井上真偽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「脱出」をテーマにした小説集。読んだことのない作家さんに出会いたいのと、斜線堂先生を読みたくて。
「屋上からの脱出」意中の人を射止めるために危機的状況を作るのは、健気でかわいいまである。中学生らしいちょっと拙いトリックも、もはや微笑ましく感じてしまいました(笑)お幸せに〜。
「なとりの森」神隠しみたいだなと思いました。無事に戻ってこられてよかった…。
「鳥の密室」魔女狩りモチーフ。戯曲「るつぼ」を思い出しました。魔女なんてほんとうはいないんだろうな。私欲のために他人を平気で犠牲にする人への報いとして最高なんじゃないのと思いましたね。恐ろしいだろうな。
「罪喰の巫女」戦後日本が舞台。日本語なのにちょっと読みにくくて大変だけどおもしろかった。そして叙述トリックにまんまと引っかかりました。救いがなくてすごい。
「サマリア人の血潮」特別な血を持った少年が脱出を試みる話。記憶喪失になっていて、というところから始まりいくつも疑問点や不審がありそれを解いていくのが楽しかったですね。
同じテーマで書いても全然違う話になるから作家さんってすごいな〜って思います(当たり前) -
Posted by ブクログ
面白いことは間違いない。誰が読んでもそう言うはず。
状況設定の巧みさ、今風の言葉の挿入、不可能を可能にするという古代から延々と続くテーマ、全てがバランスよく配置されており、次々に起こる事態が緊張を連続させるため飽きがこない。人に物語を読ませるとはどういうことなのか深く考えさせてくれる作品だった。
ということで普通にいけば⭐︎5をつけたかったのだが、結末に不満を感じたため下げさせてもらった。結末としてはアリというか一番感動的ですらあるが、用意された舞台装置を考慮に入れるならもっと早い段階で気づけたことではなかったか。作品の緻密さではなく結末のインパクトを優先した結果だとは思うが、冷静に考えるとしらけてしまう。難しいところだが、もう少し調整を施すべきではなかったかと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作者はいつかすごいものを書くと思わせてくれる秀作。
設定の新規性、キャラ立ち、魅力的な謎、これら全てを兼ね備えている。が、少しばかり癖が強すぎるところがあり、あまり食指は動かなかった。
多重解決の部分についても、可能性の提示から始まるためついていく気持ちが起きづらい。
多重解決ものでしばしば問題となるのが、最後の解答が本当に正しいのか、説得力を持つのか、前の説に力負けしていないかという部分だが、本作は可能性の提示、そしてその棄却が主軸であるため、妥当性や説得力は評価の基準足り得ない。この場合大切なのは最後の説がどれだけ読者の心を打つことができるか、だけになる。しかし、本作のオチは最初から予想のつくものでしかなかった。これはいただけない。
一言で表すならオチが弱い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宗教団体の村で起きた事件を、探偵ウエオロが奇蹟を信じて、あらゆる可能性を否定していく。この事件の真実とは?
なんだか中国語がよく出てきて、少し読みにくいなぁ〜昔の歴史の話とか多少読み飛ばしはしたし、と思っていたが、他の部分は読みやすいし、話の展開が面白く、続きが読みたくなる手が止まらない感じ。
多少のぶっ飛び理論なんかもあるが、可能性の話なのでそれもアリか。
最後は意外にもハートフルで、優しい感情になるとは思いもしなかった、ここが☆2から3に上がった理由。
めちゃくちゃ面白い!おすすめ!って訳じゃないけど、最後から100ページの面白さはおすすめ!したい不思議な作品でした。 -
購入済み
面白かった
麦の海に浮かぶ檻(恩田陸)。謎の島。ここに来ると原則外と繋がりはなくなるのと変なルールもあるみたいです。そんな島に外部から新入者が来ました。タマラとゆう女性で接触恐怖症があると校長が説明を受けます。要と鼎が一緒のファミリーで仲良く(鼎が特に)なろうとします。この学校には毎週お茶会があり要と鼎とタマラが呼ばれます。タマラがお茶を飲んだ後体調を崩します。それからもタマラはしばしば呼ばれは真っ青な顔して戻ってくるの繰り返します。それを見ていた鼎はタマラのカップに毒物が盛られてると疑います。しかし何のために?なぜタマラはお茶会を断らないのか?読み終わってもうーん、もやっとする感じでした。