斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 廃遊園地の殺人

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    文庫化にあたり大幅な加筆修正とのことで、単行本で感じた違和感はなくなっていたので良かった。あとがきに廃墟探偵シリーズの次回作の舞台が発表されていたけど、和名だと何だかわからなくて調べてしまった。謎が多そうで楽しみ。

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    2024年11月24日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家」新川帆立



    「大代行時代」結城真一郎
    最近の話題で面白い。さすが『#真相をお話しします』の作者。


    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
    すごくいたたまれない気持ちだった。近年になって受け入れられつつあるとはいえ、田舎の閉じられた世界でなんの支援にも繋がっていない10代の子ども。



    「供米」米澤穂信
    近代文学界の当事者であろう主人公とその友人と。美しいラストだった。感動した。(文ストの横溝正史を重ねました)


    「ハングマンー雛鵜ー」中山七里
    シリーズもののひとつのよう。復讐代行。


    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
    コテコテの時刻表ミステリ読みたくなった。それ

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    2024年11月24日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    設定や世界観が面白い、というか魅力的でした。キャラクターも素敵。青岸が主人公のギャルゲーかよ、と思ったけど笑。
    なんというか分かりやすく死にそうな、悪くて、同じような人たちが死ぬ。特に気になることや思い入れがないまま死んでいき、トリックも特殊設定から分かりやすかったのでハラハラやショックな展開、ひっくり返される展開はなかったけれど、最後まで通して読むとテーマ的にはそれで合っているかもしれない。
    例えば大槻君が死んで、血塗れのコックコートだけが出てきてそこも含めて推理するとかだったらまた彼の思いや行動の真摯さも感じ方が変わってきたかも知れないけれど…それだと伝えたいテーマの意味がブレるから。天使

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    2024年11月23日
  • あなたへの挑戦状

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    256ページまで読んでから、封筒を開けて「あなたへの挑戦状」を、でもなんか変だな?ここから何を挑戦されるんだろう?わくわく
    という感情が読み進めるうちに見事に、ね。
    お見事。
    そういうことかー!
    エンタメってこういうことだな。

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    2024年11月22日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ネタバレ

    短編集。

    『妹の夫』は、宇宙に旅立った男の妻が殺され、犯人について懸命に伝えようとするが、翻訳機が壊れてしまって…というやきもきする話である。地球で男の通信を受けるドニという職員が優秀で、言葉が通じなくとも表情や仕草からこうまで推測できるのかと目を見張った。しかし、全てが上手く行く訳ではない。無事、妻を殺した奴について伝わるのか最後までどきどきだった。しかし、なぜ妻は殺されてしまったのだろうか、気になる。

    『ゴールデンレコード…(以下略)』は、地球外生命体に人類を伝えるための写真を選考する委員会である。設定が面白い。こういうのは利害関係で雁字搦めな大人より、子どもが選んだ方が良いかもね。各

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    2024年11月14日
  • ミステリー小説集 脱出

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    織守きょうやさんの「名とりの森」が1番好きだったなぁ。
    斜線堂さんは、中世魔女が好きなのかな。別な短編でも魔女の話を読んだ気がする。
    阿津川さん、青春ものでした。

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    2024年11月10日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    内容は思ったよりドロドロした感じで重たくてびっくりしたけど、意外とスラスラ読めました!
    忘れた頃にまた読めたらいいかな〜って感じ

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    2024年11月09日
  • 君の地球が平らになりますように

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    大学の人気者 東と、冴えない小町。数年後、彼は陰謀論にハマり皆に煙たがれるように。今なら手が届くかもと思った小町は…(ほか短編4作)

    「大団円の前に死ぬ」が好きでした。恋愛至上主義ゆえの喜怒哀楽は俯瞰で眺めるくらいがいい…。

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    2024年11月03日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「ある女王の死」
    「妹の夫」
    「雌雄七色」
    「ワイズガイによろしく」
    「ゴールデンレコード収録物選定会議予選委員会」

    テーマは「伝えること」。
    何を誰にどうやって伝えるのか。
    携帯電話でサクッと……ができない場合に、知恵を絞ってコンタクトを取る人々の話。
    「ある女王の死」は、貸金の「女王」の生き様が小気味いい。願わくは最後の願いがかなわんことを。
    「妹の夫」は、本人もすごいがそのメッセージを受け取った相手が偉い。
    「雌雄七色」は、虹の色の順に読むという手紙。読み方で書き手の気持ちが真逆になる工夫が面白い。
    「ワイズガイによろしく」は、並行世界もののSF。テンポ良く語られる。

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    2024年10月31日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    秀逸な短編集。
    それぞれのストーリーが独創的でその世界観に舌を巻きました。
    紡ぎ出される洗練された言葉に感嘆。

