井上真偽のレビュー一覧

  • 探偵が早すぎる (下)

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    ネタバレ

    千曲川さんの犯人を追い詰めるところがとてもおもしろかった。また、犯人のニックネームみたいなものもおもしろかった。橋田の以外なところがわかった場面がとても印象的だった。

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    2020年04月11日
  • 特選 THE どんでん返し

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    どんでん返しを銘打っていて、騙されないと思っている読者をあっさり騙す本です。
    個人的には「神様」が好きす。
    「それは偶然」には本書自体が登場するというおまけまでついています。笑えました。
    シリーズになっているので、他も読んでみたくなりました。

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    2019年06月15日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    全体的に構成がすごくよかった。

    はやみねかおる、恩田陸は関連する本を読んでいた方がおもしろいけれど導入としてもいけると感じた。

    井上真偽はドラマがおもしろかったから、ちょっと期待して読んだら期待通りでうれしくなった。

    アンソロジーはいろいろ摘まめてやっぱりよい

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    2018年10月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

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    2018年06月29日
  • その可能性はすでに考えた

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    "奇蹟"の存在を信じる探偵、上苙(ウエオロ)。
    そんな彼のもとを訪れた依頼人は、10年以上前に山村で起きたカルト教団の集団自殺事件の唯一の生き残りである元少女だった。
    彼女には当時首を斬られた少年に抱えて運ばれた記憶があり、そんな常識的にありえない事件の真相を調査してほしいと依頼する。
    残っている情報は、当時の資料と依頼人が当時書いていた日記のみ。
    ウエオロは、首のない状態で人を抱えて運ぶという"奇蹟"を証明するために「人知の及ぶあらゆる可能性を全て否定」しようと試みる。そんな彼の前に現れる刺客たちは荒唐無稽ともいえるようなあらゆるトリックを提示し、それ

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    2025年12月21日
  • アリアドネの声

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    「三つの障害を抱えた女性をこの極限状態の中でどのようにして救うのか」

    これを本筋にストーリーは進みます。
    もちろん進むごとに様々な困難が降りかかりますが、無駄に引き延ばすこともなく、ちょうどいいテンポで解決していくため、非常に読みやすい作品でした。

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    2025年12月21日
  • アリアドネの声

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    巨大地震によって閉じ込められた女性を救う話。その女性は見えない、聞こえない、喋れないの三つの障害を持っている。ドローンを使って彼女を無事に誘導することが出来るか。

    テンポ良く話が進み一気に読んでしまいました。途中から何となく仕掛けなどが読めてくるところは正直ありましたが、最後まで手に汗握る救出劇でした。

    いろんな意味で映像化は難しいだろうな。小説だから出来るいいお話でした。

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    2025年12月20日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    前作よりもかなり分かりやすい仕上がりになっていた。
    しかし、それにより前作の圧倒的な知識と推測からなる説得力の強さが今作は少なかったように感じる。
    でも、面白かった。

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    2025年12月19日
  • アリアドネの声

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    張りつめた緊張感と、少しの違和感。
    それが解放されるラストは素晴らしい。
    繰り返される「無理だと思ったらそこが限界だ」と言うセリフも、最後には離陸するドローンのようにふわっと心を軽くさせてくれた。

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    2025年12月18日
  • アリアドネの声

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    救助の手が届かない地下施設に閉じ込められた見えない聴こえない話せない女性をどう救い出すか。読み始めてすぐにひき込まれ見守るような思いでページをめくる。緊迫感を味わいつつラストの驚き涙が出ました。面白かった。

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    2025年12月18日
  • アリアドネの声

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    「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱える女性をドローン操縦で避難誘導する。様々なトラブル、周囲の声、そしてある疑惑・・・
    興味深く読み進め、最後は温かい終わり方で読後感も良かったです。

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    2025年12月17日
  • アリアドネの声

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    なるほどな。
    人は先入観を持った瞬間それ以外の可能性についてなかなか想像ができないよな。
    見事な結末。

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    2025年12月16日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    ようやく気づきましたが、多重解決ものが好きです。
    その中でも群を抜いてロジカルなのではないでしょうか。
    推理の否定の材料と思われるところにマーカーを引いて読み進めてみましたが、全く想像もしていなかったところに、材料が隠れていたりしました。
    こちら、なんとか続編出ませんか…?

