あらすじ
山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。
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Posted by ブクログ
キャラに惹かれるものを感じた。展開としては、多重解決型でこれはこれでアリだなという印象を抱いた。先にこの証明は無理では?と思わせてからの主人公の華麗な手腕には美しいものがあった。二作目も楽しみ
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ひとつの事件から多くの可能性を否定していく話の進み方が面白かった。最後の方では探偵否定に対しての否定をされたり探偵自信が仮説を立てていて変化もあり読んでいて楽しかった。それぞれの章で細かく煮詰まっていて作者の知識が凄かった。
恋愛描写も少し混じっていて楽しめた
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読みにくさは否めないが、我慢して最後まで読んで欲しい
解説の言葉を借りますが、ミステリー小説は、こんなこともできるんだという衝撃を味わえます。
論理と論理のバトル、普通では起こり得ない“奇蹟”の証明、全ての現実的な可能性を否定すれば、“奇蹟”の証明になるのか?そもそも今回の事件は“奇蹟”だったのか?本当に全ての可能性を否定したのか?どこか先入観に陥って見落としはないのか?
読んでる間ずっと考えて考えて、
奇蹟としか言いようがない⇄論理で説明できる
の行ったり来たりで全く飽きずに読み進められました。
中国語があったり、難しい漢字の読みがあったり、登場人物の読み方が難しかったり、場面や展開の移り変わりが激しかったり、で難しく感じてしまうが、それで読まなくなってしまうのは本当に勿体無い。
特に後半からラストにかけて、もう読み進める手が止まりません。
可能性の話をするのはめちゃくちゃな展開になりそうでないか?と心配もしたが、ただの杞憂でした。
ちゃんと筋が通っていて、論理で掛け合いがされます。
最後まで読んで、謎に包まれた事件の真相に是非触れて欲しいです。
2026年2冊目
Posted by ブクログ
カルト宗教団体で起きた集団斬首自殺事件の真相を様々な角度から奇蹟であることを証明しようとする、お話(?)。
探偵さんは色々な可能性をすでに考えていて、格闘マンガさながら、強敵がどんどん現れ仮説トリック推理バトルが展開されていく。
推理バトルには黒幕が存在していて、探偵さんとの因縁があったり、宗教や歴史やロジックやなんやら詰め込まれていて濃厚な作品だった。
最後はいちおう謎が解明されていて、その可能性はなかったわ、となった。←?
ちょいこねくり回し感はあったけど、続編もあるようなので楽しみ。
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うわー難しかった!けど難しいからこそ、全部わかった時の爽快感半端なかった!!!
繋げ方がうまかったなあ…物語の。そこがつながってくんだ!と読んでて飽きなかった。
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あらすじを見て面白そうな事件だと思って購入。
主人公の探偵のもとに、『過去起きた事件について、一部の記憶が抜けている。真相を推理してほしい』という依頼が舞い込む。『すべての可能性が否定できればそれは奇跡だ』と言う探偵に対して、色々な可能性を突き付ける相手が現れる。探偵は見事にその可能性が実現できない理由を突き付けられるのか?
という話。どのキャラクターも可能性を突き付けてるだけなのだが異能バトルを見たような会話の緊迫感。登場人物の会話から前作があるのかな?と思ったのだがそういわけでないっぽい。1つの事件に対してあらゆる可能性が検討されていくのが新感覚で面白かった。
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ミステリとしての新しさ、斬新さに惹かれるとともに、論理的に語られる推理や反証、魅力的な主人公探偵は昔ながらの本格推理小説を感じさせる作品。
奇跡の証明と言う、どでかスケールで展開されていくこのお話し。登場人物も中国裏社会の女帝やローマ教皇まで出てきて、エンタメ的にもワクワクするのだが、忘れちゃいけないのは全て起こっていることではなく、10年前に起こってしまったことについての推理が口上で展開されていくというだけの話。そして、それだけの話がなんとも面白い!!
