斜線堂有紀のレビュー一覧

  • 詐欺師は天使の顔をして

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    ネタバレ

    ――

     思い付いてしまったからには。


     タイトルがもう…なんていうか…愛しい…
     異世界ミステリ、とでも云おうかしら。コンパクトな特殊設定ミステリ2篇の詰め合わせ。
     ひとつ、常識的には起こり得ないことをほんのひとつだけ引っ繰り返してみるだけで、という試み。思い付いてしまったからには、それなりの責任ってもんがだね…
     しかしどの一点から思いついているんだろう、というのも興味深いところ。

     本筋とは関係の無い粗が何箇所かあったけれどそれは評価には含まれておりません。
     本気で何かの罠かと思ってめっちゃ警戒してしまった…☆3.4

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    2021年04月27日
  • 詐欺師は天使の顔をして

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    ネタバレ

    【収録作品】第一話 超能力者の街/第二話 死者の蘇る街/第三話 エピローグ ●●の街
     人間関係の手ざわり、というか雰囲気が「つれづれ、北野坂探偵舎」(河野裕著)シリーズに似ている気がした。解決しないので、続きそうな感じ。

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    2021年04月26日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    武田綾乃と額賀澪の直接対決!、と思ったのだけど、勝負になってなかった…

    お座敷に合わないネタを振り回してもねぇ…

    やっぱ、エンタメ作家として生きていくこと自体に無理がある気がするなぁ…

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    2021年04月14日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    ネタバレ

    ――

     この物語はフィクションですってば。


     そのひとことの為にその映画を観る、みたいなことって、ありません?
     って、題材が題材なもんだから気取って映画を例に採りましたけど正直そんなに観てないから好例思い浮かばないや。みんな見て! これが馬脚よ!
     こういうときひねり出すのはあれ、『ザ・マジックアワー』でデラさんがスクリーンに大写しになった佐藤浩市の姿を…あれ違う。村田さんがスクリーンの中のデラさんを…あれ?
     まぁ、あそこですよ。ベタだけどね!

     漫画や小説でも、そういうワンシーンってある。クライマックスというわけではないけれど、とても強く心に残っているシーン。
     ちょっと手近にあ

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    2021年02月20日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    ネタバレ

    久方ぶりの裏染シリーズ「あるいは紙の」。久しぶりすぎて、あれ、こんなんだったけ? 次作の伏線っぽいのがあったけれどもどうなるのか。他作品はおいおい読んでいきます(2021/2/13記)。

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    2021年02月13日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    【収録作品】「その爪先を彩る赤」 武田 綾乃/「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」 斜線堂 有紀/「黒塗り楽譜と転校生」 辻堂 ゆめ/「願わくば海の底で」 額賀 澪/「あるいは紙の」 青崎 有吾

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    2021年02月06日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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    日常の謎系と思いきや、震災時の高校生の話があったのはつらかった。当時高校2年と卒業したばかりの3年生の5年後。違うアンソロジーで読みたかった気もする。

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    2021年01月31日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    テーマは興味惹かれるがなんかハマりきれず、続きはいいかな、という印象。単にキャラクターの魅力が足りない、もしくは私と合わない、のだとおもう

    2021.1.31
    10

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    2021年01月31日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    「小説の神様」シリーズの作品は1作品のみで、他の7作品はシリーズをネタにした(?)アンソロジー。どの作品も元のシリーズ同様にネガティブベースの話が多く、好きじゃない。と云いながら読み終えたわ。シリーズの続編としては帆舞こま誕生秘話(?)が明かされて、それは良かった

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    2021年01月16日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    映画に関係した事件の謎を解く、ひきこもりシネフィル探偵。

    「逢魔奇縁のパラダイス座」(ニュー・シネマ・パラダイス)2 … すべてがちょっとわかりやすすぎた。
    「断崖絶壁の劇場演説」(独裁者)2 … ひねりがなかった。
    「不可能密室の幽霊少女」(ブレア・ウィッチ・プロジェクト)3 … ラストあたりで言う●●トリックが成立してない。JK束で加点。
    「一期一会のカーテンコール」(セブン)3 … 見立ての題材が曖昧すぎる。

    総じてトリックはかなり軽め。探偵と助手ふたりの絡み(友情)がメイン。題材となった映画はネタバレへの考慮かサラッとしか触れられていないところに好感が持てた。

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    2020年11月02日
  • 私が大好きな小説家を殺すまで

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    タイトル通り。

    虐待を受け、親に捨てられ
    自殺しようとしていた少女
    それを止めた小説家
    救われた少女は小説家と暮らし始める。

    神様のように作者を慕う少女
    素っ気なく振る舞いながらも
    愛情抱く小説家(うーん、今書いててもなかなかな奴だなぁ)

    警察に届け出てないというのもあるのだけど、違和感をいちいち捉えずに読んでいた。

    前読んだ作品の「中学生男子と大学生女子」の関係もそうだけど、ギリギリアウトかもしれない関係性で進む話が多い作家さんなのかな?
    今回は「小学生女子と社会人男性」
    そして毒親も共通項

