井上真偽のレビュー一覧

  • ミステリー小説集 脱出

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    脱出
    脱出をテーマにした短編ミステリー集

    阿津川辰海 屋上からの脱出
    とあるカップルの結婚式。友人として招かれた一ノ瀬。結婚式に参加しながら、二人の馴れ初め、そして彼らと共通の部活で起きたとある事件について、同じく招かれていたハルと話しながら詳細を思い出していく。
    性格柄か、何をそんなに驚いているのか、事件の真相と隠された事実について、微笑ましいとまで読み取ったのだが、現代の読み手はこの様な事は想いがねじ曲がっていると感じるのだろうか。僕にはとある二人の行動は普通だと思うし、されたら嬉しいのだが。阿津川辰海は歴代短編も漏れなく面白いのだが、今作は登場人物のバッグボーン含めあまり楽しめなかった

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    2024年07月20日
  • ベーシックインカムの祈り

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    近未来のSF短編集。
    人の善意について考えさせられた。とても読みやすく、どの話もクオリティが高くて非常に楽しめた。

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    2024年07月01日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    稠密な証明構文を、舐めるように読むほど暇ではないので、スピード重視の読書。それでも楽しいという特殊な色彩のミステリーだ。

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    2024年06月02日
  • ムシカ 鎮虫譜

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    最初は、何だかホラーのような、猟奇殺人のような感じなのかなと思いましたが、違いました。穏やかとは行きませんが、思ったより酷い有り様で終わらなかったのは予想外でした。
    表紙の印象が強くないですか。

    音楽で虫を操るというのが面白かったです。ただ、思わせ振りに出てきた人物の役回りが、重要すぎて、ご都合ヒーロー感があったので、仲間内で解決してほしかったなーという感想でもあります。視点が変わるところは、はらはらして面白かったです。

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    2024年06月02日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    下巻!

    事件を未然に防いで、「トリック返し」はええんやけど、一つモノ足らんことが…
    事件起こらんから、人死なん!
    まぁ、「トリック返し」って、腕一本とか片眼なくなるとかはあるにしても…
    コイツら、めっちゃ金持ちやから、復元させそうな勢いやな。

    恐怖の四十九日の法要やな。
    次から次に、罠仕掛けてるけど、みなバレて、「トリック返し」の憂き目に遭う。
    しかし、数打ちゃ当たるになってないか…
    普通のミステリーやったら、もっと趣向を凝らしてるから、なかなか、ネタバレせんという話もあるかもしれん。
    でも、悪モンやられるから、痛快やし、まぁええわ〜
    でも、最後の最後のは、仕掛けが破天荒過ぎて、ヤバかった

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    2024年05月01日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    何か、テレビでやってだけど、見てはいない。
    タイトルが面白いので、読んでみようかと。
    事件が起こる前にトリック解いて、犯人特定と!
    更に犯人には、「トリック返し」!
    自身が仕掛け用としたトリックで、自分自身がやられる!
    結構、面白い感じ。

    この探偵の怪しさが、ええ感じ。上巻なんで、まだまだ、どんな人物かは、よくわからんけど、楽しめそうな予感。

    最後の文言
    「さあ。狩り場ですよ。お嬢様」

    めっちゃ楽しんでそう。
    こら、犯人たち、悔しいわな。
    下巻も「トリック返し」の嵐なんかな?
    楽しみ!

    しかし、主人公の女子高生。父親の遺産か知らんけど、兆単位のお金貰えるらしい。
    兆って、小さな国なら、

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    2024年04月30日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    探偵が既に推理したトリックが実現可能かどうか、数理論理学を以て検証するという珍しい小説だった。
    テーマが難しいので、もっと読むのに時間がかかるかと思っていたけれど、地の文の軽さや、キャラクターのコメディ感でバランスが取れているのかテンポよく読めた。
    有識者が読んだらどうコメントするのかわからないが、数理論理学に興味を持つきっかけになる一冊だと思う。

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    2024年04月07日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    ネタバレ

    p.161
    謎中毒者 (addicted to riddle)

    面白かった!のめり込んだ!
    けど最後に実は親戚では無かったオチはいただけない…
    そこはもう本当の甥と叔母でいいよ
    タイトルに禁忌のって書いてあるし

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    2024年03月31日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    主人公がどんどん命を狙われるのがこわすぎだけど本人は怯えてないのがおもしろい
    メイドさんもなにかのプロなんだろうな 次巻で活躍しそうで楽しみ

