井上真偽のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
脱出
脱出をテーマにした短編ミステリー集
阿津川辰海 屋上からの脱出
とあるカップルの結婚式。友人として招かれた一ノ瀬。結婚式に参加しながら、二人の馴れ初め、そして彼らと共通の部活で起きたとある事件について、同じく招かれていたハルと話しながら詳細を思い出していく。
性格柄か、何をそんなに驚いているのか、事件の真相と隠された事実について、微笑ましいとまで読み取ったのだが、現代の読み手はこの様な事は想いがねじ曲がっていると感じるのだろうか。僕にはとある二人の行動は普通だと思うし、されたら嬉しいのだが。阿津川辰海は歴代短編も漏れなく面白いのだが、今作は登場人物のバッグボーン含めあまり楽しめなかった -
Posted by ブクログ
下巻!
事件を未然に防いで、「トリック返し」はええんやけど、一つモノ足らんことが…
事件起こらんから、人死なん!
まぁ、「トリック返し」って、腕一本とか片眼なくなるとかはあるにしても…
コイツら、めっちゃ金持ちやから、復元させそうな勢いやな。
恐怖の四十九日の法要やな。
次から次に、罠仕掛けてるけど、みなバレて、「トリック返し」の憂き目に遭う。
しかし、数打ちゃ当たるになってないか…
普通のミステリーやったら、もっと趣向を凝らしてるから、なかなか、ネタバレせんという話もあるかもしれん。
でも、悪モンやられるから、痛快やし、まぁええわ〜
でも、最後の最後のは、仕掛けが破天荒過ぎて、ヤバかった -
Posted by ブクログ
何か、テレビでやってだけど、見てはいない。
タイトルが面白いので、読んでみようかと。
事件が起こる前にトリック解いて、犯人特定と!
更に犯人には、「トリック返し」!
自身が仕掛け用としたトリックで、自分自身がやられる!
結構、面白い感じ。
この探偵の怪しさが、ええ感じ。上巻なんで、まだまだ、どんな人物かは、よくわからんけど、楽しめそうな予感。
最後の文言
「さあ。狩り場ですよ。お嬢様」
めっちゃ楽しんでそう。
こら、犯人たち、悔しいわな。
下巻も「トリック返し」の嵐なんかな?
楽しみ!
しかし、主人公の女子高生。父親の遺産か知らんけど、兆単位のお金貰えるらしい。
兆って、小さな国なら、 -
Posted by ブクログ
「その可能性はすでに考えた」の続編に当たる作品。
相変わらずマンガチックな推理合戦のお話であるが、今回は物語の展開が見事。
前作は登場人物の自己紹介的な意味合いがあったのもあり、キャラクターの個性を活かしきれてなかった感じがあるが、今作は見事に活かしている。それぞれの役割、行動が違和感なく、読んでいて楽しい。
物語は大きく前半部分と、後半部分に分かれている。
前半部分は、田舎で行われた結婚式の風習で、大杯に注がれた酒を親族でまわし呑む行事の最中に、なぜか男性陣だけが死んでしまうという事件が発生する。花嫁をはじめ、親族の女性たちも大杯の酒を飲んでいるのに、死んだのは男性だけという不思議。一体犯 -
-