あらすじ
火事で家が燃え、嗄井戸が住む銀塩荘の一階に引っ越した奈緒崎は、嗄井戸の部屋に入り浸る日々を過ごしていた。夏休みが終わり、大学に赴いた奈緒崎は同級生にかけられた『スタンド・バイ・ミー』窃盗容疑を晴らすため、さっそく嗄井戸のもとへ向かうが――。実力派女優の家に残されたピンク色の足跡の謎、中古ビデオ屋の査定リストに潜む秘密……相変わらず部屋から一歩も出ずに、圧倒的な映画知識で不可解な事件を解決してみせる嗄井戸。その中には彼自身の過去が隠されていて――?!
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Posted by ブクログ
うっわ、もうめっちゃ好き!
どの話もグッときた。特に第二話が良い。
あまりにもドラマティックで素敵すぎた。
それこそ映画のよう。
『アーティスト』って映画、一度観てみたいな。
前作を読んだ時にも思ったけど、やっぱり物語の題材となった映画作品を知っている方が楽しめるらしい。
だから『スタンド・バイ・ミー』を題材にした第一話には感情が揺さぶられた。
能見の台詞や奈緒崎の独白に共感して、思わず泣きそうになった。
最後、気になるところで終わってしまったので、このまま次の巻も読みます!
Posted by ブクログ
キネマ探偵第二作
前作では奈緒崎を救うために外に出た嗄井戸だけど、今作はまた安楽椅子探偵として事件を解決していく、人情味溢れる連作短編でした。
終わり方がとにかく気になる…
次作で最後だけど、どんな幕引きになるのかドキドキします。
Posted by ブクログ
前作よりも面白かった!
登場人物達により深みが加わり、読んでいて感情移入しやすくなった。
人との絆を題材にしたような3編。
特に第二話は泣けちゃった。
すてきなお話だったし、奈緒崎くんのストレートな言葉が色んな人に響いていて良かった。
ただ、この巻の最後はとっても不穏…
次巻がすごく気になる終わり方だった。
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筆者あとがきの「役割を委託される奈緒崎と友人として協力する嗄井戸が揃うと探偵になります」という言葉がなんとなく好きだ。探偵と助手ではなく、二人合わせて探偵なんだな。
前作では何かと物騒な事件が多かったので、今回の3本は「不思議な出来事」くらいのエピソードが多くて穏やかに楽しかった。(そう思ってたから余計にラストでゾッとしたわけだけども)
お人好しで物事をいい方向に考えがちな奈緒崎は、そう上手くはいかない何かを抱える人にとっては時に残酷に見えるかもしれないけれど、その無責任な明るさが何かを救えることもあるのだと思う。
嗄井戸と束ちゃんだけでは友好的ながら停滞していただろう関係が、全くタイプの違う奈緒崎を加えることによって回り出したのが面白いし、バランスのいいトリオだ。
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窃盗容疑の同級生を助ける「スタンド・バイ・ミー」、舞台女優と演出家のいざこざ「アーティスト」、中古ビデオ屋の査定の謎「バグダッド・カフェ」と、今作も映画知識が謎を解く鍵となるミステリー。
1918年のノアの箱舟の事故とかよく知ってるな...(ググッても出てこない)。スタンド・バイ・ミーはテレビ版とDVDで吹替違うとか、白黒映画の天才カール・ドライヤー監督は白に拘って壁をピンクにしたとか、バグダッド・カフェのニューディレクターズカットはBluRay用に色編集したものだとか、DVDの隠しコマンドの話とか、最早配信主流の時代に忘れられた媒体によくスポットライトが当たっていた。
「演出からカメラワークまで完璧に手を入れられたもののほうがいい。観客の視点がコントロール出来ない舞台よりも、一から十まで作り手の意図があるほうが好み。」というカレイドとは趣味が合う。
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嗄井戸と奈緒崎くんのテンポの良い会話が気持ちいいですね。映画の元ネタがわからないものがけっこうあるので、これを読むと映画が見てみたくなります。今巻が起承転結でいうと「承」に当たる部分というのがわかる終わり方でしたね。奈緒崎の見た映像がどんなものだったのか想像するだけでゾッとします。奈緒崎くんが嗄井戸のために世界が明るいものであるように望むところが好きですね。嗄井戸くんはこの部屋から出られるのだろうか。
Posted by ブクログ
映画好きで皮肉屋で引きこもりの名探偵と奇妙な縁から彼と友人になった主人公が映画知識を駆使して次々に遭遇する事件を解決するシリーズ2作目で、謎解きは勿論『スタンド・バイ・ミー』や、『バグダッド・カフェ』などの名作映画の蘊蓄が興味をそそられるもので思わず見てみたくなった。続きが気になる終わり方だったので完結編も読みたい。
Posted by ブクログ
前作より好みでした♪
事件というより、人間関係のミステリーが癖になりつつあります(笑)今回も2人の掛け合いが面白かった!
