斜線堂有紀のレビュー一覧
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匿名
購入済みクローズドサークルに惹かれて購入しました。
探偵である主人公のキャラクタが好みでした。
一匹狼タイプで、ややぶっきらぼうな口調ですが、変なウケ狙いも無く、
余計なことを言わないところが良かったです。
この主人公で続編を読みたいくらいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作からの続編
違うレーベルから出ていた絶版作品?が創元推理文庫で復刊したもの
先輩死亡ルートと生存ルートの分岐
最終章は書き下ろしだと思うが、なんの伏線もなしで投げっぱなしで手抜き感あり
後半は文章力が上がっている感じだったが、解説なし、各章の初出情報なしで判断に至らず
突然出てきた「山月記」ネタしか印象にない
いまはネットミーム化して逆にアリなのか
前編と後編も星3
本職893が死体処理を大学生に下請けさせる必然性もその流れも描かれず、何年間も同じ山に死体を埋め続ける設定の雑さに目がいく
先輩との会話だけがウリなのかもしれないが -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『死体埋め部の悔恨と青春』の続編。相変わらず、先輩と後輩ふたりきりの死体埋め部の活動が描かれます。
雨の日ボーリングで遊んだ後で死体埋めたり、部活の合宿で北海道に行って死体埋めたり…織賀先輩と楽しく(?)死体埋め部の活動にいそしむ祝部の生活は続きます。
先輩の不在の間ジャガーの維持費に苦しみながら一人で死体埋めの仕事を請け負う祝部。そして、なんと死んだと思った先輩が帰ってくるのです。右手と左目を失った先輩との部活動は以前と少し形態を変えながらも続きます。決定的なことは何一つ聞けないまま。大学を卒業して就職もできず死体埋めの仕事を続けるふたり。いつかその活動が露見するまでこの活動は続くんでしょ -
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Posted by ブクログ
人を死なせてしまった・・・!
動転して動けない僕のために 人影が伸びる。
「助けてやろうか?」
というはじまりのお話。
一種のファンタジーとして読み進める。
死体埋め部の後部座席には死体がシートベルトをして座っており、それをヒントに事の顛末を妄想し創り上げ承認される。
謎解きではなくロジック遊び。起こり得る、あり得る顛末を添えることができればそれでよい というルールなので、死体埋め部なんて存在することが可能かとか前提部分をアレコレを考えては負けるという。
死体埋め部の先輩と後輩がやたらスキスキ言い合っている様はブロマンス的に見えなくもない。そういう風味もふりかけながらお話を進行してゆく。
最 -
Posted by ブクログ
ネタバレ斜線堂有紀の本を探してたどり着いた。脱出をテーマとした5編のアンソロジー。ミステリー小説集とあるけど、正直全部ミステリーではないと。いや最初の阿津川辰海「屋上からの脱出」はまぁミステリーか。織守きょうや「名とりの森」はファンタジーだし、斜線堂有紀「鳥の密室」は魔女狩りについての話でかなりグロい。空木春宵「罪ばみの巫女」もよく分かんなかったし、井上真偽「サマリア人の血潮」も何か人物像が二転三転してあんま好みじゃなかった。初読みの人が多かったけど、あんまはまんなかったな。名とりの森だけ最後ちょっと泣きそうになったわ。これは良かった。