斜線堂有紀のレビュー一覧

  • ゴールデンタイムの消費期限

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    期待して読んでなかったけどめちゃくちゃ良かった。悩みを抱える元天才たちの復活への道標を揺れやすい少年期時代とAIの影響力を対比させながら落とし込んでいる構造は素晴らしかった。

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    2026年02月18日
  • 廃遊園地の殺人

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    主人公が廃墟に対して誠実かつ堅実に淡々と謎をとき進めていく様は良かった。ミステリーの部分も悪くなかったが、主人公についてもう少し掘り下げてもいい気がした。

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    2026年02月18日
  • 最後の一行 white

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    金子玲介さんの短編が収録されているので、手に取ったが、斜線堂有紀さん、芦沢央さんと豪華なラインナップで驚いた。(法月綸太郎さんも有名だと思うが、あまり知らない。)

    「最後の一行」として最もインパクトがあったのは、金子玲介さんの短編だった。
    ふわふわのうさぎのような物体と少年との交流を通し、全体的に暖かな空気が流れているように感じた。物体は健気にもしばらくは自分の星に帰らず、少年が大人になるまで見守ると言ってくれるのだが、段々と弱り果てていく。
    ああ、これ死んじゃうんだろうなと思うが、最後の一行で衝撃的な事実が明らかになる。
    少年はものすごく後悔したと思うが、私はこの終わり方は嫌いじゃない。
    物体の、打算とか、媚びとかが一切ない少年への気持ちが愛しく思えた。

    芦沢さんの救いのない短編も楽しめた。まさにバッドエンド。でもこれはしょうがないと思う。
    この主人公がこうなってしまったのも報いだとしか思えない。
    主人公が勤めている会社が精神的にブラック過ぎて、終始、嫌な空気が漂っていた。トップに気にいられるためなら、自分も後輩も犠牲にする主人公のやり方には全く賛成できない。溜飲が下がるとまでは言わないが、ラストは、まあそうなるよねと思ってしまった。

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    2026年02月17日
  • 最後の一行 white

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    2026年。以下4作家のアンソロジー。“最後の一行”で見ていた景色が変わるーー。
    「ゼリーに満たされて・金子玲介」テンポが良くて、一番楽しめたな。最後の一行きいてるし。
    「人魚の骨を拾い往く・斜線堂有紀」人肌を切り裂く岩肌がある洞窟。人魚食べると不死身になるんだよね。
    「次はあんたの番だよ・法月綸太郎」のりりん、苦手になってしまった。初期のは好きなんだがw
    「ひび割れ・芦沢央」ブラック企業のリフォーム屋。最後の一行きいている。

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    2026年02月23日
  • 百合小説コレクション wiz

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    『選挙に絶対行きたくない 家のソファーで食べて寝て映画観たい』『パンと蜜月』『エリアンタス・ロバートソン』『嘘つき姫』が好みで、南木義隆氏はさすがの力量だった。選挙〜はどちらの気持ちも分かる。選挙は行くけど、雑に生きる権利欲しいよね。 現代百合からファンタジー百合まで幅広く、どの話も短編ながらずっしりとした質量があり良質なアンソロジーで、読めて良かった。

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    2026年02月11日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    遠い宇宙の果てへの長距離ワープに挑む男。自宅にモニターを繋ぎミッションに臨もうとしていたが、そこで妻が殺害される映像をみてしまう。犯人の姿も目撃していたため、それを伝えようとするが翻訳機の故障によりフランス人通信官とは言葉が通じない状態に陥る。(「妹の夫」)
    特殊設定の多いミステリー短編集。「妹の夫」ではフランス語が数多く登場するのだが、ワタクシの不勉強ゆえ全く理解できずそれ故主人公の男の追体験ができた。翻訳機の発達により外国語を学ぶ機会のなくなった近未来を舞台にしているが、この話を読んで以来、学びの重要性を強く感じた(こんな特殊な状況には陥らないとは思うが)
    「ゴールデンレコード収録物選定会議予選委員会」は設定がとてもユニークだとは思うのだが、結末をどう捉えていいのか分からず困惑する。ただ、手塚治虫作品をとにかく読みたくなった。

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    2026年02月10日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    ネタバレ

    まず題名がキャッチー過ぎないか?

