斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 詐欺師は天使の顔をして

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    かつて一世を風靡した霊能力者・子規冴昼が失踪してから3年。冴昼と共に霊能力詐欺を働いていた要に、冴昼から突然連絡が入った。彼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというが……。


    現実世界とは違う法則が働く異世界が舞台のミステリー小説です。超能力者しかいない街で起こった”非能力者しか引き起こさない殺人事件”など、不思議な世界での事件の話。読みようによってはちょっとブロマンスっぽくもあるかも。

    主人公たちは元の世界で霊能力者として活動していた、言ってしまえば詐欺師で、事件の解決の仕方も正統派ではなく自分たちの都合の良い結末に誘導して落とし込む手法が捻りがきいていて面白いです。決して正統派ではないけれど、こういうのも楽しい。

    また、皆が手を触れずに物を動かす超能力を使える世界なら、実際の手が届かないところに収納がある、とかホットドリンクにマドラーが付いてこないとか、世界観の細かいディティールが作りこまれているのがとても好き。

    出来ればまた別の世界での話が読んでみたいと思います。

    ***
    超常現象の存在する世界でのミステリはこんなのも。
    『やさしい魔女の救いかた』 (井上悠宇/LINE文庫)

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    2023年10月12日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    AIによる元天才を甦らせるプロジェクトの話。途中途中で起きる事件に対してそれぞれの登場人物の背景や心情が丁寧に描かれていて、とても人間味溢れる内容。終わり方も綺麗で満足いく作品。もっと壮大な事件とかも欲しかったな。

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    2023年10月09日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    タイトルどおり
    どんでん返しを集めたアンソロジー。

    「踏み台」芦沢央
    「おれ以外の奴が」阿津川辰海
    「遣唐使船は西へ」伊吹亜門
    「雌雄七色」斜線堂有紀
    「人喰館の殺人」白井智之

    最初からどんでん返しがあるもの、という
    前提で読み進めながらも楽しく読めました。

    芦沢さん目当てで読んだので安定の面白さ。
    しかし、主人公の顛末は自業自得にしか思えないので、
    何を感傷に浸っているのだ、と思ってしまった。

    「おれ以外」はハードボイルドで良かった。
    主人公がやられてしまうのか?と
    ヒヤヒヤしていたけれど、セーフ。
    でも、最後はちょっと哀愁。

    「遣唐使」は、今までみたことのない時代背景で
    描かれたミステリー。犯人もこの話ならではの、でした。

    「雌雄七色」
    なるほどーと、なんとなく読み終えましたが、
    改めて正しい順番で読んだり、最初のメールを
    読み返してみたら、ああ…と思う…良作でした。

    「人喰館」
    よくできているけれど、エログロがきつくて
    読み進めるのがきつかったです。最後まで。
    復讐方法でぎょっとした時点で止めておけばよかったかも。展開は意外で面白い。でもえぐくてきつい。

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    2023年09月04日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    ジャンルの違う確かに斬新などんでん返しがあった。

    ただ、作品によっては
    読みづらい、きついと思うものもあるかもしれない。


    雌雄七色は読み返してしまった。
    短いのに1度では吸収できない内容、作りだと感じた。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    「本をテーマにした話は沢山あるけど映画をテーマにした作品って珍しいな」と思って手に取った作品。
    私の知らない作品がテーマだったら話分かるかな……とドキドキしていたけど杞憂だった、タイトルの所に表記されてる映画以外にも沢山の映画の話が出てきてそれだけでも楽しい。
    個人的に2話目の話が青春!って感じでよかった……この話は本当に色んな意味で何事もなく上手くいってよかった。
    ちょっと不穏な秘密が明かされたりもあって次作にどう繋がるのか楽しみ。

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    2023年09月03日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    引きこもりで映画が大好きで秀才な青年が安楽椅子探偵役だなんて、それだけで楽し過ぎる。しかもそこに押し込んでくる、ちょっといい加減でお調子者の青年との関係の築き方も素敵なのです。
    ミステリ的な魅力とキャラクターの魅力の嬉しい融合。

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    2023年09月03日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    元天才作家の主人公はいろんなジャンルの若き天才を集めAIでの再教育にて復活させまっせ計画「レミントン・プロジェクト」に招待されて…

    今までの人生で天才やったことがいっこも無いはずやのに、何故か主人公にしっかり感情移入できて元天才の苦悩を疑似体験してしまえるのは斜線堂さんの作品の力によるものなんやろな〜さすがです。

    ほんま才能ってなんなんやろう?って才能の一欠片も持っていないけど考えたけども才能が無いことは悲劇ではなくて下手こそものの上手なれじゃないけども才能がなくても好きなことがいっぱいあれば楽しい人生なのかな〜って思った。

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    2023年07月01日
  • 百合小説コレクション wiz

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    百合短編小説のアンソロジー。一番好きなのは『あの日、私たちはバスに乗った』。ユアのぶっ飛び具合がいい。『魔術師の恋その他の物語』も裏魔女宅みたいで面白かった。

