井上真偽のレビュー一覧

  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    前作が面白かったから、似たようなシチュエーションだったら二作目から失速とかありえそうだよなぁ。と思っていたら。
    面白いー!
    元弟子くんが頑張ったりするところに王道少年漫画味があったり、まさかのフーリン視点!!!フーリンタソがだいぶ丸くなったねぇ!と上苙さんもニッコリ私もニッコリな感じ、良かったです!シーリーちゃんも可愛い!!!
    オチ自体はまぁまぁ、そうか〜くらいの感じでしたが、キャラクターたちの違う一面が見られたところが良かった!

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    2025年03月03日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    この作品の主人公しかり、硯の論理式やらなんやらをばっちり理解できた人間の方が少ないだろう、いや少ないに決まってる。それは置いといて、面白い作品だった。特にタイトルの意味の判明やら伏線回収やらがここまで鮮やかなのは久々かもしれない。伏線についてはある箇所に違和感は少しあったもののそれが最後にああいう風に絡んでくるとは想像もしてなかった。

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    2025年02月22日
  • ムシカ 鎮虫譜

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    ムシカ、Musica、虫。音楽と虫。
    虫のオンパレード。虫嫌いな人は読むのをオススメしませんが、パニック物が好きな人はオススメしたい。
    音楽や音で生き物と意思疎通したり操るのは『獣の奏者』に似てる。こちらはずいぶんと荒ぶった虫の奏者だけど。
    「手足笛」の正体がまさかの物で、ただのパニックホラーじゃなかった。
    ラストの「オセサマ」になる過程が痛いほど優しい過去だった。

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    2025年02月08日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    『姑獲鳥の夏』を読んだ時と似た衝撃が走った
    何処かと言われればレッスンⅡに出てくる直観主義論理のところ
    これがどう面白いかは是非読んで確かめてもらって
    何より、今までの探偵小説を超越(メタ)した推理が面白かった
    論理学自体にも興味を持ってきた

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    2025年01月03日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    文系なので主人公と同じ目線で硯さん何言ってんだと思いつつ読み進めた。(主人公は一応理系だけど)
    文系にも分かりやすい例題のくだりは笑ったし、色んな場面でちょいちょい笑わせてくるので楽しく読みやすかった!

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    2024年12月07日
  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川さん目当てで読みましたが、どれも全部面白かったです。
    脱出というテーマにこだわらなくても、物語として濃くて読みごたえがありました。
    初めて読む作家さんもいたので、これを機に他のも読んでみたいと思った。

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    2024年11月27日
  • ミステリー小説集 脱出

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    収録作

    「屋上からの脱出」 阿津河辰海
    閉じ込められた深夜の学校の屋上から抜け出す方法を探せ

    「名とりの森」 織守きょうや
    入ると自分の名前を奪われる森から、親友を助け出せ

    「鳥の密室」 斜線堂有紀
    魔女として処刑される前に、塔の最上階から逃げ出せ

    「罪喰の巫女」 空木春宵
    不可解な仕掛けに囲まれた神社の秘密を解き明かせ

    「サマリア人の血潮」 井上真偽
    謎の研究上の出口を目指し、失った記憶を取り戻せ


    どれも面白い話でした。物語を全て読んだ後にもう一度読んでみると「あっそういうことだったのか!」と気づかせてくれる作者にはもうやばいとしか言いようがないです(笑)また記憶を消してもう一

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    2024年05月23日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    個人的にはこれの1つ前の作品「その可能性はすでに考えた」よりも断然好きな作品だった
    途中少し面白い展開やイラッとする場面があり抑揚がある所が特に自分に刺さった
    私情ではあるが風邪の時スマホを見ないようにと思って買ってあったこの本を読ませて頂いたがその日は気づけば読む手が止まらず有言実行できてしまった
    話は難解な部分もあるけれど、予想しえない様なミステリー小説が読みたい!という人には強くおすすめ致します!

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    2024年03月20日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    ネタバレ

    上巻でメイドさんがどれくらい主人公を守ろうとしてるのかわからなかったから途中裏切るふりとかあるかも…とちょっとドキドキしてたけどそういうのはなくてよかった (でもそれなら最初から何があっても守るぞというのがわかればよかったなー)
    歩くたびに刺客に襲われてるのに全く気づかない主人公がかなりおもしろかった
    最後の好き嫌いがない人だけ致死量になるコース料理のトリックはぜんぜん考えつかないやつですごかった

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    2024年03月13日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    本屋さんの手書きPOPと表紙に好きな俳優さんが演じていた…そんな理由で購入しました。
    タイトル通り探偵が早すぎて笑っちゃいました!

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    2023年12月03日
  • ムシカ 鎮虫譜

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    主人公達は音大生!
    そして戦わなければならないのは虫!?

