【感想・ネタバレ】その可能性はすでに考えたのレビュー

あらすじ

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。

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Posted by ブクログ

ほんタメにて紹介されていた作品。久々に論理的思考が必要とされるミステリを読んだ。

緻密に計算された展開というか、1つの事件に対してこんなにも筋の通った仮説とその反証が出てくるものなのかと感服した。
この作品は論理バトルもさることながら、最後のストーリーに少年の優しさを感じられて胸がいっぱいになった

追記
最後の解説を読んでいて、著者である井上真偽さんが実は『探偵が早すぎる』の作者であるとも知って、今までこの方の作品に触れてきたことがあったのかと驚いた。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

主人公の思考が面白かった。
相手への悪態が秀逸で、でも本人は認めていない温情や愛情がある。
「その可能性はすでに考えた」
という探偵の言葉を待っている自分がいた。
面白かった

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

私はこの本が大好きです。
キャラクターものが大好きだからという面が大きいのは否定できないけれど、それを差し引いてもストーリーがあまりにも魅力的である。
 十数年前のカルト集落の集団死亡事件、ただ1人の生存した少女、首切り死体と不可能殺人、そして奇蹟の証明。こんなにワクワクする設定がなかなか揃うこともないだろう。
 この小説が面白い点は、登場する推理仮説が「そんなのありか!」という荒唐無稽なものなのにそれを完璧なロジックで否定し切らないといけないこと。
そう、主人公に与えられる課題の難易度設定があまりにも高いのだ。読んでいる最中、何度も無理だろこれはと思わずにはいられない。そんな時、次のセリフを聞くともうこの小説を最後まで読んでしまうだろう。

「その可能性はすでに考えた」 ーーと、

確かに中国語を多用する読みづらい文や、あからさまな章立て構成は違和感を覚えないこともないが、根幹をなすミステリー部分やバトル部分がしっかりとしているので、ハマってしまったらとことん追いかけたくなる作品だ。
こんなに素晴らしい作品が今もまだ出ていることにワクワクが止まらない。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

様々な可能性を論理的に排除し最後に残ったものは、血腥くはありますが、死を目前にした人間の善性に救いを感じられて、良い結末だったと思います。キャラクターもみんな濃くて楽しく読めました。

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2025年08月22日

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斬新!新感覚エンタメミステリー!
奇蹟を証明したい探偵という風変わりな設定ですが、無理なく入り込めました。
登場人物がみんな癖があり、現実離れしたキャラでもそれも魅力の一つになっています。
馬鹿馬鹿しい可能性を全部潰していき、全ての可能性を反証できたらそれは奇蹟の証明であるという、頭がこんがらがりそうな話ですが、予想に反して一気読みしてしまいました。
探偵が奇蹟にこだわる理由も想定内でしたが、彼を取り巻く人たちがそれぞれ違う理由で彼に執着するのが面白かったです。
続編も期待!

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2025年08月07日

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ネタバレ

1.因習村設定好き
このような崖に囲まれて大麻を育てている村設定好き。金田一少年の事件簿とかトリックに近い設定かも。凄惨な殺人の中で救いを持たせる物語が良かった。

2.いままで読んだミステリとは違う。
一つの事件に複数の解を持ち寄って検討し続ける設定はほかにない感じがした。ただ、主人公の生い立ちにかかわる要素が、続編を読まないとわからないような気がする。事件に集中したいのにそれ以外の要素が邪魔にも感じる。

一気読みしてしまった。

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2025年12月01日

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ネタバレ

物語の構図が斬新でした。
過去起きたカルト宗教団体集団自殺事件。生き残りの少女の証言、当時の物証だけを頼りに、事件を紐解いていくストーリー。

よかった点は探偵が奇蹟を肯定するために推理を重ねるところです。こういったストーリーはだいたい奇蹟をトリックのものと否定し、暴くために探偵は動くものですが、本作は全く逆です。

何人もの個性豊かなキャラクターたちが、奇蹟を否定するために推理をしていくなか、主人公はそれを反証し、跳ね除けていきます。
犯人探しというより、推理ゲームをみんなで解いていくような進行です。後半はディベート対決のようになりますが、試みとしてとても魅力的だったと思います。

周りの人間が殺されていくような緊迫感がなく、推論で話が進んでいき、答え合わせがないので、すこしぼんやりした展開にはなるので、サスペンス調な作品が好きな人には不向きです。
登場人物設定はすごくアニメチックです。
ちょっとやりすぎなくらいです。平成のティーンアニメ感があります。属性モリモリです。ここも合わない人がいると思います。おじさんは少し気恥ずかしく読みました。
探偵が話し始めると反証がすぐに始まって論破してしまう構成のため、肝心な場面で毎回酷い目に合う主人公に涙を禁じ得ません。えっ?また具合悪いの!?