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    2025年12月16日
  • アリアドネの声

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    ドローンについての知識が乏しく読み返したりしていたので、緊迫した状況そのままに読み進めるのは難しかった。でも知識がなくても分かるように書いてくれているのはありがたい。

    「できない」ことの証明は(医学的にはどうなのか分からないけど)難しい。
    無理、だから他の「できる」方法を探して実践する。他者目線からはその人が「できる、している」ことをもって、「できない」ことを推測するほかない。白杖で足元を確かめながら歩いている(できること)から、目が見えないのかな、とか。

    「無理だと思ったらそこが限界」というのは、安西先生の「諦めたらそこで試合終了」みたいな意味かと思ったけど、最後まで読むと「無理だと思う

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    2025年12月14日
  • ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編

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    街の空気ごと味わう連作ミステリー。
    ぎんなみ商店街という舞台がとても生き生きしていて、読み進めるうちに「事件を追っている」というより、この街の日常に立ち会っている感覚になる。登場人物のキャラクターが本当に魅力的で、特に三姉妹の掛け合いは自然体で心地よい。それぞれの距離感や言葉選びに、家族ならではのリアリティがある。

    商店街の人々との交流も印象的で、誰かが誰かをさりげなく気にかけている、その空気感が温かい。派手な展開で引っ張るタイプではないけれど、その分、人の表情や関係性がじわじわ効いてくる。
    同じ出来事でも視点が変われば見え方が変わるはずで、BROTHER編を読むことで、この物語がどう広がる

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    2025年12月13日
  • ミステリー小説集 脱出

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    多種多様な脱出者の短編集。
    個人的には屋上のとこ森のが好きだった。
    最後はバイオハザードでこれもまた新鮮だった。

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    2025年12月13日
  • ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編

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    井上真偽さん、ありがとうございました。
    こりゃ、2冊読まなきゃダメな作品ですっ。
    どちらか一冊でも・・・なんて嘘っぱちじゃい!
    1➕1が3にも4にもなる作品です。

    連作短編が好きな人にはオススメできそうです!

    sister1話からbrother1話、brother2話から
    sister2話へ、sister3話からbrother3話へ
    読みました。
    最初と最後はこの選択でよかったです!

    brother3話を読むまではsisterが良かったけど
    brother3話はこれまでのモヤモヤ回収、
    スッキリマックス!でbrother編も良かった!

    ただ、ほんタメのお二人の解説コメント、
    ほぼほぼ被

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    2025年12月10日
  • アリアドネの声

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    無理だと思ったらそこが限界。この言葉は時に刃物になるなと思った。他にもある可能性があるということを放棄して、無理だと思ったことに対して、それ一点に集中し過ぎるがあまり知らず知らずのうちに自分を傷つけているからである。

    無理だと認めることで初めて見える道がある。このように考えることで視野が広がり、気持ちが楽になった気がした。

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    2025年12月08日
  • アリアドネの声

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    夏、このまま日本が暑くなっていくのなら、地下に住むしかないのではと思ったことがあったのですが、この本を読んで難しいと思ってしまいました。
    余談はさておき、地震で地下に閉じ込められてしまった「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害をもつ女性をドローンを使って助け出そうとする。ミステリーとして、色々想像しながら読めて面白かったです。最後は目からボロボロと…

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    2025年12月08日
  • アリアドネの声

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    読み終わって満足度の高い作品だった。
    救護者が誘導されている最中の描写で別冊があっても良いのでは。
    個人的には、エピローグ的なものが欲しかったな。

    表面的なところをさらうだけではやはり本質的なところを理解することは難しく、現場に立って実際に感じることが大事だと再認識させられた。

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    2025年12月06日