井上真偽のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ上苙丞シリーズの3作目かと思っていたのですが、青髪の探偵はなかなか登場せず、新シリーズかな?と勘違い……しかけたところでようやく登場し、安心。
しかし、1章と2章(レッスンI、レッスンII)に登場する花屋探偵とオラオラ女探偵、そして主人公格の硯さんも個性が強烈。彼らの言動を見ている(読んでいる)だけで十分面白く、上苙は元は本作からのスピンオフだったらしいので、先の3人を主人公にしたシリーズが出てもおかしくないと思うほど。
何より数理論理学を用いての推理が新鮮で良いですね。著者が大学時代、専攻していたんですかね。他の作家には書けない内容かと。
検証の内容は十分に理解できていない(十分どころ -
Posted by ブクログ
ネタバレ○ 総合評価 ★★★★☆
〇 サプライズ ★★★☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★★★★☆
〇 読後感 ★★★☆☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
論理学で「探偵」の推理を検証するという一風変わったミステリ。正確にいうと、「レッスンⅠ スターアニスと命題論理」では、探偵役の藍前あやめは、妹である藍前ゆりを納得させるために「過失」であるという強引な推理をしている。「レッスンⅡ クロスノットと述語論理」と「レッスンⅢ トリプレッツと様相論理」では、それぞれ森帖詠彦が考えた完全犯罪を検証してもらっているという構成となっている。よって、名探偵による推 -
Posted by ブクログ
ネタバレ〇 総合評価 ★★★★☆
〇 サプライズ ★☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★★★★
〇 インパクト ★★★★☆
〇 キャラクター★★★★☆
〇 読後感 ★★★★☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
〇 評価
結婚式で、盃を回し飲みしたところ、回し飲みをした人物のうち毒死した者と、毒死しなかった者が交互に出る。また、侵入してその酒を飲んだ犬も死亡する…という不可能状況が魅力的な謎として提示される。
序盤は、結婚式に参加したメンバーによる推理合戦。使われた毒が花嫁が持っていた砒素だったことから、花婿の姉妹は花嫁を疑う。その場に訪れたのは、結婚式に参加していた少女、双葉の依頼を受けて花嫁の嫌疑を -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
話題になっていたし、ブックチューバーのけんごさんが絶賛していたので手に取った。読みやすいし最後に感動できる良い本だったと思う。
意思疎通が困難であり、他者からは理解されにくい障害者の内面が、本作では近未来的技術によって言語化される仕組みが採用されている。
視覚・聴覚・発話の三重の制約を抱える博美が、それでもなお前向きに生き、主体的に行動していることが伝わってくるのは、やはりその内面が「言葉」として明確に提示されている点が大きいように思われた。
物語設定上、博美の思考を読者に鮮明に届ける必要があったのだろう。また近未来という舞台設定を踏まえれば、バリアフリー技術の進展が描かれないことの方が不 -
Posted by ブクログ
【短評】
スマートシティを標榜する地下都市WANOKUNIにおいて、巨大地震が発生した。広大な地下空間に只一人取り残されたのは、「見えない、聞こえない、話せない」障害を抱える女性であった。ドローン操縦士のハルオは、最新型救助用ドローンを駆使し、女性を安全な区画まで誘導することになる。その途上、次々と予期せぬトラブルがに立ち現れーーという物語。
お気に入りの作家な井上真偽。実に唆る導入である。
パニック物の成否は、如何に魅力的な環境を示すかに掛かっていると思う。本作は粗筋を一読したただけで「これは買いだな」と思わせる程に誘引力があった。ヘレン・ケラー×ドローンという発想は何をどうすれば思いつく -
Posted by ブクログ
うーん、率直にいってあまり好きな作品ではなかった。同じ作者で言えば「恋と禁忌の述語論理」の方がミステリーとしても物語のどんでん返しとしてもよっぽど面白かった。
作品の結末は物語の趣旨上ああなって然るべきなところはあるのでそこは否定しないけれど、その内容自体が特に衝撃的というものでもなくその上中途半端に御涙頂戴な展開にしようとした感が否めない。
もっと言えば、現実離れした中国マフィア同士の因縁やら師匠を止めようと探偵のかつての弟子が推理勝負を挑んできてどこぞの少年漫画かという展開で一つ一つの謎解きが実際より陳腐に思えてしまったのが残念である。 -
Posted by ブクログ
謎解き部分は微妙。逆転裁判というゲームに似ているけど、僅かな可能性も全て否定するという観点でかなり無理のある推理が多かったり、結構あっさり相手側が引いたりしていて、ご都合主義を感じてしまった。
また、逆転裁判チックと書いたが、掛け合いのテンポが微妙だったり、キャラが全体的に毒気の少なく、会話部分での面白さも無かった。
後、推理の答え合わせの部分がなく、憶測で物語が終わってしまったのも残念。
推理の風呂敷を畳みきれていないけど、世界観はやけにこじんまりしているというか、登場人物が少なくて、淡々としてしまっていたと思う。
あまり人には勧めないかも。