斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 本の背骨が最後に残る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おどろおどろしいな。
    最初と最後の表題のはなし、こんな設定は初めて読んだ気がするけど、全く本の想像が出来なかった。見た目は人なん?
    自分を痛めつける話も面白かったなー、自分の嫌な部分を隠して人前に出さない人の方が、普通に優しい人よりも優しい人なのでは?みたいな文があって、なるほど。と思った。そんで全ての話に共通していえるのが、最初から途中面白いのに、最後の最後で難しい!ってなる。文章が難しくて頭に入ってこない………

    0
    2026年09月06日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の命を救ってくれた小説家の堕落を目の当たりにして、助ける為に起こした行動から軋轢が生まれてしまう話。
    梓がゴーストライターとして活動しだしてからの先生の態度は最悪だが、正常な精神状態ではなかっただろうし、想像しきれないほどの複雑な思いがあったのだろうなと思う。
    共依存の最たるもので、共感しきれない部分もあったが、神様ほどに思っている人の為なら犯罪も起こしてしまうのかもしれない。
    ラストは想像が掻き立てられる終わり方で好きだった。
    読み終わった後に表紙を見ると印象がかなり変わって悲しくなる。
    あと書き出しは本当に名文だと思う。

    0
    2026年09月05日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

    タイトル通り、愛じゃないならこれは何という話。『健康で文化的な最低限の恋愛』が刺さった。自分の時間を捨てて、マッチングすることのみに重きを置いて、成功する。ありのままの自分に合う人を探すとか、ありのままの自分を愛してもらえるようにするとか、そんなん出来るわけがなく、自信に満ちた人の特権でしかない。誰しも思ったことがある感情の究極系だなと。
    男2女1の均衡の話については、新太くんが別の知り合いと付き合い始めてサークルが崩れれば良いなと思っている。3人でいることに執着する2人と外に向いた新太くんの違いが発揮されれば良い。

    0
    2026年09月05日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    どの話もおもしろかった!
    とくに前半は搾取する側/される側の話が連なっていて、しかもどの話もちがった着地をキメていてぞくぞくした。上條さんはこの分野で完全に作家性を確立していて感心する。
    ラスト、意外にも梨さんが青春小説のようなエモさで〆たのも良きでした。

    0
    2026年09月04日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「カタリナの美しき車輪」
    炎上の話。途中まではわざと炎上させたりといった現実的な部分があるが、ラストが呪い系のホラー展開。自分の死に方が何個も書かれているのが絶望感でいいラスト。

    「かんのさん」
    万人受けしそうな読みやすい話。最初はかんのさんを見ることに関心が無かった主人公が周りの影響と好奇心で一線を踏み越えてしまう。本当に大切なものと、スピリチュアルなものの優先順位は現実世界でも踏み越えては行けないものだと思う。

    「夢見鳥」
    かなり好みの作品。好かれてはいけない相手だったのかもしれないが、特殊な力を持つものが支えてくれる立ち位置は悪くはない。善意なのがまた良い。

    「やどりこ」
    ピノコ…?眼球の裏という自分で確認できない場所に得体の知れないものが、という話。自分だけではなく、フコウさんのメモがあるのがいい味を出している。

    「噛み砕くもの」
    レビューで見ていたほど怖くはない。最後はこちらに来てしまうというところに怖さがあるのかもしれないが、事前情報が得体の知れないものであることからこの結末は当然のように感じる。主人公の頭の悪さにより鈍感な思想のまま展開が進むのが本作だが、設定としての発想は好みなので他の作品も読んでみたい。

    「さなぎおに」
    不可解な話。あまり怖さが分からず…。人を違うものに変えようとしたのか。個人的にはカマキリを恐ろしいものだと思っているので、中盤に一瞬登場するカマキリの表現が怖かった。

    0
    2026年09月04日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    6作品、テイストが違って面白かったな。
    個人的好みとしては上條一輝さんの「枯れた街の上でも」と新名智さんの「まぎれ鬼」かな。
    梨さんの「ブルーライト」は切ない。

    0
    2026年09月01日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    ミステリーからホラーやSF…5人の作家による様々なシチュエーションからの脱出劇。

