を求めて嗜むのが好みなので、今作のほうが感覚にフィットした。とはいえミステリ作家が多いので、単に好き→好かれていちゃいちゃ、だけではない工夫?を面白く読んだ。
    織守さんの「いいよ」は正に「こういうのでいいんだよ!」(孤独のグルメ的な)とゆっくりじっくり楽しみました。いい百合だった…。
    収録順に感想
    武田→オチは読めるとしても印象に残る作品。地味なイモ子が大人の女性に磨かれるとか、タイプ違いのかわいい親友に密かに思われてるとか、百合への目配せが嬉しい
    円居→これも百合、そうか百合かぁ。面白い。
    木爾→アイドル…。文章が今風
    青崎→

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    2024年10月26日
  • 貴女。

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    本タメで紹介されていて面白そうだと思ったので手に取った。
    武田綾乃、円居挽、織守きょうや、木爾チレン、青崎有吾、斜線堂有紀の6人による百合小説アンソロジー。
    どれも違った百合を表現していてとても良かった。

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    2024年10月24日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    昨年からずっと気になっていた本。
    数日前にふと思い立って、深夜にネットで衝動買い。
    そして、不眠症の夜に一気読み。
    上記を読んで、お察しいただきたい。

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    2024年10月10日
  • 彼女。

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     『貴女』の方が好みだったが、こちらも面白かった。無敵の恋澤姉妹に果敢に挑む話も印象的だったし、九マイルは遠すぎる的な917円は高すぎるの謎解きもワクワクした。最も好きだったのは、『百合である値打ちもない』だ。容姿の整った相手に釣り合うよう整形する心境、揺れる気持ちが何とも言えなかった。
     このシリーズを機にアンソロジー、更に挑戦してみようと思う。

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    2024年09月17日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    大好きな"小説の神様"のアンソロジーに、敬愛する野村美月先生の名前を見つけ即購入しました。
    きっかけこそ野村美月先生でしたが、どのお話も凄く面白かったです。
    沢山の作家さんから様々な角度で描かれる小説の神様はまた新しい発見ができて、ページを捲ることすら楽しかった。
    やっぱり自分は小説が好きなんだと再認識することが出来た作品です。

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    2024年08月29日
  • あなたへの挑戦状

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    ネタバレ

    自分にも解けないか、考えながら読んでいたがタイトルはそういう意味だったのか!と挑戦状を開封して驚いた。
    著者2人のほかの作品は未読だけど、両方のファンは垂涎ものだと思う。執筆日記にはやみね先生と松原先生の競作(いつも心に好奇心!)の話が出ていて、同世代かも…!と思うとわくわくした。

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    2024年08月14日
  • 貴女。

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    本の帯に書いてある通りです。自由で自然
    サスペンス、歴史物、アイドルもの等内容も様々で、文体も個性的です。アンソロジーでは珍しく、後で思い出せない作品がありません。
    編集者の作戦であろう、可愛いピンクの表紙に躊躇した人にも是非読んでもらいたいです。

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    2024年08月03日
  • 禁断の罠

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    短編のミステリーを読みたいと思い手に取った1冊。

    読みやすく、面白かったです。

    米澤穂信さんの『供米』が個人的に1番好きでした。

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    2024年07月27日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    今まで読んできた小説の中で個人的には一番面白かった。
    人間がAIとどう関わっていけば良いのか、というテーマが根底にあって、その中で落ちこぼれの天才である登場人物一人ひとりが葛藤する…と言ったストーリー。情景や心情描写がわかりやすい。斜線堂先生の文章もAIが作成してたりして…笑

    自分は特に天才でもなんでもないただの凡人なのだが、登場人物一人ひとりに共感を覚えた。
    進路に悩んでいる高校生が読んだら刺さるんじゃないかな。と思った。

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    2024年07月05日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    ネタバレ

    タイトルと表紙に惹かれて

    ストーリーが美しく、歌劇のようだった
    物語の中の言葉がとても好き。台詞のひとつひとつを切り取って、ショーケースに入れて飾りたいくらいには好き。

    「お前への弔辞は読まないと決めていた。いつかの葬式でだって一人お前の復活を信じてやるつもりだった。」

    この言葉を見た時の衝撃をなんと表せば良いのかわからない。それなのに、その衝撃を超える台詞がいくつも出てくるものだから。
    この世界観に、関係性に心酔しきってしまう。

