井上真偽の作品一覧
「井上真偽」の「アリアドネの声」「ぎんなみ商店街の事件簿」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
井上真偽作品の中で、一番面白かったです!
三重障害の救助という難題に対し、次々と繰り出されるアイディアが見事です。
ストーリー展開や疑惑が生まれるタイミングも絶妙で、最後の種明かしには拍手喝采しました!
最初は少し鼻についた中川さんの前向きさも、読み進めるうちに印象が変わり、最後には「本物の偶像だな」と感じるほどに。
主人公を縛り続けた言葉の呪いが、段階的に解けていく描き方もすごくよかったです。
「人間を救うのは、最終的に〝人間〟なのだ。」
解説にあったこの言葉が作品全体を表しているようで、とても好きです。
技術を駆使した救助劇でありながら、最後まで人間の力を描いたこの小説に、ぴったりの一文だと思いました。
Posted by ブクログ
「見えない、聞こえない、話せない」人をどう救助するか。 地下からの救出作戦の成功の鍵は主人公の操作するドローンが握っている。
物ごとの見方・考え方の多様性。何度も耳にして、それが大切だと口では言えて、分かった気になってしまうけれど、どうしても自分のこれまでの生き方による思い込みによるフィルターはかかってしまう。作中の「無理だと思ったらそこが限界だ」という言葉の解釈を通じて、改めて自分の思い込みに気付かされた。救助対象の女性に対する周囲の疑惑も、自分が生きて、感じてきた世界を元に生み出されていた。その価値観をラストに大きな感動と共にどんでん返しでぶち壊してくれる。
2026年下半期ベストの本だった。