あらすじ
失われた夢の国へようこそ
巨大すぎるクローズドサークルで連続殺人発生!?
衝撃の全編リライト! 待望の文庫化!!
銃乱射事件で閉鎖された遊園地・イリュジオンランドへ、廃墟コレクターの資産家・十嶋庵が二十年ぶりに人々を招く。廃墟マニアの元コンビニ店員・眞上永太郎をはじめとした招待客が、廃園の所有権を賭けた宝探しに挑戦する最中、串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかり……。驚愕の廃墟×本格ミステリ長編! 文庫版あとがき収録。
【目次】
プロローグ
第一章 失われた夢の国
第二章 着ぐるみに死す
第三章 燃える迷宮
第四章 事件は巡る、星は回る
エピローグ
文庫版あとがき
カバーイラスト/Add your name
カバーデザイン/坂野公一(welle design)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
銃乱射事件がきっかけで閉園となり
廃墟と化した遊園地でのクローズド・サークル。
その遊園地を買い取ったのは
廃墟好きの資産家である十嶋庵。
十嶋によって廃遊園地に招待されたのは
廃墟マニアや当時の遊園地の関係者など9名。
そこで告げられたのは園内にある宝を見つけた者に
廃遊園地の所有権を渡すというもの。
所有権を巡り宝探しが行われたが、
みんな何かを隠しているようで・・・。
廃遊園地ってだけで不気味(褒めてる)なのに
マスコットキャラクターのギャニーちゃんが
最高にかわいくなくて不気味で好き。(褒めてる)
あとがきに作者本人から語られているが、
単行本から今回の文庫化にあたって
大幅に改稿し前代未聞の文庫版となったそう。
そう聞くと単行本との違いも楽しんでみたい。
Posted by ブクログ
作者さん、初読みでしたが凄く面白い!十戒や方舟くらいスラスラ読めたし分かりやすいし、ハラハラする展開。
登場人物が多かったけど名前で分かりやすくしてくれてたからありがたい……
1個1個に意味があって伏線があって、面白かった。
私自身読者としてミステリーを読む時受け身になって、探偵が謎を解くのを待ってるだけだったんだけど今回は、走屋の過去だけ何となくわかってミステリに初めて参加できた!嬉しかった。色々予想外の展開だらけで、次巻も楽しみ!十嶋庵の存在だけなんとなくSFなんだね。
Posted by ブクログ
廃墟がテーマというのが斬新でなかなか面白かった。
続編が出るとのことで、次回作もぜひ読んでみたい。
そのうち眞上のルーツについても明かされるのかな?その時が楽しみです。
Posted by ブクログ
先月読んだ本なので詳細は忘れたけど、
めっちゃおもろくて久しぶりに早く続き読みたい~と思った本(それなのに忘れている私の記憶力とは)
廃遊園地という設定がかなり好きだったのと、
それを活かした殺され方や真相がすっごく刺さった。
続編もあるとのことで今から楽しみです。
文庫化するにあたりほとんど修正したということで、
そんなことが許されるんだという驚きと、
プロの作家も昔より今の方が書けていると思うんだ~と勇気をもらいました。
Posted by ブクログ
廃墟好きだから設定が好みだった
人物名覚えるのにちょっと苦戦したから、ちょこちょこ人物一覧みて「あ、そうだよね、その人だよね」って確認しながら読んでた。
伏線回収はなるほど〜って感じだったけど、爽快感は個人的にはあんまりかも?
でも次作も読みたい!と思ってるので楽しみ。
Posted by ブクログ
登場人物たちの名前を覚えるのに苦労しましたが、みんなの過去や腹の中に何があるのかと、夢中になって読みました。
文体が好みで読みやすかったです。
文庫版は全編リライトってことなので、単行本も読んでみたくなりました。
次回作(続き)が楽しみです!
Posted by ブクログ
銃乱射事件で閉鎖された遊園地・イリュジオンランドへ、廃墟コレクターの資産家・十嶋庵が二十年ぶりに人々を招く。
廃墟マニアの元コンビニ店員・眞上永太郎をはじめとした招待客たちは、廃園の所有権を賭けた宝さがしに挑戦することとなるが、その最中、串刺しになった着ぐるみが見つかり……。
廃遊園地を舞台にしたクローズドサークル・ミステリー小説。
個人的に、大人になった今でも1シーズンに1回はどこかの遊園地に行くほど遊園地好きなので、廃遊園地という舞台はとても惹かれます。在りし日の園内ガイドがカラーページで見られたり、舞台を生かした大掛かりかつノスタルジックな雰囲気で、期待通り面白い。
文庫化するにあたって全編リライトされているらしく、単行本の方も気になるところ。登場人物の名前も変わったりしたそうです。単行本の方は読んでないのですが、元販売員さんの名前が売野さんだったり、渉外担当さんが渉島さんだったり、設定に紐づいていて覚えやすい。
また、今年2025年にこちらの「廃墟探偵シリーズ」の第二弾が刊行される予定との事で、そちらも楽しみです。探偵役の眞上くんの過去も気になる。続刊で明かされたりするのかな?
