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巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――。想像の限界を超える、傑作ミステリー。
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Posted by ブクログ
高校生の息子におすすめされた本です。 面白くて一気に読みました。 ミステリー要素よりもヒューマンドラマが強い。希望を感じるラストでした。
書店で見かけてあらすじを見て購入した。期待通り手に汗握る展開で楽しめた作品。冗長にならないところも良かったし、素晴らしい月末だった。
見えない・聞こえない・話せないという三重苦を抱えた要救護者に対し救助のドローンが来たことをどのように認識させるのかと思ったが、その手があったか!ドローンからワイヤーを垂らすのかなと予想はしたのだが。 また、バッテリーで稼働するドローンなので、バッテリー切れになったらどうするのかと思ったが、その点の用...続きを読む意もきちんとされていた。さすがスマートシティWANOKUNIと言うべきか。 亡き兄の『無理だと思ったらそこが限界なんだ』という口癖を何かに付けて口にする主人公だが、兄を見殺しにしたという罪悪感からそれは呪縛となって主人公を苛んでいるように感じた。それは主人公も物語が進むに連れて自覚するようになり、最後にはその呪縛から解放されるヒューマンドラマ。 ミステリとは言い難いストーリーなのに、文庫本の帯に「一生モノのどんでん返し」と書かれているのは何故だろうと思いつつ読み進め、最後にそういうことかと納得した。
これは面白いです。連ドラ化や映画化をしてほしいところですね。シリアスなタッチで。今のうちに読まれることをお勧めします。どくどく泣けますし。
最後まで読みやすい作品。 最後の最後でしっかり騙されました。 まさかそんな展開とは。 伏線がしっかり回収されるのでモヤモヤも晴れました。 ぜひ、映画化してほしい作品。
大地震により地下深くに隔絶された「見えない・聞こえない・話せない」の三重障害を抱えた女性をドローンで救出する極限サスペンス。6時間のタイムリミット、迫り来る水や炎に対する緊張感やドローン描写の臨場感も抜群で時間があれば一気読みしたかった。途中で生じた疑惑や違和感を覆すどんでん返しは鮮やかではあるけれ...続きを読むど予想の範囲内&期待しすぎていたこともあり正直やや物足りなさも。それでも人間の「限界」をテーマにしたヒューマンドラマが胸に沁みて読後感はひときわ良かった。
途中、ゆったりした流れになっていましたが、残り数ページ、まさにビックリのエンディングでした。こういう事かとしばし茫然後、再度読み返しました。自身の中の疑問点が少しずつ解明されていく感覚が充足感になっていきます。だから本を読まずにはいられないのでしょう。先入観にとらわれない事の大切さを突きつけられまし...続きを読むた。
「三つの障害を抱えた女性をこの極限状態の中でどのようにして救うのか」 これを本筋にストーリーは進みます。 もちろん進むごとに様々な困難が降りかかりますが、無駄に引き延ばすこともなく、ちょうどいいテンポで解決していくため、非常に読みやすい作品でした。
巨大地震によって閉じ込められた女性を救う話。その女性は見えない、聞こえない、喋れないの三つの障害を持っている。ドローンを使って彼女を無事に誘導することが出来るか。 テンポ良く話が進み一気に読んでしまいました。途中から何となく仕掛けなどが読めてくるところは正直ありましたが、最後まで手に汗握る救出劇で...続きを読むした。 いろんな意味で映像化は難しいだろうな。小説だから出来るいいお話でした。
張りつめた緊張感と、少しの違和感。 それが解放されるラストは素晴らしい。 繰り返される「無理だと思ったらそこが限界だ」と言うセリフも、最後には離陸するドローンのようにふわっと心を軽くさせてくれた。
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