井上真偽のレビュー一覧

  • アリアドネの声

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    かつてこれほどまでに読者の心を掴む小説の「要素」をふんだんに詰め込んだミステリがあっただろうか。
    単なるミステリの枠を超えた上質な読書体験を味わうことができた。
    まず、ミステリが人を惹きつける取っ掛かり。それは舞台設定の巧妙さであろう。
    この小説は地下で身動きが取れなくなった「見えない・聞こえない・話せない」の三重障がいを抱えた女性をドローンを使って救出するというあらすじ。ここですでに読者の心は鷲掴みにされる。
    そんなことは果たして可能なのか?ページを開いて答えを確認したくなる。
    つぎにここでもミステリやサスペンスでの王道といえる要素、時間制限である。
    読者は時間や環境に追われ、リミットがありその制限内にミッションを終わらせようと奮闘する主人公に感情移入をし、応援する。
    太古の昔から使われてきた手法ではあるが、わかりやすく読者の心を惹きつけるのだ。
    そして、この小説の最も重要な要素。それが最高級の人間ドラマである。
    文庫の解説を担当されている「けんご」さんが指摘されたように、健常者も障がい者も平等に暮らせるようにと作られた地下施設では様々なハイテク技術が登場する。しかし、地下に置かれた彼女を、そして読者を最終的に救ったのは間違いなく、人の心であった。
    ぜひ、本文を読んでその体験に出会ってほしい。

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    2026年10月09日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    面白かった!前半のじっくりさに比べてこちらはずっとテンポよく色々な事が起こって大変ドラマチックだった。面白い。何より関係性萌としては最後のあれこれのやり取りがとても良かった。わざわざ犯人にそんな事言う必要ある?と思っていたこともちゃんと解説されていて良かった

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    2026年09月29日
  • その可能性はすでに考えた

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    とある宗教団体の集団自殺事件を題材にした高度な論理バトルにとても引き込まれました。自分自身の満足感に反して評価値がそこまで高くないのは、好みも当然あると思いますが、散見される中国語読みや論理展開の複雑さ故だと感じました。いわゆる理系ミステリ好きには堪らない一冊だと思います!

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    2026年09月25日
  • アリアドネの声

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    ネタバレ

    すごく面白かった!!!!!
    最後はもうなんというか、自分の考えや価値観を本当に考えさせられました。(少し自分のことが嫌いになるレベルで)
    プロローグあと、一章は少しだけ読みにくいというか、世界観構築のための説明に没入のしにくさがありましたが、そのあとはもうあっという間でした。

    個人的には、最後のオチはもちろん、「暗闇の水面で静かに背浮きしているシーン」が印象的でした。
    世界に抗わないことの表現が、なんとも言えなかった。

    ひとにオススメしたくなる作品でした^^

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    2026年09月26日
  • アリアドネの声

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    人間讃歌に溢れていてめちゃくちゃ良かった。電車で読んでいたのに思わず泣いてしまった。作者が『その可能性はすでに考えた』と同じ方だと知って驚くくらいにテイストが全然違う。常に臨場感たっぷりで面白かった。脳内で容易に映像が流れる作品。好き。

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    2026年09月22日
  • アリアドネの声

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    読書で泣いたのは久しぶりというくらい、最後感動した。
    個人的に高木君の言葉にも勇気づけられた。
    ヘレンケラーに関する本を読みたくなりました。

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    2026年09月20日
  • アリアドネの声

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    「一人で何とかしなきゃいけない」「一人でできるはずがない」そんな呪縛に囚われている私たちは、主人公と同じように単純なことを見落とし、トリックにハマってしまいます。
    絶望的な状況の救出劇を通して、”人間の限界値は、助け合うことでどこまでも広げられる”という強いメッセージ性を感じ取りました。

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    2026年09月14日
  • その可能性はすでに考えた

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    トリックの存在を証明するのではなく否定する、新しい視点のミステリ
    新感覚で面白かった!
    小さな穴を悉く潰していくのはディベートを思い出す笑
    内容が複雑な部分もあるけど、じっくり読んでいけば成程と
    探偵と相棒のキャラも個性的でとても好き

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    2026年09月12日
  • その可能性はすでに考えた

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    ネタバレ

    おもしろかった!◎
    集団自殺や少年少女の関係……胸が痛くなる事件だったけど、登場人物がコミカルというか『キャラクター感』があって、重くなりすぎず読めた。

    重くなりすぎず読めたとはいえ、ドラマの『trick』を観た後みたいな、ずーーんとした気持ちは残る。多重解決で新しいトリックがどんどん出てきて、それが否定されて…って、ミステリとしてはとても面白かったけど、わたしにとってはなかなか重かったなー。

    この事件の1つの可能性にすぎないけれど、最後に語られた可能性は泣けた。こうであってほしいな。
    悲惨な可能性だけじゃなくて、探偵が希望を見出してくれたことがわたしにとっても救いだった。

    著者をwikiで調べたらクビキリサイクルが好きって書いてあった。確かに西尾維新っぽさを感じて納得。





     

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    2026年09月09日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    これは何故シリーズ化しないのか不思議なくらい、エンタメ性があると感じた。

    千曲川光怒涛の千本ノック状態の暗殺阻止。数が多すぎてトリック返しが出来ない。最後の大物が考えていた暗殺方法とは?それは最後誰が止めるのか?
    「タリオ」とはどんな集団なの?

