斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 楽園とは探偵の不在なり

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    天使が降臨した世界で、探偵の青岸焦が起こるはずのない連続殺人に遭遇する、という特殊設定ミステリ
    事件の解決が容易になった世界において探偵の存在意義は何処にあるのかに囚われながらも推理をする青岸がかっこよかった

    犯人の動機から事件の終わり方まで、コナンのあの事件を思い出したよね

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    2025年01月02日
  • 廃遊園地の殺人

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    銃乱射事件で閉園したイリュジオンランドに招かれた九人。
    いまや廃虚と化したこの場所で、各人の思惑が交錯する中、再び惨劇が起こる。
    カバーのウサギ(ギャニーちゃん)からして「もう絶対不気味系だ!」と思ったら全然違った。
    エンタメ寄りかと思いきや本格だし、その意外性すら楽しんだ。
    廃遊園地を生かしたミステリーって案外無いんだよなあ。

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    2024年12月31日
  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川さんの話が好きだなー。
    「脱出」がテーマだから、ゴリゴリのトリックものが多いのかと思いきや、舞台がそれぞれ全部違ってて面白かった。

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    2024年12月18日
  • 小説集 Twitter終了

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    Twitterなき世界の短編アンソロジー。私はTwitterと共に沈む予定でここから動くつもりないんやけど、終わってしまった先で生きる色んな世界線が見れて楽しかった。斜線堂さんのTwitter探偵と助手の話が好きやったな。Twitterが終わってしまいリアルの世界で助手を探す話。

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    2024年12月11日
  • 廃遊園地の殺人

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    ネタバレ

    謎に謎が重なり気になってどんどん読み進められたのは良かった。
    それと斜線堂さんの作品にしては名前が分かりやすくていいのではないのでしょうか。
    売店の売野さんなどはいいミスリードだったと思う。
    残念だったのは大風呂敷を広げた割に回収されていないことが多かった印象。
    主人公の出自も謎だし、十嶋も謎の人物だし。
    期待していた分消化不良感は否めなかった。

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    2024年12月09日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    話の内容が重いのに何故かスラスラ読めて個人的にとても読みやすかった本。1番初めにある憧れの相手が見る影もなく落ちぶれてしまったのを見て、「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で「それでも生きてくれ」と思うのが執着。という文を見て物語を読んだ後に確かにな、と思えた

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    2024年12月06日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ミステリーの幅は広いのかな?ごりごりの殺人トリック謎…みたいなものではなかったです。短編集というのもあって全体的な印象は軽め。暗くて重いミステリー小説を読んた後に読むとさっぱりお口直ししてくれるような本だと思いました。

    ラストの物語 ゴールデンレコードの玖水が魅力的。The日本の漫画オタクww早口で話してる姿が容易に想像出来るし、ちょいウザいwwだがそこがいいw玖水が探偵の物語待ってます!

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    2024年12月05日
  • あなたへの挑戦状

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    タイトルがアツい。少年誌のバトルみたい(笑)
    今の出版業界でこういう企画が実現できるんだー、と読んで元気になった

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    2024年12月04日
  • 廃遊園地の殺人

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    文庫化にあたり大幅な加筆修正とのことで、単行本で感じた違和感はなくなっていたので良かった。あとがきに廃墟探偵シリーズの次回作の舞台が発表されていたけど、和名だと何だかわからなくて調べてしまった。謎が多そうで楽しみ。

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    2024年11月24日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家」新川帆立



    「大代行時代」結城真一郎
    最近の話題で面白い。さすが『#真相をお話しします』の作者。


    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
    すごくいたたまれない気持ちだった。近年になって受け入れられつつあるとはいえ、田舎の閉じられた世界でなんの支援にも繋がっていない10代の子ども。



    「供米」米澤穂信
    近代文学界の当事者であろう主人公とその友人と。美しいラストだった。感動した。(文ストの横溝正史を重ねました)


