斜線堂有紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一体何を食べたらこんな物語を生み出すことができるんですか?????
表題作でまず鷲掴みにされ、この設定だけで長編1冊書けるであろうものを…短編集として何の惜しげもなく繰り出される激烈な異世界に、焼き尽くされたような読後感です。
『デウス・エクス・セラピー』は映画シャッターアイランドをちょっと思い出したな。あとは『ドッペル・イェーガー』が印象に残っています。二重三重の深層が描かれていて、なんともいえない後味。
全編”これは一体何だったんだ…”という、イヤミスともホラーとも言えるような、不完全な結末を迎えつつも、この本の表紙と裏表紙が「十の物語」で綴じられていることで完成してしまう…成ってしまっ -
Posted by ブクログ
短編集。どれも面白いアイディアがギューっと詰まっていて、密でディープな世界を楽しめます。
「ある女王の死」
榛遵葉は七十三になる守銭奴で冷血漢の闇金業界の金貸し。彼女の殺人現場から話が始まる。彼女は誰に殺されたのか?どんな人生を歩んできたのか?
主人公の生きざまがカッコいいのと、小道具がチェスなのと、最後に、最初の現場で何が起こったのかがわかるところがよかった。
「妹の夫」
荒城務は繰り返しワープを続けて遥か彼方へ飛ぶ有人宇宙飛行に選ばれた。しかし、彼は会えなくても妻の姿を見たくて、太陽系内だけでも自宅の映像データを見ることにした。その映像で妻に起こったとんでもない事をどうにかしてワープごとの -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作アンソロはエッジが効いた作品が多かった印象。個人的に百合は甘味を求めて嗜むのが好みなので、今作のほうが感覚にフィットした。とはいえミステリ作家が多いので、単に好き→好かれていちゃいちゃ、だけではない工夫?を面白く読んだ。
織守さんの「いいよ」は正に「こういうのでいいんだよ!」(孤独のグルメ的な)とゆっくりじっくり楽しみました。いい百合だった…。
収録順に感想
武田→オチは読めるとしても印象に残る作品。地味なイモ子が大人の女性に磨かれるとか、タイプ違いのかわいい親友に密かに思われてるとか、百合への目配せが嬉しい
円居→これも百合、そうか百合かぁ。面白い。
木爾→アイドル…。文章が今風
青崎→ -