井上真偽のレビュー一覧

  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     
     探偵が奇跡を証明するために、あらゆる可能性を否定するという話は非常に面白かった。あらすじを見た時はドラマtrickとは対になる探偵だなと感じた。
     trickの山田奈緒子は自分の超能力を否定するためにあらゆる霊能力者のインキチを暴く探偵。一方で、今作品の探偵は母の超能力を肯定するために、現実主義者の推理を否定する探偵。この2人が摩訶不思議な事件に遭遇した時、どんな結末になるのか想像するだけでもワクワクする。
     

    0
    2025年10月02日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

     前作「その可能性はすでに考えた」がわたしの中でもオールタイムベストに入るくらいの好きな作品だったので、気になって購読。
     全てにおいて前作の方が好きではあるが、中盤から「そういう方向に舵を切るのか!!」という前作とのずらしにはしっかり驚かされたし、なによりもこのキャラクター達の続きが読みたいという気持ちにはしっかり応えてくれたので、読んでよかった作品の一つではある。ただ、このシリーズはこれ以上刊行するのが難しいだろうなとは思ってしまって悲しい。なんせ多重解決ものですもの。

    0
    2025年09月26日
  • 探偵が早すぎる (下)

    Posted by ブクログ

    突飛なテーマで興味惹かれてました!
    事件が起こる前に解決ってことだったんで、そうそうに読みながらの推理は諦めてエンタメ作品として楽しみました。笑

    スラスラ読めて面白かったです

    0
    2025年09月25日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    突飛なテーマで興味惹かれてました!
    事件が起こる前に解決ってことだったんで、そうそうに読みながらの推理は諦めてエンタメ作品として楽しみました。笑

    スラスラ読めて面白かったです

    0
    2025年09月25日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その可能性はすでに考えた

    多重解決ミステリという少し珍しいジャンルの本作
    読む前に想像していたような話ではなかったが、自分としてはかなり好きな作品
    恐らく評価を下げているであろう中華を絡めた若干読みにくい登場人物達も、個人的には好きになれた

    ただし、主人公が“奇蹟“を信じるに至るまでの一連の流れとラスボスは完全に蛇足だろうと感じた
    もっとシンプルに他の推理者の推理を主人公が上回り薙ぎ倒す描写が見たかった
    続編でも枢機卿とやらとの対決が続くのだろうか?

    0
    2025年09月15日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ミステリーの王道といえば、事件の真相を追い求めることですが、この作品は提示された可能性を一つずつ徹底的に潰していくユニークな展開が面白いです。タイトルにもある通り、毒に関する雑学が豊富で、読み物としても楽しめます。
    個性豊かなキャラクターたちは想像しやすく、物語にどんどん引き込まれるため、サクサクと読み進められます。

    また作者の別作品で、美白のためにヒ素を飲むという恐ろしい風習があったことを知り、美に対する女性たちの執念にゾッとしました。

    0
    2025年09月13日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    推理バトルをし奇蹟を証明する探偵、最後までピンチがありながら論理的に解明しドゥニの妹を救いました。私は「幕間」でやさしい2人の語りとドゥニのとった行動がとても胸を熱くさせられました。これを読んだ人で本当のリゼは助かった後どーなったのか気になりますね!?最後までミステリーでした。

    0
    2025年09月10日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    カルト集団の斬首集団自殺現場で気を失っているところを、首無し死体に安全な場所まで運んでもらったという少女が真相を明かしてもらいに来る。この時点でまず面白い。その真相を色んな人が明かしにするが、上苙はあらゆるパターンを想定し全てを否定する。通常探偵はトリックを明かすために理論を構築するのだが上苙は逆にトリックがないこと(奇蹟)であることを証明するために理論を構築する。そこがとても新鮮で面白い。またこの話はいくつか場面の転換はあるものの基本的には座ってお喋りしているだけである。刺客が持ってきたトリックを上苙が否定する。それをひたすら繰り返す。ケツが痛くなりそうだ。ただ、割と登場人物のキャラが濃いと

    0
    2025年09月07日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    巨額の遺産相続をした女子高生一華が親戚一度から暗殺を狙われまくる話。
    事件が起こる前に探偵が出てくるのが新しいし、展開が早いのでスイスイ読める。
    人物の名前も覚えやすく、文章も気が利いていて飽きない。

    0
    2025年08月27日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    事件の真相を解決するのではなく、仮説を否定していくことで、それは奇跡であるということを反証しようとする作品。
    過去の事件かつ進行形で危険が迫っている訳でもない。良い意味でハラハラせずに純粋に仮説・反証を楽しみながら読めた。

