宮内悠介の作品一覧
「宮内悠介」の「ラウリ・クースクを探して」「国歌を作った男」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宮内悠介」の「ラウリ・クースクを探して」「国歌を作った男」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【2024年ー47冊目】
ラウリ・クースクは何もなさなかった
そんなラウリ・クースクの伝記を書くために取材を続けるジャーナリストの私の話
1980年代のペレストロイカ、ソ連崩壊という大きな渦のなかに生きたエストニアのラウリ・クースク自身の話
この現在《ラウリを探す私》と過去《ラウリ》の2つの視点で物語は進む
私はなぜラウリを探しているのか?なぜ無名なラウリの伝記を書こうとしているのか?
何だか不思議な物語だなぁ~と思いながらも、どんどん物語に引き込まれていく!
そしてある仕掛けに気が付き、びっくりし、納得する
これだから読書はやめられない!
この作品の舞台、エストニアといえば…
元力
Posted by ブクログ
ソ連末期のエストニアに生まれた数字とプログラミングの天才、ラウリ・クースク。稀代の天才ながらも歴史に名を遺すことなく生きた彼の物語。
ラウリの人生と、彼の伝記を書くために取材を重ねる記者の2視点で物語が進行する。後半その視点が交錯するのだが、その仕掛け自体は良くあるパターン。だがパターンに思いっきり乗っかっても、一切興ざめしない。驚きを楽しむ物語ではないから。
生きづらい社会でも、友情は育まれるし、人づきあいは紆余曲折だし、誠実に生きることはできる。社会に生きる以上、体制に阿ったり少し反抗したりは、荒波に生きていく上でのかじ取りのようなもの。
そんなことより、身近な大切なものをしっかり守り