斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 廃遊園地の殺人

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    王道のミステリー小説と言った感じ。単行本からはかなり変えているそうで、それもまた読んでみたい感じもする。どうやらシリーズ化の作品のようで

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    2026年10月04日
  • 回樹

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    大好きな斜線堂有紀先生の短編集
    SFチックな話が多く、かなり読み応えがあった。
    個人的には「奈辺」と「回祭」が好み。

    「奈辺」
    黒人を心底見下す白人のヒューソン、
    優秀だが産まれから奴隷として生きるシーザー、
    16世紀の差別真っ只中の時代で、
    肌の色から交わるはずの無い2人が
    ある日“緑色の肌”を持つ宇宙人との出会いから、
    親交を育み、とある事件を起こす。
    昔からSFはよく読むので、
    受け入れやすいストーリー構成だった。
    かなりサッパリした終わり方で、
    斜線堂先生にしては珍しい(?)読後感。

    「回祭」
    性格の悪いお嬢様と
    親を亡くし貧困に喘ぐ主人公の交流。
    主従関係の百合的な属性を持つ話は
    「玉野五十鈴の誉れ」「荊の城」などを読んできたが、
    単なる恋や愛ではない、複雑な心境の落ちどころをどう描くかが良作足る基準だと考えている。
    そこを、SFならではの特殊設定でオチをつける運びから、斜線堂先生得意の耽美で陰があり、
    それでもどこか満足に至る登場人物の心理描写を
    味わうことができた。

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    2026年10月04日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    たった一ページ。だけれど繊細で濃密な、先輩と後輩の物語が250編。奇想天外でシュールでポップで、甘かったり苦かったり少し恐ろしかったりも。少しずつ、ゆっくりじっくりと読みたい一冊です。
    どの物語にも登場する「私」と「先輩」ですが、二人の関係は相思相愛だったり片思いだったりそもそもたいした関係もないふたりだったり、とさまざまです。それらがすべて同じ人物なのかどうかもわかりません。だけれど読むうちに、彼らの関係は切っても切れないものなのだと実感できてきます。名前も何もない彼らの姿が具体的に思い浮かんでくるような気も。そして無性に「先輩」が魅力的な人のように思えてくるのが不思議です。いろいろとけっこうダメな人のような気もするのにね(笑)。
    お気に入りは「自縛家のマリッジ」「夢想家のマリッジ」。少し間をあけてさりげなく出てくるこの二編、タイトルからわかるように繋がっているのですが。これぞ究極の愛、のように思えてしまうのは錯覚なのでしょうか。ちなみに憧れは、しません。

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    2026年10月01日
  • 君の地球が平らになりますように

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    うまくいかない恋なのにあきらめられない、そんな物語が6編入ってます。「転ばぬ先の獣道」と「大団円の前に死ぬ」が特に好きでした。

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    2026年09月30日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    作家って、どうしてこんなに実態を言語化することがお上手なんでしょう…

    『アイドル』
    『ファン』
    『推し活』

    これらのことを語るって、ほんとムズカシい…
    だからこそ、作家のみなさまを尊敬します、心から

    私は推し活体質でして、、
    この作品も読んでいて、
    ココロに刺さりまくって、ココロ抉られて、ココロ苦しくなって、ココロいっぱいになりました
    とっても面白かった!!

    この作品が刺さる方は
    朝井リョウ氏
    『武道館』
    宇佐見りん氏
    『推し、燃ゆ』
    宮木あや子氏
    『婚外恋愛に似たもの』
    オススメです✨

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    2026年09月30日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    このシリーズの他作品は未読なので、この本単体での感想です。

    アイドルと恋愛、四者四様の地獄。
    どれもリアルにありそうでいて、決して「これがアイドルのリアル!」みたいな露悪ではないのが斜線堂先生の味だなぁ

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    2026年09月28日
  • 彼女。

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    百合の小説を長年探し続けている身として、まるで夢のような一冊だと思い手に取った。程度の差はあれ、どの話も女性同士の友愛以上の関係性を描いており、それぞれの特徴が顕著に出ていて面白かった。特に青崎有吾の「恋澤姉妹」が好みドンピシャだった。これきっかけで他の著書も読みたいと思う作家さんが集まっていた。第二弾も発行済みのようなのでまた読みたい。いつか自分も参加したいと、そんな幻想を抱かせるような企画でした。

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    2026年09月27日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    斜線堂有紀先生が天才過ぎる!!!!
    なんていうところで終わるんだ!!!!!