    作者の語彙や知識量がすごい。
    かなり怜悧な作者だと思い調べたら東大卒。
    さっそく、続編も読みます。

    0
    2025年08月25日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃめちゃ読みやすかった。ページ数も多くないので、2日で読み終わった。
    たしかに、普通の探偵は事件が起きてから解決するが、この探偵は起きる前に解決して早すぎるな、って思った。
    下巻を読むのも楽しみ。

    0
    2025年08月20日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    今回は味方!
    懐かしの元弟子に金貸しのフーリンさん、さらにはちょっと性癖が異常なリーシーまで、今回は味方?に回って推理を繰り広げるという、もうワクワクしかない展開でした。
    まさかフーリンが犯行を仕掛けた犯人とは思いませんでした。それにしても、これほどのトリック、どこから湧いてくるのか。突拍子もないトリックからわりと現実的なものまで、トリックの宝庫です。
    最後には探偵が登場してきっちり幕引き、かと思いきやまさかの伏兵。
    奇蹟の証明がいつか叶うといいなと思わずにはいられません。続編を期待します。

    0
    2025年08月18日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    堂仁がすごく輝いていた。
    15年前にカルト集団が起こした衝撃的事件の謎を、依頼人の言う通り「奇跡」と証明するために、刺客から提示される「可能性」を否定していく話し。
    最終的に辿り着いた「可能性」が本当に尊いもので、幕間の章に出てきたリゼと堂仁の会話も良かった。

    ミステリを読み慣れていない人でもラノベのような軽さで読み進めていけると思う。

    0
    2025年08月15日
  • その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「奇跡」を証明するため、トリックの可能性を全て否定しようと情熱を注ぐ探偵(その理由は後半明らかになります)。「事件は解決しないで終わるのかな?」と思いながら読み進めましたが、最後はスッキリ解決。

    マフィアの中国人やイタリアの枢機卿など、やや現実離れした設定が自分には合わなかったかな。時々出てくる中国語は意味理解が難しく読みにくく思いました。

    とはいえ、トリックについての考察は非常に論理的で(少し難しかったけど)、とても楽しめました。

    0
    2025年08月11日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリーの構造が面白いから、キャラクターが変わっても面白い。これはかなりの強みだ。
    内容が複雑で難しいが、ポップなキャラクターが中和してくれて、読みにくいとまでは感じない。

    0
    2025年07月16日
  • 恋と禁忌の述語論理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めての方の作品!これがデビュー作とのこと。あまりにも数学の単語の嵐に溺れかけたけれど、わかった気がしたつもりで読み進めた。数学の論理だけで事件を解決するという方法にもびっくりしたし、作中に現れる探偵たちもめちゃくちゃキャラが濃い。こんなに名探偵がわんさかいる世界で犯罪とかしたくない…と思った。ただ叔母と甥の関係はどうなのって思ったけど恋と禁忌の、とタイトルにもあるしそういうことなんだろね。ラストの展開にはめっちゃびっくりした。面白かったけど、個人的に軽い気持ちでおすすめできないかな…。

    0
    2025年07月07日
  • 探偵が早すぎる (上)

    Posted by ブクログ

    まずは上巻。
    井上真偽先生の作品は『その可能性はすでに考えた』から入ったが、それに比べるとトリックもわかりやすく内容も読みやすかった。

    0
    2025年06月07日
  • 特選 THE どんでん返し

    Posted by ブクログ

    どれもすっごくおもしろいわけではないけれど、気分転換に読むにはほどよくおもしろい。

    『それは単なる偶然』の作中でも指摘しているけど、“どんでん返し”って煽るから「え?どんでん返しってこれ??」みたいになっちゃうんだよね。
    作家さんも大変だ。

    0
    2025年06月03日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    屋上からの脱出
    初心者に優しい〜!フックを作りつつも読みやすくて爽やかで、再現性がありそうなトリックがあって、シチュエーションが想像しやすくて、めちゃくちゃ脱出している。優しい。学校に天文台設備があるのいいな〜

    名とりの森
    所謂八幡の藪知らずってやつだ。好き!ただ、すわホラーか!?と席から立ち上がった瞬間から登場人物全員ド酷い目に合うかもしれないという過度な期待をしてしまったので読み終わった時にかなり反省しました。ホラーというより一夏の不思議な物語って感じだった。

    鳥の密室
    魔女裁判に関わる話は全部うっすら苦手なのかもしれないという気づきを得た。原液を飲むことによって、今まで触れてきた魔女

    0
    2025年05月22日
  • ミステリー小説集 脱出

    Posted by ブクログ

    「罪喰の巫女」が一番良かった。人間二人の一人称をどちらも「私」にし、所々回想を挟むことによる撹乱。これから犯す罪まで見通し、実行されなかったことにしてしまう巫女の能力。
    「鳥の密室」も拷問の描写がピカイチですね。もちろん褒めてます。

    0
    2025年05月13日