斜線堂有紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
うまくまとめましたね、と思いました。
それにしても、登場人物がずいぶんと信頼でつながっているものだなあ、と思います。美しい信頼ではあるのですが、ここまで育ったのはどの時点かな?まあ、過去2冊でいろいろなことがあったから、といえばそうなのでしょうね。
映画が中心の話だけあって、登場人物が交わす会話がしゃれているように思います。このセリフ、いつか使ってみたいという気にさせます。文章内で使われている漢字も普段は見ないようなものもあって、これもまた良い雰囲気を出していると思います。
いらないお世話の部類ですが、言葉に思い入れがある文章だと思いながらP.190の「掻き入れ時」は書き入れ時の誤りかな、とか -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の命を救ってくれた小説家の堕落を目の当たりにして、助ける為に起こした行動から軋轢が生まれてしまう話。
梓がゴーストライターとして活動しだしてからの先生の態度は最悪だが、正常な精神状態ではなかっただろうし、想像しきれないほどの複雑な思いがあったのだろうなと思う。
共依存の最たるもので、共感しきれない部分もあったが、神様ほどに思っている人の為なら犯罪も起こしてしまうのかもしれない。
ラストは想像が掻き立てられる終わり方で好きだった。
読み終わった後に表紙を見ると印象がかなり変わって悲しくなる。
あと書き出しは本当に名文だと思う。 -
Posted by ブクログ
ミステリーからホラーやSF…5人の作家による様々なシチュエーションからの脱出劇。
「屋上からの脱出」阿津川辰海
中学時代の仲間の結婚式。『一ノ瀬』は二人のなれそめとなった出来事に想いを馳せる。天文学部の合宿中、極寒の屋上に閉じ込められたことを。
一番現実的で想像しやすい舞台。脱出方より理由を解く方が本題。青春物の皮を被っていながら少し後味はよろしくない。ミスリードを狙っているのだろうが、2歳差を歳の差婚というのはちょっと違和感。
「名とりの森」織守きょうや
夏至から十日の間に入ると出られなくなると言われている町はずれにある森。名前を忘れてしまうらしい。一人で森に入り行方不明になってし -
Posted by ブクログ
銃乱射事件により閉鎖され、廃墟と化した遊園地に人々が集められる……そして始まる「宝探し」という魅力的な設定に、最初からすっかり心を掴まれました。
そして「なぜ宝探しが行われるのか」「集められた人々はどんな秘密を抱えているのか」と次々に提示される謎に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。
謎解きパートの描写(特に死体の状況など)は、結構特殊だったので、一読しただけでは理解が追いつかない部分もあり、想像力をフル稼働させながら読み解いていきました。
また、主人公自身も秘密を抱えた人物であり、もし続編が刊行されるのであれば彼の過去がどのように明かされていくのか、今から楽しみにしています