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Posted by ブクログ
「二つの毒が混在していた」「毒が毒を制した」「存在しないはずの毒が効果を生み出し、一方で存在したはずの物証を抹消した」
今回の作品は「毒殺」という犯行計画の二重進行が生み出した「奇蹟」のような事件。
そして父と娘
ー最後は父として死にたかったー
その行動が最善でないことを一平は理解していたはず
その思いが2度目の謝罪「すまん」に込められていたのではないかと感じ、娘自身も権力に抗えず我慢や自己犠牲の道を選んでいたからこそ、父の行動を認めたいと思ったのではないかと思う。
また最後の断想と冒頭の断想のつながり
生きるための毒(薬) 死ぬための薬(毒)という二面性をうまく使っているなと感じた。
毒を制して毒を吐くか。毒に制され血を吐くか。
すごく面白かった
Posted by ブクログ
2026年15冊目
本の中の感想を書く前に、、表紙のイラストとても綺麗過ぎませんか!艶やかで気品のあるイラストですごく惹き込まれてしまいます。。
調べるとQーTAさんという方のデザインされたイラストのようです(一次元の挿し木も担当されたとか)。
今まで表紙のイラストに関心を持ったことはありませんでしたが、今後は気になった表紙があったら調べてみようかなと思いました。
さて、本の中身についての感想ですが、やっぱり最高に楽しむことができました。
前作のその可能性はすでに考えたが、個人的にどハマりで、次回作も期待大で、ようやく読むことができました。
前作よりも読みやすくなってますが、事件の真相については前作の方が好きだなという印象です。
ただ、ロジック対ロジック、屁理屈対屁理屈のバトルは、前回同様に読んでいてとても面白かったです。
他のミステリー小説では味わうことのできない楽しさを味わうことができます。
人間が何もかも一から百まで全て、論理的に行動する生き物だったら、言ってることは分かるけど、、多少無理のある感じはする、ということはちらほらありましたが、論理的に語り合ってる様子を楽しむと思えば、あまり気にならなかったです。
この可能性には、こういう論理で否定できる、ここの矛盾があるから、その可能性は否定できる。全ての可能性を否定し切った先に奇蹟が待ってる。気の遠くなるような地道な考え方ですが、論理に沢山触れることができて面白いです。
平日2日で読み終わりました。休日で仕事がなかったら、1日で読み終わりそうです。
Posted by ブクログ
「その可能性はすでに考えた」を読んでから読むことをお勧めします。登場人物の関係などは本作でも説明が入りますが、前作を読んでいる方がよりわかりやすく話が頭に入ると思います。
面白いです。
事件的には前作よりライトなので、すんなり読み進められるし、説明上手の探偵二人が途中途中で推理をまとめてくれるので、とてもわかりやすいです。ミステリ入門にもってこいです。
前作同様、反証が基本的なテーマです。
犯人を暴くのではなく、推理を反証するというのがこの作品の魅力です。犯人を暴くことと、推理の反証をすることが近いようで遠い。その感覚が意外と新鮮です。
事件事態は平々凡々なよくある事件です。
しかし、この反証という要素で事件をさまざまな角度からみて楽しむことができます。
物語構成も山場が前中後で綺麗に割り当てられ、飽きずに読めます。
ミステリ好きはもちろん、ディベート好きも楽しめるのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
前作、「その可能性はすでに考えた」に引き続き、奇蹟を求める探偵、上苙 丞(うえおろ じょう)再び馳せ論じる!
続刊での舞台は望まぬ婚姻による恨みから男らを毒殺し、自らも毒死を遂げた伝説が残る、祟り神であり守護神である「カズミ様」を祀る因習ある村。
そこで催された結婚式にて盃を回し呑みした親族の男3人と犬1匹が毒殺される事件から物語は始まる。
前作以上に1つの事件に対する多角的視点とそれに対する反証が綿密に描かれていて、著者のトリックアイデアノートを思う存分に取り込んだであろう内容となっています。正直読み返しながらじゃないと頭が追いつきませんでした。
今作からでも楽しめますが、前作を読んで作品のテンポ感とか文体が馴染んだ人にはなおオススメです。
人の悪意や欺瞞が溢れる中でも希望の存在を忘れない作風は、同作者の別作品、「アリアドネの声」にも反映されているのでミステリー要素少なめで読んでみたい方はそちらも是非。
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