井上真偽のレビュー一覧
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館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。 -
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「無理だと思ったら、そこが限界」このフレーズは、聞くとポジティブにもなれるし、逆にネガティブにもなる。頑張らなきゃと前を向かせるはずの台詞が、逆に本人や、聞いた人を苦しめる呪いにもなり得る強い言葉だと感じた。
無理だと思っちゃダメだ!と確かに誰しも一回は聞いたことがあるかもしれないが「無理なものは無理、一旦潔く諦めて違う出来そうなこと、できることをやってみる。」この言葉でかなり救われるし、それが人生においても本質なのかもしれないと思った。自分が仮に女性になって子供を産みたいと願ったら、それは無理だろう。でもじゃあやれることはなんだろうか、化粧をしてみる、洋服を変えてみる、最終的には性転換手術を -
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題名に惹かれて手に取った本
結末はなんとなくわかるけど、どうやって助けることができるんだろうという興味が最後まで途切れず読み進められた
そしてヒューマンミステリーと言われるヒューマンの部分に心が揺れ動く
主人公が幼い頃の記憶から縛られていた言葉
『無理だと思ったら、そこが限界』
私自身は、どちらかというと主人公が思い込んでいた“自分に厳しい方の意味”ではなく、中川さんが考える方の意味を思い描いていた
どちらの意味も人の生き方を左右する大事な言葉だと思う
あとがきにあるように
「『アリアドネの声』は、困難に直面する読者の心にも、そっと寄り添ってくれるだろう」
現代社会で苦しむ人にこの声が -
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三姉妹と四兄弟が大活躍!5枚の絵に隠された謎を追え #白雪姫と五枚の絵 #ぎんなみ商店街の事件簿2
■あらすじ
八百谷青果店でかつて看板娘であった雪子は、現在糖尿病と認知症と入院中。彼女は若かりし頃、画家に五枚の絵を描いてもらい、取り巻きの男たちに絵を渡していたのだ。
しかもその絵は、何かを見立てているらしく、何かメッセージが隠されているらしい。雪子は「白雪姫」の絵をみて、私から一億円を盗んだと言い出す。五枚の絵の謎を解くために、焼き鳥店の三姉妹と木暮四兄弟が、ぎんなみ商店街を駆け回る…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! バランス感覚が超一流ですね。
三姉妹、四兄弟、商店街の住 -
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ネタバレ欠けていたピースがはまるとは、まさにこのこと。『ぎんなみ商店街の事件簿』は、私が読んだ中では斬新かつ新しいミステリー。『パラレルミステリー』と言うらしい。
『Brother編』では木暮家次男の福太を起点に、長男の元太、三男の学太、四男の良太で展開していく。
『Sister編』の器物損壊事件で出てきた学太が、ここにいるなんて…!良太は分かってたけど、「三姉妹と四兄弟全然接点ないやん」思うてたら、そうか…学太ガッツリ出てきてるやん…。なんでこんなに鈍いんだ私は…。『方舟』で追記したことを思い出した…。
『Brother編』と『Sister編』どっちが好きかと聞かれると、私は『Brother編』が -
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ネタバレ「無理だと思ったら、そこが限界」
主人公・高木春生とその兄の口癖は、読み始めと読み終わりで違った意味をもつ言葉に感じられました。
限界、と線を引いた先にどうするのか。自分の意思でラインを引くことで、今の自分に出来ることを積み上げて、いつかその線を少し奥まで動かせるかもしれない。
それはハルオにとって、兄の言葉の解釈を転換するためのアリアドネの糸だっただろうと思います。
その上で描かれる最後の3ページには勇気付けられます。
そしてハルオが操縦するドローンから垂れたワイヤーは、要救助者・中川博美にとっても唯一の道標。
読みながら思わず疑ってしまった気持ちと、バックパックを拾い続けたことへの疑問が