斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 詐欺師は天使の顔をして

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    失踪した霊能詐欺師・子規冴昼を追ってたどり着いた先は、本物の霊能力者たちが暮らす街だった。

    異世界で繰り広げられる特殊設定ミステリ。
    系統的には異世界転生の流行の一端になるのかもしれない(転生はしないけれども)。
    登場人物の多いミステリが苦手なので、大掛かりすぎず且つパンチの効いた設定は読んでて楽しかった。

    要は何故あんなにも冴昼に執着するのか。勿論冴昼の持ち前のカリスマ性だとかは一因だけれど、全てを理屈で説明しろというと難しい。なにしろ要があのスペードの17に感じたのは「天命」とかいうもので、明確な根拠なんて必要ないのだろう。理詰めのトリックと話術を駆使するメンタリストが「天命」だなんて

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    2020年02月07日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    ネタバレ

    前作から束ちゃんの意味深な発言が気になっていたので、(ないことはないだろうと思っていたけど)掘り下げがあってよかった。

    前作の感想でも少し書いたけれど、嗄井戸と束ちゃんだけだったなら、お互いの弱さを身の内に隠しつつ、過度に踏み込まず、親愛の情を伝えることもなく、「引きこもりと雇われのフリーエージェント」のままで停滞していたのだと思う。彼らは現実がそう上手くいかないことを誰よりも知っているし、未来の希望を掴むよりも今ある僅かな幸福を壊したくなかっただろうから、何も変えないことが最適解だ。
    だからこそ、二人が大切にしてきた「停滞」を奈緒崎がぶち壊しにきてくれてよかった。お人好しで楽観的な彼が現れ

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    2019年08月24日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    「文学少女シリーズ」や「ビブリア古書堂シリーズ」のように、実在する作品を題材としたミステリー。映画に造詣が深くなくても楽しめた。
    我が道を行く自由人のようで存外寂しがりの嗄井戸と、そんな彼をなんだかんだで気にかけてしまう奈緒崎。ケンカしつつも仲のいい二人のやりとりが楽しかった。
    ちょっと尊大な嗄井戸もしかし、帰ろうとする奈緒崎を狼狽しつつ引き留めてみたり、トラウマを押しのけ宝物を擲って助けに行ったり、そんな姿を見せられたら憎めない。
    奈緒崎のために踏み出した2メートルが愛おしかった。

    ところで、「サクッと読める短編」という帯の宣伝にも関わらず後半襲いくる重すぎる展開に驚いた人は私の他にも多い

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    2019年08月17日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    うまくまとめましたね、と思いました。
    それにしても、登場人物がずいぶんと信頼でつながっているものだなあ、と思います。美しい信頼ではあるのですが、ここまで育ったのはどの時点かな?まあ、過去2冊でいろいろなことがあったから、といえばそうなのでしょうね。
    映画が中心の話だけあって、登場人物が交わす会話がしゃれているように思います。このセリフ、いつか使ってみたいという気にさせます。文章内で使われている漢字も普段は見ないようなものもあって、これもまた良い雰囲気を出していると思います。
    いらないお世話の部類ですが、言葉に思い入れがある文章だと思いながらP.190の「掻き入れ時」は書き入れ時の誤りかな、とか

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    2019年04月01日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    ブロマンス好きなら読んで損のない一冊だと思います。
    映画知識がなくてもペラペラ探偵役が解説してくれて安心。ミステリー部分もオチも綺麗にまとまっていて面白かったです。
    好きなお話でした。

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    2017年08月20日
  • 恋に至る病

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    3.5
    スラスラ読めて2日で読み終わった。



    最後の消しゴムの意味がはっきりと分からなかった。いじめの始まりは消しゴムを取られたことだったけど、いじめさえも景が始めたのことだった?そうだとすると、刑事の推測通り宮嶺は景に利用されてたってことで…
    でも、もし景が本当に宮嶺のことを好きなら、小説に出てきた、好きな人から消しゴムを貰えば両思いになれるっていうおまじないを信じて景が勝手に消しゴムを取ったのかなとも考えられるし…

    筆者のコメントから、どっちと考えるかは読者次第って感じだったけど、私は刑事の推測が合ってるんかなって思った。

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    2026年07月12日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    7つの条件を軸に2人の作家が描く短編。条件は章ごとの最後に明かされており、予想して読み解く感覚が良かったです。7つも条件があるので似ている内容かと思いきや、それぞれ個性ある作品に仕上がっていました。

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    2026年07月10日
  • 愛じゃないならこれは何

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    恋愛に至らない愛を描く短編集。愛ではなく、偶像崇拝であったり、愛がために身を焦がして壊れていったり。恐ろしい恋愛(未成熟)を切り込んでいく。
    視点が新しい。人によって好みはそれぞれだろう。
    ちょっと飽きてくるので⭐︎3。私は三つ巴の話が好み。

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    2026年07月04日
  • 君の地球が平らになりますように

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    自分と違う世界に行ってしまった恋人を取り戻そうと、守ろうとするのはエゴなのか
    人は自分しか守れない
    たとえ善意であろうと、相手を傷つけてしまう
    優しさゆえの、狂おしいほどの愛

    普段恋愛ものはあまり読まないのですが、夢のような甘いシーンの後に来る、コミュニティのリアルさ生々しさが好きでした
    今はハッピーエンドじゃなくても、いずれそうなるだろう、いやそうしてやる!という柔らかな強かさも感じ、登場する女性たちには好感が持てました。

