井上真偽のレビュー一覧
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ネタバレぎんなみ商店街シリーズ続編。
焼き鳥店の次女・都久音は病院で、ぎんなみ商店街の「白雪姫」こと八百谷雪子に出会う。老いてなお魅力的な雪子だが認知症の症状が出始めており、白雪姫の絵を見ながら「一億円を盗まれた」と話す。都久音たちは「こびと」と呼ばれる取り巻きに雪子が渡したという見立て絵の謎を解くことに…。
「白雪姫」「三匹の子豚」「赤い靴」「ヘンゼルとグレーテル」「雪女」をモチーフにした5枚の絵に隠された意味を焼き鳥店の三姉妹とイラストレーターの息子たちが解き明かす。前回同様、あるエピソードの裏で起きていた別のエピソードという形で2枚ずつ進み、最後の1枚を巡る謎は三姉妹と四兄弟で解くことになる。
「赤い靴」に出てくる靴屋の元妻であるおばあちゃんの話が興味深い。アクティブなおばあちゃん、格好いいなぁ。 -
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ネタバレ前作を未読なので、2巻からでもついていけるかな、でもいまだに売れ続けている作品だしなと不安もありましたが、とても楽しみにしていました。いざ読んでみると、めちゃめちゃ面白い!ミステリーかと言われると、ミステリーではあるのだが、絶対に置いてけぼりにされない。自身も参加して謎を解いていくミステリーだ。そして私がこの作品でいいなと思ったことは、人の心までは解き明かせないというところ。
四兄弟の母は、子供たちが大切で仕方なかった。けれど母の心子知らず、とでもいうのだろうか。冒頭の福太の思いを読んでそう感じました。けれど父から、母は子供達との生活を楽しんでいたよと教えてもらう。
どんなに謎解きがうまくて、考えることが上手だったとしても、事実を知っている人に勝てるわけがない。(勝ち負けするものでもないですが)ミステリーだけではなくて、人のこころを大切にしている様が印象に残りました。
前作もぜひ読んでみたいです。 -
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■勝手に予告編
後半戦も、あらゆる手段で何人もの刺客が、たった一人の女子高生を狙うも、謎の探偵は小さな綻びから彼らのトリックを『返し』てしまう。
狙われた女子高生〈一華〉と、彼女を狙う〈大蛇羅家〉の闘いは最終局面を迎える。
■読後の感想
オンパレードすぎて、もう何がなんだか(^_^;)
仕掛ける側は一つのトリックを考えれば良い一方で、仕掛けを見つける側は無数の条件や状況から、ただ一つのルートを探り当てるわけですから、そんな複数を同時に解決できるものなんですかね…。
まぁ、小説ですから!!笑
なんとなく後半戦の展開は、伊坂幸太郎さん著の『グラスホッパー』を思い出しましたね♪
未読の方はオススメします♪ -
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実は善人ばかり出てくるミステリーのほうが、難易度が高いのかも(p.50)〔事件〕今回はあまり重くなく商店街の事件簿という感じでホッ。/今回も実は怜さんの話?〔白雪姫〕八百谷青果店の看板娘だった現在80歳超の美女で、七人のこびと=取り巻きがいた。〔見立て絵〕白雪姫が数人に配布。怜が描いたものらしい。簡単というのではないけど見立て絵としては、も少し凝ってもよかったかと。〔学太と桃〕どこか変、妙によそよそしいが?〔三匹の子豚〕ハシオスポーツ。〔赤い靴〕佐々美視点。阿久津靴店。〔ヘンゼルとグレーテル〕良太は花梨堂のくりとくらとともに?〔雪女〕五つの謎が揃ったとき。〔ISQ〕誰?
