井上真偽の作品一覧
「井上真偽」の「ぎんなみ商店街の事件簿」「アリアドネの声」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「井上真偽」の「ぎんなみ商店街の事件簿」「アリアドネの声」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
今でも夢に見る。もしあのとき俺が、もう少し勇気を出して近づいていたら。暗闇の恐怖に負けず、せめて入り口の手前あたりで兄貴の帰りを待っていたら。
そのときはきっと、俺には兄貴の声が聞こえていたはずだ。
いったいどんなふうに、運命は変わっていただろう。
そのときはきっと、俺には兄貴の声が聞こえていたはずだ。
俺が無理だと、思わなければ。
俺は深呼吸した。いや、違う。弱気になること自体、間違っている。その問いは自分には無効だ。無理だと思えば、そこが限界。俺の辞書に無理という文字はない。どんな状況でも、俺は決して無理だと思ってはいけない。
でなければ俺は、兄貴の死から何も学ばなかったことになる。
兄
Posted by ブクログ
「二つの毒が混在していた」「毒が毒を制した」「存在しないはずの毒が効果を生み出し、一方で存在したはずの物証を抹消した」
今回の作品は「毒殺」という犯行計画の二重進行が生み出した「奇蹟」のような事件。
そして父と娘
ー最後は父として死にたかったー
その行動が最善でないことを一平は理解していたはず
その思いが2度目の謝罪「すまん」に込められていたのではないかと感じ、娘自身も権力に抗えず我慢や自己犠牲の道を選んでいたからこそ、父の行動を認めたいと思ったのではないかと思う。
また最後の断想と冒頭の断想のつながり
生きるための毒(薬) 死ぬための薬(毒)という二面性をうまく使っているなと感じた。