中学生、高校生あたりの子が読めば、影響を受けるかもしれませんので注意です。

急に中国語で悪態をついたり、「その可能性はすでに考えた」なんて先生に言わない様にしましょう。

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2025年11月12日

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【短評】
人生初の井上真偽(いのうえまぎ)である。素敵なお名前。
10点満点中1000点みたいなタイトルに惹かれて手に取ってみた。果たして、実に好みな作風だった。タイトルが好き。キャラクタが好き。スタイルが好き。琴線に触れたと言うべきか、波長が合ったと言うべきか、ゾワッとする位に嵌った感じがした。

探偵・上苙丞(うえおろじょう)は、とある理由から「奇蹟」の存在を肯定している。故に「人知の及ぶ全ての可能性を否定すること」により、彼は「奇蹟」を実証せんとする。
新興宗教団体「血の贖い」において発生した大量殺人事件。首を斬られた人間が少女を運んだとしか思えない不可能犯罪を調査し、彼はそれを「奇蹟」と結論付けた。
現れるは海千山千の論客達。彼らが披露する「推理」を傾聴した上で、探偵は嘯く。
「その可能性はすでに考えた」

好きな要素が多過ぎた作品。
あらゆる推理を否定することで神の奇蹟を実証する、という形態が最高にロックだ。
ワトソン兼語り手の姚扶琳(ヤオフーリン)も大好き。「ーーあるね」的な喋り方をする探偵の債権者と言うポジションが良いし、中国的な考え方に基づく皮肉の効いた筆致も癖になる。各章のタイトルが、内容を象徴するような中国の諺という点も素敵。
貪るように読み進めることが出来た。

では、何故4点となったのか。
「推理」が直感的でない、というのが正直な感想である。整然とした論理展開であることは認めつつ、内容が難解でイメージが浮かび辛い。無論「難解である」ことは瑕疵には当たらないが、理解が一拍遅れ、リズムが崩れた感はある。このへんを雰囲気で押し通すことも出来ると思っているが、残念ながらそこまでの瘴気は纏っていなかった。

【気に入った点】
●フーリンが気に入った。真相を明らかにする手段として「凌遅刑」を持ち出すワトソンという時点でもう大好き。中華的な視点が新鮮で心地良かった。地の文が性に合うならば、読書は一気呵成である。
●推理を片端から否定するという新たなミステリィの方法論が斬新だった。「どこに着地するんだろう」という興味が尽きなかった。最終的な着地点も悪くなく、是非続きも読んでみたいと思った。

【気になった点】
●「推理」がやや分かり辛いこと。脳内でイメージ可能なギリギリのラインというか、気を抜くと「ほーん」と流してしまいそうになる。同一の事象に関する「真相」が連続するという構成上、議論が枝葉に行きやすいというところか。射抜くような衝撃が欲しかった。
●キャラが立っていて、各々が動いているだけで楽しいが、個性的な論客が登場と退場を繰り返すため、段々と食傷気味になる。個人的にはリーシー辺りがピークだった。

明確な弱点を認めつつも、狂おしい程に好きだった作品。
まだ摂取したり無いと体が叫んでいるため、近々に次作に取り組みたいと思う。

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2025年11月03日

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ある事件の真相を証言だけを基に探るお話
探偵は奇蹟を信じており、それを証明するため「実現しうる可能性を全て論破する」という勝負に挑む…

証言に基づいてはいるけど実現可能性はかなり低いトンデモ理論を、これまた証言から読み取れる論証で論破していく様を、推理など全く出来ない自分は「ほぇ〜」と感心しながら読んでいました笑

各人の主張も、トンデモ理論ながらしっかり証言に基づいていて、丁寧に構築されている印象です

逐一まとめ的に「つまりこういう事」という分かりやすい説明が入るので助かります

基本的な進行役が中国人なので、中国語や中国文化で例えたりするのが少し読みにくいかな…

とはいえ依頼人の真相や、探偵が奇蹟に拘る理由、最終的な結論など色んな展開があって楽しく読めました!