    祝部と織賀、2人の軽快な会話が物騒なんだけれど、なんだかすごく心地良い。

    ラストの章で、最初の出来事をすべて回収していくのも見事。

    この2人、共依存なのかと思う。
    崖から落ちて消えた織賀が、その後どうなったのか。
    祝部は、この先もみえない織賀に依存していくのかと、心配にもなる終わり方だった。

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    2026年02月09日
  • 回樹

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    面白かった!!!

    最初の短編読み終わった時の感想と
    最後の短編まで読み終わった後だと感想が、想像していた結末の印象が変わったのが良かった

    好きとか愛とかってなんだろうね?
    祈りのような、願望のような
    妄想かもしれない

    この人の他の本も読んでみたくなった!

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    2026年02月08日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(2) 正義の名探偵と体育祭の怪人

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    2巻にして登場したホームズ。
    正義の為には少し非情な感じ。
    これからの展開が楽しみ、三角関係が見ものだ。

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    2026年02月08日
  • ナゾノベル プロジェクト・モリアーティ(1) 絶対に成績が上がる塾

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    児童書枠だと思うけど、大人も楽しめる。
    やっぱりわたし、モリアーティも好きなんだな。

    「ただ少しでも世界をよくしたい」
    でもそれは"自分にとっての"が第一にきている、ちょっと危うさのある中学生モリアーティ。
    相棒がまさかのワトソン!
    なかなか思いつかない設定、いや、思いついても実装しないであろう設定。さすが斜線堂先生。

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    2026年02月08日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    ネタバレ

    恋人に推しがいる女の話。好きな人を諦めてVtuberを選んだ女の話。自分こそが本命だと思いたい女の話。一人のファンをネトストするほど愛する女の話。
    めちゃくちゃ良い連作短編だった。
    相手がアイドルだろうと一般人だろうと誰であれ 好きになった方が負け!これに尽きる。想いが強い方が苦しいの、悔しくないか?!

    ばねるりと羊星めいめいが最終的に自分の仕事を選んだのが理由は違ってもそこに覚悟があって良かった。

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    2026年02月05日
  • 回樹

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    評判が良かったので気になっていた短篇集。どれも好きだった。

    『奈辺』は一番心が温まった。「肌の色に囚われない」に宇宙人(グリーンマン)まで加わるとは。最初はそれぞれが馴染めず不協和音を奏でているようだったのが、徐々に打ち解けて仲間になっていくのは定番な流れだが良いものである。酒場の主人ヒューソンや娼婦のマギーやステイシーの軽快なやり取りが明るくて好き。

    『回樹』と『回祭』では愛の形について考え込んでしまった。
    他者との関係性はそれぞれが唯一無二だと思う。大切な人なら尚更。自分にとって大切な人にも「この人は自分が苦しんだり悲しんでいる姿を見せたくない」相手もいれば、「自分が苦しい時にこの人に隣にいてほしい」という相手もいて、どちらに対しての感情も大まかに愛というカテゴリに括られるだろうけど、これは大雑把すぎるカテゴライズではある。その関係性が相手が望む形でない場合、それが愛情であることの証明は言葉を尽くさないと難しい。でも言葉にするのって恥ずかしいし難しいし、日常にそんな場面ってなかなか無いな。

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    2026年01月31日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    推しと恋人どっちをとる?・恋とVtuberの両立・地下アイドルとの繋がり・アイドルのファンへの恋…

    アイドルにまつわる恋愛×地獄ばかり
    このままいっても報われない恋愛を見る小説ははじめてだけど、何だか今はそれを求めてる。ばねるり推したい…

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    2026年01月29日
  • 病に至る恋

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    恋に至る病の前の物語。

    この段階で景は特別だったんだなってエピソードであったり、やはり、自然と言葉のみで人を動かせてしまうという力って、わたしは出会ったこと無いけどいるんだろうなって。
    言葉って言っても高圧的だったり、権力みたいなものを振りかざす人はたくさんいるけど、ある意味、その自然と掛けられた言葉によって、わたし自身も動かされてるのかもと思うと少し怖い。

    他の作品もとても気になったので読んでみたいです!

