井上真偽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの物語は無理という言葉が何度も出てくる。主人公高木は兄の死に自分が深く関わっていて、無理と思ったらそこが限界だ、という兄の言葉に縛られている。高校時代のクラスメイト韮沢は、不幸な事故により、無理は無理なのだ、と今の状況を諦め受け入れている。見えない、聞こえない、話せない中川さんは、それを苦として捉えず、前向きに生きている。
大きな地震により地下に取り残された中川さんをドローンによって救うべく、高木ら救助隊が奮闘する物語。
限られた時間、環境下でトラブルが何度も発生し、救助を進めていく中で、救助隊それぞれの心の動きが細かく表現されていく。
印象に残ったのは高木の夢に出てきたお兄さんの言葉、自分