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    2026年07月04日
  • 恋に至る病

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    最後は景が昔自殺を止めた善名さんに刺され、刺された景を宮嶺が生徒会室に運び、救急車を呼ばず、放火して殺した。
    ブルーモルフォは自分がやったと言って宮嶺は出頭したが警察は景だと思ってる。
    景は本当に宮嶺が好きだったのか?駒として使うために小学校から仕込んでたのか?
    宮嶺がいじめられていた時、よく消しゴムを隠された。その消しゴムを警察から渡されたところで終わった。

    個人的に景はサイコパスだと思う。

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    2026年07月01日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    客観的に見ると「やばい(重い)女だなぁ…」と思ってしまうけど、
    自分が彼女たちと同じ立場だったら…あそこまでとはいかないけど、少なからず平常心ではいられないだろうなと思う。
    全肯定はできないし、全否定もできない感じ。

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    2026年07月01日
  • 恋に至る病

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    ネタバレ

    読後すぐは、警察の言う通り全て計算済みの行動だったのかな?と思いましたが考察を読んだり考え直して、というよりは特大の試し行動だったのかなと思いました。

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    2026年06月30日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹さんと斜線堂有紀さんの競作
    短編6編プラス書き下ろし2編

    作家二人が決めた7つの条件をもとに物語が展開されていく 

    読んだあとに7つの条件が何だったのか明かされるので
    「あ、そういえばこのキーワードあった」となり
    なるほど、こういう趣向になっているのか!と思った。

    ただ話が飛躍しすぎてて、入り込めなかった。
    突飛で着地点が予想出来ないのが印象的。
    そして同じお題で書かれてもやはり作家それぞれに個性があって、色んな方向に話が膨らんでいくんだなと感じた。

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    2026年06月29日
  • 病に至る恋

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    恋に至る病を読まずに先読んじゃった。
    というか恋に至る病をずっと読んでると思ったら違った笑
    登場人物が突然出てきて心情とか結局どうなったの?みたいなことが多かったけど、本編のサブストーリーだからか笑

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    2026年06月27日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    思ってたよりは少し残念なイメージでした。
    現代風ではありますが、何よりも話が少し分かりづらい部分があって、ものすごく集中して読まないと内容が分からなくなってきてしまい混乱する場面がありました。
    強いてあげるなら「斜光のさす場所、七つの条件」が一番読みやすかったです。

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    2026年06月26日
  • あなたへの挑戦状

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    こんなミステリーの作り方あるんだ!
    っていう往復書簡的なミステリ。

    こういう家でおきたミステリ書いてほしい。

    犯人がなんで殺したあとに、死んだ人の隣で寝ることになったか、書いてほしい。

    ってざっくりお互いにお題出し合ってミステリ組み立てる。
    すごいね。

    これわたしもやってみたいな。

    なんで、この駐車場の真ん中にスニーカーが一つ落ちてるのか。

    まぁ、大体、ちょっと綺麗好きな運転手が落とした。
    いや、でも、もしかしたら、攫われそうになって被害者の靴が落ちたとか。

    でも、どうみても履き込んだ靴で、おじさんくさい。

    奥さんがムカついて片方ぶん投げた。

    右足だけ違う靴履いてきちゃって、

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    2026年06月25日
  • 回樹

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    うん。気持ち悪いです(褒め言葉)。

    極々私的なこだわりやらコンプレックスやら愛着やらを、SFというフォーマットに乗せてぶわぁっと拡張したら、こんな作品になりました。という短編集。
    不肖鴨、普段は比較的ハード寄りのSFが好みではあるので、この作品群から感じる理屈抜きの感情の強さ、個人(「人類」でも「人間」でもなく、あくまでも「個人」)の倫理観や愛情や優しさ・辛さをベースにした暴走の針の振り切れっぷりといったモノに、少なからず衝撃を受けました。
    好きか嫌いか、と問われたら、嫌いな方です。でも、この先もこの作品群を忘れることはないんだろうなぁ、と、なんとなく思っています。

    基本的に「心の動き」が

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    2026年06月22日
  • 君の地球が平らになりますように

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    同作者の『愛じゃないならこれは何』の同シリーズといっていい小説。実際登場人物がリンクするところもある。

    具体のない何かを恐れる登場人物達の恋愛短編で、どれもなかなか‥なお話。なのに読み終わってみるとどの話も恋愛してるなぁ、という不思議。ホスト狂いの話がなかなか壮絶で面白かった。

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    2026年06月21日
  • あなたへの挑戦状

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    あなたへの挑戦状。めっちゃ構えて読みました。
    ほう、そういう事でしたか!
    斜線堂有紀さんは娘の本嫌いを克服させてくれた作家さんで、この本も娘から借りました。どちらの作家さんも読みやすく、若者向けに感じました。後半はこの共同作品が出来る経緯を読むことができ、2人のファンはプラスで楽しめるのではないでしょうか。2人がおすすめしていた本も何冊かあるので、読んでみたくなりました。

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    2026年06月18日
  • あなたへの挑戦状

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    読み始める前は、
    期待感が高まってましたが…

    館系って、
    まあなんかしら館ならではの
    トリックがあるのだろうし、
    あまり日常感がないので、
    それほど好きではない。

    その上で、やっぱりという感じ。

    斜線堂さんの方は、
    以外な犯人を期待してしまいましたが…
    二人の微妙な関係性は良かったです。

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    2026年06月18日