■ぎんなみ商店街についての簡単な単語集
【愛川紗季:あいかわ・さき】元太と同じ店で働いていたが今は独立して二駅離れたところにパティスリーを開いた。
【阿久津靴店】子供と年配者向けに特化された靴屋。店主は阿久津修治、妻歩実、その子供諒治、愛犬のソールがいる。先代の妻喜紅子は離婚され出ていった。店員は佳奈。
【梓】都久音のクラスメート。ミステリ好き。
【石田仁吾】〈石田クリニック〉の跡取りで現在総合病院で修行中。イケメン。神山園子は仁坊と呼ぶ。元太の2歳年上。祖父の仁太郎は地元の名医として知られていた。雪子の七人のこびとの一人。
【石田仁太郎】仁吾の祖父
。〈石田クリニック〉で名医として知られた。故人。ダイイングメッセージは「餅が詰まったら掃除機で吸うな、救急車を呼べ」。
【ウール・ド・ボヌール】元太が勤めるカジュアルなフレンチレストラン。
【内山家】焼き鳥屋〈串真佐〉を経営してる。父、母の多美枝、長女の佐々美、次女の都久音、三女の桃がいる。
【学太/がくた】木暮学太。四兄弟の三男。銀波中学二年生。書道部。賢く成績もいいメガネ少年。桃と仲良くなった。
【神山園子】〈ジュエリー神山〉のオーナー。三姉妹の母とは小中の同級生でけんか友達。母は「石売り屋」と、園子は「串刺し屋」と、互いのことを呼び合っている。袴田商店の加代子とは親しい。四兄弟の木暮家のことは「絵描き屋の娘んとこ」と呼ぶ。亡くなった母親とは仲が良かったらしい。うさんくさい感じで警戒する者もいるが、商店街の中ではご意見番的な存在。案外いい人という可能性もある。
【花梨堂:かりんどう】商店街の人気ケーキ屋。店の商品は全て雪子さんに合わせて作っている。主人は花梨光彦(はななし・みつひこ)、妻の天美(あまみ)、子供の栗生(くりお)、長女の桜(商店街のくりとくら兄妹)。
【キャンディ】ママは水城亜女子。神山園子はよくここに飲みに行っている。萬田富男もよく来る。
【銀波商店街】銀波寺のかたわらにある。最近あまり景気が良くなく再開発の推進派と反対派に分かれている。
【銀波寺】御本尊は大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)。元はインドのガネーシャ神。使いは鼠。地元では「聖天様/しょうてんさま」と呼ばれている。
【ぎんねこ】商店街のカラオケ店。同じビルの下の階にスナック〈キャンディ〉がある。
【串真佐/くしまさ】銀波商店街にある焼き鳥屋。夫婦でやっている。店舗の裏と二階が住居。娘は彼氏いない歴二十五年の佐々美、高校一年の都久音、小学生の桃。
【熊と踊れ】万穂が読んでいるミステリ。
【圭人】鷹橋圭人。福太のクラスメートで同じ剣道部。
【元太/げんた】木暮元太。二十四歳。四兄弟の長男。カジュアルなフレンチレストラン〈ウール・ド・ボヌール〉のキッチンスタッフ。母親譲りの美形。気配りもでき非常にモテる。
【木暮家】長男はフレンチの店で働いている元太二十四歳、次男高校二年生剣道部の福太、中学二年生書道部の学太、小学生サッカーやってる良太。絵本作家だった母は亡くなっております末っ子の良太はほとんど記憶がない。父は健在で海外に単身赴任中。
【鷺宮遊馬】イベントプロデューサー。七人のこびとの一人。
【佐々美/ささみ】内山佐々美。二十五歳。焼き鳥屋〈串真佐〉の長女で中堅不動産会社の派遣社員だったがとある事情で退職。欠点の多いタイプだが天然ボケの癒やし系とも言えなくもない。打たれ弱い。単純で深く考えるのは苦手で小学生に舌先三寸で丸め込まれたりもする。
【幸せ】怜《人って結局、人の幸せを素直に祝えるくらいが、一番幸せなのよ――。》(p.77)
【七人のこびと】商店街の白雪姫、雪子さんの取り巻き。〈萬田商店〉の萬田富男、〈ハシオスポーツ〉の走尾馳雄、〈阿久津靴店〉の踏治(とうじ)、〈石田クリニック〉の石田仁太郎、〈花梨堂〉の橿夫(かしお)、イベントプロデューサーの鷺宮遊馬、銀波寺の住職、空言阿闍梨。
【ジュエリー神山】商店街唯一の宝石店。オーナーは神山園子。
【シルベール晶紀/あき】〈FM銀波〉で占いを放送している占い師。よく当たるらしい。
【SPA GINNAMI】商店街の端にある銭湯。サウナもある。木暮四兄弟御用達。
【鷹橋圭人/たかはし・けいと】→圭人
【DA COCONUT/ダ・ココナット】商店街にある比較的新参のカフェ。アジアンテイスト。店主は椰子島吾郎さん。若い頃アジアを放浪してたらしい。
【竹宮千草】女子大生。学太の通う塾のアルバイト講師でもある。管理栄養士をめざしている。福太の憧れだが元太のことが好きらしくだんだんストーカーじみていく。万穂の姉でもある。
【都久音/つくね】内山都久音。SISTER編の視点役。高校一年生。焼き鳥屋〈串真佐〉の次女で名前に悩まされることあり。