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    2024年03月13日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    ネタバレ

    主人公にすら気付かれずに処理をしているのがすごい。上巻の方が丁寧さがありトリック返しもしているので好き。

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    2024年03月07日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    名探偵が披露する名推理に潜むバグを瞬時に見抜く天才学者
    4つの事件とエピローグで明かされる本当の目的で二重構造のミステリー
    がっつり「数理論理学」の難解な講義を読む…ことをクリアできるかできないか…それが問題だ
    □P:この本を最後まで読めたらクリアできた
    True or False

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    2024年02月14日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    「その可能性はすでに考えた」の続編に当たる作品。
    相変わらずマンガチックな推理合戦のお話であるが、今回は物語の展開が見事。
    前作は登場人物の自己紹介的な意味合いがあったのもあり、キャラクターの個性を活かしきれてなかった感じがあるが、今作は見事に活かしている。それぞれの役割、行動が違和感なく、読んでいて楽しい。

    物語は大きく前半部分と、後半部分に分かれている。
    前半部分は、田舎で行われた結婚式の風習で、大杯に注がれた酒を親族でまわし呑む行事の最中に、なぜか男性陣だけが死んでしまうという事件が発生する。花嫁をはじめ、親族の女性たちも大杯の酒を飲んでいるのに、死んだのは男性だけという不思議。一体犯

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    2024年02月10日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    上巻に引き続き下巻を読んだ。主人公を殺そうと試みるもことごとく跳ね返す探偵のスマートさが心地よかった。クライマックスでもそうきたかと驚く。面白かった。

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    2023年12月29日
  • 新世代ミステリ作家探訪~旋風編~

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    前作も読んだけど、やっぱり面白いなぁ。
    デビュー10年以内という条件がいいのかも。

    記憶が薄れたからかもだけど、前作のほうが読み応えがあったかなあ。作家さんも好きな人が多く。

    読者遍歴聞くと似通った感じになるならかなぁ。

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    2023年12月21日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    エンタメ性抜群の新感覚ミステリ

    最後に向かって怒涛のトリックが仕掛けられ、読む手が止まらず山場に向かう感じが良かった。

    橋田さんが豹変する場面も好き。

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    2023年11月27日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    ネタバレ

    前作を読んでたはずだが、登場人物とか全く覚えてなかった。もう1回読んでみた方が楽しめたかもしれない。

    登場人物のクセはさておき、ミステリーとしての完成度はすごいなぁと思う。「矛盾」という、ミステリーにとって重要な要素をあえてがっつり全面に出して、トークバトルを繰り広げる。逆転裁判みたい。

    決して重箱の隅をつついてるわけではないのに、あまりにロジカルすぎて1度では理解しきれない(笑)。ベッドで読むには向いてない一冊。

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    2023年11月27日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    白井智之作品のために購入
    したがって評価と感想は単品のもの

    【首無館の殺人】白井智之
    梔子クチジロウ くちなしくちじろう
    倒叙モノかと思いきや…

    他の作家作品は後ほど読みます…たぶん

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    2023年11月23日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    そうか、これもミステリなのか…というのが正直な感想。これまであったような、事件が起こって探偵が謎を解決して…そこで終わるのではなく、さらにその探偵の推理が正しかったのかどうかを論理学的に証明する――はぁ~よく考えますねと感心(^^; 超ド文系のワタクシ、数式を見て一瞬ぎょっとしましたが、論理学初心者の主人公がストーリーテラーであるのでちゃんと解説もあって、結構面白く読めました。文庫版を読んだんですが解説にもある通り、中編3編をエピローグが串刺しにする構図――これはお見事です!ていうかコレ、続編あるんですよねっ⁈

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    2023年11月22日
  • 特選 THE どんでん返し

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    神様が良かった。
    そういうのも神様というのか…という驚きと
    リアルな感じが読む手を進めた。

    五篇入っているのでハマらないものもあるけど
    お得感はあるかなと言った感じ。

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    2023年11月21日
  • ベーシックインカムの祈り

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    ミステリーという形で読者に飽きさせない工夫をこらしつつ、近代的な諸技術について考えさせられる一冊。ミステリのようで、ミステリじゃない。エンタメ本でもあり、教養本でもある。そんな不思議な本でした。

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    2023年09月26日