作品に出てくる映画が観たくなりますね(*´-`)
最後の伏線も気になる。3作目も買わなければ!
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カレイドシリーズ第2部、前作で火事になり銀塩荘に引っ越してきた奈良崎と引きこもりの嗄井戸の珍奇なお話。
窃盗容疑の疑いを「スタンドバイミー」に準えて晴らしたり、有名舞台女優と舞台監督との謎を映画を交えて解き明かす姿が小気味良い。
Posted by ブクログ
引き続き、この映画がこんな風に面白い、という映画オタクの蘊蓄を楽しんで読んでいる。映画の内容だけではなく、撮り方にも様々な手法があったり、テレビ放送やDVD収録でも違ってくるのだと教えられたりするから、素直に感心してしまう。第二話「パステルステップ」のやり取りが好きなので、なんやかんや大団円で終わって良かった。
Posted by ブクログ
ダメ大学生奈緒崎の周りで起こる事件を引きこもり映画オタクの嗄井戸が映画知識を活かして解決する2作目。大家にDVDを盗んだ疑惑をかけられた同級生の真相「スタンド・バイ・ミー」束ちゃんと観劇に行った主演女優宅に付けられたピンクの足跡の謎「アーティスト」査定価格に絡む遺産の行方「バグダッド・カフェ」それぞれの真実のほろ苦さとそれでも光を感じる閉じ方はしみじみする。謎の閉じ方は最初が好み。ツンデレな嗄井戸の不安定さが奈緒崎との関わりでだんだん回復していてこの仲良しさんめ!と思っていたら最後に彼の事件に関する飛び道具が。次巻は真相に迫るのか。
Posted by ブクログ
ブロマンス好きなら読んで損のない一冊だと思います。
映画知識がなくてもペラペラ探偵役が解説してくれて安心。ミステリー部分もオチも綺麗にまとまっていて面白かったです。
好きなお話でした。
Posted by ブクログ
メインストーリーが動き始めた感じ。
内容は面白く読めたのだけど1巻目から引き続き誤字が多い…。
これ校正とかしなかったの?
何刷もされてるのに作品が気の毒になってくる。
Posted by ブクログ
カレイドミステリーの第二弾。
今回も嗄井戸君の部屋からの推理が冴え渡る。
それに振り回されながらも最終的には自らの意志で事件に関わっていく奈緒崎君が何とも愛くるしい。
とても気になる終わり方をしていたので、続刊が気になる。
嗚呼…クリフハンガー…
Posted by ブクログ
前作よりも読みやすい、というよりも、面白く読めたように思う。前作はキャラクターを作るために文章全体が、いわゆる尖がったような感じだったのが、そこが落ち着いたかな、という感じを受けました。映画とミステリーの関係もうまくいっているように思います。
結末のスプラッターが前作からの継続なのでしょう。次作も読む予定です。どのように収めるのでしょうか。
Posted by ブクログ
火事のおかげで家財道具がなくとも、2階に行けば
やつがいる。
リュックに詰めてうろうろしていた友人。
ピンク色の足跡。
お使い先での、思わぬ再会。
最初の話は、ものすごく主人公の疑わない心、に
賞賛したいものがあります。
本人が言っているから、ですべてが通るなら
大概の犯罪はありません…。
いや、友情に熱い、ともいえるかも?
ピンクの足跡も、見てる分には可愛いです。
が、まさかの落ち…というか、まさかの現実。
これは確かに言いづらい。
けれど世の中、言わないと通じない事で
9割ができています。
驚きの、あの時の友人との再会。
1巻での単語が、ちょっとだけ出てきています。
しかし契約書の文言があるにもかかわらず
文句を言っている客って、営業妨害では?
しかし前回もそうでしたが、映画の知識がないと
分からない事が多々、でした。
特に最初…そんな事、知りません。
Posted by ブクログ
前作よりもなんとなくアッサリしてる気がしました。事件も人間関係も。
ただ最後は気になる終わり方だったので続きも読みたいです。
次の巻で最後かぁ…
Posted by ブクログ
スカイエマさんのイラストが絶妙。吹き替えとかディレクターズカットとかいろいろバリエーションがあるからマニアは集めるの大変だ…。謎は前作よりソフトになって一安心と思いきやまさかのラストだった。怖い。