斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 彼女。

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    ネタバレ

    好きだったやつだけ感想

    『恋澤姉妹/青崎有吾』
    唯一現代百合じゃない。何となくスチームパンクっぽいというかデカダンぽい印象。武器が靴べらって???

    『九百十七円は高すぎる/乾くるみ』
    ひたすら算数。先輩に対する思慕と友人に対する恋情が女子高百合っぽい。「先輩に飼われたい」って言ってる女子高生、なんか笑ってしまう。

    『上手くなるまで待って/円居挽』
    主人公の記憶に穴がある所、まあ人間だからそういう事もあるか、と思いつつそんな忘れてる事ある?と思って最後まで違和感。

    『百合である値打ちもない/斜線堂有紀』
    一番現代ぽい百合。女の子の方が美醜を気にすると思うし、配信に対するコメントがリアルで

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    2024年04月29日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    毎回、ミステリ好きならおお、となる設定にワクワクして本を手に取る。ただ書き出し(現在、から過去時系列に遡る形でストーリーが語られていく)が割とワンパターンな気がする。

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    2024年04月19日
  • 禁断の罠

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    ネタバレ

    【収録作品】「ヤツデの一家」 新川帆立/「大代行時代」 結城真一郎/「妻貝朋希を誰も知らない」 斜線堂有紀/「供米」 米澤穂信/「ハングマン -雛鵜-」 中山七里/「ミステリ作家とその弟子」 有栖川有栖

    いずれも2022年~2023年に雑誌に掲載されたもの。世相を反映しているものが多い。

    「ヤツデの一家」 父親の後継者として政治家になった娘の、後妻の連れ子である兄と実妹への執着を描く。
    「大代行時代」 代行業者の話。新入社員の一人は退職代行を依頼。もう一人が依頼したことは。
    「妻貝朋希を……」 迷惑動画で炎上した男について、記者の取材に周囲の人間が答える形で事情が説明される。ファンタジー要

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    2024年04月19日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家/新川帆立」
    「大代行時代/結城真一郎」
    「妻貝朋希を誰も知らない/斜線堂有紀」
    「供米/米澤穂信」
    「ハングマン/中山七里」
    「ミステリ作家とその弟子/有栖川有栖」
    6話収録の短編集。

    一番インパクトがあったのは新川作品。
    不器量な長女と美男美女の兄妹が織り成す歪な三角関係が描かれる。
    長女の視点で進行しイヤミス感満載。
    完璧だと思っていた計画は崩れ落ち、悲哀を感じるラスト。

    結城作品も良かった。
    伏線に全く気付かずしてやられた。

    斜線堂作品は実際に起きた炎上を下敷きに描いたドラマ。
    タイトルが絶妙にマッチしていた。

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    2024年04月18日
  • 禁断の罠

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    ー禁断の罠ー
    ヤツデの一家  新川帆立
    大代行時代   結城真一郎
    妻貝朋望を誰も知らない 斜線堂有紀
    供米  米澤穂信
    ハングマンー雛鵜ー  中山七里
    ミステリ作家とその弟子  有栖川有栖


    ボリューム不要、濃度に魅せられる
    読み応え十分の短編集。

    個人的に
    後味の良さなら、『大代行時代』『ハングマン』
    ひねりを求めるなら、『ミステリ作家とその弟子』
    物悲しさと悲哀なら、『ヤツデの一家』『供米』
    やるせなさと憐憫なら『妻貝朋希を誰も知らない』

     

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    2024年04月09日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    ゴールデンタイムが終わった、元・天才たちが集められて、AIのレクチャーをうける。天才に返り咲けるか?
    飛び抜けた才能があるってことは、恵まれていると同時に、それに縛られてしまう。簡単に捨てれない。どう生きたいか、自分で選んでいいんだって気づけたところからまた始まる。

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    2024年03月26日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    私は天才ではないので、理解はできたが共感は出来なかった。

    テーマに対してストーリーの起伏が少ないと思った。天才の苦悩の部分をもっとエグく描き上げてほしかった。

    天才児というのは早熟であって、大人になるにつれて一般人との差がなくなってくるという話は聞いたことがあり、それを越えるストーリーを期待したんだが。

    トレーニング用AIの使い方としても普通かなと思ってしまった。

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    2024年03月23日
  • 禁断の罠

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    6人のトップ作家さん達によるアンソロジー。これはどれも面白かった。特に結城真一郎さんは初読みでしたが、いかにもありそうな・・・。

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    2024年03月20日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

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    2024年03月20日
  • ゴールデンタイムの消費期限