    途中までほのぼの系ミステリーかと思っていたら、突然の方向転換。嘘でしょ。

    前作より仲がより深まった気がする3人の関係も良かったし、続編でこんなに面白くなるとは思わなかった。

    次巻を読むのが待ち遠しいけど、読み終わるのが勿体ない気もする。

    なんて素敵な作品なんだ。
    読んでないと人生損してるよ。なんて。

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    2026年09月26日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    どれもよかった。斜線堂有紀氏は気持ち悪い描写がすごく上手で背筋氏の何とも言えない怖さ、恐さに楽しく?拝読。

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    2026年09月23日
  • 本の背骨が最後に残る

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    これまで読んだ中で5本の指に入るほど好み。

    大好きな「儚い羊たちの祝宴」にも共通する作風。
    現代日本では決して通じえない美学や道徳のなか、登場人物たちが耽美な地獄に落ちながら、
    それでも輝く様を見れる短編集。

    儚い羊たち〜と違うのは、
    世界観や設定がSFチックな点。

    残酷でグロテスクなのにどこまでも美しく、
    読み終えたあとも胸の奥が冷たいのに熱い?
    といった余韻がある。

    薄暗い部屋で、読書灯かキャンドルだけ焚いて
    ドビュッシーとかサティとかカプレとか
    そういう曲を静かに流して読んでほしい。

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    2026年09月20日
  • 愛じゃないならこれは何

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    読後感が悪くならないギリギリのラインを押さえている。見事。全体的に相手との距離感と理想像の問題なのかなぁと思った。第4話は間違いなく距離が向こうが自分より近くまで踏み込んでくる相手なんだろうなと思う。慣れてないと巻き込まれちゃう。

    第1話 24歳のアイドル赤羽瑠璃はアイドルをやめたい。ただの地下アイドルだが、ここまで来るのも大変だった。めるすけというツィッターアカウントが心の支えだった。

    第2話 28歳のバースディプレゼントに妃楽姫はガラスの靴をもらった。妻川がプレゼントしてくれたのだ。しかし妻川は他の女と結婚する。

    第3話 園生は新太がずっと好きだった。でも私は鳴花だ。3人は高校の放送部でずっと仲が良かった。

    第4話 親友の茜がストーカーで捕まった。絆菜は仕事の後輩への恋に悩んでいる。

    第5話 第3話の3人。新太からの話。

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    2026年09月11日
  • 本の背骨が最後に残る

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    不穏なSF短編集。あまり好きじゃなかった。

    第1話 人間が本になっている国のお話。

    第2話 人間がいつか他の動物に転化する世界。

    第3話 ケイジュは仮想空間で自分の複製を虐待していたが、それを婚約者に見られてしまった。

    第4話 人類は痛みを痛妃に肩代わりさせることにした。

    第5話 ある時から、傘を刺そうが何をしようが雨が一人の人間に降り注ぐという事態が起き始めた。憂にもそれが起きている。

    第6話 フリーデは精神病だとされて、治療のために島に送り込まれる。途中で医師だと名乗る青年に、これから目を抉られ、耳を使い物にならないようにされると言われるが信じられない。

    第7話 十は綴にとって最も大切な本だった。

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    2026年09月10日
  • 本の背骨が最後に残る

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    表紙が好きすぎて買ったのがきっかけ。
    でもめちゃくちゃ良かった!
    今読んでいる、手に持っている本という存在がこの世界では人の形をしていて口で語られる。だからこそ同じ物語でも少し違えば誤植とされどちらかが火で燃やされる。
    その物語の矛盾点をどう洗い出すのか、自分の持つ物語に誇りを持ってそれが無残に散った時の最後。
    世界観が魅力的でなおかつ本を読むことが好きな自分たちへ刺激になるような。
    そしてそれを楽しむ狂った世界観がゾクゾクします。

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    2026年09月09日
  • 本の背骨が最後に残る