Posted by ブクログ
最初の導入部分がとにかく好きだった。真相が分かった後に読み返すと、途中で推測してたものと少しだけ違って、答え合わせしながら楽しく読ませてもらった。
途中で過去の状況も織り交ぜながら語られていくので、少しずつ推測したり考えたりするピースを散りばめられているので読みやすいと思う。
主人公の事、犯人の動機など、少し不可解な点もあってもう少し深掘りされてほしい感があった。けれど、それを抜きにしても面白いお話だったのでまた続きが読みたい。
Posted by ブクログ
舞台はかつて何らかの事件があり廃墟となった場所。
そこに招待される曰くつきの人々。
発生する連続殺人事件。
ミステリの舞台としてはこの上ない好条件と言えるだろう。
また、コンビニ店員が探偵役というのも面白かった。
コンビニ業務は多岐に渡り、逐一メモをとったり、状況を把握しておかないとまわらない仕事だという。そこで培われた能力を推理に活かすというのは、なるほどと思える説得力があった。
個人的には廃墟に対してそこまで思い入れがあるわけでもないのだが、本格ミステリとしても非常に面白く読める小説だった。
Posted by ブクログ
なんだろう……その魅力を言語化することができないんだけど、でも面白かった。
単純に、理屈抜きで私この作者の物語が好きなんだと思います。
ん?って思ってしまう設定や展開もあるのに、ただ面白かったっていう感想だけが残る不思議な魅力の1冊。廃墟探偵シリーズとして続編もあるらしいので、主人公の正体含めて次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
廃遊園地とウサギの着ぐるみの不気味さに惹かれて読みました。中身はしっかりミステリーでした。伏線もしっかり仕掛けてありました。あっこれも伏線なんだーっていうのも。
次作も廃墟が舞台なんですかね?
気になります。出たら読みます。
Posted by ブクログ
約3年前に刊行された作品の文庫版ですが、作者もあとがきで書いていますが、ほぼ書き直しという全面改訂版だそうです。登場人物の何人かは複雑で読みにくい名前が読みやすい名前になっていました。基本的な内容は変わっていないのですが、シリーズ化するための工夫が随所にみられるのと、どこがどうと言われるとあれなのですが会話の内容や複雑になりそうなところの簡潔化みたいなのがあり読みやすくなっていました。「廃墟探偵シリーズ」として年内には続編が出るという事なので期待して待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
単行本版も読んだはずだが、すっかり忘れていたので再度楽しめた。廃墟であり遊園地だからこそのトリックや伏線はなかなか斬新で探偵の解決パートまでウキウキと追ってしまったし、過去の事件である銃乱射の真相もまた切実で、どうしようもない結果だからあまりにも良かった。とりあえず続編を待ちたいところ。
Posted by ブクログ
2024.12.31
エピローグまで引っ張らないと全容が明らかにならないのはもどかしいが、全体のトーンは好みである。
クローズドサークルを「設定する」大変さを自虐的に述べているところにも微苦笑を誘われた。
Posted by ブクログ
初読作家さんです。
先ず、タイトルと表紙に引き付けられました。
廃遊園地なんて、舞台が興味深すぎます。
そこにこんな秘密があったなんて…
登場人物達も謎すぎるし、殺され方もなかなかに謎。面白かったです。続編にも期待します!
Posted by ブクログ
20年前のプレオープンの日に銃乱射事件が起こったため閉鎖され、廃墟となったイリュジオンランド。
廃墟コレクターの資産家である十嶋 庵が、廃墟マニアや元関係者9名をイリュジオンランドに招待する。
十嶋 庵は、参加者に “宝を見つけ出したものにイリュジオンランドをわたす” と告げる。
参加者による宝探し中に、次々と殺人事件がおこる。
遊園地って、昔はけっこうあったんだよね。どんどん減っていったけれど。
賑やかで非日常的でやや謎のセンスで。でも思い出すとちょっと哀愁を感じるような。
そんな雰囲気を残したまま廃墟となった遊園地での連続殺人。20年前の事件の謎と不可解な参加者達や主催者。
遊園地ならではなトリックや謎解きも面白くてサクサク読めました。
眞上くんも、過去に大きな秘密がありそうで、、、。
Audibleはリライトされていない単行本版なのかな。
Posted by ブクログ
パイセン本。著者初読。プレオープンの際に無差別乱射事件が起きたためにオープンすることなく打ち捨てられた遊園地が舞台。そこを買い取った富豪の十嶋庵が廃墟マニアなどを招待し宝探しの結果、見つけた人に廃墟の遊園地をプレゼントするという。そんな中で殺人事件が連続して発生するが、コンビニ店員の眞上が「廃墟探偵」となり、謎を解くミステリー。眞上のキャラがコンビニ人間の主人公と被り、コンビニ店員はこういう人が多いのか?とちょっとどうでもいいことを思ったw。最後まで飽きることなく一気読みで楽しませてもらいました。