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    2024年10月29日
  • 廃遊園地の殺人

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    クローズドサークルものは好きだし、舞台が廃墟になった遊園地ってのも惹かれる。
    なかなか設定と各人の置かれた立場が理解するのに時間かかったけど(登場人物の名前はわかりやすかった)、結末がどうなるのか気になって一気読みでした。眞上の過去がすごく気になるので、続編期待。

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    2024年10月28日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    とても残酷で、とても美しい、小説家と少女の物語。
    彼と彼女に起きたことは、きっと小説家なら誰にでも起こりうることなのでしょう。
    文体はとても読みやすく、気づけばスルスルと読み進めていました。
    しかし物語としては美しいけどもうちょっと気をつけなよ、と思わざるを得ないw

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    2024年10月16日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    2人以上を殺した人間の前に即座に天使が現れ、地獄に引きずり込まれてしまう…という設定の世界で、連続殺人事件に探偵が挑むミステリ。
    登場人物が所々不自然な台詞回しをする点と、「2人以上殺すことはできないのに、どうやって⁈」という謎の解決策に驚きがあまり無い点と、「探偵の不在」が楽園である理由が解らない点が気になった。
    登場人物の姓が覚えやすいのは好印象です。

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    2024年10月07日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    感情や想いの価値はどれだけなのか。
    人間・人生の価値とはどれだけなのか。
    死に3億という価値があるならば生とはどれだけの価値なのか。

    中学生が愛するということの価値をどう表現するのか…
    なるほど、そう来たか。

    終わり方も良かったな〜。
    あの金額の意味はロマンティックなあれであって欲しいな。
    いやきっとそうだろう。

    この作品を読んで、人の色々な価値観みたいな物を考えました。
    はたして今の自分の価値は?(ビジネス書的な話ではなく)

    「私の人生は生まれた時から、きっと正解なんて用意されてなかったんだ。何を選んだって全て間違いだった。こんな絶望的な人生が、ここにある」

    何か考えさせられる一文

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    2024年10月04日
  • 禁断の罠

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    名だたる作家さんたちの短編集。読みやすい。サクッとサラッと。斜線堂有紀の短編(所謂バカッターの話)が今まで読んだ著者の長編と雰囲気がずいぶん違い皮肉が効いててとっても良かった。

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    2024年09月29日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    ネタバレ

    一世を風靡した霊能力者の子規冴昼が失踪して3年。「雪を見てくる」そう言って出て行った相棒を待ち続ける要の元に、冴昼から3年ぶりに連絡が入る。指定の公衆電話から教えられた番号に電話をかけると見知らぬ場所に出た。行き着いた先は超能力者しかいない世界で、冴昼は殺人の容疑をかけられているのだという。冴昼を取り戻すため、要は事件を調べ始める…。
    冴昼が異世界転移者としてさまざまな世界を放浪することになってしまい、それを相棒の要が追いかけるという話。行く先で仕方なしに謎を解く。設定が突飛で面白いと思った。
    要の謎解きとともに2人の距離感も大きなポイントで結構好きな感じだった。要にとって冴昼という存在は唯一

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    2024年09月10日
  • あなたへの挑戦状

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    これは、お互いの作者が謎だけ出してそれを元に作った話。
    "水槽城の殺人"は割と本格的で難しかった。
    "あれふれた眠り"はすれ違う兄妹の心情が分かりやすく読みやすかった。

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    2024年08月07日
  • ミステリー小説集 脱出

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「屋上からの脱出」 阿津川 辰海
    「名とりの森」 織守 きょうや
    「鳥の密室」 斜線堂 有紀
    「罪喰の巫女」 空木 春宵
    「サマリア人の血潮」 井上 真偽

    「屋上からの脱出」中学の天文部仲間の結婚披露宴。招かれた一ノ瀬は、十年前の合宿のときに、ここにいる6人が屋上に閉じ込められた事件を思い出す。
    「名とりの森」小学生のタネチンは友だちのノキに名とりの森に誘われる。そこは立ち入り禁止で、夏至から十日の間に入ると、帰ってこられなくなるという言い伝えのある場所だった。
    「鳥の密室」魔女狩りの狂気。監禁されていた「魔女」が塔から消え失せる。
    「罪喰の巫女」罪人の罪を喰らうという巫女の噂

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    2024年08月03日
  • ミステリー小説集 脱出

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    脱出をテーマにした5つの短編集。始めの「屋上からの脱出」が1番この本の趣旨に合ってたよう。少しホラーも混じっていたし、作家さんの得意分野も楽しめた。

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    2024年08月02日
  • 禁断の罠

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    斜線堂さんは現代の病理を描くのが上手いなぁ。本人ですら本当の自分の姿を知り得ないこともある。米澤さんの作品はミステリーとしても読み応えがあり、淡々と続く語り口なのに人情にあふれ、感嘆。とても好きだった。

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    2024年07月28日