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    2023年06月28日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    伴名練「20001周目のジャンヌ」が面白かった。何度も何度もやり直す…考えただけで倦んでしまう。ジャンヌの最後の選択が良く、後味もすっきり。
    斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」も良かった。この上ない相棒を得た喜び、失った悲しみ。史実をそういう風に改変するのも面白い。

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    2023年06月27日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    タイトルにこれでもかという感じの修飾子でどんでん返しと付いていると、作家さん書きづらいのかなと思いましたが、
    十分楽しめます。ちょっとエログロありますが。
    雌雄七色は順番に並べられない私には少し難しかったです。

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    2023年06月19日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ネタバレ

    楽しみにしていた百合アンソロ。
    一番好きな作品は櫛木理宇さんの「パンと蜜月」。現実味があったし、当事者同士が一番幸せそうだったので。
    斜線堂有紀さん宮木あや子さん深緑野分さんはやっぱり安定感ある。
    アサウラさんの「悪い奴」そうくるか!って唸る学生百合でよかった。

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    2023年06月12日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    ネタバレ

    「その爪先を彩る赤」は、多重人格を装う必要性がよくわからなかった。さらにはあまりに露骨なヒントでねらいが読めなかったなぁ。総じてキャラ設定の意味を十分に活かせていない気がする。長編だと違うんかな?

    「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」は、妙に淡々としていたがトリックはよかった。というか、淡々としていたからトリックの良さが際立ったのかもしれない。高校という世界をどのように色づけるかは、世界観だけではなく、トリックの受け取り方まで変えるんだなと改めて思った。

    「黒塗り楽譜と転校生」は、転校生って必要?って感じの扱いになっちゃった気がする。タイトルにつけて一定の役割を期待したのだとは思うけど、作品全体としてはむしろマイナス方向ではなかろうか。今回の謎の本質をよりプラスにさせるためのテクニックだったと仮置きしても、それでもなお悲しい存在になっちゃってるなぁと思う。3枚目にもなりきれない的な。

    「願わくば海の底で」という作品は、海の底で、もしくは海の底に何を願うのかという、タイトルをどう受け取るかで事件との距離感を変えてしまう難しい作品かもしれないと思った。それがまだまだ誰の記憶にも新しい震災だからということではなく、人の生き死にには、特に残された人にとっては当人にしかわからないことがあるという大前提をミステリーの伏線にしたところだろうと思う。ミステリーは誰にとってもフェアでなければならない。イレギュラーな形で人を失う辛さを、誰しもがもつ感情や意図で隠さなければならない状況を持ち込むことでそのフェアさを担保したという。短編だから表現できたのかもしれないね。長いと震災のイメージがデカくなりすぎるかもしれない。

    「あるいは紙の」は、高校というおそらく10代のそれなりに濃密な時期が、こうした日常の謎で彩られていたかもしれないというある種の夢をリアリティをもって見せてくれた(つまりは自分の高校時代は多分もっと平凡だった)。新聞部の矜持とかいうことではなく、おそらくただの若気の至りなんだろうけども、何をするかより、誰とするかみたいなところで主人公の彼は、裏染と向坂にアテられたんだろうな。
    ただ、タイトルの意味がわからなかった。向坂が無理をしてる理由もよくわからないままな気がする。今回の事件の前の2つの殺人事件を経て、もしかしたら向坂は裏染の立ち位置が広がってることになんかちょっと焦ったのかもしれないね。

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    2023年06月08日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    どんでん返しといえばどんでん返しだったけど、期待してたほどおお〜とはならなかった。
    普通に面白く読めた。
    「雌雄七色」は今っぽい感じだと思った。
    「人喰館の殺人」はちょいエログロ要素を含みつつミステリーとしてしっかりしていたのが面白かった。

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    2023年05月23日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    2023.05.02
    どれも読み応えあり、コスパ良し。
    私は白井智之に驚いた。初めて読んだ作家なので。

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    2023年05月02日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    前作より好みでした♪
    事件というより、人間関係のミステリーが癖になりつつあります(笑)今回も2人の掛け合いが面白かった!
    作品に出てくる映画が観たくなりますね(*´-`)

    最後の伏線も気になる。3作目も買わなければ!

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    2023年04月12日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    映画に詳しかったらもっと楽しめそうな作品。
    登場人物がみんな魅力的です♪

    ミステリー的には驚くほどの展開ではないけれど、クスッとしたり、スカッとしたり、ハラハラしたり、ウルッとしたりで面白かった♪
    嗄井戸は辛い過去から抜け出すことができるのか、奈緒崎との友情はどうなるのか、先が気になる(*´艸`)

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    2023年04月11日
  • 百合小説コレクション wiz

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    初めて読んだ百合小説。ドロドロ系から社会派、ファンタジーまでこんなにいろいろあるんだな〜〜という率直な感想。おもしろかった!
    どの女の子にも影があるのが、性的指向に関係なく現実を生きる私たちにとってリアルで、そこに百合がはやる理由があるのかなという気がした。特に斜線堂有紀さん「選挙に絶対行きたくない〜」と、小野繙さん「あの日、私たちはバスに乗った」が好きだった。
    あと帯キャッチも素敵。「名前をつけたい関係も、名前のいらない紐帯も。」

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    2023年03月26日
  • 百合小説コレクション wiz

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    恋愛小説読みたくて手に取ったら、すごく好みで大正解でした。アンソロジーなので、色々摘み食いできます。
    男女の恋愛よりも面白く感じるのは、やっぱり2人を隔てる障壁があるからでしょうか、日本って舞台がその障壁になっていたりして、改めて日本は海外に比べて不自由なのかもと思ったりしました。
    舞台が海外の作品もあって、翻訳された外国の小説の雰囲気も楽しめました!

