斜線堂有紀のレビュー一覧

  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

    Posted by ブクログ

    助けて、ぜんぶ好きな話だった。
    1Pで終わる超ショートストーリーなのに一話一話に浸っちゃうから、読み切るのに二週間くらいかかった。心臓が鷲掴みにされるような感覚。
    設定はものすっごいぶっとんでる。すぐ死ぬし殺すし殺されるし欠損するし。でもほんと面白いんだ……。続きを読みたいっていうより、自分で妄想したくなる感じ。想像力を掻き立てられる。このあと何回も読み直すと思う。

    0
    2025年10月06日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    たまらなく好き。
    解像度の高い心理描写で、物語に引き込まれていった。

    やはり斜線堂先生のお話は読みやすい。

    恋愛短編集はどうしても似たような話ばかりになりがちな印象だけど、こちらはそれぞれ個性があって飽きずに読み切れた。

    0
    2025年10月04日
  • 本の背骨が最後に残る

    Posted by ブクログ

    めっちゃ好き。残酷で救いがなのに、隙のない美しい文体に否応無しに惹き込まれます。斜線堂先生、生まれてきて、文を書いてくださってありがとうございます。

    0
    2025年10月03日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

    Posted by ブクログ

     大学生が殺人を犯して見ず知らずの人に助けてもらうという冒頭、死体埋め部というサークル、死体となった背景の推理、全てが面白い。そして何と言っても、死体埋め部の行く末が予想外すぎて、続きが気になって仕方がない。続編を準備していないことに後悔。

    0
    2025年10月01日
  • 恋に至る病

    Posted by ブクログ

    星が人を愛することなかれに続き斜線堂作品2作目。

    著者の文体は、適度に難読漢字を含ませつつ物語に嵌らせるツボのようなものがある、ように思う。

    伏線と思わせるものに引っかかること勿れ、斜め上の発想に脱帽。そして最後のアンニュイさ、見事にやられました。

    シリアルキラーとデスノートを掛け合わせたような本作、ラスト一文にゾッとさせられる。
    最初の出会いから家族の事情までそうなのでは?と思うとかなりホラー要素強めだが、そう思わせない人物描写は見事。
    すっかり嵌りました。

    0
    2025年09月28日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    綺麗で楽しいだけじゃない恋愛がとてもリアルで読んでてゾクゾクしました。
    それな!!って思うことがたくさんありすぎました。

    0
    2025年09月28日
  • ゴールデンタイムの消費期限

    Posted by ブクログ

    chatGPT前後で読み方が分かれてしまう本だと思った。
    最早小説すら書けてしまうAI相手に人間はどう向き合うべきなのか。
    6人の天才たちそれぞれの向き合い方を通して、自分の向き合い方を問われているように感じた。

    0
    2025年09月27日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    日常の恋愛と推しの恋。
    全4つの物語の点が徐々に線に繋がっていく。

    200ページとちょっと、言葉一つ一つに一切の無駄がない。現代の推し文化を上手く融合し、共感とフィクションの中で人物がいきている。

    人間の感情や情緒はこんなにも身近で難しく、とても尊いが滑稽であることを描いた傑作なのでは。
    自身久しぶりのヒット作。

    0
    2025年09月23日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もう〜〜〜全部地獄。斜線堂先生は歪な女の子の心理描写が本当に上手だなと思う。気持ちわかりすぎてグサグサ刺されるときある。この短編集も面白すぎて夢中で読んでしまった。
    自分の好きな人が端から見たらやばい人種に足を突っ込んでいたら、自分の好きな人が結婚という選択肢を持たない人だったら、など色々考えさせられる。特に『『彼女と握手する』なら無料』のえいらの、「自分のことを寂しくさせない、自分のためにオーダーメイドされた愛情がほしい」という感情がわかりすぎて苦しくなった。アイドルやってると確かに恋人にもファンと同じくらいの熱量を求めてしまいそう。
    斜線堂先生の本の中でトップを争うレベルに好きだった。

    0
    2025年09月22日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    面白かった!!人の心って、恋愛ってままならないよね、会話の感じもこうなることあるよねって

    斜線堂さんの振り幅マジですごいですね
    ホラー、ゴシック、ミステリー…
    本作は若者の恋愛(キャッチーなトピックがふんだんに。陰謀論系の自然派、地下アイドル、結婚したくない若者、ホスト)モノ
    変わった形でも、恋は恋

    0
    2025年09月19日
  • 死体埋め部の回想と再興

    Posted by ブクログ

    大好きすぎて死ぬ。バイブル。
    1冊目よりこっちのほうがより密度の濃い執着を味わえて良い。
    俺の織賀先輩 の破壊力よ~~~~!
    生存√と死亡√どっちもおいしいけど、やっぱり生存√の方が好きだな。明るい中にもふたりにしかわからない罪のほの暗さを感じられて。
    二次創作がはかどりそうな題材ですわ。さすが神字書き。
    キラーフレーズがちりばめられまくっててプラネタリウムみたいに鑑賞できる。あー大好き斜線堂有紀。こういう話をもっと書いてわたしを狂わせてくれ。

    0
    2025年09月18日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

    狂気に満ちた6つの愛の短編集。
    タイトルが言い得て妙!

