井上真偽のレビュー一覧

  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    見えない・聞こえない・話せないという三重苦を抱えた要救護者に対し救助のドローンが来たことをどのように認識させるのかと思ったが、その手があったか!ドローンからワイヤーを垂らすのかなと予想はしたのだが。
    また、バッテリーで稼働するドローンなので、バッテリー切れになったらどうするのかと思ったが、その点の用意もきちんとされていた。さすがスマートシティWANOKUNIと言うべきか。
    亡き兄の『無理だと思ったらそこが限界なんだ』という口癖を何かに付けて口にする主人公だが、兄を見殺しにしたという罪悪感からそれは呪縛となって主人公を苛んでいるように感じた。それは主人公も物語が進むに連れて自覚するようになり、最

    0
    2025年12月21日
  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    これは面白いです。連ドラ化や映画化をしてほしいところですね。シリアスなタッチで。今のうちに読まれることをお勧めします。どくどく泣けますし。

    0
    2025年12月20日
  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    最後まで読みやすい作品。
    最後の最後でしっかり騙されました。
    まさかそんな展開とは。
    伏線がしっかり回収されるのでモヤモヤも晴れました。
    ぜひ、映画化してほしい作品。

    0
    2025年12月15日
  • 白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2

    Posted by ブクログ

    最後はやわらかな気持ちになる、そのミステリは強力で魅力的
    連作的で最後いろいろ伏線が回収される様はさすが。

    3086冊
    今年314冊目

    0
    2025年12月13日
  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    大地震により地下深くに隔絶された「見えない・聞こえない・話せない」の三重障害を抱えた女性をドローンで救出する極限サスペンス。6時間のタイムリミット、迫り来る水や炎に対する緊張感やドローン描写の臨場感も抜群で時間があれば一気読みしたかった。途中で生じた疑惑や違和感を覆すどんでん返しは鮮やかではあるけれど予想の範囲内&期待しすぎていたこともあり正直やや物足りなさも。それでも人間の「限界」をテーマにしたヒューマンドラマが胸に沁みて読後感はひときわ良かった。

    0
    2025年12月09日
  • 白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2

    Posted by ブクログ

    安定の面白さ。前回のような方式もいいが、これもまた協力感があっていい。
    パターンを変えて続編を期待。

    0
    2025年12月07日
  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    シチュエーションが素晴らしいですね。
    所々で語られる言葉。
    『無理だと思ったら、そこが限界だ。』

    巨大地震により、地下5階に閉じ込められた女性。
    彼女は、見えない、聞こえない、話せないと言う3つの障害を抱えていた。
    そして、彼女を救うため、頼みの綱は一台のドローン。そして、操縦士のハルオ。
    果たして、彼女を安全地帯まで、誘導出来るのか?

    猶予は6時間。迫り来る様々な障害。
    そして、噂される彼女の障害とは本当なのか?

    最後の最後に、あっと驚くどんでん返しが。
    障害がうそと思われたのは、そう言うことなんですね。これは大いなる伏線ですね。

    人の生きる力を信じたいと思わせる一冊です。

    0
    2025年12月07日
  • アリアドネの声

    Posted by ブクログ

    先が気になり、読むてがとまらなかった。
    目が見えず、耳が聞こえず、話すことができない、そんな方が、震災の時に取り残され、助けるには?
    地震という抗えない自然災害に自分も巻き込まれながら、上記の様な方を助け出す。
    その時点で、主人公も回りの方もとても勇敢だとかんじた。
    ミステリーとして作品はかかれていますが、これ以上に人間臭さや、あきらめないことの大切さ、諦めないにしても、視点を変えて立ち向かうことも必要など、謎を解くだけでなく困難に立ち向かうとき、どのようにすれば諦めずにすむのかを教えてくれた本でした。

    0
    2025年12月05日
  • ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぎんなみ商店街で起こる事件を内山3姉妹と別視点で小暮4兄弟が紐解いていく話。
    sister編でもやっと残った小さな謎がbrother編で明かされているところもあってスッキリだし面白い!
    4兄弟の日常と母親の人物像も見えて、ほっこりもできた。
    あかりんの帯文にある通り、内山3姉妹と小暮4兄弟だいすきになった( ´ー`)

    0
    2025年12月04日
  • ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほんタメで紹介&帯&2人が解説を書いた本!
    絶対欲しくてGETした。
    どちらから読んでもいいし、私はたくみさんのおすすめの読み方で読んだ。
    ぎんなみ商店街で起きる3つの事件を内山3姉妹が解決したり真相に近づく話。
    商店街の人の繋がりや温かさを感じれるし、小暮家との関係も見えて面白かった◎
    何よりも3姉妹が愛おしい( ´ー`)
    ミステリー苦手な人でもとても読みやすい本!