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    「才能」がある、いわゆる「天才」は、その人間の裏や過去も勝手に期待されてしまう。勝手に理想を押し付けられてしまう。才能とはなんだろうか。それは努力の先の肩書きにすぎないのではないだろうか。と思ってしまう。
    たとえ優秀な小説家になれなくても、腕のすごい料理人になれなくても、賞を取り続ける映画監督になれなくても、「幸せ」にはなれる。つまり「何者」かにならなくても「幸せに生きる道」はあるじゃないかと未来に希望を持つことができる1冊だった。
    長編ファンタジーの後に読んだからちょっとだけ物足りなさを感じてしまったけど(完全に自分のモチベ)すごく共感出来るシーンが多い斜線堂先生らしい物語だった。

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    2024年03月16日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ――

     アメリカの俳優ニック・オファーマンが出演作品について、「なぜ同性愛者の物語にする必要があったのか?」と訊かれて「そういうくだらない質問するやつがいるからだ」って言い返したというニュースを気に入ってたんだけれど消えてる…フェイクだったのかな?

     久々に百合アンソロジーなどを。百合でなきゃ得られない養分が…とかってわけではないけれど、やはりなんというか、この関係性じゃないと生まれない痛み、のようなものがある。でもそれって普通の恋愛小説と何が違うの? と思うことも。純度の問題なのだろうか? LGBTQに配慮も忖度もしないオレのような者が、しかしなぁ。
     全8編。特に気に入った(そして気に

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    2024年03月08日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

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    2024年03月09日
  • 禁断の罠

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    短編集として、面白かった。
    色々な作家の作品があるので、好き嫌いがでてしまう。

    各作品の評価は以下の通り。

    ・ヤツデの一家 新川帆立 ◯
    ・大代行時代 結城真一郎 ◯
    ・妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀 ✖️
    ・共米 米澤穂信 ✖️
    ・ハングマン 中山七里 ◯
    ・ミステリ作家とその弟子 有栖川有栖 ◯

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    2024年03月03日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    3時間で読み終わった
    世の中はいろんなことが絡まって出来てるんだなあ
    でもそれを色々掻い摘んでると、頭があべこべになってくる
    現実に寄り添った話題で、それを軸に物語は進んでいくんだね
    きっとチェッカーと鯨と人の生き方に文字で表されてる以上の繋がりがあって、それをもっと読み取れることができたら良いなぁ

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    2024年02月09日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    初めての斜線堂有紀作品。映画をモチーフに展開される短編は、目次で「セブン」を目にした時から後味の悪そうな結末を予想しながら読み進めるもののそこにあったのは青春時代の友情にふんわりと包まれた結末だった。

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    2024年01月18日
  • 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

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    スラスラ読めたし、それなりに面白いとは思うけど、そもそも恋愛小説で共感できない。
    弥子は魅力的だけど、エトはあまり好きになれない。子供っぽいからだろうけど、中学生だし仕方ない。

    人の価値が高くというテーマは面白いけど、そこについての描写?が浅すぎる。
    感心することは無かった。
    マスコミを絡めた流れが、もっとあっても良い気がするのに、人の価値に疑問を投げかける道具として適当に登場させた感がある。

    色々と惜しい

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    2024年01月12日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    特殊設定ミステリ。映画化された屍人荘の殺人ではゾンビだったが、これは天使のいる世界での殺人事件。こういった現実とは違う世界でのトリックは、作者の力量が試される。本作は まあまあというところか?伏線が多数張られているが、回収方法が私の想定とは違った(ので真犯人も想定とは違った)。
    神の試し、神の愛、アノディヌスは 違った使い方もあったのでは?
    と ぶつぶつ文句が言いたくなったので、星は辛口の3つ。

    人を殺しても一人なら地獄に落ちない という設定は まだまだ使えそう。

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    2023年11月15日
  • あなたへの挑戦状

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    表紙を捲ると、まず袋綴じが出てくるのですよ。
    まぁ~ワクワクしますね。
    読み終わったら中を見て下さいとの事。
    仕掛けにやられた感じです。楽しい!

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    2023年10月08日
  • 君の地球が平らになりますように

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    ちょっとキツイ恋愛の関する短編集。
    といいつつ、誇張はされてるけども、共感できる内容。誰でも、こういう気持ちになること、あるよね。って思います。
    私は三話目の『転ばぬ先の獣道』に共感しまくりでした…。

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    2023年08月29日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ある日天使が降臨し、2人以上人を殺すと文字通りその場で地獄に引き摺り込まれることになった世界を舞台にした特殊設定ミステリ
    設定とディストピアな世界観の描き方はとても面白く、
    また、何故この状況で探偵は謎を解く必要があるのか?という所に踏み込んでいる点も良いのだが、
    ミステリ的にもドラマ的にも個人的には少し物足りないラストだった

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    2023年08月25日