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    美しく儚く、けれど中を覗き込むと赤黒いみたいなイメージ。哲学なことや真理を残酷かつ生々しい描写で突きつけてくる。怖いけど微かな甘さと美しさがあるから覗き込みたくなるような、不思議な読み味だった。

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    2026年09月09日
  • 死体埋め部の回想と再興

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    ネタバレ

    スラスラ読めた。ありえない設定ながら面白い。
    織賀先輩がいいキャラしてて明るいのに裏は闇深い助けられない感じが好き。
    続編も読みたい。

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    2026年09月06日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    ネタバレ

    天才小説家が崩壊していく姿がどこか生々しくて。
    救いたい一心で始めたはずの創作がその崩壊を加速させていき、次第に少女自身も壊れていく描写も痛々しくて。
    お互い大切に想いあっているはずなのに、段々とかけ違えていくボタンが、解くことさえできないところまでいってしまったのがなんとも言えなくて哀しかった。
    最後の結末は分からないけど、1度目の「俺はお前を、見ているからね」はまだ純粋な慈愛の気持ちから発せられた言葉のはずで、それを思いだすってことは前向きに生きていく気持ちの現れかもしれない。
    でも個人的には、線を飛び越えた先で、今度こそしがらみとかそういった事柄一切なしに、敬愛でも執着でもない第三の感情で、平和な時間を二人で過ごしていて欲しいなと思う。

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    2026年09月02日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    現代社会+嫌ミス+ホラーみたいな感じで最悪の読後感が味わえて最高でした。どの作品も面白くて怖くて粒揃いです。最後の梨さんの作品だけはちょっと毛色が違うけど、それがまた一粒の清涼剤としてよく機能していると思います。この夏に読むべきホラー。

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    2026年08月23日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    2026.08.09

    感想ってなんだ?と考えてしまった。この本はひとこと、本当におもしろかった。

    ホラーにも心霊系、民俗系、スピ系いろいろあるけれど、そのどこにも属さない怖い物語たち。

    なるほど、だから「その他の危険」なのか。

    人の闇、社会の闇、言葉の裏、言葉の毒、気持ちの毒、確かに危険がいっぱい。湿度や粘性ではないこんなホラーもあるのかと、今までとは違う怖さを感じた。

    新しいなと思ったのは梨さんの『ブルーライト』。怖いというより心がわさわさするような、悲しくて寂しい、泣き笑いの物語。このお話、好き。

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    2026年08月13日
  • 君の地球が平らになりますように

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    ネタバレ

    ・君の地球が平らになりますように
     陰謀論にはまった男とそれを受け入れる女
    ・『彼女と握手する』なら無料
     永遠の愛を求めた女とそれに応えようとする男
    ・転ばぬ先の獣道
     結婚したくない男と結婚を諦めきれない女
    ・大団円の前に死ぬ
     ホストに狂った女と(その姉)と貢がせる男
    ・平らな地球でキスは出来ない
     陰謀論にはまった男とその男から離れた女
    ・ミューティレーション
     陰謀論にはまった男と同じくはまった女

    どれも地獄。しかし面白い。

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    2026年08月12日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    斜線堂先生お久しぶりです!
    タイトル勝ちです!『死体埋め部』って
    人生初の単語ですよ!部って何さ( ´θ`)

    死体を山に埋める!バイト?でも部活?
    大学3年の織賀(おりが)と
    新入生、祝部(はふりベ)の2人しかいない
    死体埋め部。
    はふりベ・・・
    何度も読み方見直しましたΣ('◉⌓◉’)ムズカシイ


    どうやって依頼がくるのか?報酬は?とか
    今作では明かされません。織賀に教えた人の
    影はうっすらと描かれますが、
    はっきりとはしないのです。匂うくらいです。

    なぜこの死体は死に至ったのか?を2人が話していくシーン。死体運搬中のジャガーの中での
    会話劇がいい!安楽椅子というか
    ウミガメのスープというか
    リズミカルな謎解きが面白い。ホントに
    ページを捲る手が止まらないし、あっというま!

    そこからのラストの疾走感!
    斜線堂先生さすが!
    この締め方はシビレルよ。
    これ以上はかたるまい。。。

    ぜひ ご一読あれ♪( ´▽`)

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    2026年08月06日