井上真偽のレビュー一覧
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ネタバレ前作から三ヶ月後を描いた今作は、童話のワンシーンを描いた五枚の絵の謎解き話。
各話の登場人物や時間軸が見事に絡み合う模様や、十分に張られた伏線とそれを紐解いていく展開は読んでいて楽しかった。
そして終盤、同じ絵を元に調査、推理しているのに、兄弟姉妹で別の答えにたどり着く様子も前作の踏襲が見られて面白い。
前作ではあまり出番のなかった長男元太、四男良太、長女佐々美の活躍が増えてるのも、恐らくは主人公ポジションなのだろうが、三男学太にいいところをかっさらわれがちな次男福太の活躍が(少し)増えてるのもいいところ。
…うーん、でも正直、福太はもっともっと活躍させた方がいいと思うなぁ。兄弟側の謎解きが -
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素敵な本!こんな裏切られ方するなんて!!
無理ではない という呪縛、人間の限界、それでも可能性を生かすも殺すも人間であるということ…
やってダメならもっとやれ!は回数の問題じゃない、工夫の問題なのだとも思えたし、何より惨憺たる現場状況の描き方が上手くないとなかなか伝わらない特殊な環境。それでも登場人物の反応や表情も使って実況中継さながらのリアルさを出しているのが良かった。
ヘレン・ケラーの自伝とリンクさせる。
目も耳も使えない人が感じてる状況の変化を、中川博美の言葉を介さず伝える。障害のある人が強かに見える理由は諦めるのが上手だからなのだと思える作品。
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障害を抱えるものとして、目に止まって購入した本。
ジャンプの主人公みたいなハルオ。
災害が起きるまでの展開が、本当にこれから災害が起きるのだろうか、と思うくらいに惹き付けられた。
もう少し、先輩たちを深堀ってくれたらなとも思った。
みえない、きこえない、話せないの三重苦。
気持ちがわかることはないし、ぶっちゃけ分かろうともしないのだけれど、惹きつける力はあった。
それが装置なのかな。
「そもそも夢なんて、無理して叶えるものじゃない。だって夢なんだから。夢はドキドキワクワクして、楽しいもの。夢は叶ってしまえばただの現実。その叶えるまでの過程が楽しいから、夢なんです」
なんかビビッときた。
諦 -
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ネタバレぎんなみ商店街シリーズ2。
今回のテーマは童話に基づいた5枚の絵。
「ぎんなみ商店街の白雪姫」こと八百谷雪子が認知症で入院中。「串真佐」三姉妹の次女・都久音は宝石店店主の神山と見舞いに行くと、枕元に白雪姫の絵があった…
絵その物は童話の絵だけど、見立て絵になっていてそれが謎を解く鍵で、その絵を描いたのが木暮四兄弟の母だと言う。
一つ一つ謎を解いていくと最終的には思いもよらぬ方向へ行って驚きでした。
なぞなぞっぽい所もあり、謎そのものよりも、小暮母のエピソードが印象的でした。子供達が思ってるよりお母さんだったんですね。
桃と学太の喧嘩の原因も判り、仲直りできてよかったです。 -
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三姉妹と四兄弟が大活躍!5枚の絵に隠された謎を追え #白雪姫と五枚の絵 #ぎんなみ商店街の事件簿2
■あらすじ
八百谷青果店でかつて看板娘であった雪子は、現在糖尿病と認知症と入院中。彼女は若かりし頃、画家に五枚の絵を描いてもらい、取り巻きの男たちに絵を渡していたのだ。
しかもその絵は、何かを見立てているらしく、何かメッセージが隠されているらしい。雪子は「白雪姫」の絵をみて、私から一億円を盗んだと言い出す。五枚の絵の謎を解くために、焼き鳥店の三姉妹と木暮四兄弟が、ぎんなみ商店街を駆け回る…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! バランス感覚が超一流ですね。
三姉妹、四兄弟、商店街の住 -
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ネタバレ欠けていたピースがはまるとは、まさにこのこと。『ぎんなみ商店街の事件簿』は、私が読んだ中では斬新かつ新しいミステリー。『パラレルミステリー』と言うらしい。
『Brother編』では木暮家次男の福太を起点に、長男の元太、三男の学太、四男の良太で展開していく。
『Sister編』の器物損壊事件で出てきた学太が、ここにいるなんて…!良太は分かってたけど、「三姉妹と四兄弟全然接点ないやん」思うてたら、そうか…学太ガッツリ出てきてるやん…。なんでこんなに鈍いんだ私は…。『方舟』で追記したことを思い出した…。
『Brother編』と『Sister編』どっちが好きかと聞かれると、私は『Brother編』が -
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ネタバレ銀波商店街を舞台に、焼き鳥店『串真佐』の三姉妹である佐々美と都久音と桃が身近で起きる事件を解決していく物語。
ちょっぴりおバカな佐々美と、とにかく商店街が大好きな都久音、小学5年生とは思えないほど頭がよく物知りで優秀な桃のアンバランスさが絶妙!
商店街の人たちも、都久音の友達の梓と万穂も人物像が頭の中で描きやすくサクサク読めた。
『Brother編』をまったく見ずに『Sister編』を読み終えたので、2つの話が濃く絡むのは最初の事件だけなのかな?と現段階では思っている。
舞台は一緒なはずなので、『Brother編』の主人公兄弟が商店街の人たちとどのように交わるのか、『Sister編』で出てきた -
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婚礼の席で、同じ盃を回し飲みした参列者が三人毒死した。
上苙丞の弟子・八ツ星聯と姚扶琳が遭遇したこの不可解な毒殺は、何故起きたのだろうか。シリーズ第二作。
うんうん。前作よりは健闘している。
物語の構成がかなりブラッシュアップされている印象。論客たちを一箇所に同時に集めることで、テンポの悪さがかなり改善されていた。事件を一つにばちっと纏めたことによって、読みやすさという点では前作を遥かに凌駕していた。
それでもまだ気になる所は多い。まず、今回も健在だった推理の纏め資料の存在。丁寧な議論パートの最後に全く同じ内容が再掲されるのは、読者としては冗長に感じる。資料を作成したという一文で割愛するので