斜線堂有紀のレビュー一覧
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著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
「えんまさん」黒史郎
嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
「おはよう、アンちゃん」太田忠司
絶対に空き地がなかった場所 -
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『恋に至る病』を読み終えて、正直ずっとモヤモヤが残るような感覚でした。恋ってもっとキラキラしたものだと思ってたけど、この作品に出てくる恋はどこか歪んでて、怖くて、でも目を離せない。登場人物の気持ちが理解できそうで理解できない、そのギリギリのところを描いていて、読んでいるうちに自分まで少し狂っていくような感覚になります。特に、相手を想う気持ちがどんどん依存や支配に変わっていく描写がリアルで、「好き」って何なんだろうって考えさせられました。文章は淡々としているのに感情の熱が伝わってくる感じで、読後は静かに心がざわつきます。高校生の自分にはまだ早いようで、でもすごく刺さった一冊。恋の綺麗な部分だけじ
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かつて天才だった子どもたち、より具体的には大勢の大人から認められる強みを持った子どもたち。そんな子どもたちが強みを失い、世間から認められなくなったらどうなるのか。自分をどう見つめていけばよいのかというテーマの作品。
いつになっても自分の価値は自分で定義しなくてはならないけど、なまじ過去の栄光が大きい人はその当時と比べて自分を低く見積もってしまうものだと感じた。ゴールデンタイムの呪いに縛られて苦しむ子どもが、生きていく上でどのような選択をとるのか。ゴールデンタイムの消費期限をどのように設定するのかという点が気になる人は読むべきだと思う。
概して本来の自分がどういう存在で、どういう存在意義があ -
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Posted by ブクログ
今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
されど世界の終わり 三秋 -
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ネタバレ平積みになってたのを見てジャケ買い的な感じで買ったけど、思ってたより良かった。ミステリ作家が描く恋はどれも危うく、足元からサラサラと砂になって崩れてしまいそうで。それがまたいいスパイスになってさらに面白く感じられた。特に私は、『健康で文化的な最低限度の恋愛』が良かった。ストーカーに堕ちていきそうな、自分に大切な趣味や時間や健康や…を全て失っても相手に徹底的に合わせに行く絆菜の気付いててももはや自分を止められない感じ。相手にかけた労力分、『相応のものを返していただかねば』のライトな狂気を含む文章にゾワっとし、茜と同じく果てはストーカーかぁ…と思いきや。最後はちゃっかりカップルに収まってるというハ
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正当防衛により人を殺してしまった祝部と“死体埋め部”を自称する織賀。
悪夢のような運命の出会いが二人に齎す青春の日々は愛おしい。
大学の先輩後輩かつサークル(?)仲間で、プライベートでも一緒にいる。
お互いにかけがえのない存在だと思っている。
ホント、傍らに死体さえなければなあ。
もちろん“死体を埋める”という犯罪行為がある以上、穏やかな未来が待っているとは思ってない。
ある程度そういう予想もしていたけど、それでもやっぱり涙は出る。
これさあ…どんな気持ちで続編を読めと?
いやまあどうせ読むんだけど。
なんか読みながら泣いちゃいそうだな。