井上真偽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新作が出ると、読まずにはいられない作家の一人が井上真偽先生です。
ここまでくると、もうファンと言ってもいいのかもしれません。
『ぎんなみ商店街の事件簿』の続編、しかもBrother編とSister編のオールスターが勢ぞろいすると知って、どんな展開になるのか楽しみにしながら読み始めました。
そして今回も、井上真偽先生は期待を裏切りませんでした。
前作の商店街の平和な雰囲気はそのままに、今回は童話を軸にした謎が登場します。
この“謎”がまた、ほんとうに平和なんですよね。
ミステリというと、〇人事件の犯人を追いかけたり、その動機を探ったりと、どうしても不穏な空気を思い浮かべがちです。
でもこ -
Posted by ブクログ
話題になっていたし、ブックチューバーのけんごさんが絶賛していたので手に取った。読みやすいし最後に感動できる良い本だったと思う。
意思疎通が困難であり、他者からは理解されにくい障害者の内面が、本作では近未来的技術によって言語化される仕組みが採用されている。
視覚・聴覚・発話の三重の制約を抱える博美が、それでもなお前向きに生き、主体的に行動していることが伝わってくるのは、やはりその内面が「言葉」として明確に提示されている点が大きいように思われた。
物語設定上、博美の思考を読者に鮮明に届ける必要があったのだろう。また近未来という舞台設定を踏まえれば、バリアフリー技術の進展が描かれないことの方が不 -
Posted by ブクログ
うーん、率直にいってあまり好きな作品ではなかった。同じ作者で言えば「恋と禁忌の述語論理」の方がミステリーとしても物語のどんでん返しとしてもよっぽど面白かった。
作品の結末は物語の趣旨上ああなって然るべきなところはあるのでそこは否定しないけれど、その内容自体が特に衝撃的というものでもなくその上中途半端に御涙頂戴な展開にしようとした感が否めない。
もっと言えば、現実離れした中国マフィア同士の因縁やら師匠を止めようと探偵のかつての弟子が推理勝負を挑んできてどこぞの少年漫画かという展開で一つ一つの謎解きが実際より陳腐に思えてしまったのが残念である。 -
Posted by ブクログ
謎解き部分は微妙。逆転裁判というゲームに似ているけど、僅かな可能性も全て否定するという観点でかなり無理のある推理が多かったり、結構あっさり相手側が引いたりしていて、ご都合主義を感じてしまった。
また、逆転裁判チックと書いたが、掛け合いのテンポが微妙だったり、キャラが全体的に毒気の少なく、会話部分での面白さも無かった。
後、推理の答え合わせの部分がなく、憶測で物語が終わってしまったのも残念。
推理の風呂敷を畳みきれていないけど、世界観はやけにこじんまりしているというか、登場人物が少なくて、淡々としてしまっていたと思う。
あまり人には勧めないかも。