斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 星が人を愛すことなかれ

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    「ミニカーを捨てよ、春を呪え」
    彼氏が推しにハマっていたら。アイドルだって女性で、その女性のためにグッズを買ったり、ライブに行ったり、お金と時間を使っているのは事実。私にもし彼氏がいて、アイドルにぞっこんになっていたら、少し嫌な気持ちになるかもしれない。相手の好きなことは制限したくないし、好きなことはとことんして欲しいが、何故だろう。自分と同じ性別の、自分より可愛い女の子にときめいていると思うと複雑な気持ちと、劣等感に苛まれる。推し活が好きな人は、好きな人同士でしか分かり合えないのかなとも感じた。冬美は、渓介から離れ、もっとアンテナを張ればいくらでも自分を一番に愛してくれる人と出会えたのかもし

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    2025年05月18日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    ネタバレ

    前作があることを知らずに読んじゃったパターン。それでも結構面白かった。
    表題と「枯れ木の花は燃えるか」が特に好き。
    「星の一生」は濃厚すぎてちょいきつかった。
    めるすけのテディベアに関しては安心した。そこまでクズではなかった。

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    2025年05月11日
  • 本の背骨が最後に残る

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    すごく惹き込まれる。初めて読むジャンルだなと思った。途中で読むのが恐ろしくなってやめちゃったけど1番最初の話の印象が強すぎる。

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    2025年05月11日
  • 禁断の罠

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    時代を感じさせる内容のものがいくつかあったけれど意外性という点では物足りなかった。それでも1作目のラストや4作目の動機の切なさは個人的には好みのものだった。

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    2025年05月04日
  • キネマ探偵カレイドミステリー~会縁奇縁のリエナクトメント~

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    2025年。お初作家。
    デビュー作がキネマ探偵らしい。引きこもり大学生のカレイドは、アパートに2Fを映画観賞用に改造して、そこで映画を見てばかりいる。1Fに住んでる大学生奈緒崎をワトソン役にして探偵したり。
    カレイドが引きこもりから復帰していく様子と、大学を卒業した奈緒崎がカメラマンになるまで。

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    2025年05月12日
  • キネマ探偵カレイドミステリー~会縁奇縁のリエナクトメント~

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    ネタバレ

    前作を読んだことはなかったのですが、
    今作からでも楽しめる内容で安心しました。

    "カレイドミステリー"ってなんだろう…
    そんなミステリーのジャンルがあるのか〜
    と思いながら読み始めたらあっ名前か!と最初にふふっとひと笑いしてしまいました。
    よく知る名作から、名前は知ってるけど読んだことない作品まで出てきて、どんな映画が出てくるのか楽しみながら読むことができました。
    圧倒的な映画の知識で事件を解いていく、
    すごい才能だと思いました。

    前作を読んでいないのでカレイドがどれだけ
    部屋から出てこなかったのかがわからないのですが、事件を通して少しずつ変化し前向きに変わっていったの

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    2025年08月07日
  • 君に贈る15ページ

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    15頁じゃ物足りないと思っていたけど、全然そんな事なかった。
    むしろ初めての作家さんに挑戦するには丁度良い長さ。
    『超能力者じゃなくたって』と『世界が十五になる前に。』が可愛くて好きだなあ。
    でも『息継ぎもできない夜に』や『初恋灯籠』のような切なげな雰囲気の短篇も良い。
    『朝の読書だ nyan』はあまりにも微笑ましすぎて、アンソロジーの締めにして大正解だわ。

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    2025年04月20日
  • 斬新 THE どんでん返し

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    どの作品も正統派とは言い難いので、“斬新”という表現がピッタリだと感じた。
    アンソロジーは初めましての作家さんに出会えるから良い。
    芦沢さんの「踏み台」がイチオシ。
    ストーリーだけでなく登場人物や相関関係にも興味が湧く。
    多分私、この人の描く人間が好きなんだろうなあ。

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    2025年04月19日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    『憧れの相手が、落ちぶれてしまったのを見て
    「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で
    「それでも生きてくれ」と願うのが執着』

    突然失踪した人気小説家
    彼の部屋に残されたノートパソコン
    遺書とも思われるワードファイル
    そして、謎めいたクローゼット

    少女は、小学生の時ネグレクトから憧れの小説家
    に助けられる
    家庭を失った少女と才能を失いつつある作家の
    共依存生活
    恋愛小説で、少女が小説家を殺す経緯であり
    そこは敬愛だったのか執着だったのかを問う
    ミステリーというなかなか洗練された一作

    女子学生の頃読んだら、悶えたと思います

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    2025年04月15日
  • 愛じゃないならこれは何

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    登場人物の誰にもなれないし、そんな行動はしないだろ!とは思ってしまう。けど、それらの行動は非現実的ではなく、今の自分ではしないだろうと思うことも、苦しいほど好きな推しや恋人ができたら、この人たちのような行動をとってしまうのかも、それはそれでおもしろいなと思う。今の自分にはない感情や行動だから、おもしろい。

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    2025年04月14日
  • 本の背骨が最後に残る

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    サディスティックでグロテスクでファンタジー⟡.·*.