    「屋上からの脱出」阿津川辰海
     中学時代の仲間の結婚式。『一ノ瀬』は二人のなれそめとなった出来事に想いを馳せる。天文学部の合宿中、極寒の屋上に閉じ込められたことを。
     一番現実的で想像しやすい舞台。脱出方より理由を解く方が本題。青春物の皮を被っていながら少し後味はよろしくない。ミスリードを狙っているのだろうが、2歳差を歳の差婚というのはちょっと違和感。

    「名とりの森」織守きょうや
     夏至から十日の間に入ると出られなくなると言われている町はずれにある森。名前を忘れてしまうらしい。一人で森に入り行方不明になってしまった友達を探すため、『夕陽』は森に入る。
     ファンタジーよりかな。名前を思い出せば戻れるらしい。ラストは二人で戻れてめでたしめでたし。

    「鳥の密室」斜線堂有紀
     これは何と言えばよいか。中世の魔女狩りがテーマ。拷問シーンが辛過ぎる。

    「罪喰(つみばみ)の巫女」空木春宵
     民俗学を調べている男が興味を惹かれたのは、罪を喰ってくれる特別な能力を具えた巫女がいるというもので、ようやく探し当てたその神社を訪れる。
     ホラーかな。祈祷や念力ではなく、文字通り肉体を食べる美貌の巫女。なんだか『進撃の巨人』を思い浮かべてしまった。二人の視点が入り混じって複雑な構成。

    「サマリア人の血潮」井上真偽
     記憶をなくし研究所で目を覚ました『トオル』は、血を吸うゾンビのような人間に襲われる。絶体絶命の彼を助けたのは『カズト』と名乗る声。 一体奴らは何なのか、そしてカズトは本当に味方なのか?断片的に思い出す記憶を頼りに、トオルは上を目指す。 
     SFかな。薬となる希少な血液を持つが故自由を奪われた少年の脱出劇。人類が滅んでも構わないと思う一方で、親身になってくれた一人を見殺しにはできない。パニック映画のようでいて、意外と奥の深い話だったのかも。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

    0
    2026年08月30日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作者のデビュー作ということで語り部が微妙に最初好感度が低かったり無理に映画に絡めようとしすぎてたりちょっとぎこちない
    とはいえ映画とミステリが好きな人なら楽しく読めるかなという感じ
    日常の謎的な感じで進むかと思ったらカレイドが引きこもった事件が急に凄惨すぎてびっくりした
    それにしてもカンニングが真相の話が美談っぽく終わってることが不快であるな

    0
    2026年08月30日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    【星が人を愛すことなかれ】
    4つの短編を収録

    アイドルを推す彼氏に『浮気』だと思っている女。
    彼氏とのこと将来よりVTuberであり続けたい女。
    アイドルの彼氏に浮気されるアイドル。
    自分のファンのネトストになるアイドル。
    アイドル達の様々な『恋』を描く。

    0
    2026年08月30日
  • 廃遊園地の殺人

    Posted by ブクログ

    銃乱射事件により閉鎖され、廃墟と化した遊園地に人々が集められる……そして始まる「宝探し」という魅力的な設定に、最初からすっかり心を掴まれました。
    そして「なぜ宝探しが行われるのか」「集められた人々はどんな秘密を抱えているのか」と次々に提示される謎に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。

    謎解きパートの描写(特に死体の状況など)は、結構特殊だったので、一読しただけでは理解が追いつかない部分もあり、想像力をフル稼働させながら読み解いていきました。

    また、主人公自身も秘密を抱えた人物であり、もし続編が刊行されるのであれば彼の過去がどのように明かされていくのか、今から楽しみにしています。

    0
    2026年08月30日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    日本のホラー小説に興味を持ち購入。幽霊が出てきて祟られるというよりは全篇不思議な怪異による現象が多かった。それでも湿度の高い恐怖が味わえたし、三者三様のホラーを味わうことができました。暑さが厳しい夏にはぴったりのホラーアンソロジーでした。

    0
    2026年08月29日
  • 最後の一行 white

    Posted by ブクログ

    最後の一行が良い感じに影響したのはゼリーに満たされてだけだった。他は最後の一行というより展開で見せているだけな感じ。ショートながらにアクは強めな作品ばかりではあったけれど、テーマとしては物足りない。