Posted by ブクログ
この人の視点はこんな感じなのかなって想像しながら読んでいたので、不気味さは表紙の絵と合わさって良く味わえた。
あとこういう読み方するんだって苗字があって割と好き。
Posted by ブクログ
好みは分かれると思うけれど、個人的には読み易くて好みです。
文庫化の為に大幅に加筆され、登場人物の名前も変わったらしい。文庫版しか読んでいないので、判別はつきませんが。
登場人物の名前を覚えるのが苦手ですが、この作品は名前を見れば『あぁ、あの人か』と直ぐに理解出来ます。
廃墟が好きで、コンビニでも働いた事がある私としてはピンポイントでハマりました。
最後の方の主人公の事や、男女の関係性がラノベや厨二っぽさが否めない。
続編が出るらしいので、間違いなく買うと思う。
Posted by ブクログ
20年前プレオープンイベントの最中に大量殺人事件が起こり、そのまま営業しないまま廃墟となった遊園地。その遊園地を買い取った富豪から9名の人に、その廃墟へ誘う招待状が届く。
廃墟と不気味なマスコットキャラといわく付き人物たち…色々揃った本格ミステリーなんだが、ちょっと消化不良な気がするのはなんやろ?トリックは良いが解き明かしていく過程が若干強引に思えたり、個性を書き分けてるはずのキャラを混同したり。
もうあと一押し何かあれば、大化けしそうな気配。続編が出る(もう出てる?)らしいのでそちらに期待。
Posted by ブクログ
内容は面白い。
舞台設定もロマンがあって素敵だけど、廃遊園地の描写が物足りない気がした。廃墟らしい仄暗さとか不気味さを期待してたけど、あまりそうではない。
登場人物も全体的に特徴が掴みづらく、誰かが死んでも「あっ、死んだんだ」みたいな感じ。
トリックは良かったがリアリティを感じきれず、のめり込めなかった。もう少しスリルや、物語の緩急が欲しかった。
Posted by ブクログ
廃墟となった遊園地に集められたメンバーが殺され、謎を解くことになる主人公たちを描いたミステリー。 そもそもの発端となった遊園地での無差別テロが起きた理由が明かされた時は、これまでのミステリーではあまり見たことがないかもと思うくらいには新鮮だったけど、他にやりようがあっただろと思わずツッコみたくなった。本筋と関係ないけど「走屋」という登場人物が主人公にやたら突っかかってた理由が明かされないままフェードアウトしてたのは一体…?
Posted by ブクログ
「廃墟探偵」というのが珍しくて手に取りました。
廃墟マニアのフリーター眞上永太郎が、二十年前に銃乱射事件が起きた廃遊園地で謎を解くミステリ。
犯人が考えたトリックがなかなか大掛かりで、素人がそんなに上手く実行できるのかモヤモヤはしましたが面白かったです。
登場人物の会話が不自然というか、いやに攻撃的だったりそんなこと言うかなと思うものだったり(後から実は…と明かされるのもありますが)読んでて引っ掛かる箇所がちょこちょこあったのは気になりました。
第二弾も眞上くんと十嶋の対決?っぽいですね。眞上くんが何者なのかもいつか分かるのかな。
Posted by ブクログ
廃遊園地が舞台のミステリー。
あまり馴染みのない設定だったので、トリックや仕掛けの規模が大きかったり、遊園地ならではのものが出てくるのかなと思ったが、伏線を丁寧に回収していくタイプの王道のミステリーだった。
面白く読ませていただいた。
廃遊園地が舞台なので、もう少し不穏な空気が流れても良い気がするし、殺人が起きて疑心暗鬼になるであろう所で、意外と登場人物が落ち着いているように感じてしまったので全体的に雰囲気が軽く、そこが残念だった。
Posted by ブクログ
銃乱射事件で閉園したイリュジオンランドに招かれた九人。
いまや廃虚と化したこの場所で、各人の思惑が交錯する中、再び惨劇が起こる。
カバーのウサギ(ギャニーちゃん)からして「もう絶対不気味系だ!」と思ったら全然違った。
エンタメ寄りかと思いきや本格だし、その意外性すら楽しんだ。
廃遊園地を生かしたミステリーって案外無いんだよなあ。
Posted by ブクログ
謎に謎が重なり気になってどんどん読み進められたのは良かった。
それと斜線堂さんの作品にしては名前が分かりやすくていいのではないのでしょうか。
売店の売野さんなどはいいミスリードだったと思う。
残念だったのは大風呂敷を広げた割に回収されていないことが多かった印象。
主人公の出自も謎だし、十嶋も謎の人物だし。
期待していた分消化不良感は否めなかった。
Posted by ブクログ
文庫化にあたり大幅な加筆修正とのことで、単行本で感じた違和感はなくなっていたので良かった。あとがきに廃墟探偵シリーズの次回作の舞台が発表されていたけど、和名だと何だかわからなくて調べてしまった。謎が多そうで楽しみ。