ちょこちょこ出てくる宗教や歴史への蘊蓄も楽しめた。
Posted by ブクログ
言葉使いが小難しく、キャラクターも漫画チックで少々厨二病っぽい設定(名前のつけ方もそれっぽい)でも中身は斬新な多重解決もの。相手の推理を否定することで奇蹟があることを証明しようとする探偵。事件の真相へのアプローチが普通と違うだけでうける印象が変わる。事件現場へは行かずに警察の調書や少女の証言のみで推理するので安楽椅子探偵でもあるか。昔の事件であり証拠は限られているので全ては可能性でしかない。そこでタイトル「その可能性はすでに考えた」になるわけだ。タイトルまで厨二病っぽくラノベみたいだけど、ミステリのジャンルの幅を広げてくれる画期的な小説である。
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家畜が死ぬ。猫が雑に投げられるシーンがある(猫は怪我とかはしない)。
グロめな描写が多いので人に勧めにくいけどトリック凝ってて好きだった
Posted by ブクログ
あららら、おもろ
井上真偽さんはアリアドネの声が刺さらなかったので、今回もやっちまったかと思ったが…
途中までは厨二バトルものかと思ってヒヤヒヤしたじゃんかよ、あぶねー。
いやいや心配無用、多重解決の新機軸スーパープロットでした。
多重解決って元は名探偵に対するアンチ設定だと思うのだけど、それを逆手にとって多重推理を名探偵に否定させていくとは…。
その可能性は考えたことなかったー、ごいすーです。
始めはその多重推理の内容も弱っ!て思ったが、最期には多重の推理自体を伏線に使うのもさすがの一言。
もっと評価高くても良いけどなー、複雑すぎんのかな。
総じての読後感想は"アレ"を言いたくなる、それに尽きます。
そうです"その可能性はすでに考えた"って明日職場で連呼している自分が見えます。不可避です。
あー、はやく言いたい!
Posted by ブクログ
表現など少し読みづらさを感じる作品。だが、初めて読むミステリーの形で、しかもかなり面白い作品だった。
全貌を理解した上で、時間をあけてもう一度読み直そうと思った。
Posted by ブクログ
井上真偽さんの作品を読むのは2作目です。
最近気になっている作家さんのうちの1人。
「アリアドネの声」も面白かったです(語彙力消失してますが、ここでは割愛します)。
こちらは新しいタイプのミステリーといったところでしょうか。
“奇蹟”の存在を信じる青髪の探偵、上笠丞。
奇蹟とは、神の御業としか思えない現象のことだそうです。
ある宗教団体の村で起こった集団自殺、1人生き残った少女。
少女が目を覚ました時に目にしたのは、同じ村で育った首と胴体が離れた少年の死体だった。
数年後、少女は探偵のもとに現れ、事件の真相を調べてほしいと依頼します。
少女の記憶によると、集団自殺から助け出され、首のない少年が自分を祠に運んだのだといいます(運ばれる際、少女は少年の頭部のようなものをお腹に抱えていた)。
目に光が宿る探偵。
果たして真相は⋯
ここから、推理バトルが始まります。
次々に探偵のもとに現れる登場人物は、あらゆる仮説を立て推理、トリックを論じますが、その全てを探偵はことごとく否定、反証していきます。
これは“奇蹟”であると(笑)
登場人物はみんなキャラがたっていて、まるで映画やアニメを見ているかのようでした。
後半はちょっと難しかったですが、読後感はわりと良かったです。
ちょっとひと癖ある変わったミステリーが読みたいといった方におすすめします。
続編もあるようなので、そちらも読みたいと思います。
Posted by ブクログ
"奇蹟"の存在を信じる探偵、上苙(ウエオロ)。
そんな彼のもとを訪れた依頼人は、10年以上前に山村で起きたカルト教団の集団自殺事件の唯一の生き残りである元少女だった。
彼女には当時首を斬られた少年に抱えて運ばれた記憶があり、そんな常識的にありえない事件の真相を調査してほしいと依頼する。
残っている情報は、当時の資料と依頼人が当時書いていた日記のみ。
ウエオロは、首のない状態で人を抱えて運ぶという"奇蹟"を証明するために「人知の及ぶあらゆる可能性を全て否定」しようと試みる。そんな彼の前に現れる刺客たちは荒唐無稽ともいえるようなあらゆるトリックを提示し、それを事実や証言に基づいて反証することウエオロに求め、彼らの推理の攻防が始まった。
設定はかなりぶっ飛んでいるし、出てくるキャラクター達は漫画に登場しそうなくらい濃い面々ばかり。
