井上真偽のレビュー一覧
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ネタバレ銀波商店街を舞台に、焼き鳥店『串真佐』の三姉妹である佐々美と都久音と桃が身近で起きる事件を解決していく物語。
ちょっぴりおバカな佐々美と、とにかく商店街が大好きな都久音、小学5年生とは思えないほど頭がよく物知りで優秀な桃のアンバランスさが絶妙!
商店街の人たちも、都久音の友達の梓と万穂も人物像が頭の中で描きやすくサクサク読めた。
『Brother編』をまったく見ずに『Sister編』を読み終えたので、2つの話が濃く絡むのは最初の事件だけなのかな?と現段階では思っている。
舞台は一緒なはずなので、『Brother編』の主人公兄弟が商店街の人たちとどのように交わるのか、『Sister編』で出てきた -
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婚礼の席で、同じ盃を回し飲みした参列者が三人毒死した。
上苙丞の弟子・八ツ星聯と姚扶琳が遭遇したこの不可解な毒殺は、何故起きたのだろうか。シリーズ第二作。
うんうん。前作よりは健闘している。
物語の構成がかなりブラッシュアップされている印象。論客たちを一箇所に同時に集めることで、テンポの悪さがかなり改善されていた。事件を一つにばちっと纏めたことによって、読みやすさという点では前作を遥かに凌駕していた。
それでもまだ気になる所は多い。まず、今回も健在だった推理の纏め資料の存在。丁寧な議論パートの最後に全く同じ内容が再掲されるのは、読者としては冗長に感じる。資料を作成したという一文で割愛するので -
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ネタバレbrother編を全話通して読んでからsister編も読み始めました。
結果として、読みながら答え合わせのために反復横跳びみたいにbrother編を参照しながら読み進めることに。初見だとbrother編とsister編を1話ごとに交互に読むのがよかったのかも。
でも、brother編の3話で色々氷解するので、brother編を最後まで読んでからもう一度sister編を1話から読むと味わい深そう!
……とはいえ、あとこれまだ解消されてない伏線あるよね……?神山さんと犯罪組織関連で色々と……。
第二作も出ているみたいなので、そちらをよむとより解像度が上がるといいな。 -
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井上真偽さんの作品を読むのは2作目です。
最近気になっている作家さんのうちの1人。
「アリアドネの声」も面白かったです(語彙力消失してますが、ここでは割愛します)。
こちらは新しいタイプのミステリーといったところでしょうか。
“奇蹟”の存在を信じる青髪の探偵、上笠丞。
奇蹟とは、神の御業としか思えない現象のことだそうです。
ある宗教団体の村で起こった集団自殺、1人生き残った少女。
少女が目を覚ました時に目にしたのは、同じ村で育った首と胴体が離れた少年の死体だった。
数年後、少女は探偵のもとに現れ、事件の真相を調べてほしいと依頼します。
少女の記憶によると、集団自殺から助け出され、首のない少 -
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"奇蹟"の存在を信じる探偵、上苙(ウエオロ)。
そんな彼のもとを訪れた依頼人は、10年以上前に山村で起きたカルト教団の集団自殺事件の唯一の生き残りである元少女だった。
彼女には当時首を斬られた少年に抱えて運ばれた記憶があり、そんな常識的にありえない事件の真相を調査してほしいと依頼する。
残っている情報は、当時の資料と依頼人が当時書いていた日記のみ。
ウエオロは、首のない状態で人を抱えて運ぶという"奇蹟"を証明するために「人知の及ぶあらゆる可能性を全て否定」しようと試みる。そんな彼の前に現れる刺客たちは荒唐無稽ともいえるようなあらゆるトリックを提示し、それ -
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街の空気ごと味わう連作ミステリー。
ぎんなみ商店街という舞台がとても生き生きしていて、読み進めるうちに「事件を追っている」というより、この街の日常に立ち会っている感覚になる。登場人物のキャラクターが本当に魅力的で、特に三姉妹の掛け合いは自然体で心地よい。それぞれの距離感や言葉選びに、家族ならではのリアリティがある。
商店街の人々との交流も印象的で、誰かが誰かをさりげなく気にかけている、その空気感が温かい。派手な展開で引っ張るタイプではないけれど、その分、人の表情や関係性がじわじわ効いてくる。
同じ出来事でも視点が変われば見え方が変わるはずで、BROTHER編を読むことで、この物語がどう広がる