【袴田商店】もともとは銀波寺に味噌や醤油を卸す商売から始まった老舗。最近車が突っ込んできた。店主は久光。奥さんは加代子で、内山家の母の多美枝より十歳年上。
【ハシオスポーツ】地元中高生運動部御用達の店。店主は走尾馳雄(はしお・はせお)だったが河原で亡くなっているのを学太が見つけた。実質的には娘の鹿乃(かの)が切り盛りしていた。鹿乃は元新体操の選手でぎんなみの子鹿の異名を持っていた。離婚してシングルマザーだった鹿乃の息子の陸也は福太や圭人の同級生でグループは違ったが仲は悪くなかった。しかし陸也は中2頃から不登校になった。
【蓮見卓郎】福太と同じ剣道部。小太りだが剣道の動きは素早い。
【長谷川】長谷川美音(みね)。〈エンジェル楽器〉を営むシングルマザー。娘は中学生の詩緒で学太とも多少の面識はある。
【福太】木暮福太。BROTHER編の視点役。銀波高校二年生。四兄弟の次男。剣道部のようだ。
【藤崎勝男】ラーメン藤崎の店主。家業の乾物屋を縮小して乾物を活かしたラーメンを出している。元太の高校のときの部活の先輩。
【文夏】→本好文夏(もとよし・ふみか)
【マイカ】主井タンサニー(シュイ・タンサニー)。タイ人。銀波中学校外国語非常勤講師。マイカはニックネームで、茉莉花=ジャスミンのこと。タイではニックネームで呼び合うのがふつうらしい。大地主である主井地所の娘。とある登場人物の親戚。
【万穂/まほ】都久音のクラスメート。針金みたいな細身。ミステリ好き。ちょっとひねくれた性格。両親は離婚調停中。管理栄養士をめざしていて、レストランで働いてるイケメンに夢中の姉がいるが姉妹仲はあまりよくないようだ。《結局世の中、嫌なものは他人に押し付けたもの勝ち、なんだよ》SISTER編p.95。
【萬田商店】なんでも売ってる店。支店が三つほどあり年商10億を誇る。オーナーは萬田富男。
【水城亜女子:みずき・あめこ】スナック〈キャンディ〉のママ。
【見立て絵】雪子が病室に持ってきていた白雪姫の絵。
【本好文夏/もとよし・ふみか】商店街にある本屋〈本好書店〉のオーナー。
【桃】内山桃。小学五年生。焼き鳥屋〈串真佐〉の三女。ツインテール。賢くませていて男性不信ぎみだが学太とは仲良くなった。
【八百谷青果店】八百屋。雪子の家。
【椰子島吾郎/やしじま・ごろう】〈DA COCONUT〉の店主。
【山根百合香】元太の勤めるフレンチレストラン〈ウール・ド・ボヌール〉の新しいオーナー。外国人を大勢雇った。接客レベルが悪くなったとあまりよくない評価。明るくあっけらかんとしたタイプで、木暮四兄弟の母、怜に雰囲気がよく似ている。
【雪子】〈八百谷青果店〉の看板娘。商店街の白雪姫と呼ばれ七人の取り巻きがいた。神山園子の母親みたいなものらしい。七十歳超え現在入院中。認知症が進んでいる。白雪姫を描いてると思われる見立て絵を持っており、「わるいやつ」に一億円取られたとか言っている。
【怜/れい】木暮怜。四兄弟の母。故人。絵本作家だった。四兄弟の名前の元ネタは『ガンバの冒険』。 -
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■勝手に予告編
父を亡くして五兆円を有するお嬢様となった一華と、執事?秘書?のように一華のそばにいる橋田。
一華を狙うは、亡父の兄弟姉妹にあたる7人の存在。彼らはあらゆる手を使って、一華に近づこうとするも、寸前で何者かに邪魔をされる。
そう。とにかく邪魔が早すぎるのだ。
トリックのトリック返しを、あなたも体験してみますか?
■読後の感想
本作は先日読んだ『ぎんなみ商店街の事件簿』に近い日常系ミステリに近く、浅倉秋成さん著『フラッガーの方程式』のようなハチャメチャ感やコメディっぽさもあり、気軽に読める作品かなと思います。
ただ、どう考えても犯人(というか未遂犯)にたどり着くの早すぎますし、(え?それで分かるもの?)と疑問は残りますね(^_^;)
まぁ、それも小説だから許される部分と思って後半も楽しく読んでいきます!
早く有名作の『その可能性はすでに考えた』を読みたい!! -
Posted by ブクログ
ブラザー編から一気にこちらも読んでしまいました。
私は断然シスター編の方が好きです。
焼鳥屋さんの三姉妹のキャラがとても良くて。頼りない長女、自分の名前が嫌いな次女、小学5年生とは思えないほど博識な三女の三姉妹がぎんなみ商店街で起こった事件を解決していきます。
次女の都久音ちゃんが語り手なのですが、家が焼鳥屋で名前が“つくね“ときたら、それは嫌だろうね…と同情したくなります(長女は佐々美で、三女は桃…両親のセンス…)。しかし、ぎんなみ商店街の事件に関わっていくうちに自分の名前の意味が分かり、生まれ育った商店街と自分の名前に愛着を感じるようになっていきます(でも、やっぱりちょっと自己紹介するのは恥ずかしいよね…笑)。