そんななかでも突飛なトリックを、探偵ウエオロが物語の序盤で提示された事実・証言のみで論理的に否定していくというギャップがとても面白かった。
正直物語で展開される刺客とウエオロの攻防の内容が自分には高度すぎて理解できなかった部分もある。
読者を置いていっても構わないとでもいうような登場人物たちと展開によく分からない部分はありながらもワクワクして、とにかく置いていかれないように、必死に追いかけるような読書体験だった。
読み終えて、序盤で提示された情報のみで反証するという構成や真相への辿り着き方等、作者の井上さんはいったいどんな風にストーリーを組み立てているんだろうと怖さすら感じた。
自分の理解が追いつかなかったのが残念だったので、図の説明や要点をまとめた表があったら、もっとテンポよく読めたかなと思う。
けれども最近は複雑なトリックを図で説明してくれたり事件の要点をまとめてくれていたりする小説も多く、自分がそれに慣れすぎてしまっているのもあるかもしれない。
いずれにせよ、続編も置いていかれそうになりながら読むのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
1.因習村設定好き
このような崖に囲まれて大麻を育てている村設定好き。金田一少年の事件簿とかトリックに近い設定かも。凄惨な殺人の中で救いを持たせる物語が良かった。
2.いままで読んだミステリとは違う。
一つの事件に複数の解を持ち寄って検討し続ける設定はほかにない感じがした。ただ、主人公の生い立ちにかかわる要素が、続編を読まないとわからないような気がする。事件に集中したいのにそれ以外の要素が邪魔にも感じる。
一気読みしてしまった。
Posted by ブクログ
うーん、率直にいってあまり好きな作品ではなかった。同じ作者で言えば「恋と禁忌の述語論理」の方がミステリーとしても物語のどんでん返しとしてもよっぽど面白かった。
作品の結末は物語の趣旨上ああなって然るべきなところはあるのでそこは否定しないけれど、その内容自体が特に衝撃的というものでもなくその上中途半端に御涙頂戴な展開にしようとした感が否めない。
もっと言えば、現実離れした中国マフィア同士の因縁やら師匠を止めようと探偵のかつての弟子が推理勝負を挑んできてどこぞの少年漫画かという展開で一つ一つの謎解きが実際より陳腐に思えてしまったのが残念である。
Posted by ブクログ
謎解き部分は微妙。逆転裁判というゲームに似ているけど、僅かな可能性も全て否定するという観点でかなり無理のある推理が多かったり、結構あっさり相手側が引いたりしていて、ご都合主義を感じてしまった。
また、逆転裁判チックと書いたが、掛け合いのテンポが微妙だったり、キャラが全体的に毒気の少なく、会話部分での面白さも無かった。
後、推理の答え合わせの部分がなく、憶測で物語が終わってしまったのも残念。
推理の風呂敷を畳みきれていないけど、世界観はやけにこじんまりしているというか、登場人物が少なくて、淡々としてしまっていたと思う。
あまり人には勧めないかも。
Posted by ブクログ
話自体は面白いし登場人物のキャラもたっているが文章が漢字の使い方など独特で慣れず最初読みにくいのがマイナス評価、結果的に教祖と少年が好感度あげてます。
Posted by ブクログ
奇跡を追い求める探偵の主人公が、超常現象を現地に行かず、可能性を潰していくことで、真実を導き出す過程が面白い。
どのトリックもミステリとして読み応えがある。
ただ、登場人物のキャラが濃い。後半は謎解きへの導入がギャグ過ぎる。文字として読むと小っ恥ずかしいが、マンガやアニメなら馴染むかもしれない。
Posted by ブクログ
何言ってるかさっぱり頭がついて行かなかったが、「その可能性はすでに考えた」という言葉が出てくるとテンションが上がった。
結果望んだ形ではなかったかもしれないが、解決?できたのは良かった。
何でそんな借金したのかがずっと気になった。
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多重解決ものとして、たくさんのハウダニットを提示し、そしてそれを論理的に否定していく。個人的には推理小説もあくまで小説の一つであって、自分が犯人当てをしながら読むわけではないため、そういものかと読み進めてしまうことが多いのだが、この作品はトリックそのものを如何に否定していくかが焦点であり、論理的な展開にならざるを得ない部分が、とっつきにくさや小難しさを生み出してしまっているのだと感じた。