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いや凄い。真偽っち天才すぎるわこれ。これぞザ・新本格。
初回の決め台詞には厨二心がくすぐられたぜ。

同じ多重解決の『毒入りチョコレート事件』や『ミステリーアリーナ』と明確に違うのは、最初に推理に必要な手がかりをすべて開示し、かつ不可能性が極めて高い逆密室状況で、多重解決が繰り広げられること。これは奇跡の存在を証明するために、あらゆる可能性を否定する名探偵という設定が功を奏している。名探偵と推理対決をする相手はただ「可能性」を示すだけでよくなるのだから、フィージビリティーの問題を元から排除しているという隙の無さ。なにより、3つの説が出揃ってからなされる"ある趣向"には、細部まで精緻に練られたプロットと真の狙いに度肝を抜かれた。だが、本作はそこで終わらない。名探偵とライバルの対決の末に、やはり人智を超えた奇蹟は否定される。ただ、血の通った人間の生み出した奇蹟だったと… パチパチ 『名探偵のいけにえ』もそうだが何食ってたらこんなん思いつくんやろねぇほんと。
エンターテイメントとして面白いかという問題は確かにあるが、従来のミステリーを1歩進化させた作品というのには完全に同意だ。

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2025年10月07日

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ネタバレ

 
 探偵が奇跡を証明するために、あらゆる可能性を否定するという話は非常に面白かった。あらすじを見た時はドラマtrickとは対になる探偵だなと感じた。
 trickの山田奈緒子は自分の超能力を否定するためにあらゆる霊能力者のインキチを暴く探偵。一方で、今作品の探偵は母の超能力を肯定するために、現実主義者の推理を否定する探偵。この2人が摩訶不思議な事件に遭遇した時、どんな結末になるのか想像するだけでもワクワクする。
 

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2025年10月02日

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ネタバレ

その可能性はすでに考えた

多重解決ミステリという少し珍しいジャンルの本作
読む前に想像していたような話ではなかったが、自分としてはかなり好きな作品
恐らく評価を下げているであろう中華を絡めた若干読みにくい登場人物達も、個人的には好きになれた

ただし、主人公が“奇蹟“を信じるに至るまでの一連の流れとラスボスは完全に蛇足だろうと感じた
もっとシンプルに他の推理者の推理を主人公が上回り薙ぎ倒す描写が見たかった
続編でも枢機卿とやらとの対決が続くのだろうか?

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2025年09月15日

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推理バトルをし奇蹟を証明する探偵、最後までピンチがありながら論理的に解明しドゥニの妹を救いました。私は「幕間」でやさしい2人の語りとドゥニのとった行動がとても胸を熱くさせられました。これを読んだ人で本当のリゼは助かった後どーなったのか気になりますね!?最後までミステリーでした。