    本書を手にしたきっかけは作者が『その可能性はすでに考えた』の井上真偽氏である事と、表紙の気持ち悪さ(人による・・・)


    スランプと自分の才能に悩む音大生達は音楽の神が祀られているという無人島の神社を訪れる事に?
    しかしそこには、牢のような所に捉えられている巫女が?
    不気味に思った主人公達を襲ったのは亀虫の大群?
    蟷螂の大群?
    雀蜂の大群?
    何とか島を脱出しようとする、主人公達は虫を鎮める島の巫女達や、島の悪事を暴こうとするジャーナリスト達と出逢う・・・
    果たして主人公達の運命は・・・?

    主人公達に残された武器は・・・




    音楽

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    2023年10月21日
  • ベーシックインカムの祈り

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    ネタバレ

    1話1話が全く別のものと思わせて、最終話で「こんな繋がりがあったのか」と読者に思わせるだけでもはっとさせられるが、その繋がりが誤りであったと実感させられて一転。悪と思っていたものがそうではない真相で二転。被害者や正義側と思いこんでいたものがそうではなく三転。二転三転として結末後には、「もしかしたら明るい未来が訪れた彼女が未来に書いた1話1話なのかもしれない」という読後感が残る。
    どんでん返しと呼ぶに相応しい一冊であっただけでなく、AIなどの無機質なものを題材としていながらも、人の温かさや熱を帯びた期待が描かれた、祈りの一冊でした。

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    2023年10月13日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    ミステリ小説と思って読んだら難しい数式が立ち並び読者を数学論理の世界に引き摺り込む世にも珍しい小説だった。内容もちゃんと練られており、ジャンルとしてはミステリになると思うが所々に出てくる専門用語(シークエント計算とかもはや読者に分からせる気ないやろ!)の内容が全体の3分の1くらいを占めていてメフィスト賞も頷ける奇天烈な内容であった。この著者はもはや小説ではなく学者とか違う分野でも成功できるのでは?次作のその可能性はすでに考えたも最高に面白いのでまだ読んでない方本書も合わせては是非読んでみてほしい!

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    2023年08月15日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    もっと評価されていい。
    後にも先にもこんな推理を見せてくれる作品は無いのでは。
    恋愛要素のところで若干の取っつきにくさを感じたが、オチで腹落ちさせてくれる設定も妙で、感服。
    シリーズ化を強く望みますが、難しいのかなぁ。
    本当に読んでいて楽しいのが素晴らしい。変にセンセーショナルな展開で釣るのではなく、平々凡々な進め方をしているのに常にポジティブな場所へ読者を連れていってくれる才能が素晴らしい。

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    2023年06月02日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    前作より圧倒的に楽しめた。傑作!

    前作を読んだ際に、ちょっと「物語」として弱いな、と感じたのは、推理バトルの単調さを防ぐための展開にやや漫画的な展開が見られた(例えば探偵役が負傷するなどの状況下でその命のタイムリミットが設定され、推理バトルをして彼を救い出そうとするなど)からで、「まあ助かるだろうしな」と思ってしまったからだった。また、探偵が謎を解き続ける目的も、終盤まで焦らされた割には、とくに驚かされるものではなかった。

    だが本作は漫画的な展開がより誇張されてちゃんとドキドキ感が生まれているし、第1部の最後か
    ら物語の加速度が凄まじく、探偵のロジック以外にも「結局この物語はどう畳まれるの

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    2023年02月13日
  • ベーシックインカムの祈り

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    ネタバレ

    以下はただの私見ですが。

    SFが重要な要素となる1~4話はいわば最後の章の「前振り」なのかなと。
    最終話で作家である「私」が書いた作品が入れ子式に登場してくる。しかしその内容はAIやVRといった題材こそ同じものの、内容は大きく異なり、かなり絶望的な内容であったよう。わが身に降りかかった不幸、そして追い打ちをかけるように直面した恩師の「裏切り」。それらが「私」にそのような本を書かせた。
    しかし教授が自ら呼んだ警察に連行される時に云った言葉で「私」は悟ることになる。教授は何も変わっていなかったと。
    そして進化する技術が人間をより豊かにする世界を祈った。

    おそらく1~4話はその後の世界を描いたフ

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    2023年02月09日
  • ベーシックインカムの祈り

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    単行本では読んでいて再読。
    どれもミステリーとして面白い。
    特に目に見えない愛情の話が好き。また読もう。

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    2023年01月29日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    91点:僕が絶対不変の事実と信じていた公理が今、形を変えた。
    天才的な伯母に探偵の推理があってるか検証してもらう主人公。そもそもなぜ検証してもらうのか?圧倒的傑作!

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    2022年11月28日
  • 探偵が早すぎる (下)

    購入済み

    大好き!
    ドラマも大好きで面白かったですが、小説もめちゃくちゃ面白かったです。橋田がかっこよすぎました。

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    2022年09月16日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    そうきますか。ドラマ化されたというのも頷けますね(良くも悪くも)。ライトな感じでも、基本的には「可能性」で見せたものがしっかり出ていますよね。

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    2022年08月22日