読者への挑戦でしっかり立ち止まって考えるタイプの人には、唸らされる作品だと思われるし、反対に、挑戦なんていいから早く答えを教えてくれと思う人にはやや焦ったいものになるのだと思う。
Posted by ブクログ
血なまぐさい話は苦手なので、辛抱を要した。
救いがあればいいなと期待し読み進んだ。
ロジカルな構成、自分的にこれまでにないミステリーでした。疲れた。
Posted by ブクログ
推理小説の新たな体系って感じがしました
推理バトルがドーンドーンバコーンって感じで襲いかかって来ます
面白かったのですが、正直を言えば、なぜ読み切れたのかが不思議です
あと、個人的にはあんまり人生で「可能性」を単体で使いたくないなと思わされた時もありました
ここまで不確定で情報のない言葉か……と一瞬感じました、今はそんなこと思ってないですけど。
Posted by ブクログ
山奥の村で起こった集団自殺事件。主人公の探偵はある奇跡を証明するために、次々と現れる刺客による仮説トリックを否定していく。
作者の知識量や発想力には驚かされたけど、個人的にハウダニットにあまり興味がないのであまり面白いとは思わなかった。
Posted by ブクログ
「アリアドネの声」を先に読んでいましたが、そこまでの感動はありませんでした。
内容が難しく頭の悪いワタシにはサッパリコンコン理解が及びません。
でも、最後に救いがあったことは良かったと思います。
Posted by ブクログ
奇蹟を追い求めるお話。論理の組み立てがすごく、途中から何を否定しているのか分からなくなって??とはなりましたが、楽しく読めました。ロジックは好きでしたが、設定が非日常すぎて入り込みにくかったです。あとちょっとキザかなーって思っちゃっいました、、
Posted by ブクログ
「奇蹟は世界で最も美しい真実」
本筋とは関係なく登場人物の情報量が多い
タイトルの台詞どおり、あらゆる可能性を否定することで奇蹟を証明しようとするミステリだが、状況説明があまりすんなり入ってこず、時間のかかる本だった
ウエオロのマインドは好きだけどネ
Posted by ブクログ
カルト教団の集団自決現場から唯一生き残った少女・渡良瀬莉世の依頼を受けた探偵・上苙丞。彼は、事件が全くの奇蹟であることを望んでいる。冷めた目で成り行きを見守るヤオフーリンを横目に、数々の仮説を残念そうに論破していく。果たして、全ての可能性を論破した先にある奇蹟へと辿り着くことかできるのだろうか。
まあ、新しい試みである。
事件解決に息巻くでもなく、無関心でもなく、論理的に解決できない道を模索していくという風変わりな構成だ。ありそうでなかった探偵の新境地。この試み自体は興味深い。ただ、既に考えた可能性については網羅的に共有すべきで、後出しで出して良い情報ではない(笑)
ポケモントレーナーのように、推理勝負をしかけてくる方々。上苙丞は、回りくどく奇襲をかけなくても快く推理勝負に応じるのではないだろうか。仮説の討論の前後のやりとりが、もたつきの要因であると思うので、すぱっと本題に入ってほしいと思った。後半で突如現れる枢機卿なんかも含めて、色々盛り込みすぎである。もっとシンプルな方が面白かったかなあ。
キャラ小説としては、もう一歩!
上苙丞もヤオフーリンも見目麗しい設定なのであるが、所作や雰囲気が全っ然美し足りない!!せっかく美男美女設定を盛り込むなら、もっと魅力的に描いてほしい。ただ「美丈夫である」「美しいのである」と直截に述べるだけでは魅力に乏しい。所作や雰囲気、台詞回しなんかで読者を魅了してほしかった。そうでないのなら、無駄なイケメン美女設定はノイズでしかない。
事件が血生臭くて魅力的で良かった。
閉鎖的な宗教集落、集団自決、脱出を目論む子どもたち…魅力の種は十分にあった。もっともっとシンプルにその謎を回収するだけでよかったのに。枢機卿と繋がってた渡良瀬とか、もう本当に蛇足。引き算の魅力ってあるよなあ、と遠くを見詰める瞬間があった。続編では、改善が見られる点もあるという噂を耳にしたので、続けて読んでみることにする。
Posted by ブクログ
奇跡を信じる探偵ウエオロジョウが、ありうる仮説を全て否定することにより奇跡を証明すると言う全く新しいミステリー小説。いろんな賞を取ってる。理屈っぽいので頭空っぽにして読める系ではないけど理解すればロジックゲームみたいではまる。中国マフィア的相棒の女性もキャラが良く中国の諺がちりばめられた文章も面白い。