    0
    2025年12月04日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ほんタメにて紹介されていた作品。久々に論理的思考が必要とされるミステリを読んだ。

    緻密に計算された展開というか、1つの事件に対してこんなにも筋の通った仮説とその反証が出てくるものなのかと感服した。
    この作品は論理バトルもさることながら、最後のストーリーに少年の優しさを感じられて胸がいっぱいになった。

    追記
    最後の解説を読んでいて、著者である井上真偽さんが実は『探偵が早すぎる』の作者であるとも知って、今までこの方の作品に触れてきたことがあったのかと驚いた。

    0
    2025年11月15日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    主人公の思考が面白かった。
    相手への悪態が秀逸で、でも本人は認めていない温情や愛情がある。
    「その可能性はすでに考えた」
    という探偵の言葉を待っている自分がいた。
    面白かった

    0
    2025年10月21日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    私はこの本が大好きです。
    キャラクターものが大好きだからという面が大きいのは否定できないけれど、それを差し引いてもストーリーがあまりにも魅力的である。
     十数年前のカルト集落の集団死亡事件、ただ1人の生存した少女、首切り死体と不可能殺人、そして奇蹟の証明。こんなにワクワクする設定がなかなか揃うこともないだろう。
     この小説が面白い点は、登場する推理仮説が「そんなのありか!」という荒唐無稽なものなのにそれを完璧なロジックで否定し切らないといけないこと。
    そう、主人公に与えられる課題の難易度設定があまりにも高いのだ。読んでいる最中、何度も無理だろこれはと思わずにはいられない。そんな時、次のセリフを

    0
    2025年09月26日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    様々な可能性を論理的に排除し最後に残ったものは、血腥くはありますが、死を目前にした人間の善性に救いを感じられて、良い結末だったと思います。キャラクターもみんな濃くて楽しく読めました。

    0
    2025年08月22日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    斬新!新感覚エンタメミステリー!
    奇蹟を証明したい探偵という風変わりな設定ですが、無理なく入り込めました。
    登場人物がみんな癖があり、現実離れしたキャラでもそれも魅力の一つになっています。
    馬鹿馬鹿しい可能性を全部潰していき、全ての可能性を反証できたらそれは奇蹟の証明であるという、頭がこんがらがりそうな話ですが、予想に反して一気読みしてしまいました。
    探偵が奇蹟にこだわる理由も想定内でしたが、彼を取り巻く人たちがそれぞれ違う理由で彼に執着するのが面白かったです。
    続編も期待!

    0
    2025年08月07日
  • 恋と禁忌の述語論理

    Posted by ブクログ

    井上真偽さんのデビュー作。
    数理論理学という聞き慣れない学問を使って、事件の推理が正しかったのかを検証する、という話。

    難解な数式というよりは、命題や論理の記号を駆使して、推理を数式化しており、恐らく多くの読者には理解できない部分が多かったと思う。
    (私も含めて)

    しかし、敢えて井上先生はそれを分かって本作を書いており、主人公の大学生も高度な説明に全くついていけていない、という形で読者の理解のハードルを同じレベルにしてくれている。

    また、各章の話が最後に繋がりを見せる部分は、私の大好きなどんでん返しの要素もあり、とても良い気分でひっくり返されてしまった。

    0
    2025年08月05日
  • 探偵が早すぎる (下)

    Posted by ブクログ

    おもしろかった〜!
    後半はトリックの数が多くて、なかなか探偵の説明時間が少なくて少し残念だなと思っていたけど、ラストの展開でもっと続きが読みたいとなってしまった。

    続編プリーズ!

    0
    2025年06月06日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    井上真偽先生の本はいくつか読んでいますが、トリックもわかりやすく、読みやすくて一番好きな作品です。

    キャラもいいし、探偵の繰り返す口調が好きすぎる。

    0
    2025年06月06日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    2017年出版。TVドラマ化されているらしい。読み始めは、登場人物達の名前がやたら凝っていたりで何やら取っ付きにくさを感じたが、どんどん引き込まれる。どのキャラも立ってるし、緩急やリズムが良くて止まらなくなる。エピソードそれぞれに違うカラーを出しつつ共通点は守り。謎キャラの探偵は最終盤でやっと姿を現す。
    ワゴン車に爆弾...のクダリでは、「どうして耳のダメージが無いんだろう?」と疑問が浮かぶが、まぁそこを細かくしても仕方ないでしょ?って事なのだろう。
    うーん、下巻が楽しみ!

    0
    2025年05月31日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった。朝倉秋成がキャラ萌えに興味ないのは察してたけれど、ショーハショーテンのガラスの靴が割れたはすごい良いキャラなので、何か転換があったのかな? 今村昌弘がミステリ通ってないのは意外かも。白井智之は想像と違う感じの人。

    0
    2025年04月29日