    要と冴昼の2人が、当たり前のように言い放っている台詞全て壮大な愛の告白じゃないですか…。
    関係性があまりにも美しくて最高すぎる

    ラストまで曖昧な所も含めて

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    2024年06月26日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(1) 絶対に成績が上がる塾

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    ネタバレ

    斜線堂作品、ライトな児童文学。絶対に成績が上がる中学の塾名目に、子ども達に恐怖を与え、マインドコントロールし、塾長・寺田陽明の思う通りに塾を切り盛りする。そこに転校生で超天才の杜屋譲(もりやゆづる)と暗記力の天才の和登尊(わとたける)が塾長・寺田陽明と対決し、この塾の解散を企てる。そのために尊は猛勉強し、授業料無料の陽明クラスに入り込む。もちろん譲はトップ合格。陽明はえげつないほどのハラスメントで生徒を詰る。譲と尊は厳しいセキュリティをかいくぐり、陽明を録画に成功した!陽明塾の閉鎖に心がスカッとした。⑤

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    2024年06月17日
  • ミステリー小説集 脱出

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    収録作

    「屋上からの脱出」 阿津河辰海
    閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ

    「名とりの森」 織守きょうや
    入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ

    「鳥の密室」 斜線堂有紀
    魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ

    「罪喰の巫女」 空木春宵
    不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ

    「サマリア人の血潮」 井上真偽
    謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ


    どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一

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    2024年05月23日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    文庫化したので速攻で手に入れて読んでみた。
    斜線堂有紀さんを読むのはこれで2作目。
    2人殺すと“天使”により地獄に堕とされる世界線。
    そんな中、孤島で起きるはずのない連続殺人が起きてしまい…
    あらすじから既に面白いのは確定だなと思っていましたが、やはり面白かった。
    2人以上殺せないから良いように感じるが、この仕組みを悪用する奴はいるし、それに巻き込まれる”善人”にやるせなくなってしまいました。
    主人公の青岸も、天使により様変わりした世界の黒い部分の犠牲を受けた1人。
    バックボーンがしっかり描かれていて、感情移入してしまいました。
    ハッピーエンドとは言えないのかもしれないけど、結末がとても好きで

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    2024年05月23日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    これだけ一気に読み進められた小説は初めてでした。
    語り部が一人に絞られていて、視点も変わらなかったのが個人的に読みやすかったです。

    なぜ大好きだった小説家を殺さなくてはならなかったのか。 なぜ『殺すまで』という説明的な言葉だったのか。 最後まで読むとそれら全てが理解できて読む終わりは個人的にスッキリしました。

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    2024年05月21日
  • あなたへの挑戦状

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    阿津川辰海『水槽城の殺人』
    水槽の館だなんて、何だかあの『中村青司さん』が建てた館のようでワクワクする。
    刑事の川村のキャラクターが面白くて、川村をシリーズで見たいと思うくらいに好きになってしまった。鯖江の存在も面白くしている。

    斜線堂有紀『ありふれた眠り』
    初めての斜線堂さんの本だったけど、読み始めてすぐに「好きだ」と感じた。
    心情が詳しく書かれているので感情移入しやすい。他の作品も読みたくなった。

    そして、いよいよ挑戦状を開ける。
    読者にこんな楽しみをもらえるなんてありがたい。ドキドキしながら開封すると、そういうことか!!この発想は面白すぎる〜。本はこれだから楽しくて最高だ^⁠_⁠^

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    2024年05月18日
  • あなたへの挑戦状

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    ネタバレ

    あなた=読者 のいつものパターンかと思いきや、まさかの阿津川先生×斜線堂先生のお互いの挑戦状だったんですね。
    各々の作品のみでしたら★3かも。お互いに挑戦するという、ありがちな競作本ではなかったため★4。巻末の日誌のようなお二人の備忘録が読み応えありました。これで★5。
    テーマだけ相手に与えて、それで書いてもらう。騙されました。とても素敵。この競作方法、ぜひ他の作家さん同士でやってほしい企画です。(もちろん、此方のお二方ぐらいの仲の良さは必要かもしれないが。)

    館三部作など、阿津川先生の作品を読んでいつも思うことは、阿津川先生の性格の根っこ部分は大変優しい方なんではないでしょうか。水槽城でも

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    2024年05月11日