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2025年09月10日

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カルト集団の斬首集団自殺現場で気を失っているところを、首無し死体に安全な場所まで運んでもらったという少女が真相を明かしてもらいに来る。この時点でまず面白い。その真相を色んな人が明かしにするが、上苙はあらゆるパターンを想定し全てを否定する。通常探偵はトリックを明かすために理論を構築するのだが上苙は逆にトリックがないこと(奇蹟)であることを証明するために理論を構築する。そこがとても新鮮で面白い。またこの話はいくつか場面の転換はあるものの基本的には座ってお喋りしているだけである。刺客が持ってきたトリックを上苙が否定する。それをひたすら繰り返す。ケツが痛くなりそうだ。ただ、割と登場人物のキャラが濃いというかラノベ的と言うか漫画的というかそこは好みが分かれそうだった。個人的に好きではなかった。それに全体的にセリフ回しもダサすぎる。特に『憂思黙想』こんなに心の底からダサいと思える設定もなかなか無い。後は「無自覚に叙述トリックを使ってしまったか・・・・・・」などセリフ回しもそうだ。前者はあえてと思えるが、所々にあるセリフ回しの痛さは作者由来のものではないだろうかと思う。痛いキャラにしているのではなく、かっこいいセリフを言わせているつもりだが作者本人の痛さが出ているのではないか。そして常々気になったのがフーリン。設定はてんこ盛りなものの口だけで活かされた場面が一つもない。終始相手のいいようにやられ口だけでキザな言い回して何とかメンツを保っているシンプルな無能。そもそも上苙に大量の貸付をしているもの意味が分からないし、小遣い程度しかない依頼に自ら積極的に関わっていくのも謎。この小説は全体的に動機が意味不明で、フーリンの多額の貸金の件もだし、カヴァリエーレ卿が奇蹟を否定するために上苙にちょっかいをかけるのも、大門とリーシーがそれに従っているのも理由を聞いたうえでも意味がわからない。まあ要するにストーリーは面白かったけどキャラクターは全くということ。星を見てもらえれば分かるけど普通に楽しかった。でも微妙なポイントも多い。深いことを考えずライトノベルとして読むといいと思う。

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2025年09月07日

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事件の真相を解決するのではなく、仮説を否定していくことで、それは奇跡であるということを反証しようとする作品。
過去の事件かつ進行形で危険が迫っている訳でもない。良い意味でハラハラせずに純粋に仮説・反証を楽しみながら読めた。

作者の語彙や知識量がすごい。
かなり怜悧な作者だと思い調べたら東大卒。
っそく、続編も読みます。

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2025年08月25日

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ネタバレ

堂仁がすごく輝いていた。
15年前にカルト集団が起こした衝撃的事件の謎を、依頼人の言う通り「奇跡」と証明するために、刺客から提示される「可能性」を否定していく話し。
最終的に辿り着いた「可能性」が本当に尊いもので、幕間の章に出てきたリゼと堂仁の会話も良かった。

ミステリを読み慣れていない人でもラノベのような軽さで読み進めていけると思う。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「奇跡」を証明するため、トリックの可能性を全て否定しようと情熱を注ぐ探偵(その理由は後半明らかになります)。「事件は解決しないで終わるのかな?」と思いながら読み進めましたが、最後はスッキリ解決。

マフィアの中国人やイタリアの枢機卿など、やや現実離れした設定が自分には合わなかったかな。時々出てくる中国語は意味理解が難しく読みにくく思いました。

とはいえ、トリックについての考察は非常に論理的で(少し難しかったけど)、とても楽しめました。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

奇蹟の証明、不可能犯罪の可能性を全否定する。そんなロジックをバトルでやらかす。これは新しい。その可能性はすでに考えた。というキラーワードが痛快。
衒学的ともとれる味付けに一章から突き放しに来るが、我慢の先に面白さが待ち受けている。

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2025年07月27日

購入済み

面白かったです。「探偵が早すぎる」を読んで他の作品も読みたくなり購入しました。すごく難しいし、荒唐無稽なストーリーですが本当に面白かったです。

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2022年10月01日

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話の展開は予想できなくて面白かったけれど、漢字が、、むずかしかった、、、!日本語ではあまり出会わない、中国由来の漢字たち、、、大変だった、、、

奇跡が可能なことを証明するために、あらゆる可能性を検討する探偵の心のゆらぎが少し苦しく感じました

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2025年10月18日

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クセが強いな~。
主人公の名前の読みを最後まで覚えられず…傍点はなくていいから難読語にふりがなください。
あと比喩が多すぎ!
読みやすい文章なのに読みにくいという謎の感覚を味わう。
せっかちなので、メタ的に論破されるとわかっている仮説を延々と読まされるのはつらい…
キャラ設定が盛り盛りなのは、推理勝負が長いぶん幕間を派手したいのかなあと。ただ探偵の過去やフーリンのデレ方に至るまでテンプレで、そこに惹かれるかと言うと…うむむ。
ドウニとリゼの関係はエモく、読後感はよかった。おまけで★3.5かな。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。

奇跡を証明するために可能性を潰していくというスタイルが珍しくて良い。

どの人の推理も結構ぶっ飛んではいるが、“可能性を上げれば良い”ためそこは問題にならないというのも面白い。

びっくりしたのは、回想のリゼと依頼人のリゼが別人だったことで、別人が依頼に来た理由がなかなか重かった。

残念だったのは、枢機卿のターンでこれまでの探偵の反証の矛盾を突いていたが、「それって推理の論拠が正しいと仮定した上での反証では?」と思っていたので、その通りに反論がされて「まあ、そうだよね…」くらいの感想にしかならなかったことかな。

しかし、多重解決が楽しめたので全体としては好きな作品だった!

