あらすじ
どちらから読む? かつてない読書体験!
古き良き商店街で起きた不穏な事件に四兄弟が挑む! 〈Sister編〉では三姉妹が探偵役。手がかりは同じでも、導き出される真相はまったく別で……事件に隠された、もうひとつの真実を知るには〈Sister編〉との両面読みがオススメです!
ぎんなみ商店街近くに住む元太・福太・学太・良太の兄弟。母親は早くに亡くなり父親は海外赴任中だ。ある日、馴染みの商店に車が突っ込む事故が発生。運転手は、食べていた焼き鳥の串が喉に刺さり即死した。唯一の目撃者は末っ子の良太。だが、弟が何かを隠していると直感した福太と学太は調査に乗り出すことに(第一話「桜幽霊とシェパーズ・パイ」)。
中学校で手作りの楽器が壊される事件が起きた。現場にはぶちまけられた墨汁と、「井」の形に置かれた焼き鳥の串が。学太の所属する書道部に疑いがかかり……(第二話「宝石泥棒と幸福の王子」)。
長男で料理人の元太は商店街主催の「ミステリーグルメツアー」に随行している。学太が偶然脅迫状の断片を見つけたことから、元太が誘拐事件にかかわっている可能性が浮上。台風のなか兄を追う福太たちに、ある人物が迫る!(第三話「親子喧嘩と注文の多い料理店」)
※この作品は過去に単行本として配信されていた『ぎんなみ商店街の事件簿 ~Brother編~』 の文庫版となります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者初読。ある街に住む四兄弟が日常の中で起こる謎を解いていくコージーミステリー。ですが、作中で発生する事件は決してほのぼのしているわけではなく、亡くなる人もいるし、犯人がそれなりに悪意を持っているところが少し怖い。主には閃きの次男・福太(高校生)と知識の三男・学太(中学生)が中心となり身の回りに発生する謎を解いていく。宝石屋のおばさんの存在感がすごい。ここまで見てきたことをSister編ではどのように見せてくれるのか大変楽しみ。YouTuberが解説。
Posted by ブクログ
(※この感想は一部「Sisters編」と重複しています)何年か前の「スーパー戦隊シリーズ」に「怪盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー」というのがあった。通常、主役の戦隊と敵組織の戦いを描くシリーズだが、本作に限っては戦隊がふたつ存在し、敵組織との戦い以外に「怪盗」側、「警察」側、両方の物語が描かれるユニークな作品だった。
ひとつの"事件"に対して「怪盗」チームは「お宝奪還」がテーマになり「警察」チームは「事件解決と犯人確保」がテーマだ。
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「警察」側のメンバーたちもそれぞれの事情を抱えている。失ったもの、取り戻したいもの。密かに抱く恋心。単なる"犯人憎し"に終わることのできない「怪盗」への思い。正体を知られてはいけない「怪盗」たちと微妙に接近したり共闘したりしながら事件解決に向かっていく。物語が進む中、警察組織の内部にも謎があることが発覚し、悩ましい展開になることも。
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本作品の舞台は、古き良き趣を残す商店街。主人公は、レストランシェフの長兄を筆頭に兄弟だけで暮らす四人の男子たち。主人公となるのはこの四兄弟の次男、福太くん。
真面目で努力家のイケメンシェフである長兄。
頭脳明晰で分析力あふれる三男。
物心つく前に亡くなった母の面影を求める甘えん坊の四男。
この商店街で立て続けに起きた三つの事件(なんだかやけに物騒なものも…)を、彼ら(主に次男だが、事実の整理が得意な三男も活躍する)が解決する物語。
その中で、亡き母が巻き込まれていたかもしれない事件の内実も明らかになっていく。
狭い商店街の中での人間模様が複雑に絡み合い、何でここでこの人が出てくるの?とか、一見関係ないかと思われていた人どうしが親の代で繋がっていたり、ここやっぱり伏線か、とか謎が解けていくのだが、なんとなく釈然としないものも残る。これがもう一編の「Sisters編」を読むとピッタリと合わさり、「タテのカギ」と「ヨコのカギ」が揃ったクロスワードパズルのごとく、事件の全貌が見えるようにできているのだ。そして両者それぞれから見た事件の様相は異なるのだ。
筆者の発想力に驚きますよ。
「二粒で三度美味しい」というやつです。
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「パトレンジャー」にはテーマ曲がある。女性ヴォーカルが歌う、エモかっこいい楽曲だ。これだけでも。
ところが、全く違うメロディーラインを持つ「ルパンレンジャー」のテーマと「二つで一曲」になる仕掛けがあって、両者が合わさると一層かっこよくなるのだ。
異質なものが上手に組み合わさることによって生まれる完成形。どちらが欠けても成り立たない、変化球ではあるが唯一無二の楽曲であり、作品だった。
小説で同じことができる驚き。二冊を一気読み推奨です。
Posted by ブクログ
この本は、Brother編のみで評価するのか、
Sister編も合わせて評価すべきか…
※sister編の感想にも書きましたが…
1話目はbrother編から、
2話目はsister編から交互に読み、
3話目もsister編から読みました。
1冊ずつでも成立するけど、
やはり両方読むべき。
解説では、sister編からお薦めでしたが、
先程の自分の読み方で良かった気がします。
それぞれ、後に読んだ編が
表面的な解決ではなく、
深いところまで追っている気がします。
で、両方読むべきと評価しましたが、
逆に言うと、片方だけでは良さが半減…
2冊買ってはじめて成立すると言うのが
少し反則な気がしてきました。
お金かかるし…
次作「白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2」は、1冊の中で三姉妹と四兄弟が
一緒に出てくるようです。
ほら、両方読まないと、
次作が心の底から楽しめない…
Posted by ブクログ
本タメのMCおふたり(こちらはあかりん)の帯にて購入。SISTER編とBROTHER編、謎解きを多面的に楽しめるそう。これ、SISTER編ではどう見えるのか、楽しみに読みました。
SISTER編が楽しみ!
Posted by ブクログ
こちらは、ほんタメあかりんの帯!
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あなたは、どちらから読む?
読めば内山三姉妹と木暮四兄弟の
魅力にハマってしまうこと
間違いなしです!
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私はsister編を先に読んで、
brother編を読みましたが、
この順番で良かったかもです!
同じ時間、事件を扱っていますが、
見る人が変われば時間の様相も変わる。
なるほどな〜と答え合わせをしてる気分でした!
どちらも兄弟、姉妹が仲良くて良きです!