    「感情揺さぶられたい」ということも小説を読む理由の一つなのだが、この話は「タイトル」がまず

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    2025年01月29日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    カレイドミステリーの第二弾。
    今回も嗄井戸君の部屋からの推理が冴え渡る。
    それに振り回されながらも最終的には自らの意志で事件に関わっていく奈緒崎君が何とも愛くるしい。
    とても気になる終わり方をしていたので、続刊が気になる。
    嗚呼…クリフハンガー…

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    2020年09月29日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    小説や映画は他の人の感想がどうあれ、自分が面白かったらそれで良い。面白く思えない本があるのは当たり前。と、読み手は気楽に言えますが…。

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    2020年08月25日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~輪転不変のフォールアウト~

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    彼の家から、例のフィルムが発掘された。

    持って帰って、元々のきっかけを作った教授に
    人を紹介してもらって…と、暗躍してみたものの
    さくっと白状している主人公。
    まぁ、隠し通せはしないですよね、性格的に。
    そんな山場を迎える前に、元カノと遭遇してみたり
    別の山場を見てみたり。
    自己完結するのはよろしくない、という教訓がw

    2話目では、祝容疑者になった主人公ですが
    フリーエージェントの身内とも遭遇。
    しかしどう考えても…とか言っている前に
    ダイイングメッセージって、作ってる気力は
    あるのでしょうか?

    このシリーズが始まって以来、ずっと出てきていた
    あの事件がようやく解決します。
    こういう犯罪

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    2019年06月18日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    前作よりも読みやすい、というよりも、面白く読めたように思う。前作はキャラクターを作るために文章全体が、いわゆる尖がったような感じだったのが、そこが落ち着いたかな、という感じを受けました。映画とミステリーの関係もうまくいっているように思います。
    結末のスプラッターが前作からの継続なのでしょう。次作も読む予定です。どのように収めるのでしょうか。

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    2019年03月10日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    火事のおかげで家財道具がなくとも、2階に行けば
    やつがいる。

    リュックに詰めてうろうろしていた友人。
    ピンク色の足跡。
    お使い先での、思わぬ再会。

    最初の話は、ものすごく主人公の疑わない心、に
    賞賛したいものがあります。
    本人が言っているから、ですべてが通るなら
    大概の犯罪はありません…。
    いや、友情に熱い、ともいえるかも?

    ピンクの足跡も、見てる分には可愛いです。
    が、まさかの落ち…というか、まさかの現実。
    これは確かに言いづらい。
    けれど世の中、言わないと通じない事で
    9割ができています。

    驚きの、あの時の友人との再会。
    1巻での単語が、ちょっとだけ出てきています。
    しかし契約書の

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    2019年01月18日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    留年決定になってしまった主人公は、救済処置として
    1人の学生を大学に連れてくるように、と言われる。

    期間は1週間なので、その攻防戦が始まる、と思ったら
    最初の一話で終了してしまいました。
    そして決まってしまった、主人公の留年。
    留年しない程度に計算して勉学に励まなかったのが
    一番いけない事ですが。

    頭がいい、と言われる引きこもりの学生の元へ
    奇妙な事件を持っていく主人公。
    そして部屋で出会った、女の子。
    こちらも謎を持ってきて、解決してもらっているようで。
    ここもまた、人間関係どう知り合ったのか、が
    気になるところです。

    男、というより、男の子、のノリな二人。
    何故彼が部屋から出たくない

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    2018年12月14日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    前作よりもなんとなくアッサリしてる気がしました。事件も人間関係も。
    ただ最後は気になる終わり方だったので続きも読みたいです。
    次の巻で最後かぁ…

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    2018年10月19日
  • キネマ探偵カレイドミステリー

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    登場人物の設定は主要な三人、それぞれに面白いと思います。束がとても気になります。面白い娘です。
    謎自体、そして謎解きよりも、映画の話におおく期待していましたが、その点では少々物足りなさがありました。もっと映画に寄せて話が展開してくれるものを期待していました。しかし、本筋の謎から言うと、バランスのとれた感じかもしれません。
    読後に何か物足りなさを感じたのはなぜなのか、自分でもよく分かっていませんが、研究室内での部分が少ないからなのかな、話の発端なのに、ということかな。
    きっと作者さんは書いていくうちにどんどん、うまくなっていく方のように思います。
    もうすこし読み続けてみようと思います。

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    2018年08月25日
  • キネマ探偵カレイドミステリー ~再演奇縁のアンコール~

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    ネタバレ

    スカイエマさんのイラストが絶妙。吹き替えとかディレクターズカットとかいろいろバリエーションがあるからマニアは集めるの大変だ…。謎は前作よりソフトになって一安心と思いきやまさかのラストだった。怖い。

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    2017年12月28日