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    2026年01月27日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    2人殺すことはできないのになぜ連続殺人が起こるのか、という舞台設定は面白かった。
    事件の手がかりを集めるパートがすんなり進みすぎていて、もうすこし謎解きをする楽しさを味わいたかったなと感じた。

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    2026年01月26日
  • 最後の一行 white

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    ゼリーに満たされて/金子玲介★★★
    人魚の骨を拾い往く/斜線堂有紀★★★⭐
    次はあんたの番だよ/法月綸太郎★★★★
    ひび割れ/芦沢央★★★★

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    2026年02月07日
  • 本の背骨が最後に残る

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    個人的には「死」をテーマにした本だと思った。お気に入りなのは、人のような格好をした本の版重ねの話。設定も特殊で面白いと思ったが、中でも版重ね中の登場人物らの討論が大変面白かった。

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    2026年01月22日
  • 回樹

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    ネタバレ

    どの短編も設定がすごくてすごい。何食べたらこんな設定思いつくんだろ。設定は突飛なのに登場人物たちの感性は身近で、SF初心者でも読めちゃう距離感なのもすごいな。

    とは言えSFって設定の面白さがメインで、読んでてうおおお!ってなることがないなぁと思ってました。『回樹』と『回祭』を読むまでは。


    あとがきに

    心の証明、感情の証明については個人的にずっと考えているテーマであり、どこまでなら惰性ではないのか、どこからが真の愛情なのか、はこの世の全ての関係性に纏わりつく命題だと思っております。

    という一文がありました。すごい。すごいことをお考えになられている。


    SF的設定で自分の愛情が証明される展開、すごく好きでした。自分でも自分の心なんて分からないし、これが惰性なのか真の愛情なのか執着なのか憎しみなのか別の感情なのかなんて証明できない。回樹を通して自分でも分からない自分の感情を見る主人公の様子に感情を揺さぶられました。回樹に取り込まれた死者側は口なしで、残された側の感情だけが浮き彫りにされるのが一方的すぎてちょっと怖くて、それも含めて好きでした。

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    2026年01月21日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    「このお話は起承転転転…で、とにかく面白いんです!」とおすすめされて、読んでみたくなって、手にとった。
    なるほど!最後に向かって、いろいろな方向に転がっていく感じが転々なのかなと思いながら、一気に読んでしまった!
    人は亡くなっても誰かの記憶にのこっている限り、生き続けるのだろうし、エトくんはこれからも弥子さんと一緒に居るんだと思えて、そういう意味では真っ直ぐなラブストーリーといえるのでは?
     最後にひとこと、チェッカー!やってみたい!

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    2026年01月20日
  • 死体埋め部の回想と再興

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    ネタバレ

    前作『死体埋め部の悔恨と青春』の続編かと思ったら、例の日の前の話だったり、不在編生存編と分かれたりということで、続編とは言えないなと少しがっかりしながら読んだけど…相変わらずめっちゃ好きだった。
    祝部の重いがめっちゃ強くなってて歪んでてすごくすごくよかった…

    不在編が、苦しくて救いがないのに、なぜか生存編より好きだった。
    最後の、「あの暗い夜を知らない振りをして、生きていく。」が特に物悲しい祝部を表してて。

    少し前にブロマンス物が読みたい!と思ってたけど結局これだと思うものに出会えなくて、ジャンプみたいなアツいのを小説で求めるのは違うのかなと思ってたけどこれはブロマンスじゃない…か…?バディものかな…でも祝部&織賀コンビはめちゃくちゃ好きなふたりだった。

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    2026年01月17日