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Posted by ブクログ
斜線堂さんのデビュー作の続編。
勝手に『楽園とは探偵の不在なり』がデビュー作だとばかり思っていました。『キネマ探偵』がデビュー作でシリーズが3作も出ているとは全然知りませんでした。ぜひ、そちらも読みたいけど絶版…??
映画好きの引きこもりとその友人で相棒の大学生の二人が事件を解決するミステリ。
ブロマンス物というか、これはもうBLと呼んでいいんじゃないかな??
最後まで読むと完全なる愛の話だったので。
互いに、相手の不在の予感に怯え、なんとかひとりで生きていけるようにならねば…と思ってジタバタする話。その辺のすれ違いが、賢者の贈り物みたいでした。結局それって、相手とずっといっしょにいたいってことなんだよね。
Posted by ブクログ
映画がテーマのエモさ抜群のミステリー #キネマ探偵カレイドミステリー #会縁奇縁のリエナクトメント
■きっと読みたくなるレビュー
ダメ学生の奈緒崎と休学中の映画マニアの嗄井戸高久の物語。下北沢の自宅でひきこもっている嗄井に、奈緒崎は様々な相談事を持ち掛ける。
キネマ探偵カレイドミステリーシリーズの最新刊。既刊はメディアワークス文庫から三冊でてますね。私はシリーズ初読みですが問題なく楽しめました。
やっぱり二人のキャラクターが魅力ですね。コミュ障で映画知識の豊富さと頭の回転の速さだけが取り柄の嗄井。大して取り柄がないけど、人との関わりだけは上手な奈緒崎。
今風の秩序さとふがいなさを併せ持っているという二人、それこそ西東京や地方都市のはずれでくすぶってそうな若者ですね。そんな彼らがどのように一皮むけていくのか、しっとりと味わえる作品でした
なお斜線堂先生の柔らかく美しく筆致はいつもの通り、読み終わった後のエモさも抜かりなく、この辺りは流石でした。
●作為改変のコンティニュイティ
映画研究会のサークル申請書紛失事件を追う物語。会話が軽妙で大好きですね、謎解きとしてもスタンダードで丁寧、楽しませてもらいました。特に出来の自作映画を酷評する会話にニヤニヤ。
●懐古所以のオデッセイ
「2001年宇宙の旅」のアナログフィルム版を映画館に観に行く二人、映画館で思いもよらない事件が起こる。懐かしい映画作品や技術など、映画エピソードの密度が濃い一話。謎解きが思った以上に深いところで膝を打ちました。
●断崖空壁の劇場落下
大学のCMサークルの事件、空中落下の謎を追う。嗄井戸を応援しちゃう作品、成長と挫折ぶりが可愛くて好き。そういえば「メリーポピンズ」ってまだ観てない。
●水没錯誤の幽霊譚
友人の廃墟を撮影するというバイトに付き合わされた奈緒崎、現場には…。映画を流行らせたマーケティング手法のエピソードが興味深かったですね、なるほどな~。謎解きの真相も目から鱗でした。
●一生一会のカーテンレイス
友人の叔父が亡くなり、映画関連の遺品整理をしていると相談を受ける。謎のメッセージが残され、遺品の中に大切なビデオがあるらしいのだが…。遺された物の中から、その人の想いが見えてきますね。終活なんて先の話だと思ってますが、もうそろそろ考えてもいいのかな。
●会縁奇縁のリエナクトメント
大学を卒業し、世界中を旅していた奈緒崎。モロッコの映画観光地に滞在してると、行方不明になっている人物について相談を受ける。彼は何故いなくなったのか…
最後の作品を読むと、斜線堂先生がこの作品への思い入れが良く伝わってきました。嗄井戸と奈緒崎の物語、エンドロールはまだまだ先ですね。これからの二人をもっと読んでたいと思いました。
■ぜっさん推しポイント
映画とミステリーを掛け合わせが上手にできてますよね。いろんな名作を紹介しながら、その作品の横顔をうまく引き出し、謎解き話に落とし込んでる。
連作短編だとどれも同じ話になっちゃいそうだけど、しっかりとバラエティに富んでて飽きさせないんです。楽しませていただきました、ありがとうございました。
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