井上真偽のレビュー一覧

  • ベーシックインカムの祈り

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    ネタバレ

    1話1話が全く別のものと思わせて、最終話で「こんな繋がりがあったのか」と読者に思わせるだけでもはっとさせられるが、その繋がりが誤りであったと実感させられて一転。悪と思っていたものがそうではない真相で二転。被害者や正義側と思いこんでいたものがそうではなく三転。二転三転として結末後には、「もしかしたら明るい未来が訪れた彼女が未来に書いた1話1話なのかもしれない」という読後感が残る。
    どんでん返しと呼ぶに相応しい一冊であっただけでなく、AIなどの無機質なものを題材としていながらも、人の温かさや熱を帯びた期待が描かれた、祈りの一冊でした。

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    2023年10月13日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    ミステリ小説と思って読んだら難しい数式が立ち並び読者を数学論理の世界に引き摺り込む世にも珍しい小説だった。内容もちゃんと練られており、ジャンルとしてはミステリになると思うが所々に出てくる専門用語(シークエント計算とかもはや読者に分からせる気ないやろ!)の内容が全体の3分の1くらいを占めていてメフィスト賞も頷ける奇天烈な内容であった。この著者はもはや小説ではなく学者とか違う分野でも成功できるのでは?次作のその可能性はすでに考えたも最高に面白いのでまだ読んでない方本書も合わせては是非読んでみてほしい!

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    2023年08月15日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    もっと評価されていい。
    後にも先にもこんな推理を見せてくれる作品は無いのでは。
    恋愛要素のところで若干の取っつきにくさを感じたが、オチで腹落ちさせてくれる設定も妙で、感服。
    シリーズ化を強く望みますが、難しいのかなぁ。
    本当に読んでいて楽しいのが素晴らしい。変にセンセーショナルな展開で釣るのではなく、平々凡々な進め方をしているのに常にポジティブな場所へ読者を連れていってくれる才能が素晴らしい。

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    2023年06月02日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    前作より圧倒的に楽しめた。傑作!

    前作を読んだ際に、ちょっと「物語」として弱いな、と感じたのは、推理バトルの単調さを防ぐための展開にやや漫画的な展開が見られた(例えば探偵役が負傷するなどの状況下でその命のタイムリミットが設定され、推理バトルをして彼を救い出そうとするなど)からで、「まあ助かるだろうしな」と思ってしまったからだった。また、探偵が謎を解き続ける目的も、終盤まで焦らされた割には、とくに驚かされるものではなかった。

    だが本作は漫画的な展開がより誇張されてちゃんとドキドキ感が生まれているし、第1部の最後か
    ら物語の加速度が凄まじく、探偵のロジック以外にも「結局この物語はどう畳まれるの

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    2023年02月13日
  • ベーシックインカムの祈り

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    ネタバレ

    以下はただの私見ですが。

    SFが重要な要素となる1~4話はいわば最後の章の「前振り」なのかなと。
    最終話で作家である「私」が書いた作品が入れ子式に登場してくる。しかしその内容はAIやVRといった題材こそ同じものの、内容は大きく異なり、かなり絶望的な内容であったよう。わが身に降りかかった不幸、そして追い打ちをかけるように直面した恩師の「裏切り」。それらが「私」にそのような本を書かせた。
    しかし教授が自ら呼んだ警察に連行される時に云った言葉で「私」は悟ることになる。教授は何も変わっていなかったと。
    そして進化する技術が人間をより豊かにする世界を祈った。

    おそらく1~4話はその後の世界を描いたフ

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    2023年02月09日
  • ベーシックインカムの祈り

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    単行本では読んでいて再読。
    どれもミステリーとして面白い。
    特に目に見えない愛情の話が好き。また読もう。

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    2023年01月29日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    91点:僕が絶対不変の事実と信じていた公理が今、形を変えた。
    天才的な伯母に探偵の推理があってるか検証してもらう主人公。そもそもなぜ検証してもらうのか?圧倒的傑作!