    0
    2026年08月29日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

    Posted by ブクログ

    手遊び的に読み始めたけど、さくっとまとまってていい一冊だった。良くも悪くも著者陣の個性はあまり感じられなかったが、入門書として良くできていた。

    0
    2026年08月26日
  • あなたへの挑戦状

    Posted by ブクログ

    阿津川さんの作品は長編として読みたかったかも。

    本編よりも執筆日記(エッセイのような感じ)が面白かった。
    作風は全然違ったけど、仲の良さが伝わってきた。

    0
    2026年08月25日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

    Posted by ブクログ

    放課後探偵団第二弾
    主に中学生、高校生が探偵役の物語
    一番最初の話が個人的には一番好きだった
    重い話もあり、高校生らしい話もあり面白かった
    日常の謎を解いていく形式の方が多かった
    主人公が中高生なのもあって読みやすい文章だった印象
    思春期ならではの悩みだったり焦燥が事件と絡んでいるところが学園モノ?らしくて良かった
    4つ目の話が重たくて結構しんどかった

    0
    2026年08月23日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ホラーアンソロジー。
    全部粒揃いの面白さだったけど特に斜線堂有紀の「枯渇」が特に抜きん出ていた。活字でここまで気持ち悪い(褒め言葉)描写を表現出来るのは凄いと思う。

    0
    2026年08月23日
  • おとどけものです。―あなたに届いた6つの恐怖―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    夏なので怖いものが読みたくなったのと、斜線堂先生が入っていたので読みました。
    ホラーって、結局どういうことだってばよ…となる話が多いなと改めて思った。特に最後の話は難しかった。得体の知れないものってやっぱりこわい。
    『かんのさん』が1番好きだったかな。お母さんが報われなさすぎる。

    0
    2026年08月20日
  • 星が人を愛すことなかれ

    Posted by ブクログ

    一億総推し時代の残酷と切なさ。地球人と星(推し)、遠いまま互いを照らし合う恋の物語。

    アイドルグループ「東京グレーテル」を取り巻く人々を描いた4つの短編集。

    『ミニカーを捨てよ、春を呪え』:恋人が推しているのは地下アイドル
    『星が人を愛することなかれ』:VTuberの「中の人」
    『枯れ木の花は燃えるか』:SNSの炎上システム
    『星の一生』:カリスマアイドルとして生きるということ

    誰もが誰かを「推す」時代において、ファンとアイドルの「推しつ推されつつ」な歪で愛おしい関係性がポップかつリアルに描かれています。子供の頃あんなに大切にしていたミニカーがどこかへ消えてしまったように、どれだけ熱狂的に買い集めた推しグッズも、いつかはまとめて無機質なコンテナに収納されてしまう――。推し活という文化が抱える「消費の残酷さ」を突きつける描写が非常に秀逸です。

    そして何より面白いのは、地球人(ファン)にとって星(アイドル)が遠い存在であるのと同時に、星であるアイドルにとっても地球人は遠く届かない存在であるという構造。お互いがお互いを遠い場所から憧れ続け、交わらないまま照らし合い続ける……それこそが「推し活」という現象の真理なのだと深く納得させられる一冊です。

    0
    2026年08月20日
  • 愛じゃないならこれは何

    Posted by ブクログ

    短編集だけど、
    一つ一つが心にのしかかってくる感じで
    一気には読めず、少しずつ読み進めた
    毎回あぁ...ってなる終わり方で
    天を仰ぎたくなる

    登場人物の中では妃楽姫がお気に入り!

    0
    2026年08月18日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

    Posted by ブクログ

    この手のタイプは好みではなさそうなんだけど、タイトルに惹かれてつい読んでしまった。
    形ない感情の証明なんて難しいよな…と思いつつ
    どんな結末が待っているの期待しすぎたせいか、あっけない結末であまり心に刺さらなかった。
    あとは話し方が好きになれず…
    タイトルの意味が変わるようでイマイチ分からずなんだけど、全体的に読みやすく一気に引きこまれてしまうのは確か。まぁ夏に読むのにいいのかも。

    0
    2026年08月17日