井上真偽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
BROTHER編を読んで片足突っ込んだので、これはSISTER編も読まないと!でしょう、ということで読んでみました。
立場が違うと、一つの物事でも見える角度が違って見えるのですね。
それもそのはず、まず入ってくる情報の質と量が違うのです。
キーパーソンとなる神山(宝石店の女主人)とどれだけ仲良くなるかも肝になっています。
そう、商店街の生き字引とも言える彼女の口を開かせることが、事件解決の近道なのです。
それにしてもすごい……井上真偽さん。
本屋で目にすると絶対に要チェックしてしまう作家の一人です。
多くの人が「物事は立場によって見え方、感じ方は異なる」というのは理解していると思うのです。
それをまさかの分冊(BROTHER編、SISTER編)で表現するとは!!
彼の作品を読んで毎回驚かされるのですが、その驚きはどれも共通していて。
既にあるトリックやストーリーを“バージョンアップ”させるのが非常に上手い。
「こうするともっと面白いのでは?」を、新しい形で表現する作家だなぁと思いました。
それにしても、事実は一つなのに、見る角度が違うだけで浮かび上がる真実がこんなにも違うのかと、思わずにはいられません。
現実でもそうですよね……。
多分、どっちが良くてどっちが悪いとかではなく。
人間は必要な情報が必要な分だけ集まってきて、それを整理して推理して、辿り着いた答えがその人にとってのベストである――そういうことなのかもしれません。
そして、それがその人にとっての幸せでもある。
神山もこのように言っています。
「それにね、これはまあ一般論ってやつだけど、世の中ってのは見かけ以上に複雑でね。表と裏の連中が、お互い持ちつ持たれつ、薄皮一枚挟んで騙し騙し暮らしてんのさ。
そんなごった煮の世の中だから、どこかにきな臭さを感じても、わざわざ出所を探して嗅ぎ回る必要なんてありゃしない。そんなときゃぴしゃりと窓を閉めて、匂いがこっちに入ってこないようにすりゃあいいのさ」
所感ですが、ガッツリ謎解きしたい&スリリングな体験をしたい人は、BROTHER編の方が好みかもしれません。
SISTER編はサブストーリー的な要素が多い感じですかね。
(BROTHER編から読んだせいか、そのように感じました)
個人的には、特別収録の「名付けの理由」が好きです。
いちばん愛情を感じるストーリーでした。 -
Posted by ブクログ
Brother編に引き続き、Sister編を読み終えました。個人的にBrother編を一話読む→Sister編を一話読むスタイルが良さそうと感じます♪
■勝手に予告編
「佐々姉ちゃん!!」
とあるツアーに参加した姉が誘拐?!
ぎんなみ商店街の焼き鳥屋に住む長女、佐々美が意味不明なメッセージを残して音信不通。
これって誘拐されたの?と気になる次女の都久音は、小5ながら頭の回転が早い桃を引き連れて、姉の捜索に飛び出す。
佐々姉ちゃんは無事なのか?
このぎんなみ商店街で何が起きているのか?
■読後の感想
Brother編でも気になっていた神山という癖が強いキャラクターは、本作でも絶妙なタイミングで登場してくるのですが、神山の謎は深まるばかり…。これは次回作に期待ですね♪
そしてSister編の主役となる三姉妹ですが、それぞれに良い個性を持っていて、Brother編の4兄弟より三姉妹が個人的に好きですね!(覚えやすいし笑)
元々の目的であった「ほんタメ」のたくみさんとあかりんの解説も読めたので満足しましたが、神山が気になるので、購入済み(誤って2冊買ってしまった笑)の単行本を読ませば♪
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Posted by ブクログ
ネタバレ斜線堂有紀の本を探してたどり着いた。脱出をテーマとした5編のアンソロジー。ミステリー小説集とあるけど、正直全部ミステリーではないと。いや最初の阿津川辰海「屋上からの脱出」はまぁミステリーか。織守きょうや「名とりの森」はファンタジーだし、斜線堂有紀「鳥の密室」は魔女狩りについての話でかなりグロい。空木春宵「罪ばみの巫女」もよく分かんなかったし、井上真偽「サマリア人の血潮」も何か人物像が二転三転してあんま好みじゃなかった。初読みの人が多かったけど、あんまはまんなかったな。名とりの森だけ最後ちょっと泣きそうになったわ。これは良かった。