斜線堂有紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天才は期待という名のプレッシャーと、自分の分野に対する愛と、人生との板挟みにあるものなんだと思った。
よく捻られたストーリーにグッと引き込まれ、感情を強く揺さぶられた。スラスラ読めた。
作中の人物に僕が重なるシーンがいくつもあって、たくさんの共感があった。
過去の僕にはできたのかもしれないが、今の感動を自分の言葉で表すのは今となっては難しい。
だから、文中で一番共感できた、一番心に響いた主人公の台詞で代えようと思う。
"「勝手に期待されて失望されて、・・・・・・そんな目で見るなら、最後まで愛してくれればいいのに」"
(P308 L16より)
何度も読み返したい -
購入済み
自分達のエゴを隠さず、堂々と生きる詐欺師の二人は、読んでいてスカッとした。
二人の執着も、ストーリーに程良い歪みを出している。
ミステリー部分は引っ張り過ぎないので、初心者でも読みやすかった。
一冊だと物足りないので、ぜひ続編を読みたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ筆者あとがきの「役割を委託される奈緒崎と友人として協力する嗄井戸が揃うと探偵になります」という言葉がなんとなく好きだ。探偵と助手ではなく、二人合わせて探偵なんだな。
前作では何かと物騒な事件が多かったので、今回の3本は「不思議な出来事」くらいのエピソードが多くて穏やかに楽しかった。(そう思ってたから余計にラストでゾッとしたわけだけども)
お人好しで物事をいい方向に考えがちな奈緒崎は、そう上手くはいかない何かを抱える人にとっては時に残酷に見えるかもしれないけれど、その無責任な明るさが何かを救えることもあるのだと思う。
嗄井戸と束ちゃんだけでは友好的ながら停滞していただろう関係が、全くタイプの違う -
Posted by ブクログ
原作『小説の神様』の世界を8人の作家が描く、豪華なアンソロジー。作家、編集者、読者など、様々な視点から紡がれる「小説の神様」の物語は、どれも個性的で一気に引き込まれた。
特に心に響いたのは、相沢沙呼さんの『神様の探索』だ。帆舞こまにの誕生秘話、シリーズでは語られなかった余白の部分をスピンオフならではの面白さがある。
一也と詩凪を見守る編集者・河埜が、若い才能の居場所を守るために戦う姿が最高に格好いい。神崎部長を熱い思いで説き伏せる場面や、「帆舞こまに」の傑作が誕生した瞬間の喜びは、読んでいるこちらまで胸が熱くなった。
一方、紅玉いづきさんの作品は、まるで私小説のような『小説の神様』誕生秘 -
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恋に至る病のサイドストーリー集
景の幼少期、ゲームの参加者、二人の蜜月、ありえたかもしれないifの物語
・病巣の繭
景の幼少期を母視点で描かれる
やはり昔から人を魅了して操る能力に長けてたんだな
母としてはそりゃぁ気味悪さを感じるかもね
となると、やはり根津原を説得できないという状況が益々おかしく思えてくる
「蝶図鑑」も含めて、最初から最後まで全部景の計画だったんじゃね?
制御できなくなって殺したとかはありえそうだけど、止められなくて自分に絶望するという姿が想像できないなぁ
でも、逆にそれだけの自身があったからこそ根津原を止められなくて壊れ始めたというのもありえるか?
・病に至る恋
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150人以上もの人間を自らの手を下さずに殺した女子高生とその娘を好きな男子高校生のお話
小学5年生のときに転校してきた宮嶺望
その家の隣で聡明で人気の寄河景
二人の所属していた五年二組は諍いもなく、委員を決めるなどの際に一度も多数決が行われなかったくらいに人間関係が円満だった
校外学習のときにはぐれた宮嶺は、小さい子供を宥めている景に出会う
景は凧をなくしたという子のために探し、高いところにあった凧を取る際に落下して怪我をしてしまう
景をおんぶで運んであげた事がきっかけで、宮嶺は景のヒーローとなった
しかし、何がきっかけだったのか、後に宮嶺はクラスの根津原から酷いいじめを受ける
いじめに