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    2023年03月12日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    前作から、10年ぶりの復活となる本書は、創元推理文庫から2020年に発売された、「書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー」の第二弾で、全て1990年代生まれの作家が書かれているのが特徴ですが、どちらかというと、その若さはあまり気にならず、バラエティに富んだ多種多様な作風を、一冊で体感できた喜びが強かったです。


    武田綾乃 「その爪先を彩る赤」
    演劇部の失くなった靴を捜索する話で、犯人や動機は分かりやすいものの、その後の探偵に絡む、謎解きの細やかな伏線が見事だと思いましたし、そこに潜んでいたのは、探偵と「僕」との間における、稀少な価値観の共有で、こうした自分を認めてくれるような喜びは、学園生活では、やはり大切ですよね。

    斜線堂有紀 「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」
    武田さんの、明るい雰囲気の話の後だけに、余計に衝撃的に思われて、犯人探しや事件の謎以上に、後味の悪さが凄まじく、おそらく、大人の全く介入しない状況もそうさせたのかもと思うと、学生たちの持つ視野の狭さに、思考能力の限界や恐ろしさを感じさせられて、もはや狂気的ですらある。問題作。

    辻堂ゆめ 「黒塗り楽譜と転校生」
    ミステリの要素に、やや専門性を感じられたが、合唱コンクールを絡めた清々しい物語には、これぞ青春といった気持ちの高まりを覚え、最初まとまらなかったけど、やるときはやるといった、かつての私の中学のクラスの雰囲気を思い出しましたし、謎の答えについても、同様の青春が滲み出ていて、この時しか体験出来ないことの素晴らしさを、実感いたしました。

    額賀澪 「願わくば海の底で」
    まさか、こうしたアンソロジーで、東日本大震災を題材にしたことに驚き、その筆致も、当時の哀しみだけでは表せないような、複雑で繊細な哀しみを、こと細かく表現しており、『その《潮時》を無理矢理踏み越えてきた』等に感じ入るものもありましたが、ミステリ要素も、最後の最後にどんでん返し的に入っており、しかも、それが見事というのが適切なのかどうか分かりませんが、皮肉にも、震災と絡んでいるからこそ成立するような、叙情感や喪失感に、諦観めいた悲しみ、そして、人として、どうあるべきだったのか? そんな事を考えさせてくれました。

    青崎有吾 「あるいは紙の」
    最近フォローしている人達の間で盛り上がっているのを、私は素知らぬ振りをしつつ、秘かに気になっていた方で、まずは短編をと、お試し感覚で読んでみたら「裏染天馬」シリーズで、しまったと思ったが、どうやら番外編的な感じでもありそうで、主役は「クラーク・ケント」の彼だったが、「向坂香織」とのやり取りに青春のもどかしい切なさがあったり、天馬とのやり取りの素朴さ等、まず物語としての面白さがあっての、最後の謎解きは渋いながらも効果的だったし、それは、向坂自身の思いの詰まった、彼女自身の存在意義を証明したようでもあって、彼の為したことの大きさを実感させられた終わり方は、とても素敵で、このシリーズにより興味を持ちました。それにしても、青崎さんは時代もの好きなのかな。


    以上、五つの短編を読みまして、いくつかの作品で印象的だったのが、この年代特有の、本音を素直に言えなかったり、自分の想定以上の意地を張ってしまうといった、そのもどかしい感情に苦しむ姿であり、これこそ青春に付きものなのかもしれませんが、おそらく実際にどうすれば良いのか、本人自身、分からないのでしょうね。

    しかし、そこを試行錯誤して乗り越えていくことが、大人へと成長していく、一つの要素なのかもしれないと思うと、これらの物語には、そうした成長への願いが込められているようにも感じられて、私の中のどこかで、アンソロジーには単行本に掲載しないような実験的なものや、ちょっとした小品を書いているといった、そんなイメージを払拭してくれた、素敵な作品集でした。

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    2023年02月14日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    カレイドシリーズ3部作の最終版。
    嗄井戸が過去の近親者の殺人の容疑がかけられ、あるDVDの隠しコマンドにスナップフィルムが隠されていたことに気づく。
    誰が犯人で誰が信じられるのかという不安定な状況で、やはり解決に導くのは、映画と嗄井戸の圧倒的映画知識だ。
    倒叙スタイルかと思いきや、犯人が思わぬ方向に流れ着いて、3部作を一気読みしてしまった。

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    2023年02月12日