斜線堂有紀のレビュー一覧
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「ミニカーを捨てよ、春を呪え」
彼氏が推しにハマっていたら。アイドルだって女性で、その女性のためにグッズを買ったり、ライブに行ったり、お金と時間を使っているのは事実。私にもし彼氏がいて、アイドルにぞっこんになっていたら、少し嫌な気持ちになるかもしれない。相手の好きなことは制限したくないし、好きなことはとことんして欲しいが、何故だろう。自分と同じ性別の、自分より可愛い女の子にときめいていると思うと複雑な気持ちと、劣等感に苛まれる。推し活が好きな人は、好きな人同士でしか分かり合えないのかなとも感じた。冬美は、渓介から離れ、もっとアンテナを張ればいくらでも自分を一番に愛してくれる人と出会えたのかもし -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作を読んだことはなかったのですが、
今作からでも楽しめる内容で安心しました。
"カレイドミステリー"ってなんだろう…
そんなミステリーのジャンルがあるのか〜
と思いながら読み始めたらあっ名前か!と最初にふふっとひと笑いしてしまいました。
よく知る名作から、名前は知ってるけど読んだことない作品まで出てきて、どんな映画が出てくるのか楽しみながら読むことができました。
圧倒的な映画の知識で事件を解いていく、
すごい才能だと思いました。
前作を読んでいないのでカレイドがどれだけ
部屋から出てこなかったのかがわからないのですが、事件を通して少しずつ変化し前向きに変わっていったの -
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Posted by ブクログ
サディスティックでグロテスクでファンタジー⟡.·*.
私はこれを怪奇幻想耽美嗜虐小説と名付けます
はじめましての斜線堂有紀さん(わたしと同じ名前!)は7編の短編集。
一番好きだったのは
『痛妃婚姻譚』
麻酔の技術がない世界で、手術を受ける者の痛みを肩代わりする【痛妃】。患者と痛妃は互いに首に着けた「蜘蛛の糸」と呼ばれる器具で痛みを分け合う。
病院の裏に建つ「城」で毎夜 行われる舞踏会。
耐えられない程の痛みを受けながら 優雅に舞う痛妃たち。その日の舞踏会の主役となった痛妃に贈られるのは紅い椿。百日通して紅椿を手にした痛妃は城から出る権利を得られる。
輝くほどの美しさと、痛みを感じさせな -
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Posted by ブクログ
色んな方向からアイドルが描かれていて面白かった。
個人的に一番共感できたのは冬美さん。
自分の幸せのためには自分の立場を弁えないといけないっていう考えにすごく共感できた。
世の中には色んな考え持ってる人がいるってことと、アイドルも一人の人間なんだってことを改めて認識した。
今の日本はアイドルにクリーンなイメージを押し付けすぎてるところがあるのかなと感じた。
アイドルって魅力的だから入れ込んじゃう気持ちも分からなくはないけど、あくまで一人の人間っていう考えを持つことも必要なのかもなと思った。
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ガラスの靴は、相応しいお姫様にしか与えられない。
人間には相応の身分があり、そこからはみ出るとこ