    最後まで人が誰一人死なない、目が離せない痛快ミステリー。
    思っていた以上に好きな作品だった。

    すっかり井上真偽さんのファンになってしまったので、積読本が山になっているが他の作品を購入しに行きます!

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    2026年08月29日
  • 白雪姫と五枚の絵 ぎんなみ商店街の事件簿2

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    絵も可愛くて謎も分かりやすくて学生とかは絶対に好きだと思う!ミステリーかつ、ラブストーリー要素もあり、ファミリーストーリーも感じる満足感のある一冊!!

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    2026年08月26日
  • 恋と禁忌の述語論理

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    面白い!!既に解決された事件の正誤を確かめる、という作品の構成自体が数学の証明じみていて、ゲーム的で面白かった。終わり方も非常に良かった。そして何より硯さんのキャラクターがとても良かった。私も硯さんと勉強がしたい。

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    2026年08月18日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    爽快感強め!読んでいて気持ちがいい♡
    読書慣れしてない人もスルスル読めそうな作品
    感じ方は、地雷グリコに近しいかも?

    ドキドキハラハラするけど、
    探偵さんが先回りしてくれる絶対的安心感があって、計画未遂に終わるネタバレシーンは、毎回ニヤニヤちゃう。探偵さん、最高だよって言いたくなる。とても好きでした!

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    2026年08月02日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    「探偵が早すぎる」とは、殺人計画を立てただけなのにその計画を先読みされて阻止される。
    めっちゃ発想がおもしろい。

    ストーリーは、父親が亡くなって遺産相続をする事になった17歳の女子高生の娘が、親戚から命を狙われて、それを防ごうと探偵を雇うのだが、その探偵が早すぎて凄い!という内容。
    イヤーおもしろいし楽しい。流石、井上真儀さん「下」も直ぐに読まなければならない。

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    2026年07月18日
  • 探偵が早すぎる (下)

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    親戚一同が会する四十九日の法要。一華暗殺のゆくえはいかに

    面白かったー!ギャグセンスがツボ過ぎる"君の場所選びのセンスが私の登場の装いを決めるのだ"吹き出すのを堪えるのが大変でした。事件を未然に防ぐからか読後はえも言えぬ達成感と爽やかさ


    予想はついていたけども、ひっきりなしに続くトラップ地獄をばっさばっさと切ってゆくのが堪らない。ゆるいギャグが本当好き。また光に会いたいな。本でも続編出たらいいのに

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    2026年07月18日
  • 探偵が早すぎる (上)

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    遺産相続した女子高生を殺害しようとする一族を、事件が起きる前に次々に仕留める探偵の話

    早すぎて、もはや会えない笑。面白すぎてツボでした。殺人上等、一族闘争もの。金欲しさに殺しにかかってくるクセつよ親族をめっためたにやつけていくのがとても爽快

    下巻まだですけど、結末前に拍手。1人1人切られ方が最高。ごてごての御家もの×ハイテンション×未遂推理が斬新です。2018年ドラマ化

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    2026年07月18日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    2作目を先に読んでしまったが十分に楽しめました。トリックの推理のオンパレード!
    推理に反証、又推理と繰り返し推理合戦が始まる。結局最後にどんでん返しが待っていた。

    中国人名が難しく何回もふりがながあるページに戻ってました。
    井上真儀さんはすごい!流石東大卒の作家さん!
    1作目の「その可能性はすでに考えた」も是非読みたいと思います。

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    2026年07月12日
  • その可能性はすでに考えた

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    一般的に「悪魔の証明」を反証するのは、極めて合理的な反論がないと難しいとされている。しかし、この作中では依頼人が語った過去の事実のみでロジカルに反論をやってのけている。
    本作の主人公である上苙丞は「その可能性はすでに考えた」と放ち、巧みに相手を反証している。その快刀乱麻っぶりはなかなか気持ちがいいものだ。とはいえ、次々と対戦相手が出てきて、戦っていく様はまるでRPGゲームをやっているのかのような興奮感すらあった。
    この男が、この探偵が、次はどのような推理バトルを繰り広げるのか楽しみである。

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    2026年07月09日
  • その可能性はすでに考えた

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    ネタバレ

    個性的なキャラクターが沢山出てきて、エンタメ性も高くて大満足!
    ほとんどの可能性は偶然を重ね合わせたものだったけど、最後の可能性はたとえ間違っていたとしても信じたくなるくらい良い可能性だったな。

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    2026年06月28日
  • 聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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    「二つの毒が混在していた」「毒が毒を制した」「存在しないはずの毒が効果を生み出し、一方で存在したはずの物証を抹消した」
    今回の作品は「毒殺」という犯行計画の二重進行が生み出した「奇蹟」のような事件。

    そして父と娘
    ー最後は父として死にたかったー
    その行動が最善でないことを一平は理解していたはず

    その思いが2度目の謝罪「すまん」に込められていたのではないかと感じ、娘自身も権力に抗えず我慢や自己犠牲の道を選んでいたからこそ、父の行動を認めたいと思ったのではないかと思う。

    また最後の断想と冒頭の断想のつながり
    生きるための毒(薬) 死ぬための薬(毒)という二面性をうまく使っているなと感じた。

    毒を制して毒を吐くか。毒に制され血を吐くか。

    すごく面白かった

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    2026年06月21日