    私はこれを怪奇幻想耽美嗜虐小説と名付けます

    はじめましての斜線堂有紀さん(わたしと同じ名前!)は7編の短編集。

    一番好きだったのは
    『痛妃婚姻譚』
    麻酔の技術がない世界で、手術を受ける者の痛みを肩代わりする【痛妃】。患者と痛妃は互いに首に着けた「蜘蛛の糸」と呼ばれる器具で痛みを分け合う。
    病院の裏に建つ「城」で毎夜 行われる舞踏会。
    耐えられない程の痛みを受けながら 優雅に舞う痛妃たち。その日の舞踏会の主役となった痛妃に贈られるのは紅い椿。百日通して紅椿を手にした痛妃は城から出る権利を得られる。

    輝くほどの美しさと、痛みを感じさせな

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    2025年04月12日
  • 廃遊園地の殺人

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    内容は面白い。

    舞台設定もロマンがあって素敵だけど、廃遊園地の描写が物足りない気がした。廃墟らしい仄暗さとか不気味さを期待してたけど、あまりそうではない。

    登場人物も全体的に特徴が掴みづらく、誰かが死んでも「あっ、死んだんだ」みたいな感じ。

    トリックは良かったがリアリティを感じきれず、のめり込めなかった。もう少しスリルや、物語の緩急が欲しかった。

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    2025年04月09日
  • 貴女。

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    初めて百合小説というジャンルを読みました。
    時代設定や環境の違い、人への想い方が表現の仕方で全く違う百合小説を感じました。

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    2025年04月09日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    若年層のミステリの初読者を念頭に、ホームズやルパンといった古典的名探偵たちを紹介しつつ、日本の人気作家による彼ら彼女らの新作パスティーシュ短編までも掲載しているというなんとも贅沢なミステリ入門書。
    自分が子どもの頃に学校の図書室にこの本があればもっと古典ミステリをがっつり読んでいただろうに…

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    2025年04月09日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    映画を使った謎解き物語ということで、読む。

    まぁ、確かに映画が柱となっているのだが、ラノベであることに変わりはなかった。やっぱ、もう、ラノベは私には合わくなっている。

    キャラクターだけで読むのは、しんどい。

    お話に魅力がないんだよなー。

    星は3.3くらいか。
    続きもあるようだが、積極的に読みたいとは思わない。

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    2025年04月09日
  • さよならに取られた傷だらけ 不純文学

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    ほぼ「先輩」と「私」しか登場しないが、1話が1ページで綴られて、あらゆる可能性を感じます。様々な世界で出会い、理不尽なことにもけっこう巻き込まれる話が多いけど、「先輩」と一緒にいたら何があっても大丈夫なんじゃないかというような不思議な安心感を感じた。

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    2025年04月06日
  • 廃遊園地の殺人

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    ネタバレ

    廃墟となった遊園地に集められたメンバーが殺され、謎を解くことになる主人公たちを描いたミステリー。 そもそもの発端となった遊園地での無差別テロが起きた理由が明かされた時は、これまでのミステリーではあまり見たことがないかもと思うくらいには新鮮だったけど、他にやりようがあっただろと思わずツッコみたくなった。本筋と関係ないけど「走屋」という登場人物が主人公にやたら突っかかってた理由が明かされないままフェードアウトしてたのは一体…?

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    2025年04月03日
  • 星が人を愛すことなかれ

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    色んな方向からアイドルが描かれていて面白かった。
    個人的に一番共感できたのは冬美さん。
    自分の幸せのためには自分の立場を弁えないといけないっていう考えにすごく共感できた。
    世の中には色んな考え持ってる人がいるってことと、アイドルも一人の人間なんだってことを改めて認識した。
    今の日本はアイドルにクリーンなイメージを押し付けすぎてるところがあるのかなと感じた。
    アイドルって魅力的だから入れ込んじゃう気持ちも分からなくはないけど、あくまで一人の人間っていう考えを持つことも必要なのかもなと思った。


    ガラスの靴は、相応しいお姫様にしか与えられない。

    人間には相応の身分があり、そこからはみ出るとこ

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    2025年03月29日
  • 禁断の罠

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    それぞれの思惑が違う短編集。初めての作家さんもいて、それなりに楽しめたが、表題の『禁断の罠』に期待を持ち過ぎたかな。

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    2025年03月26日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    不思議な世界観。この作者さんの本はこれで2冊目だが、とにかく現実のようで現実でない世界観が得意な方なのかな?という印象。

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    2025年03月20日