    「ハングマンー雛鵜ー」中山七里
    シリーズもののひとつのよう。復讐代行。


    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
    コテコテの時刻表ミステリ読みたくなった。それ

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    2024年11月24日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    設定や世界観が面白い、というか魅力的でした。キャラクターも素敵。青岸が主人公のギャルゲーかよ、と思ったけど笑。
    なんというか分かりやすく死にそうな、悪くて、同じような人たちが死ぬ。特に気になることや思い入れがないまま死んでいき、トリックも特殊設定から分かりやすかったのでハラハラやショックな展開、ひっくり返される展開はなかったけれど、最後まで通して読むとテーマ的にはそれで合っているかもしれない。
    例えば大槻君が死んで、血塗れのコックコートだけが出てきてそこも含めて推理するとかだったらまた彼の思いや行動の真摯さも感じ方が変わってきたかも知れないけれど…それだと伝えたいテーマの意味がブレるから。天使

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    2024年11月23日
  • あなたへの挑戦状

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    256ページまで読んでから、封筒を開けて「あなたへの挑戦状」を、でもなんか変だな?ここから何を挑戦されるんだろう?わくわく
    という感情が読み進めるうちに見事に、ね。
    お見事。
    そういうことかー!
    エンタメってこういうことだな。

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    2024年11月22日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ネタバレ

    短編集。

    『妹の夫』は、宇宙に旅立った男の妻が殺され、犯人について懸命に伝えようとするが、翻訳機が壊れてしまって…というやきもきする話である。地球で男の通信を受けるドニという職員が優秀で、言葉が通じなくとも表情や仕草からこうまで推測できるのかと目を見張った。しかし、全てが上手く行く訳ではない。無事、妻を殺した奴について伝わるのか最後までどきどきだった。しかし、なぜ妻は殺されてしまったのだろうか、気になる。

    『ゴールデンレコード…(以下略)』は、地球外生命体に人類を伝えるための写真を選考する委員会である。設定が面白い。こういうのは利害関係で雁字搦めな大人より、子どもが選んだ方が良いかもね。各

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    2024年11月14日
  • 本の背骨が最後に残る

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    短編で読みやすいんどけど最初と最後の話が繋がって?いてじっくり読んでしまった。
    ファンタジーでホラー的な感じです。コワって感じで凄く怖い訳ではないのでホラーやファンタジーが苦手な人でも面白く?読めます。

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    2024年11月10日
  • ミステリー小説集 脱出

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    織守きょうやさんの「名とりの森」が1番好きだったなぁ。
    斜線堂さんは、中世魔女が好きなのかな。別な短編でも魔女の話を読んだ気がする。
    阿津川さん、青春ものでした。

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    2024年11月10日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    内容は思ったよりドロドロした感じで重たくてびっくりしたけど、意外とスラスラ読めました!
    忘れた頃にまた読めたらいいかな〜って感じ

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    2024年11月09日
  • 君の地球が平らになりますように

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    大学の人気者 東と、冴えない小町。数年後、彼は陰謀論にハマり皆に煙たがれるように。今なら手が届くかもと思った小町は…(ほか短編4作)

    「大団円の前に死ぬ」が好きでした。恋愛至上主義ゆえの喜怒哀楽は俯瞰で眺めるくらいがいい…。

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    2024年11月03日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「ある女王の死」
    「妹の夫」
    「雌雄七色」
    「ワイズガイによろしく」
    「ゴールデンレコード収録物選定会議予選委員会」

    テーマは「伝えること」。
    何を誰にどうやって伝えるのか。
    携帯電話でサクッと……ができない場合に、知恵を絞ってコンタクトを取る人々の話。
    「ある女王の死」は、貸金の「女王」の生き様が小気味いい。願わくは最後の願いがかなわんことを。
    「妹の夫」は、本人もすごいがそのメッセージを受け取った相手が偉い。
    「雌雄七色」は、虹の色の順に読むという手紙。読み方で書き手の気持ちが真逆になる工夫が面白い。
    「ワイズガイによろしく」は、並行世界もののSF。テンポ良く語られる。

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    2024年10月31日
  • ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

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    秀逸な短編集。
    それぞれのストーリーが独創的でその世界観に舌を巻きました。
    紡ぎ出される洗練された言葉に感嘆。

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    2024年10月29日
  • 廃遊園地の殺人

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    クローズドサークルものは好きだし、舞台が廃墟になった遊園地ってのも惹かれる。
    なかなか設定と各人の置かれた立場が理解するのに時間かかったけど(登場人物の名前はわかりやすかった)、結末がどうなるのか気になって一気読みでした。眞上の過去がすごく気になるので、続編期待。

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    2024年10月28日