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緻密で鮮烈なマルチ・アートミステリー!
かつて「ぎんなみ商店街の白雪姫」と呼ばれた八百谷雪子は、現在認知症を患い入院中。商店街の人気焼き鳥店「串真佐」三姉妹の次女・都久音は宝石店店主の神山と見舞いに行くことに。すると病室で魔女が白雪姫に毒林檎を渡そうとしている絵を見つける。旧知の神山も認識できない様子の雪子だが、絵の魔女を指さし「こいつね、わるいやつなの。私から一億円を盗んだの」と言いだした。
一方その頃、木暮四兄弟の次男・福太と三男・学太は早朝ジョギング中の河原で、スポーツ店店主の遺体を発見。彼の手元には走る子豚たちが描かれた絵が落ちていた。一目見て、学太はそれが亡き母の手によるものだと気づく。
「白雪姫」「三匹の子豚」「赤い靴」「ヘンゼルとグレーテル」「雪女」。相次いで見つかった五枚の絵は「見立て絵」で、何らかのメッセージが隠されているらしい。三姉妹と四兄弟は、それぞれの絵に仕組まれた謎に挑むことに!
時に協力しながら、時に推理合戦を繰り広げながら。七人の探偵たちが解き明かす五つの謎が描き出す真実とは。巧妙すぎる伏線と、鮮やかな結末に驚嘆すること間違いなし。2025年いちばんのインパクトをぜひ味わってください。
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Posted by ブクログ
前作では、同じ事件をSister編とBrother編で違う角度から見せる仕掛けがかなり印象に残っていたので、今回はどんな見せ方をしてくるのか楽しみにしていました。
今回は五枚の絵をめぐって三姉妹と四兄弟がそれぞれ考えていくのですが、知っている童話が題材だからこそ、「そんな意味にも取れるのか」と感心させられました。
最初はバラバラに見えていた出来事が、少しずつ一つにつながっていく感じも気持ちよく、気付けば絵の細かい部分まで自分なりに考えながら読んでいました。
ただ個人的には、三姉妹と四兄弟は別々の視点で描くためにも、2冊に分けて話が進む前作のスタイルの方が好きで、前作の仕掛けがかなり斬新だった分、今回は少し素直な構成に感じてしまい、「もうひとひねり欲しかったな」と思うところもありました。
それでも、七人のやり取りや商店街の空気がやっぱり好きで、謎解き以上に「またこの人たちに会えた」という嬉しさが残りました。
シリーズを追うほど登場人物に愛着が湧いてきて、次はどんな事件に巻き込まれるのか楽しみになる一冊でした。
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