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    2022年11月28日
  • 探偵が早すぎる (下)

    購入済み

    大好き!
    ドラマも大好きで面白かったですが、小説もめちゃくちゃ面白かったです。橋田がかっこよすぎました。

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    2022年09月16日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    そうきますか。ドラマ化されたというのも頷けますね(良くも悪くも)。ライトな感じでも、基本的には「可能性」で見せたものがしっかり出ていますよね。

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    2022年08月22日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    ネタバレ

    千曲川さんの犯人を追い詰めるところがとてもおもしろかった。また、犯人のニックネームみたいなものもおもしろかった。橋田の以外なところがわかった場面がとても印象的だった。

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    2020年04月11日
  • 特選 THE どんでん返し

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    どんでん返しを銘打っていて、騙されないと思っている読者をあっさり騙す本です。
    個人的には「神様」が好きす。
    「それは偶然」には本書自体が登場するというおまけまでついています。笑えました。
    シリーズになっているので、他も読んでみたくなりました。

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    2019年06月15日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    全体的に構成がすごくよかった。

    はやみねかおる、恩田陸は関連する本を読んでいた方がおもしろいけれど導入としてもいけると感じた。

    井上真偽はドラマがおもしろかったから、ちょっと期待して読んだら期待通りでうれしくなった。

    アンソロジーはいろいろ摘まめてやっぱりよい

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    2018年10月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

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    2018年06月29日
  • その可能性はすでに考えた

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    ネタバレ

    家畜が死ぬ。猫が雑に投げられるシーンがある(猫は怪我とかはしない)。
    グロめな描写が多いので人に勧めにくいけどトリック凝ってて好きだった

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    2026年02月23日
  • アリアドネの声

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    ラストの緊迫感と結末がとても良かった。作者の初期の作品よりも読みやすくなってるのだけれど、リケジョとか給食のおばちゃんとかの砕けた表現の古さ?無礼さ?のノイズが気になってしまった。

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    2026年02月21日
  • アリアドネの声

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    一応私はドローンパイロットなので、操縦の緊張感など理解できますし、LiDARも自動運転で使われている技術で少し知識があるので物語に入り込みやすくて楽しめました。
    どんでん返しっていつあるんだろうと読み進めていると最後の最後にひっくり返りました。

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    2026年02月20日
  • アリアドネの声

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    「見えない、聞こえない、話せない」
    三つの障害を抱える少女を救う物語。

    最初はそういう話だと思っていました。
    でも、それは大きな勘違いでした。

    救助の最中、彼女は"目が見えていなければできない行動"をとったのです。
    私は思わず「障害をもっているって嘘だったの?」と疑ってしまいました。

    タイムリミットが迫る中の緊迫感。
    そして、自分の先入観の浅はかさ。

    この物語がどのような結末を迎えるのか、ぜひ
    ご自身で確かめてみてください。




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    2026年02月20日
  • その可能性はすでに考えた

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    あららら、おもろ
    井上真偽さんはアリアドネの声が刺さらなかったので、今回もやっちまったかと思ったが…
    途中までは厨二バトルものかと思ってヒヤヒヤしたじゃんかよ、あぶねー。
    いやいや心配無用、多重解決の新機軸スーパープロットでした。
    多重解決って元は名探偵に対するアンチ設定だと思うのだけど、それを逆手にとって多重推理を名探偵に否定させていくとは…。
    その可能性は考えたことなかったー、ごいすーです。
    始めはその多重推理の内容も弱っ!て思ったが、最期には多重の推理自体を伏線に使うのもさすがの一言。
    もっと評価高くても良いけどなー、複雑すぎんのかな。
    総じての読後感想は"アレ"を言

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    2026年02月20日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    立ったキャラクターに可能性を潰しこむ推理、今回は倒叙的要素も加わってとても面白かった。論理展開とユーモアは前作同様、次作も楽しみ。

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    2026年02月18日
  • アリアドネの声

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    文庫王国から。”方舟”の設定がずっと思い浮かんでいた。内容は特に似ている訳でなく、本作ならではのスリリングな展開が、ページを繰る手をなかなか止めさせない。

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    2026年02月16日