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

とある殺人事件が犯行可能かどうかをあらゆる可能性を推理して解き明かす探偵。
仮説を考えるのも、それが可能か不可能かを考えるのも凄くて、頭脳戦の極み。頭沸騰しそう(笑)。
「その可能性はすでに考えた」
かっこいい~一度でいいから言ってみたい(*´ω`*)

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

あらゆる可能性を推理した上で、全て不可能であれば、それは奇跡
人は奇跡はあることを信じたい名探偵

10年以上前に起きた事件を、推理する探偵の前に、次々と現れる挑戦者という構図で物語は進展するけれど、私にはどうにも事件が凄惨すぎて、全く感情移入も、自分なりの推理もする気になれず

まぁ、要は私には合わなかった

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

たしかにミステリーの展開としてはオリジナリティがあり、ロジックもよく練られていたのだが、ちょっと小難しさを感じた。
気になったのは、主人公の相棒である女性のキャラ設定。中国人で、裏社会の金貸しで、拷問のスペシャリスト、これは必要だったのだろうか?主人公に一億円以上貸付けをしているのに、依頼者の若い女性が支払う報酬(せいぜい数万〜数十万?)に執着するのは違和感があった。実は主人公に惹かれていた、という描写もないではないが、基本的に塩対応で、「内心では信頼を寄せている」というところまではイメージできなかったのが残念。そういうキャラだから、と言われればそれまでだが…

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

井上真偽作品。頭脳明晰キレキレの主人公いいじゃないですか。依頼人は、私が人殺しでないことを証明して、だっけ?大好きで慕っていた兄のような存在の生首を持って逃げた記憶?!次々と浮上する新しい見解を見事に打ち砕いてくれる主人公。読んでいて気持ちが良い。少し前に読んだから忘れちゃったけど、最後もスッキリ終わったと思う。

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2025年08月16日

Posted by ブクログ

個性的なキャラクターで、クセになる感じ。久しぶりにミステリーを読んだが、エンターテインメント性が強くて、ミステリー苦手な人でも読みやすいかも。
最後は救いがある終わり方ですっきりもするし、切なさとか、余韻もあってよかった。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

中国人キャラクターの魅力は感じるが、中国語や漢文表記、漢字の羅列にルビが振られる語句が多用され、読書のリズムが乱れストレスになった。カタカナの表記だけならそこまで読みづらさは出なかっただろう。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

決めゼリフだけで消化不良…厨二っぽいかっこいい単語とかセリフ回しは出てくるんだけど内容に実が入ってなくて(詭弁の推理対決だし)ただの「可能性」を飾り立ててどうするんだって感じがする。枢機卿だのロシア人だのふりがな振った中国語が多用されてわざとらしい西尾維新という感じ。作者の学歴を知ってるからかなぁ。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

奇跡を信じる探偵ウエオロジョウが、ありうる仮説を全て否定することにより奇跡を証明すると言う全く新しいミステリー小説。いろんな賞を取ってると聞いて。理屈っぽいので頭空っぽにして読める系ではないけど理解すればロジックゲームみたいではまる。中国マフィア的相棒の女性もキャラが良く中国の諺がちりばめられた文章も面白い。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

論理合戦による新しい多重解決ミステリー。色んなコンテンツで紹介され、非常に興味深かった作品。第一印象としては難しい…のですぐに2周目。意外と伏線あって理解も深化したらまぁ納得。

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2025年04月29日

購入済み

難解

文章のリズムが自分のリズムとなかなか合わず、何度かページを戻った一冊。
最後に出された仮説、結論に救われた。

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2022年02月13日

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