    イチオシは『ミニカーだって一生推してろ』です。
    ファンが推しを見てるのと同じ位、推しもファンを見ているって聞いた事あるけど、ここまで…

    車線堂さんの他の作品も読みたくなりました!

    0
    2025年09月15日
  • 本の背骨が最後に残る

    Posted by ブクログ

    "本を焼く者は、やがて人も焼くようになる"という言葉は学生の頃知って非常に印象に残っている。この表題作も、もしかしたらその言葉から生まれたのではないかなと思えた。
    どの作品も残酷で、救いがないようにも思えるが、魅力的。

    0
    2025年09月13日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

    美しい感情だけが愛じゃないなって思いました。
    特に『きみの長靴でいいです』が好きです。

    どのお話もとっても面白かったので、同著者の『星が人を愛すことなかれ』も読んでみようと思いました。

    1
    2025年09月07日
  • 君の地球が平らになりますように

    Posted by ブクログ

    短編集3冊目。今回も安定のおもしろさでした。恋愛の苦しさや悩みを描くのがうますぎて、ほんとに私の好みどんぴしゃな作者さんです。

    陰謀論、地下アイドル、マッチングアプリ、ホスト…全部経験したことがないのに読み終えるとすべて体験したかのように心にすっと入ってくる文章で、幸せになりたくてもがくほどままならない主人公たちの気持ちが、苦しいほど分かる…‼︎ってなれる本です。おすすめ。

    0
    2025年09月02日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    面白すぎた!!
    心の中ではこう思ってるけど、ぶつける相手には心の中で思ってることではないことを言ってしまう。あるあるだし、恋愛においてはありすぎる話でわかる!!と思いながらあっという間に読み終わってしまいました。

    語彙の破壊力がすごい。言葉の選び方が秀悦でとても、好き。

    あと、赤羽瑠璃が推しなので彼女の話がいつも一番心震えます。

    0
    2025年08月31日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

    ナツイチにて購入した。
    地獄×恋愛という表現がピッタリの短編集。
    •「ミニカーだって一生推してろ」•••「めるすけ」1人のファンにただならぬ気持ちを持ってしまった地下アイドルの赤羽瑠璃。「衣装を黒にしたら似合う」という投稿を実践したり、彼の本名や職業•住所を特定し部屋に入ったりと、エスカレートしていく狂気がまさに地獄。
    •「君の長靴でいいです」•••10年来のパートナーとも呼べる男性からロマンティックな「ガラスの靴」を送られた翌日、彼から突然の結婚報告。え、私の事すきだったんじゃないの?!
    彼はあくまで唯一無二の”普通でないファッションデザイナー灰羽妃楽姫”とともに恋ではなくパートナーとして共

    0
    2025年08月24日
  • 恋に至る病

    Posted by ブクログ

    続きがとても気になる本でした。
    忘れた頃にもう一度読みたい。

    景は宮嶺を道具としてしか見てなかったと言われればそうかもしれないけど、自分的には景は宮嶺を特別な存在で好きであって欲しいと思った。

    0
    2025年08月22日
  • 死体埋め部の回想と再興

    Posted by ブクログ

    埋め部の合宿の健全さよ、と思いきやちゃんと『部活動』しててさすがだなと…旅先であろうとなんだろうと死体は発生するものですからね。織賀先輩が戻ってくるのと戻ってこないパターン、どちらも書かれているけど戻ってくるほうが正史なのかなあ。戻らないパターンは立ち直ってすこしはマシになっているけど、戻ってくるほうがよっぽど救いがないというかよりいっそう信仰が深くなってて恐ろしかった。織賀先輩どんどん人ならざるものになっているな。神さまであり幽霊であり怪物でもあり。一度失ったからこそ祝部はもう二度と離れられないんだろうなあ。救いのない旅路はいったいどこまで続くのだろう。

    0
    2025年08月16日
  • 恋に至る病

    Posted by ブクログ

    想像以上のお話でした。
    難しい漢字や読み方も多かったですけれど、それでも話に自然と惹き込まれていく不思議な感覚がありました。
    ミステリはミステリでもここまで読者を惹きつける魅力のある文章を書ける作家さんは中々いないと思いました。

    0
    2025年08月13日